突然ですが、あなたには、お金が入ってくる入り口がいくつありますか。
会社員なら会社の給料、お店を経営しているならお店の売上。数えてみると、入り口が1つだけ、という方は多いのではないでしょうか。1つの入り口がしっかりしているうちは、あまり気にならないかもしれません。でも、その1つが揺らいだときのことを考えると、不安になりますよね。
結論から言うと、お金と時間の自由に近づくには、収入の入り口、つまり「キャッシュポイント」を自分の手で増やしていくことが大切です。そして、そのための一番手堅い方法は、自分でビジネスを始めて、小さな入り口を1つずつ作っていくことです。
この記事では、キャッシュポイントとは何か、入り口が1つだけのときに起きること、自分のビジネスで入り口を作る3つの形、そして増やす順番とよくある失敗をお伝えします。
キャッシュポイントとは、お金の入り口のこと
キャッシュポイントとは、収入源、つまりお金が入ってくる入り口のことです。たとえば、次のようなものがあります。
- 会社員の場合は、会社の給料
- お店を経営している場合は、お店の売上
- アルバイトをしている場合は、アルバイト代
- 家賃収入がある場合は、その家賃
一つひとつ数えて、あなたの入り口がいくつあるか書き出してみてください。1つ、多くても2つか3つ、という方が多いと思います。
なお、株式投資などの投資も、お金の入り口の一つとして挙げられることがあります。ただし、投資には元本が減るリスクがあり、向き不向きもあります。始めるかどうかは、自分でよく調べたうえで判断し、必要なら専門家に相談してください。この記事では、投資ではなく「自分のビジネスで入り口を作る」方法を扱います。
入り口が1つだけのときに起きること
キャッシュポイントが1つだけだと、次のような状態になりやすくなります。
まず、その1つが止まったときの影響が大きくなります。会社の業績が悪くなる、仕事がなくなる、お店の売上が下がる。どれも自分の努力だけでは防げないことがありますが、入り口が1つだけだと、収入が一気に減ってしまいます。
次に、その1つを守るための我慢が増えます。入り口が1つしかないと、それを失うわけにはいきません。だから、お金を出してくれる会社や人に気を使い、理不尽だと感じることがあっても、我慢して続けることになりがちです。
入り口が1つしかないことは、収入のリスクであると同時に、選べる自由が少ない状態でもあります。 これは、あなたの働き方が悪いからではありません。収入の構造がそうなっている、というだけです。構造なら、変えることができます。
入り口が2つ、3つと増えていくと、1つが揺らいでも生活がすぐに崩れることはなくなります。そして、「嫌なことを我慢してでも、この1つにしがみつかなければ」という気持ちから、少しずつ自由になっていけます。
自分のビジネスで入り口を作る3つの形
では、自分のビジネスで、どんなキャッシュポイントを作れるのでしょうか。大きく分けて、次の3つの形があります。
| 形 | 内容 | 始めやすさ |
|---|---|---|
| 1. 他人の商品を紹介する | 良いと思う商品を紹介し、売れたら報酬を受け取る(アフィリエイト) | 自分の商品が無くても始められる |
| 2. 自分の商品を売る | 知識や経験を講座・コンサル・教材などの商品にする | 商品づくりの手間はあるが、価格や内容を自分で決められる |
| 3. 同じお客様に次の商品を届ける | 買ってくださったお客様に、次の段階の商品やサポートを案内する | 1つ目の商品ができてから作れる |
1つ目の紹介の形は、自分の商品がまだ無くても始められるのが特徴です。他人の商品を紹介して収入を作ることは、労働収入から抜け出す一つの方法になります。どれくらいの収入になるかは、紹介する商品や、読者との関係によって大きく変わるので、ここで金額をお約束することはできません。始め方の順番は、初心者はまずアフィリエイトから始める理由で解説しています。
2つ目の自分の商品は、あなたの知識や経験をそのまま生かせる形です。3つ目は、2つ目ができてから、同じお客様に次の価値を届ける形です。新しいお客様を探し続けなくても、入り口を増やせます。
3つの形は、つなげて使う
3つの形は、別々に考えるより、つなげて使うほうが力を発揮します。
たとえば、健康的な食事について発信している人がいたとします。最初は、自分が実際に使って良かった本や道具を紹介するところから始めます(紹介の形)。発信を続けるうちに、読者から「献立の立て方を教えてほしい」という声が届くようになったら、それを小さな講座にします(自分の商品)。講座を受けた人から「続けられるように見てほしい」と言われたら、継続のサポートを用意します(次の商品)。
このように、1つ目の入り口で出会った人の声が、2つ目、3つ目の入り口の種になります。入り口を増やすときは、「新しいことを始める」のではなく、「今のお客様の次の困りごとに応える」と考えると、無理なく広がっていきます。
キャッシュポイントを増やす3つの順番
入り口は、たくさん作れば良いというものではありません。一度にいくつも始めると、どれも中途半端になります。次の順番で、1つずつ増やしていくことをおすすめします。
順番1:今の収入を保ったまま、小さな入り口を1つ作る
最初の入り口は、今の仕事を続けながら作ります。紹介の形でも、自分の小さな商品でもかまいません。大切なのは、金額の大きさではなく、「自分の手でお金を受け取った」という経験です。会社員のまま始める考え方は、時給とは関係ない収入を作る考え方でも書いています。
順番2:同じお客様に届ける2つ目を作る
1つ目の入り口で出会ったお客様や読者が、次に何に困るのかを考えて、2つ目を用意します。まったく新しい分野で入り口を作るより、同じお客様に向けた入り口を増やすほうが、無理なく広げられます。
順番3:仕組みにして、時間と切り離す
入り口が2つ、3つとできてきたら、案内や販売の流れを仕組みにしていきます。たとえばステップメールの途中に、読者に役立つ小さな案内を置くのも、仕組みの中のキャッシュポイントです。信頼を減らさずに入れる方法は、ステップメールのキャッシュポイントの作り方で解説しています。
よくある3つの失敗
最後に、キャッシュポイントを増やすときに起きやすい失敗を挙げておきます。
- 一度にいくつも始める
あれもこれもと手を広げると、どれも育ちません。1つ目が回り始めてから、2つ目に進みます。 - 時間を切り売りする入り口ばかり増やす
アルバイトや単発の作業を増やすのも入り口ですが、働く時間が増えるほど、自由な時間は減ります。時間と切り離しやすい形を、少なくとも1つは持つようにします。 - 「すぐに増える」という話に飛びつく
短期間で大きく増えるとうたう話ほど、自分では仕組みをコントロールできないことが多いものです。自分の手で育てられる入り口から作っていきます。
まとめ
- キャッシュポイントとは、お金の入り口のこと。入り口が1つだけ、という方は多い
- 入り口が1つだけだと、止まったときの影響が大きく、それを守るための我慢も増える
- 自分のビジネスでは「他人の商品を紹介する」「自分の商品を売る」「同じお客様に次の商品を届ける」の3つの形で入り口を作れる
- 今の収入を保ったまま1つ目を作り、同じお客様に2つ目を届け、仕組みにして時間と切り離す
- 投資で入り口を増やすかどうかは、リスクを理解したうえで自分で判断し、必要なら専門家に相談する
まずは、今のあなたのキャッシュポイントを紙に書き出し、「1つ目に作る小さな入り口」を1つだけ決めてみてください。それが、お金と時間の自由に近づく最初の一歩になります。


