「ブログを毎日書いているのに、問い合わせが来ない」「SNSで発信しても、お客さんが増えない」。そう感じたとき、多くの方はまず「もっと人を集めなければ」と考えます。アクセスを増やす方法を探し、投稿の数を増やし、新しい集客の手段を試してみる。
でも、それで状況が変わらないことも多いですよね。頑張って人を集めても手応えがなく、疲れだけがたまっていく。
結論から言うと、お客さんが来ない本当の理由は、新しく来る人の数が少ないことではない場合が多いです。一度来てくれた人が興味を持たずに帰ってしまい、戻ってこない。紹介も生まれない。この「取りこぼし」のほうが、ずっと大きな原因になっています。
この記事では、私が以前ラーメン屋さんから受けた相談をきっかけに、リピートと口コミの仕組み、そしてブログやSNSで訪問者に興味を持ってもらうための第一印象の作り方をお伝えします。
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この記事の続きとして、「広げる記事」と「決める記事」でブログを組み立て、登録につなげる設計をAIと作る方法をまとめました。
ラーメン屋さんの相談で見えた「来ない」の正体
独立してから、平日の昼間に時間の融通が利くようになりました。すると、昔からの友人がラーメンの食べ歩きに誘ってくれるようになったんです。いろいろなお店に連れていかれたのですが、あるお店で店長さんと話していたとき、私が集客のコンサルをしていると知って、軽く相談を受けました。
その日、お店にいた客は私たちだけでした。悩みは、まさに「お客さんが来ない」ということです。
ただ、話を聞いてみると、少し事情が違いました。オープンしたばかりの頃は、お客さんはしっかり来ていたそうです。ラーメン好きの人は、新しいお店ができると一度は食べに行く習性があります。私や友人もそうです。
つまり、問題は「お客さんが来ない」ことではありませんでした。一度来た人がリピーターにならず、口コミも生まれていない。これが一番の問題だったのです。
新しいお店が近所にできたら、なんとなく一度は行ってみようと思う人は多いです。だから、最初の一回はどこのお店にもある程度の人が来ます。差がつくのは、その後です。
繁盛しているお店は、新規集客に頼っていない
同じ街の飲み屋街に、深夜でも満席になるラーメン屋さんがあります。お客さんは、飲み会の帰りに立ち寄る常連ばかりです。
私自身、友人に連れられて初めてそのお店に行きました。そして、たぶん次は、私が別の友人を連れて行くと思います。お酒を飲んだあとに食べたくなる、本当においしいラーメンなんです。
このお店は、派手な広告をしているわけではありません。その場所に集まる人が喜ぶものを出しているから、一度来た人が戻ってきて、さらに別の人を連れてくる。常連さんは、ある意味でファンです。ファンが口コミで広めてくれるので、広告費をかけなくても人が集まります。
私が飲食店の相談にのるときも、新しいお客さんを増やす前に、リピーターを増やすことと、口コミが生まれる仕組みを優先して考えてきました。一人のお客さんが長くお付き合いしてくれるほど、売上は安定します。この「一人のお客さんが、お付き合いの全期間でもたらしてくれる価値」をLTV(顧客生涯価値)と呼びます。
相談してくれた店長さんには、具体的なアドバイスをいくつかお伝えしました。次に行ったときに繁盛店に変わっていたら、うれしいですね。
コーチ・コンサルタントのブログでも、同じことが起きている
飲食店の話は分かりやすい例ですが、実はコーチやコンサルタントの仕事でも、まったく同じことが起きています。
ラーメン屋さんでいう「一度来て帰ったお客さん」は、ブログでいえば「一度読んで、そのまま去っていった訪問者」です。
たとえば、ブログに毎日たくさんの人が来ていたとしても、読んだ人が何の興味も持たなければ、そのアクセスはすべて通り過ぎていきます。人数が多くても、次につながる人がいなければ、集めた労力は報われません。
ブログやSNSで集客をするとき、多くの方がアクセス数やフォロワー数を気にします。もちろん、ゼロでは始まりません。ただ、それ以上に大切なのは、来てくれた人に「この人の話をもっと聞きたい」と思ってもらえるかどうかです。
