ランディングページを作り、メールやLINEに登録してもらう準備ができた。せっかくなら、登録してくれた人のことをよく知りたい。そう考えて、登録フォームに名前、年齢、職業、悩みまで入力してもらうようにしている方がいます。
気持ちはよく分かります。相手のことを知っておけば、そのあとのメールも書きやすくなりますよね。
でも、結論から言うと、登録フォームで聞くことが増えるほど、登録する人は減っていきます。登録フォームの一番の役割は、相手のことを知ることではなく、登録したいと思った人を迷わず登録まで運ぶことです。相手のことを知るのは、登録のあとでも遅くありません。
この記事では、登録フォームの役割と、見つけやすい置き場所、情報を「登録のあと」に集める2段階の考え方、そして登録の直前の迷いを消す一言の添え方をお伝えします。
登録フォームの役割は「手間を減らすこと」
登録フォームとは、読者がメールアドレスなどを入力する部分のことです。ランディングページの中で、読者が実際に行動する唯一の場所でもあります。
ランディングページの文章や画像は、読者に「登録してみたい」と思ってもらうためのものです。一方、登録フォームは、その気持ちを行動に変えるためのものです。ここで手間がかかると、せっかく生まれた「登録してみたい」という気持ちが、入力している間にしぼんでしまいます。
だから、登録フォームで一番大事なのは、読者の手間を少なくすることです。考え方は、次の3つに整理できます。
- すぐに見つかること
- 入力が少ないこと
- 登録していいのか迷わないこと
入力する項目の数やボタンの作り方については、登録フォームの「入力項目」と「ボタン」で詳しく解説しています。この記事では、置き場所と、情報を集める順番を中心にお話しします。
ポイント1:すぐに見つかる場所に置く
登録フォームがどこにあるのか分からないページでは、読者は探すのが面倒になって、登録をやめてしまうことがあります。
理想は、読み進めていく流れの中で、「登録してみたい」と思ったその場所に、フォームがある状態です。そのために、次の3つを意識します。
- 目立つ見た目にする:本文と区別がつくように、枠や背景の色で囲む
- 長いページでは、何か所かに置く:画面を2〜3回下に動かすごとに1回くらい、フォームかフォームへのボタンが見つかるようにする
- 最後だけに置かない:最後まで読まなくても、途中で決めた人がすぐ登録できるようにする
長いページの一番下にだけフォームがあると、途中で「登録しよう」と決めた人は、そこまで下に動かす必要があります。その間に気が変わってしまうこともあります。
ポイント2:最初に聞くのはメールアドレスだけにする
登録の手間が一番少ないのは、メールアドレスだけを1回入力してもらう形です。入力する項目が増えれば増えるほど、登録は減っていきます。
たとえば、次のような項目は、最初の登録では外すことを考えてみてください。
- 名字と名前の両方(名前を使いたいなら、名字だけ、またはニックネームでもよい形にする)
- 確認のために、同じメールアドレスをもう一度入力してもらう欄
- 年齢、職業、住んでいる地域などの項目
名前を入力してもらう場合も、個人情報に敏感な方は多いので、ニックネームやハンドルネームでも構わない形にすると、入力への抵抗が小さくなります。
ただし、資料や品物を郵送する場合など、住所や電話番号がどうしても必要な場面もあります。その場合も、必要なものだけに絞り、「なぜその情報が必要なのか」を一言添えてください。理由が分かると、読者は安心して入力できます。
ポイント3:詳しいことは「登録のあと」に聞く
では、相手のことを知りたいときはどうすればいいのか。答えは、登録のあとに、段階を分けて聞くことです。
メール配信の仕組みには、読者の名前をメールの中に差し込む機能があるものが多いです。「〇〇さん、こんにちは」と呼びかけるには、名前が必要です。そうした情報も、登録フォームで最初に聞くのではなく、登録のあとで集めればいいのです。
登録後に情報を集める3つの場面
情報を集める場面は、次の3つがあります。
| 場面 | 聞くことの例 | 聞き方 |
|---|---|---|
| 登録した直後のページ | 呼ばれたい名前、今一番困っていること | 「よければ教えてください」と任意で聞く |
| 最初の数通のメール | 今の状況、目指していること | 簡単なアンケートへのリンクを置く |
| 企画や相談の申し込み時 | 詳しい状況、相談したいこと | 申し込みフォームで必要なことを聞く |
登録した直後のページは、読者の関心が一番高い瞬間です。ここで「あなたのことを教えてください」とお願いすると、答えてくれる人が多くなります。登録直後のページの使い方は、サンキューページの戦略で解説しています。
2段階に分けることには、もう1つ良いところがあります。わざわざアンケートに答えてくれた人は、あなたの話に関心を持っている読者だと分かることです。登録の段階で全員に聞くより、答えてくれた人の回答のほうが、相手のことを知る材料としても役に立ちます。
ポイント4:登録の直前の迷いを消す一言を添える
登録フォームのすぐそばには、登録を後押しする一言を添えてください。たったそれだけでも、読者の迷いは小さくなります。
添える一言は、読者が登録の直前に感じやすい不安に答えるものにします。
- 「登録すると何が届くのか」への答え:「登録すると、〇〇のメール講座が毎日1通届きます」
- 「お金はかかるのか」への答え:「登録は無料です」
- 「いつでもやめられるのか」への答え:「メールの最後から、いつでも配信を止められます」
- 「個人情報は大丈夫か」への答え:「いただいたメールアドレスは、このメールの配信にだけ使います」
ボタンの文言も、「登録はこちら」のような言い方より、「メール講座を受け取る」のように、押したあとに何が起きるかが分かる言い方にすると、押しやすくなります。
あおる言葉で押すのではなく、迷いの理由を一つずつ消していく。これが、登録フォームのそばに添える一言の考え方です。
よくある失敗
登録フォームでつまずきやすいところを整理しておきます。
| よくある失敗 | どう直すか |
|---|---|
| 最初の登録で、名前・年齢・職業まで聞いている | メールアドレスだけにして、詳しいことは登録のあとで聞く |
| フォームがページの一番下にしかない | 長いページでは、途中にもフォームかボタンを置く |
| フォームの周りに説明がなく、何が届くか分からない | 届くものと、いつでも止められることを一言添える |
| 住所など必要な情報を、理由を書かずに聞いている | 「郵送のため」など、必要な理由を添える |
| 変えたあとに、登録率を確かめていない | 変える前と後の登録率を比べる |
最後の失敗も大切です。フォームの項目を減らしたり、置き場所を変えたりしたら、その前後で登録率がどう変わったかを確かめてください。登録率の計算の仕方と目安は、登録率(CVR)の計算と目安で解説しています。
まとめ
- 登録フォームの役割は、相手のことを知ることではなく、登録したい人を迷わず登録まで運ぶこと
- すぐ見つかる場所に、目立つ形で置く。長いページでは何か所かに置く
- 最初に聞くのはメールアドレスだけ。名前や詳しい状況は、登録のあとに段階を分けて聞く
- フォームのそばには、何が届くか・いつでも止められるかなど、迷いを消す一言を添える
まずは、今のあなたの登録フォームの入力項目を書き出し、「これは登録のあとでも聞けるか」と一つずつ問いかけてみてください。あとで聞ける項目を外すことが、登録を増やす一番手軽な改善になります。


