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道具を増やしても、仕事は減りません|Claude CodeでAI社員を作り、講座ビジネスを回す5つの手順

claude-code-ai-shain 実録
この記事は約7分で読めます。

AIのツールに登録してみた。新しいAIが出るたびに試してみた。それなのに、仕事は少しも減っていない。そんな状態になっていませんか?

結論から言うと、AIで仕事が減らない原因は、道具の性能ではなく任せ方にあります。任せ方が同じなら、新しいAIに替えても同じことが起きます。

私はプログラムを書けない非エンジニアですが、Claude Codeに仕事を任せて、自分の無料講座の動画を47本作りました。電子書籍やスライド、メンバー向けのサイトも同じやり方です。この記事では、その中で決まってきた5つの手順と、途中の失敗を書きます。動画でも同じ内容を解説しています。

AIで仕事が減らない3つの原因

AIに任せても仕事が減らないとき、原因はだいたい次の3つです。

原因 起きること
材料を渡していない あなたの仕事やお客様のことをAIが知らないので、一般論で埋めた文章が返ってくる
1行で頼んでいる 誰に、何のために、どこまで作るかが伝わらず、AIが想像で埋める
確かめ方が決まっていない どこを疑えばいいか分からず、全部を読み直すか、そのまま使って後で困る

この3つは、AIを替えても付いてきません。新しいAIの方が文章は少し上手かもしれませんが、自分らしくない所と、確かめる手間は残ります。結局「書き直すなら自分で書いた方が早い」となり、仕事が減らないのです。

AI社員は「優秀だが、あなたを知らない新人」

そこで私は、AIを「AI社員」と考えるようにしています。とても優秀だけれど、入社1日目の新人です。あなたの商品も、お客様の悩みも、何ひとつ知りません。知らないことは、一般論で埋めるしかありません。

もう1つ決めているのは、社長はあなたで、AI社員の仕事は下書きまでということです。AIが書いた文章でも、世に出せばあなたの名前で出ます。出すかどうかの最後の判断は、必ず自分が持ちます。この線を引いておくと、任せる不安がぐっと減ります。

AI社員に任せる5つの手順

流れは、材料をそろえる→役割に分ける→依頼書で頼む→手順書にする→検品する、の5つです。順番に見ていきます。

手順1:材料をそろえる(会社案内メモ)

新人の社員に、最初に会社の案内を渡しますよね。AI社員にも同じように、あなたのことをまとめたメモを渡します。私はこれを「会社案内メモ」と呼んでいます。

最初に書くのは、次の5つだけです。どれも1〜2行で大丈夫です。

  1. 商品(名前・中身・時間や期間・誰向けか)
  2. お客様(どんな人・今の状況)
  3. お客様がよく口にする悩み(言葉のまま)
  4. やり方の手順(3〜5個。何をするかを1行ずつ)
  5. 口調と、過去に書いた文の見本

コツは、4つ目のやり方の手順を、名前だけでなく「何をするか」まで書くことです。名前だけだと、AIは中身を一般論で埋めます。何をするかまで書くと、あなたのやり方として書かれます。書けない所は空欄のままで構いません。空欄には「要確認」と書いてもらい、作り話で埋めさせないようにします。

書けない所は、AIに質問してもらって埋める

5つを書くのが面倒なときは、話して渡しても構いません。思いつくままに話した内容を文字にして貼り、「会社案内メモの5つに整えて」と頼めば、表の形にしてくれます。

それでも埋まらない所は、AIに質問してもらいます。「足りない所を、1つずつ質問してください」と一言添えると、AIが聞き手になってくれます。質問に答えていくうちに、自分の商品の説明が言葉になっていきます。

手順2:役割に分ける

どのAIが一番か、から考えると、答えは更新のたびに変わります。そこで、どんな役割が要るか、から考えます。答えは、あなたの仕事で決まり、AIが入れ替わっても動きません。

役割は、仕事の流れから決めます。

流れ AI社員の役割
材料を集める 話を聞く・資料を読む係
全体の流れを決める 構成の係
中身を書く 下書きの係
相手に合わせて直す 差し替えの係
確かめる 検品の係

私の場合は、文章と組み立てをClaude Codeに、画像をCodexに任せています。全部を1つのAIにやらせようとはせず、得意な役割で分けています。この分け方はClaude CodeとCodexの使い分けにくわしく書きました。

役割が5つでも、AIは5つ要らない

誤解のないように書いておくと、役割が5つでも、AIを5つ用意する必要はありません。1つのAIに「ここからは構成の係としてお願いします」と役割を伝えれば、同じAIが役割を替えて働いてくれます。分けるとよいのは検品の係だけです。理由は手順5で書きます。

