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毎日の予定表で講座の公開を準備する人ほど、直前に慌てます|公開日から逆算する「節目表」の作り方と、それを教材に変える4つの手順

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講座を公開すると決めて、カレンダーに毎日の予定を書き込んだ。月曜は動画の撮影、火曜は編集、水曜は案内文。最初は順調に見えたのに、予定が1つずれると次々にずれていき、気づけば公開の直前にやることが山積みになっている。こういう経験をした方は多いのではないでしょうか。

予定がずれるのは、計画性がないからではありません。毎日の予定表は、日々の細かい作業を並べるのには向いていますが、「公開日まで、あとどれだけの距離があるのか」を見るのには向いていないんですよね。

結論から言うと、講座の公開は、毎日の予定表ではなく「節目表」で準備してください。公開日を基準に「あと何日」で考え、大事な節目だけを抜き出して並べる。そうすると、今どこにいて、次に何をすればいいかがひと目で分かります。

この記事では、毎日の予定表で慌てる理由、節目表の考え方、入れておく5つの節目、節目表を作る4つの手順、そして自分の段取りをそのまま受講者向けの教材に変える方法を解説します。

毎日の予定表では、今どこにいるかが分からない

まず、なぜ毎日の予定表だと直前に慌てるのかを整理します。

毎日の予定表は、日付の順に作業を並べたものです。一日ずつ見ると、やることははっきりしています。でも、予定表を見ても「公開日まで、あとどれくらいあって、どこまで進んでいるのか」は分かりません。目の前の作業に追われているうちに、公開日が近づいてきます。

さらに、毎日の予定表は、1つずれるとすべてがずれます。撮影が1日延びれば編集も延び、案内文も延びる。ずれを直すために予定を組み直すこと自体が、また時間を取ります。そして、公開の直前になって、告知が間に合っていないことに気づくわけです。

うまくいかない原因は、がんばりの量ではなく、予定の立て方の構造です。 日付で並べるのではなく、公開日から逆算して、大事な節目で並べる。この構造に変えると、ずれても慌てなくなります。

公開日を基準に「あと何日」で考える

節目表は、公開日を一番の基準にして、「公開まであと何日」「公開から何日後」という数え方で節目を並べた表です。

毎日の予定表との違いを整理すると、次のようになります。

比べる点 毎日の予定表 節目表
基準 今日の日付 公開日
並べるもの 毎日の細かい作業 大事な節目と、その節目までに終わらせること
分かること 今日やること 公開までの距離と、次の節目
ずれたとき 全部を組み直す 次の節目に間に合うかだけを見る

節目表のよいところは、細かい作業の順番が少し入れ替わっても、節目さえ守れれば問題ないと分かることです。「次の節目までに、この3つが終わっていればいい」と分かっていれば、途中で予定がずれても、どこで取り戻せばいいかを落ち着いて判断できます。

もう一つ大事なのは、節目表には公開日のあとまで入れることです。講座は公開したら終わりではありません。公開の直後にどう案内し、申し込んでくれた人をどう迎えるかまでが、準備の一部です。

節目表に入れる5つの節目

では、どんな節目を入れればいいのか。講座によって違いますが、私は次の5つを基本にしています。

  1. 準備を始める節目:講座の中身を決め、作り始める
  2. 告知を始める前の節目:講座の中身と申し込みの受け皿がそろっている
  3. 公開の直前の節目:案内文、申し込みページ、最初に届ける連絡がそろっている
  4. 公開当日:案内を出し、申し込みを受け付ける
  5. 公開直後の数日:届いた質問に答え、申し込んだ人を迎え、振り返る

それぞれの節目には、「この節目までに終わっていること」を2〜4個だけ書きます。たとえば、告知を始める前の節目なら、「講座の全体の流れが決まっている」「最初の回が完成している」「申し込みページができている」のように書きます。

見落とされやすいのが、5つ目の公開直後の数日です。公開した直後は、申し込んでくれた人の期待が一番高いときです。ここで最初の連絡が遅れたり、何から始めればいいかが伝わらなかったりすると、せっかくの期待がしぼんでしまいます。また、申し込まなかった人からも「〇〇の場合でも大丈夫ですか」といった質問が届きます。こうした対応の時間を最初から節目表に入れておくと、公開した日に燃え尽きることがなくなります。

そして、公開直後の数日には振り返りも入れておきます。どの案内から申し込みが来たか、どこで迷った人が多かったか。公開の熱が残っているうちに書き留めておくと、次の公開に生かせます。

作業をすべて書き出す必要はありません。節目に書くのは、「これが終わっていれば、次に進める」という状態だけです。細かい作業は、その状態に向かって、自分のやりやすい順番で進めれば十分です。

節目表を作る4つの手順

節目表は、次の4つの手順で作ります。

手順1:公開日を先に決める

一番大事なのは、準備が整ってから公開日を決めるのではなく、先に公開日を決めることです。公開日が決まっていないと、逆算ができません。そして、準備はいつまでも終わりません。

