個人でビジネスをしていると、「もっと多くの人に商品を知ってほしいのに、自分一人では手が回らない」と感じる場面がありますよね。発信も、集客も、販売も、サポートも、全部を一人でこなしていると、どうしても届けられる人数には限りがあります。
そんなとき、「もっと頑張って発信を増やそう」と考える方は多いです。でも、一人で増やせる量には限界があります。
結論から言うと、個人ビジネスで売上を伸ばすには、「他人に協力してもらう」という選択肢を持っておくことです。商品の売り方には、自分で売る方法と、他人に売ってもらう方法の2つがあります。後者を使えると、自分一人では届かなかった人にも、商品を届けられるようになります。
この記事では、自分で売ることと他人に売ってもらうことの違い、協力をお願いする相手の選び方、頼み方の4つの手順、そして関係を長く続けるためのお返しの考え方をお伝えします。
商品の売り方は「自分で売る」と「他人に売ってもらう」の2つ
商品の販売方法は、大きく分けると2つのパターンしかありません。
| 売り方 | 内容 | 特徴 |
|---|---|---|
| 自分で売る | インターネットでもリアルでも、自分自身が商品を案内して販売する | 自分の言葉で伝えられるが、届く人数は自分の発信力の範囲に限られる |
| 他人に売ってもらう | ほかの個人事業主や、影響力のある人に、商品の紹介や販売に協力してもらう | 自分だけでは届かない人に届く。相手との信頼関係が土台になる |
会社で働いていると、営業の担当、広報の担当、サポートの担当と、仕事を分けられます。でも、個人ビジネスではそうはいきません。一人でやれることには、どうしても限界があります。
だからこそ、個人ビジネスでは「他人に売ってもらう」ことがとても大切になります。 自分の力だけにこだわらず、ほかの人の力も借りる。これは手抜きではなく、少人数でも売上を作るための仕組みの一つです。
なぜ、多くの人はお願いできないのか
他人に協力してもらう方法があると分かっていても、実際にお願いする人は多くありません。その理由は、お願いする前の頭の中にあります。
- 「こんなお願いをしたら、厚かましいと思われるのではないか」
- 「断られたら、気まずくなるのではないか」
- 「自分にはまだ実績がないから、頼める立場ではない」
こうして、お願いする前にあれこれ考えて、結局お願いできずに終わってしまうのです。
ところが、意外に思われるかもしれませんが、人は誰かに頼られると、うれしいものです。みんながお願いをためらっている分、人からお願いされる機会は、実はそれほど多くありません。だからこそ、丁寧にお願いすれば、話を聞いてもらえることも少なくないのです。
断られても、それで何かを失うわけではありません。お願いする前の状態に戻るだけです。「だめで元々」くらいの気持ちで、気軽にお願いしてみる。この姿勢が、協力してくれる人との出会いにつながります。
協力をお願いする相手の選び方
お願いする相手は、誰でもいいわけではありません。次の3つの条件に当てはまる人を探します。
- あなたの商品が役に立つ人を、すでに周りに持っている人
同じような悩みを持つお客様や読者とつながっている人です。たとえば、あなたが起業初期の人向けの講座を持っているなら、起業に関係する別の分野で発信している人が候補になります。 - あなたと競合しない人
まったく同じ商品を売っている人に「売ってください」とお願いしても、相手にとっては自分の商品と取り合いになってしまいます。近い分野だけれど、扱っている内容が違う人を選びます。 - 信頼できる人
協力してもらうということは、相手の信頼をお借りして、あなたの商品を紹介してもらうことです。相手の読者やお客様を大切にしている人を選びます。
最初から影響力の大きな人を狙う必要はありません。身近でつながりのある人から始めたほうが、話を聞いてもらいやすく、関係も育てやすいです。身近な人から紹介を広げていく考え方は、最強の集客手段でも解説しています。
頼み方の4つの手順
お願いするときは、次の4つの手順で進めると、相手にとっても判断しやすくなります。
手順1:相手のことを先に知る
いきなりお願いする前に、相手がどんな発信をしていて、どんなお客様を大切にしているかを知っておきます。相手の読者にとって、あなたの商品がどう役に立つのかを説明できる状態にしておくためです。
手順2:相手にとってのメリットを伝える
「売ってください」だけでは、相手は何のために協力するのか分かりません。あなたの商品が、相手の読者やお客様のどんな悩みに役立つのか。相手にとってどんな良いことがあるのか。これを具体的に伝えます。
手順3:お願いの内容を小さく、はっきりさせる
「何か協力してもらえませんか」というあいまいなお願いは、相手を困らせてしまいます。「メルマガで一度だけ紹介してほしい」「イベントの告知をSNSで共有してほしい」など、お願いすることを小さく、はっきりさせます。
手順4:断られても、感謝を伝えて終える
断られたときこそ、関係を大切にします。「検討してくださってありがとうございます」と伝えて、気持ちよく終えます。今回は合わなくても、別の機会に声をかけてもらえることもあります。
何人かに声をかけていけば、協力してくれる人が見つかる可能性は高くなります。1人に断られたからといって、あきらめる必要はありません。
お返しを忘れると、協力は続かない
協力してもらうときに、忘れてはいけないことがあります。お願いばかりしていると、相手もいい気持ちはしなくなる、ということです。
協力してくれた人に対しては、あなたもしっかりと協力します。お返しの形は、たとえば次のようなものです。
- 相手の商品やイベントを、あなたの読者に紹介する
- 相手の発信を共有したり、感想を伝えたりする
- 紹介してもらったお客様を、丁寧にサポートする
- 相手が困っているときに、自分にできることで手を貸す
特に3つ目は見落としがちです。紹介してもらったお客様を大切にすることは、紹介してくれた人の信頼を守ることにもつながります。紹介したお客様が喜んでくれれば、相手も「また紹介したい」と思ってくれます。
他人に売ってもらう形の中でも、報酬の仕組みを使って紹介してもらう方法もあります。紹介する人、紹介される人、お客様の三方に良い関係を作る考え方は、アフィリエイトで「Win-Win-Win」の関係を作るで解説しています。
よくある失敗
最後に、協力をお願いするときに起こりやすい失敗をお伝えしておきます。
相手の読者を「売り先」としか見ない
相手の読者に自分の商品を売ることばかり考えると、その気持ちは相手に伝わります。相手の読者の役に立つかどうかを、まず考えます。
一度に大きなお願いをする
初めてやり取りする相手に、いきなり大きな協力をお願いすると、相手は身構えてしまいます。小さなお願いから始めて、信頼を積み重ねていきます。
協力してもらったあと、連絡しない
紹介してもらったあと、結果や感謝を伝えずにいると、相手は「役に立ったのだろうか」と気になります。どうだったかを報告し、感謝を伝えると、次の協力にもつながります。
まとめ
- 商品の売り方は「自分で売る」と「他人に売ってもらう」の2つ。個人ビジネスでは後者がとても大切
- 人は頼られるとうれしいもの。だめで元々の気持ちで、気軽にお願いしてみる
- 相手は「商品が役に立つ人とつながっている」「競合しない」「信頼できる」の3つで選ぶ
- 相手を知る→メリットを伝える→お願いを小さくはっきり→断られても感謝、の4つの手順で頼む
- 協力してくれた人には、自分もしっかり協力する。お返しがあるから関係が続く
まずは、あなたの商品が役に立ちそうな人とつながっている知り合いを、3人書き出してみてください。その中の1人に、小さなお願いをするところから始めてみましょう。