手順3:依頼書で頼む

「研修資料を作って」のような1行の指示だと、AIは想像で埋めます。1行の指示が、やり直しを増やします。そこで、次の6つを書いた依頼書で頼みます。

項目 書くこと
目的 何のための仕事か。できた物を誰が読み、誰が使うのか
材料 渡す資料。会社案内メモ・見本・今回の情報
手順 外してほしくない順番だけ
完成の条件 何ができたら終わりか。形・分量・数
止まる場所 どこで止まって確認を待つか。何はやらないか
報告の形 終わったときに何を報告するか

上から順に埋めると、自然に抜けが少なくなります。

依頼書の例(講座スライドの下書きを頼むとき)

たとえば、講座のスライドの見出しを作ってもらうなら、次のように書きます。

項目 書く内容の例
目的 講座の第1回で使う。受講者が「全体の流れ」をつかめるようにする
材料 会社案内メモと、第1回の台本
手順 先に見出しの一覧を出す。OKが出たら、1枚ずつの中身を書く
完成の条件 1スライド1メッセージ。見出しは30字以内
止まる場所 一覧を出したら止まる。台本にない数字や実績は書かない
報告の形 分からなかった点・推測で埋めた点・やらなかった点

書く量は増えますが、1行で頼んで何度もやり直すより、ずっと早く終わります。

「止まる場所」と「報告の3つの欄」

いちばん空欄にしてはいけないのが、止まる場所です。「一覧を出したら止まって、私の返事を待つ」「材料にない数字は作らない」のように書きます。途中で一度見せてもらえば、方向がずれていても、直すのは数行で済みます。

最後の報告では、分からなかった点・推測で埋めた点・やらなかった点の3つを必ず書いてもらいます。そして、出来上がった物より先に、この報告を読みます。どこを疑えばいいかが、先に分かるからです。報告が「特になし」のときほど、少し注意しています。

手順4:決まった仕事は手順書にする

AIへの指示を毎回その場で書いていると、急いでいる日ほど注意書きを書き忘れます。一度「この言い方はやめて」と直しても、次の会話では元に戻ります。品質がばらつくのは、AIの気まぐれではなく、指示がばらついているからです。

手順書づくりは、新しく考える作業ではありません。この1〜2週間にAIへ送った指示を見返して、2回以上書いたものを集めるだけです。

手順書の置き場所は3通り

置き場所 向いていること
会話の最初に貼る どのAIでも、無料版でもできる。いちばん確実
AIの設定の「覚えておいてほしいこと」の欄に書く どの仕事にも共通する口調や決まりだけ
スキルにする 仕事ごとに手順書を分けて持たせる

Claude Codeでは、このスキルが使えます。スキルにしておくと、一言で同じ流れが動きます。私は「講義スライドを作って」の一言で、台本からスライドを焼くところまでを任せています。この作り方は講座スライドを台本から作る5ステップに、スキルの考え方は指示を毎回書かないための型に書きました。

手順5:検品する

AIは最後に「できました」「全部直しました」と書いてくれます。でも、その言葉は中身の保証ではありません。AIは、自分に見えている範囲で、正直にできたと言っているだけです。

私の失敗:検品は「合格」を返していた

講座の動画で、読み間違いを直した音声を作ったのに、完成した動画には直す前の古い音声が入っていたことがあります。気づいたのは、お渡しする直前でした。しかも、自動の検品は合格を返していました。検品の道具が、音の同期と音量しか見ていなかったからです。

それ以来、確かめ方を決めています。

  1. 報告の数を、自分で数える(「40枚作りました」なら番号を数える)
  2. 直す前と後を、並べて見る
  3. 部品ではなく、完成した物で確かめる

この3つだけで、見落としはかなり減ります。

検品は「書いた本人ではない目」で

検品は、書いた本人ではない目で見た方が、見落としが減ります。私は、検品だけは別の会話や、別のAIに頼んでいます。それでも最後は、自分の目で見て決めます。「できました」を信じないための習慣は、完了報告をそのまま信じない5つの習慣にまとめています。

読者が明日からできること

AI社員に任せる部分と、自分でやる部分を分けると、次のようになります。

AI社員に任せる 自分でやる
下書き 材料を渡す
組み立て 最後の判断
検品の表づくり 目で見る確認

明日からできることは、1つだけで十分です。会社案内メモの5つ(商品・お客様・悩み・やり方の手順・口調と見本)を、1〜2行ずつ書いてみてください。これだけで、AIの答えがあなたらしくなり始めます。

5つの手順の全体は、これまでの作業の記録としてClaude CodeとCodexで作ってきたものの全体像にもまとめています。

まとめ

  • AIで仕事が減らない原因は、道具ではなく任せ方
  • AI社員は「優秀だが、あなたを知らない新人」。社長はあなたで、AIの仕事は下書きまで
  • 手順は、材料→役割→依頼書→手順書→検品の5つ
  • 依頼書では「止まる場所」と「報告の3つの欄」を空欄にしない
  • 「できました」を信じず、数・前後・完成品で確かめる

新しいAIを探す時間を、手順書に1行書き足す時間に回す。それが、仕事を減らす正しい順番です。

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