興味を持ってもらえれば、そこからメルマガなどへの登録、つまり「2回目以降の接点」につながります。ここがつながっていれば、アクセスが膨大でなくても成果は出ます。アクセスと読者リストの関係は、インターネット上の2つの資産でも解説しています。
訪問者は、最初の数秒で「自分に関係あるか」を判断している
では、どうすれば一度来た人に興味を持ってもらえるのでしょうか。まず見直したいのが、第一印象です。
ほとんどの人にとって、他人のブログは「ちらっと見て、関係なければ閉じるもの」です。インターネットの情報は、ほんの数秒で「この先を読むかどうか」が判断されてしまいます。
ところが、多くのブログは、開いた瞬間に「誰のための、何のブログなのか」が分かりません。日記のような記事が並んでいたり、肩書きが広すぎたりして、読者は自分が探していた場所なのか判断できない。だから、すぐに離れていきます。
目指したいのは、開いた人が「このブログこそ、今の私に必要だ」と感じる状態です。そのために、最初に目に入る場所で次の3つを伝えます。
- 誰のためのブログか:「起業したばかりのカウンセラーの方へ」など、読者を具体的に
- どんな悩みを扱っているか:「集客が続かない」「価格が決められない」など、読者の言葉で
- 読むと何が分かるか:記事を読んだあとに、どんな状態になれるのか
この3つは、ブログのタイトルや説明文、プロフィール、最初に目に入る記事の冒頭に置きます。読者の目がどこから動くかは、ブログ訪問者の視線の記事が参考になります。
第一印象の次は「また来たくなる理由」を作る
第一印象で興味を持ってもらえても、それだけでは足りません。ラーメン屋さんでいえば、一度食べて「まあまあだった」で終わると、次はありません。
ブログでも同じです。また読みに来たくなる、登録してでも続きを受け取りたくなる理由が必要です。そのために、次のような工夫ができます。
| 見直すところ | 具体的にすること |
|---|---|
| 記事の中身 | 読者が今日から試せる手順や考え方を、1記事1テーマで書く |
| 記事どうしのつながり | 読み終わった人に「次に読む記事」を本文の中で案内する |
| 2回目以降の接点 | メルマガなどで、ブログより一歩深い話を届ける |
| 読者との関わり | 感想や質問に返事をし、次の記事のテーマに活かす |
繁盛しているラーメン屋さんが「その場所に集まる人が喜ぶもの」を出しているように、ブログも「読みに来る人が喜ぶもの」を出し続けることが、リピートと口コミの土台になります。
人を集める力より、一度来た人に戻ってきてもらう力のほうが、売上を長く支えてくれます。 2回目の購入や継続につながる仕掛けは、リピート購入の仕掛け方でも解説しています。
よくある失敗と、今日からできる点検
最後に、お客さんが来ないと感じたときに陥りやすい失敗を整理しておきます。
- アクセスが少ないと思い込み、集める作業だけを増やしてしまう
- 新しい集客の手段を次々に試し、どれも中途半端になる
- 一度来た人に、次に何をしてほしいのかを示していない
- 読者ではなく、自分が書きたいことを中心に書いている
どれも、才能や努力の問題ではありません。「集める」と「つなぎとめる」の順番が逆になっている、という設計の問題です。
点検するときは、次の順番で確かめてみてください。
- ブログを開いた瞬間に、誰の何の悩みを扱っているかが分かるか
- 記事を読み終えた人に、次に読む記事や登録先を案内しているか
- 一度登録してくれた人に、続けて価値を届けているか
- ここまで整ってから、アクセスを増やす方法を考える
この順番で見直すと、今あるアクセスのままでも、つながる人が増えていきます。
まとめ
- お客さんが来ない本当の理由は、新規の少なさより「一度来た人の取りこぼし」にあることが多い
- 繁盛しているお店は、リピーターと口コミの仕組みで人が集まっている
- ブログでも、アクセスの数より「来た人が興味を持つか」が成果を分ける
- 開いた瞬間に「誰の、どんな悩みの、何が分かるブログか」を伝える
- 集める前に、つなぎとめる仕組みを整える
まずは、自分のブログを初めて見る人のつもりで開き、数秒で「誰のためのブログか」が伝わるかを確かめてみてください。
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