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商品のアイデアは、自分の頭の中だけで探すほど見つかりません|あなたの商品を欲しがる人は必ずいる、「お金を払ってでも頼みたいこと」の聞き方4ステップ

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この記事は商品づくり 完全ガイドの第2章 自分の材料を見つける「2-1 「頼みたいこと」を聞いてみる」です(全27記事)

「これからビジネスを始めたいけれど、どんな商品を作ればいいか分からない」「商品を作ると言っても、何から手をつければいいのか分からない」。そんな相談をよくいただきます。

多くの方は、この悩みを自分の頭の中だけで解決しようとします。机に向かって「自分に何ができるだろう」と考え続ける。でも、考えれば考えるほど「自分には大したことはできない」という結論になってしまいがちです。

結論から言うと、あなたの商品を欲しがる人は必ずいます。 ただ、その答えは自分の頭の中ではなく、周りの人の中にあることが多いのです。

この記事では、提供できるものを書き出し、周りの人に聞き、好き・得意・求められるの3つが重なる場所を見つけるまでの4つのステップをお伝えします。

自分の中だけで探すと、見つからない理由

自分の中だけで商品を探すと、なかなか見つからないのには理由があります。

それは、自分にとって当たり前のことは、価値に見えないからです。

たとえば、パソコンの操作に慣れている人にとって、表計算ソフトで簡単な集計表を作るのは当たり前のことです。でも、パソコンが苦手な人にとっては、それは「半日かけても終わらない大仕事」かもしれません。

料理が得意な人が、冷蔵庫の余りもので何品か作れるのも同じです。本人は「誰でもできるでしょう」と思っていますが、周りの人から見ると「どうやって考えているの」と不思議に思われていることがあります。

自分では大したことがないと思っていることでも、他人からすると十分にすごいこと。これは本当によくあります。だからこそ、自分の外に答えを聞きに行くことが大切なのです。

ビジネスは「価値と価値の交換」

少しだけ、考え方の土台をお話しします。

ビジネスとは、「価値と価値の交換」です。あなたが価値のある商品やサービスを届け、その対価としてお金をいただく。とてもシンプルな仕組みです。

ここで大事なのは、「価値があるかどうか」を決めるのは、あなたではなく相手だということです。あなたがどれだけ自信を持っていても、相手が必要としていなければ、お金との交換は起きません。逆に、あなたが「こんなことで」と思っていても、相手が困っていて、それを解決できるなら、立派な価値になります。

相手が求めていることを届けられれば、感謝されて、それがお金に変わります。だから、商品づくりは「相手が何を求めているか」を知るところから始めるのが近道です。

商品の種を見つける4つのステップ

ここからは、具体的な進め方です。

ステップ1:提供できるものを、思いつく限り全部書き出す

まずは、あなたが人に提供できそうなものを、思いつく限り全部書き出してみてください。

アナログな商品でも、デジタルな商品でも構いません。教えられること、代わりにやってあげられること、相談に乗れること、作れるもの。「こんなものは売れない」と自分で判断せずに、可能性のあるものは全部書き出すのがコツです。

仕事で身につけたこと、趣味で続けてきたこと、人から何度も頼まれたことなどを思い出すと、書き出しやすくなります。経験の書き出し方をもっと詳しく知りたい方は、経験と知識を商品の材料に変える棚卸し7項目を参考にしてみてください。

ステップ2:身近な人に「お金を払ってでも頼みたいこと」を聞く

書き出したら、友人や知人、以前の職場の仲間など、身近な人に聞いてみます。聞くのは、次の一言です。

「お金を払ってでも、私にやってほしいことは何ですか?」

この質問のよいところは、「得意なことは何?」と聞くよりも、答えが具体的になることです。「お金を払ってでも」と付けることで、相手は本当に困っていること、本当に助かることを考えてくれます。

恥ずかしいと感じるかもしれません。でも、ここは恥ずかしがらずに聞いてみてください。数人に聞くだけでも、自分では思いつかなかった答えが返ってくることがあります。

ステップ3:好き・得意・求められるの3つを並べる

集まった答えと、ステップ1で書き出したものを、次の3つの視点で整理します。

視点 問い
好きなこと 時間を忘れて取り組めることは何か
得意なこと 人より少ない力でうまくできることは何か
求められること 人から頼まれること、お金を払ってでも頼みたいと言われたことは何か

ステップ4:3つが重なる場所を、商品の候補にする

最後に、3つが重なっている場所を探します。そこが、あなたの商品の候補です。

ビジネスは、ただ好きなことだけをやろうとしても、うまくいかないことがあります。趣味とビジネスは違うからです。好きなことに加えて、得意なこと、求められることが重なる部分が大きいほど、ビジネスとしてうまくいきやすくなります。

たとえば、事務の仕事を続けてきた人がいたとします

イメージしやすいように、例を出してみます。長く事務の仕事を続けてきた人がいたとします。

この人は、書類やファイルをきれいに整えるのが好きです。人に手順を説明するのも苦になりません。そして周りの人に聞いてみると、「パソコンのファイルがぐちゃぐちゃで困っている。整理の仕方を教えてもらえるならお金を払いたい」という答えが何人からも返ってきました。

好き(整える)、得意(手順を説明する)、求められる(ファイルの整理)。この3つが重なったところに、「在宅で働く人向けの、パソコンのファイル整理を教えるサービス」という候補が見えてきます。本人にとっては当たり前の作業でも、困っている人から見れば、十分にお金を払う価値のあることなのです。

私の場合の重なり方

参考までに、私の場合をお話しします。

  • 好きなこと:何か形のあるものを作り上げること
  • 得意なこと:人に分かりやすく説明すること
  • 求められること:ビジネスやパソコンのスキル

この3つを組み合わせて、ビジネスやパソコン、インターネットのスキルを教えることを仕事にしています。

どれも、特別な才能というほどのものではありません。好きなこと、得意なこと、求められることは、誰にでもあります。大事なのは、それを3つ並べて、重なる場所を探すことです。

好きなこと・得意なことをそのままお金にしようとしてうまくいかない理由は、知識と経験を商品に変えるコンテンツビジネスの5つの手順でも詳しく書いています。

聞くときに気をつけたい3つのこと

最後に、周りの人に聞くときの注意点をまとめておきます。

  1. お世辞と本音を分ける。 「何でもできるよ」「すごいね」という答えは、うれしいですが商品の種にはなりにくいです。「具体的に、どんな場面で助かりそう?」と一歩聞き返してみてください
  2. すぐに売り込まない。 聞いた相手に、その場で「じゃあ買って」と言う必要はありません。あくまで、商品の種を探すための質問です
  3. 1人の答えで決めない。 1人の意見だけで決めると、その人の好みに引っぱられます。数人に聞いて、何度も出てくる答えを重視しましょう

また、「プロほどの実力がないのに、教えてもいいのだろうか」と不安になる方もいると思います。その不安については、アマチュアでも教えていい理由で考え方をまとめています。

まとめ

  • あなたの商品を欲しがる人は必ずいる。ただ、その答えは自分の頭の中より、周りの人の中にある
  • 自分にとって当たり前のことほど、自分では価値に見えにくい
  • ビジネスは価値と価値の交換。価値があるかどうかを決めるのは相手
  • 提供できるものを書き出し、「お金を払ってでも私にやってほしいことは?」と聞き、好き・得意・求められるの3つが重なる場所を探す

まずは今週、身近な人を3人思い浮かべて、「お金を払ってでも、私にやってほしいことは何ですか?」と聞いてみてください。返ってきた答えが、あなたの商品の出発点になります。