フロントエンドからバックエンドへの流れができて、少しずつ売上が立つようになってきた。すると次に、「この先、どうやって売上を伸ばせばいいんだろう」「2つ目、3つ目の商品を作ったほうがいいのかな」と考え始める方は多いです。
そこでよく出てくる言葉が、バリューラダー(価値の階段)です。お客様が段階を追って、より価値の高い商品へ進んでいく流れのことを指します。
結論から言うと、バリューラダーは段を増やすことが目的ではありません。お客様が次に進みたくなったときに、そこに選択肢があることが大事です。段を増やしすぎると、かえって本命の商品が売れにくくなることもあります。
この記事では、バリューラダーの考え方、本命の商品を置く位置、作るときによく出る4つの疑問への答え、そしてよくある失敗をお伝えします。
無料プレゼント|電子書籍
この記事の続きとして、紹介・講座・会員を全部やらずに、少人数で続くビジネスの設計図をAIと描く方法をまとめました。
バリューラダーとは、お客様が進む「価値の階段」
バリューラダーは、商品を階段のように並べて、お客様が一段ずつ上がっていけるようにする設計です。
| 段 | 役割 | お客様の状態 |
|---|---|---|
| 無料の情報・プレゼント | あなたを知ってもらう | まだ様子を見ている |
| フロントエンド | 小さな成果を体験してもらう | 試してみたい |
| バックエンド1 | 本格的に成果まで伴走する | この人に任せたい |
| バックエンド2以降 | さらに先の段階を支える | もっと先に進みたい |
段が進むほど、その段にたどり着くお客様の数は少なくなっていきます。一方で、深い段まで来てくれたお客様は、あなたへの信頼が厚く、より大きな変化を求めている方です。
そのため、後ろの段ほど、サポートが手厚く、価格も高くなることが一般的です。人数は少なくても、一人ひとりとの関係が深くなるので、ビジネス全体としては安定していきます。少人数でも売上は作れる、というのはこの構造のことです。
フロントエンドとバックエンドの基本的な役割は、フロントエンド・バックエンド戦略で解説しています。
階段は「売りたい順」ではなく「お客様が進みたい順」で作る
バリューラダーを考えるとき、つい「この商品を売りたいから、その前にこれを置いて…」と、売る側の都合で段を組んでしまいがちです。
でも、お客様は売る側の都合で動いてはくれません。お客様が次の段に進むのは、今の段で成果が出て、「次はこうなりたい」と思ったときです。
だから、段を考えるときは次の順番で考えるのがおすすめです。
- 今の商品を買ったお客様が、買ったあとに何に困っているかを集める
- その困りごとのうち、多くの人に共通するものを選ぶ
- その困りごとを解決する形として、次の段の商品を考える
こうして作った段は、お客様にとって「ちょうど次に欲しかったもの」になります。売り込まなくても、自然に選んでもらいやすくなるのです。
たとえば、子育て中のお母さん向けに、気持ちの整え方を教えるカウンセラーがいたとします。
| 段 | 商品の例 | お客様の「次の困りごと」 |
|---|---|---|
| フロントエンド | 3日間のオンライン講座 | 考え方は分かったけれど、一人だと続かない |
| バックエンド1 | 数か月の個別サポート | 自分は落ち着いてきた。同じ悩みの人と話したい |
| バックエンド2 | 継続して参加できる会員制の集まり | 学んだことを、今度は人に伝えたい |
このように、前の段で出てきた困りごとが、次の段の商品になっています。段を「売る側が作りたいもの」ではなく「お客様が次に欲しくなるもの」で並べているので、お客様は無理なく次の段に進めます。
逆に、お客様の声を聞かずに「高い商品を作れば売上が上がる」と考えて段を増やすと、誰も進みたくない階段ができてしまいます。
バリューラダーを作るときの4つの疑問
ここからは、段を増やすときによく出る4つの疑問にお答えします。
Q1. 2つ目のバックエンドは、1つ目を買った人だけに案内すべき?