公開日を先に決めることの大切さは、私が開いているチャレンジ企画でも同じです。私は、準備1週間・集客3名で売上600万円という結果になったことがあります。準備の時間が短くても形にできたのは、先に日程を決めて、そこから逆算したからだと考えています。先に日程を決める考え方は、先に日程を決めるチャレンジ企画の実践スケジュールで詳しく書いています。

手順2:節目を並べる

公開日が決まったら、そこから逆算して、先ほどの5つの節目を表に並べます。それぞれの節目が「公開のどれくらい前か」を決めて書き込みます。最初は目安でかまいません。

手順3:節目ごとに「終わっている状態」を書く

各節目の下に、その節目までに終わっている状態を2〜4個書きます。1つの節目にたくさん書きすぎると、結局毎日の予定表と同じになってしまいます。書くのは、次に進むために欠かせないことだけです。

手順4:終わったら、実際にかかった時間を書き足す

講座を公開し終えたら、節目表を見返して、それぞれの節目に実際にどれくらいかかったかを書き足します。思ったより時間がかかったところ、意外と早く終わったところが分かれば、次の講座の節目表はもっと正確になります。

節目表は、一度作れば次からも使える仕組みです。講座を出すたびに一から予定を考えるのではなく、前回の節目表を土台にして直していけばいい。これが、準備を仕組みにするということです。

自分の段取りは、そのまま教材になる

ここからが、この記事で一番伝えたいことです。あなたが作った節目表は、そのまま受講者向けの教材になります。

たとえば、あなたの講座の受講者が、いずれ自分でも講座やサービスを始める人たちだとします。その人たちにとって、「講師が実際にどんな段取りで公開したか」は、とても知りたい情報です。あなたが自分のために作った節目表に、それぞれの節目で考えたことや、つまずいたところを書き足せば、それは「進め方の見本」という立派な教材になります。

教材にするときは、次の点を整えます。

  • 最初に導入文を置く:「私が実際に講座を公開したときの段取りを、そのまま公開します」と、何の資料かを伝える
  • 節目ごとに同じ形で見出しを付ける:見出しの形をそろえると、受講者は今どの節目を読んでいるかが分かる
  • 節目の中は小見出しで区切る:「終わっていること」「つまずいたこと」「次はこうする」のように区切ると読みやすい
  • 1つ目の見出しの形を作ったら、それを複製して残りを作る:一つずつ作るより早く、形もそろう

自分の段取りを隠さずに公開するのは、勇気がいるかもしれません。でも、実際にやった記録ほど、受講者にとって役に立つものはありません。失敗したところも含めて見せることで、受講者は「同じところで気をつければいい」と分かります。労働収入から抜け出す過程を記録して公開することが、そのまま次の人の道しるべになるわけです。

たとえば、初めて講座を出すヨガの講師がいたとします

イメージしやすいように、例を出してみます。これまで対面の教室だけで教えてきたヨガの講師が、初めてオンライン講座を公開するとします。

この講師は、まず公開日を決め、そこから逆算して5つの節目を並べました。告知を始める前の節目には、「最初の回の動画ができている」「申し込みページができている」の2つを書きます。公開直後の数日には、「申し込んだ人に最初の案内を送る」「届いた質問をまとめる」を書きます。

公開が終わったら、実際にかかった時間と、つまずいたところを書き足しました。その節目表を整えて、「教室の先生が、初めてオンライン講座を出すまでの段取り表」として、同じように教室を持つ先生向けの講座の教材にします。自分のための準備が、そのまま次の商品の中身になりました。

よくある3つの失敗

最後に、節目表でやりがちな失敗を挙げておきます。

  • 節目を細かくしすぎる:節目が多すぎると、毎日の予定表と同じになります。節目は5つ前後に絞ります
  • 公開日のあとを入れない:公開した日で表が終わっていると、申し込んだ人を迎える準備が抜けます。公開直後の数日までを必ず入れます
  • ずれたら表を捨てる:予定がずれても、表を捨てずに、次の節目に間に合うかだけを見直します。ずれた記録も、次の節目表を良くする材料です

当日の準備で慌てないための確認項目は、開催前チェックリスト12項目でも紹介しています。

まとめ

  • 毎日の予定表では、公開までの距離が見えず、ずれたときに全部がずれる
  • 講座の公開は、公開日を基準に「あと何日」で考える節目表で準備する
  • 節目は、準備開始・告知の前・公開直前・公開当日・公開直後の5つを基本にする
  • 公開日を先に決め、節目ごとに「終わっている状態」を2〜4個書き、終わったら実際にかかった時間を書き足す
  • 自分の節目表に、考えたことやつまずいたことを書き足せば、そのまま受講者向けの教材になる

まずは、次に出したい講座やサービスの公開日を1つ決めて、そこから逆算した5つの節目を紙に書き出してみてください。それが、あなたの最初の節目表です。