ランディングページ(LP)を作ろうとして、手が止まってしまう。何を書けばいいのか。どれくらいの長さが正解なのか。自分のサービスの良さを全部伝えたほうがいいのではないか。
LPを作るとき、多くの方が「できるだけ詳しく、丁寧に」書こうとします。真面目な方ほど、説明を足していくうちに、どんどん長くなっていきます。
結論から言うと、LPの長さに正解はありません。基準は一つだけで、「読者が登録を決めるのに必要な情報があるかどうか」です。それ以外の説明や教育は、登録してもらったあとのステップメールに回してかまいません。
この記事では、LPの長さに正解がない理由、LPに書くことと、ステップメールに回すことの仕分け方、長さを決める3つの目安をお伝えします。
LPの長さに正解がない理由
LPには、さまざまな長さのものがあります。何千字もある長いページもあれば、数行のキャッチコピーと登録フォームだけのページもあります。動画を1本置いているだけのページもあります。
どれが正しい、というものではありません。無料で登録できるLPの場合、読者が登録を決めるのに必要な情報は、それほど多くないことがよくあります。数行のキャッチコピーだけで登録されることも、珍しくありません。
基準は「登録を決めるのに足りるか」
LPの長さを考えるときは、「長いか短いか」ではなく、「読者が登録を決めるのに足りる情報が入っているか」で判断します。
足りなければ、読者は不安になって登録しません。反対に、多すぎると、読者は途中で読むのをやめてしまいます。長さは目的ではなく、結果として決まるものです。
LPの目的は「登録してもらうこと」だけ
LPの長さで迷う原因の多くは、LPに役割を詰め込みすぎていることにあります。
LPの最大の目的は、見込み客にメールアドレスを登録してもらうことです。読者に基礎知識を教えることや、信用を得ること、価値観を変えてもらうことは、LPの目的ではありません。
詳しく説明しすぎると起きること
LPの中で詳しく説明しすぎると、読者はその時点で満足してしまいます。「だいたい分かった」と感じた読者は、わざわざ登録する理由がなくなります。
LPで教えすぎないことや、読者の期待を高める伝え方については、ランディングページで「あえて秘密」を残す理由と、予告編に入れる5つの要素で詳しく解説しています。この記事では、その前提となる「何をLPに書き、何をあとに回すか」の仕分けに絞ってお伝えします。
LPに書くことと、ステップメールに回すこと
LPとステップメールは、役割の違う2つの道具です。LPは「登録してもらう」ための道具、ステップメールは「信頼を育て、必要な人を商品につなげる」ための道具です。
この役割に沿って、書く内容を仕分けます。
| 内容 | LPに書く | ステップメールに回す |
|---|---|---|
| 登録すると何が手に入るか | ○ | |
| 読むとどうなれるか | ○ | |
| なぜ今登録するといいのか | ○ | |
| 読者の不信感や疑問を解くための説明 | ○ | |
| 前提となる基礎知識 | ○ | |
| 考え方や価値観を変えてもらう話 | ○ |
ステップメールに回す3つのこと
表の下の3つは、LPに書きたくなる内容です。でも、ステップメールに回したほうが、読者にとっても書き手にとっても良い結果になります。
- 不信感や疑問を解く説明:「本当にできるの?」「怪しくない?」という疑問に答えるには、実例や考え方を丁寧に伝える必要があります。これは数通のメールに分けたほうが伝わります
- 前提となる基礎知識:知識を教えるには時間がかかります。LPで一度に教えるより、メールで一つずつ届けたほうが、読者も受け取りやすくなります
- 考え方や価値観を変えてもらう話:人の考え方は、一度読んだだけでは変わりません。何通かに分けて、少しずつ伝えていくものです
ステップメールでどんな順番で信頼を育てるかは、ステップメールで読者の「買わない理由」を消す6ステップで解説しています。