必ずしもそうではありません。2つ目のバックエンドが、1つ目を買っていなくても理解できる独立した商品なら、フロントエンドを買ったお客様全員に案内してかまいません。1つ目には興味がなかったけれど、2つ目には興味がある、というお客様もいるからです。
1つ目を買ってくれたお客様には、少し優遇した条件で案内するなど、感謝の気持ちを形にするのもよい方法です。
Q2. 本命の商品が高額。前にバックエンドを2〜3個はさむべき?
原則として、本命の商品はできるだけ早い段で案内することをおすすめします。段を増やせば増やすほど、途中でお客様が離れていくからです。本命が5段目にあると、多くのお客様はそこまでたどり着く前に離れてしまいます。
本命の商品は、バックエンド1、遅くともバックエンド2までには案内しましょう。
Q3. 後の段の商品が、前の段より安くてもいい?
問題ありません。「後ろほど高くする」のは一般的な考え方ですが、決まりではありません。お客様が強く望んでいるもの、目的の達成に欠かせないものであれば、価格が低くても喜んで選んでもらえます。売上だけでなく、「お客様のためになるか」という視点で決めてください。
Q4. フロントエンドを買わなかった人にも、バックエンドを案内していい?
そのバックエンドが、フロントエンドの内容を前提にしない独立した商品であれば、案内してかまいません。フロントエンドは自分に合わなかったけれど、バックエンドの内容には魅力を感じる、というお客様もいます。
バリューラダーでよくある失敗
バリューラダーを作るときに起こりやすい失敗は次のとおりです。
| よくある失敗 | どう直すか |
|---|---|
| 最初の流れが回る前に、2つ目・3つ目を作る | フロントエンド→バックエンド1で成果が出てから広げる |
| 本命の商品を、段の奥に置きすぎる | 本命はバックエンド1か2に置く |
| 売る側の都合で段を並べる | 買ったお客様の「次の困りごと」から段を作る |
| 段ごとの違いが分かりにくい | 段ごとに「手に入る変化」を一言で言えるようにする |
| 段を増やすこと自体が目的になる | お客様が進みたい段だけを用意する |
特に大事なのは最初の一つです。最初の流れがうまく回っていないのに、2つ目、3つ目の商品を用意しても、ほとんど効果はありません。 むしろ、商品作りに時間を取られて、今のお客様への対応が手薄になってしまうこともあります。
段ごとの違いを分かりやすく見せる方法は、選ばれるオファー一覧表の作り方で解説しています。
まずは「フロントエンド→バックエンド1」を固める
ここまで読んで、「バックエンドを何個も作るのは大変そうだ」と感じたかもしれません。その感覚は正しいです。だからこそ、焦らないでください。
最優先は、フロントエンドからバックエンド1への流れを作り、そこでお客様がきちんと成果を出せる状態にすることです。
バックエンド1のお客様が成果を出せるようになると、そのお客様から「この先も続けて学びたい」「次はこれに取り組みたい」という声が自然と出てきます。次の段を作るのは、その声が集まってからで遅くありません。お客様の声から作った段は、案内したときの反応もよくなります。
私が今すすめているのは、3日間のオンライン企画をフロントエンドにして、個別相談からバックエンドを案内する形です。この2段がしっかり回るようになってから、お客様の声をもとに次の段を考えていけば十分です。バックエンドの役割と、段階の考え方はバックエンド商品の本当の役割と3段階のラインナップでまとめています。
まとめ
- バリューラダーは、お客様が一段ずつ進める「価値の階段」
- 段を増やすことが目的ではない。お客様が進みたいときに選択肢があることが大事
- 段は、買ったお客様の「次の困りごと」から作る
- 本命の商品はバックエンド1か2に置く。後ろの段が安くても、独立した商品なら広く案内してもよい
- まずはフロントエンド→バックエンド1の流れを固めてから広げる
まずは、今のバックエンドを買ってくれたお客様に、「次に困っていること」を1つ聞いてみてください。その答えが、次の段を作るかどうかを決める、いちばん確かな材料になります。
無料プレゼント|電子書籍
紹介・講座・会員を全部やる人ほど、続きません
AIで描く少人数ビジネスの設計図
紹介・講座・会員を全部やらずに、少人数で続くビジネスの設計図をAIと描く方法をまとめました。メールアドレスの登録だけで、すぐに受け取れます。