長さを決める3つの目安
では、自分のLPはどれくらいの長さにすればいいのでしょうか。次の3つの目安で考えると、判断しやすくなります。
| 目安 | 短めでよい場合 | 長めに説明したほうがよい場合 |
|---|---|---|
| 1. 登録の重さ | メールアドレスだけで登録できる | 入力項目が多い、日時の決まった参加が必要 |
| 2. 読者の温度 | ブログやSNSで、すでにあなたを知っている | 広告などで、初めてあなたを知る |
| 3. 特典の分かりやすさ | 一言で中身が伝わる | 中身や使い方の説明が必要 |
たとえば、ブログを読んでくれている読者に、メールアドレスだけで受け取れる資料を案内するなら、短いLPで十分なことが多いです。反対に、初めて広告で知った人に、日時の決まったオンライン講座への参加を案内するなら、もう少し説明が必要になります。
仕分けでよくある迷い
仕分けをしていると、「これはLPに書くべきか、メールに回すべきか」と迷う内容が出てきます。特に迷いやすいのが、次の2つです。
- 自分のプロフィール:長い経歴はメールに回し、LPには「なぜこの人の話を聞く価値があるのか」が分かる一言だけを書く
- お客様の声:LPには、登録特典の中身と結びつく短い声だけを置き、詳しい体験談はメールで紹介する
どちらも、「読者が登録を決めるのに必要か」という一つの基準に戻れば、判断できます。迷ったときは、その一文を消しても登録を決められるかを考えてみてください。
迷ったら、短いほうから試す
どれくらいの長さがいいか迷ったら、まずは短めに作ってみてください。登録率を見て、足りない情報があれば足していきます。
長く作ってから削るより、短く作ってから足すほうが、どの情報が登録に効いたのかが分かりやすくなります。
誇張して注意を引かない
LPでは、読者の注意を引くことが大切です。ただ、そのために実際よりも大げさな言葉を使うのは、おすすめしません。
以前は「少しくらい怪しいと思われても、まず登録してもらえばいい。不信感はあとから晴らせばいい」という考え方もありました。でも、今はこの考え方はとりません。
最初の印象は、あとから変えにくい
大げさな言葉で登録してもらった読者は、届いたメールを読んで「思っていたのと違う」と感じます。その結果、メールを開かなくなったり、すぐに登録を解除したりします。登録の数は増えても、その先の信頼づくりがうまくいかなくなるのです。
- 手に入るものは、実際の中身どおりに書く
- 読んでどうなれるかは、誰にでも起きると約束しない
- 興味を引くのは、大げさな言葉ではなく、読者の悩みを言い当てる言葉で
読者の悩みをそのまま言葉にできれば、大げさに書かなくても、読者は自然と続きを知りたくなります。
LPとメールで、言っていることをそろえる
もう一つ大切なのは、LPで書いたことと、登録後のメールで書くことをそろえることです。LPで「すぐに使える手順が分かる」と書いたなら、最初のメールでは、その手順がきちんと届くようにします。
LPの約束と、届いた中身が一致していると、読者は「この人の言うことは信じられる」と感じます。この小さな一致の積み重ねが、ステップメールで信頼を育てるときの土台になります。
まとめ
- LPの長さに正解はない。基準は「読者が登録を決めるのに必要な情報があるか」
- LPの目的は登録してもらうことだけ。教育や信用の獲得は、登録後のステップメールで行う
- 不信感を解く説明、基礎知識、価値観を変える話の3つは、ステップメールに回す
- 長さは「登録の重さ・読者の温度・特典の分かりやすさ」の3つの目安で決め、迷ったら短いほうから試す
- 誇張で注意を引かず、読者の悩みを言い当てる言葉で興味を持ってもらう
まずは、今のLPに書いてある内容を一文ずつ見て、「登録を決めるのに必要か」「ステップメールに回せるか」で仕分けてみてください。回せる内容が見つかれば、それがLPを短く、強くする第一歩になります。


