Claude Codeを入れてみたけれど、何をすればいいか分からない。そんなことはありませんか? 操作の説明を一通り見て、分かった気になって、そのまま使わなくなる。入れたあとに止まるのは、たいてい同じ所です。
結論から言うと、最初にやることは3つです。普通に頼む。うまくいった流れをスキルにする。確かめ方を決める。 操作を先に全部覚える必要はありません。
この記事では、プログラムを書けない私が考える、入れてから仕事で使うまでの正しい順番を書きます。Claude Codeの説明は、2026年11月時点の公式ドキュメントで確かめた内容だけを書いています。動画でも同じ内容を解説しています。
Claude Codeは「作業まで進めるAI」です
Claude Codeは、ファイルを読んで、直して、作業まで進めてくれるAIです。チャットのように答えを返すだけではありません。仕上がったファイルが、手元に残ります。
| できること | 仕事での例 |
|---|---|
| ファイルを読む | 先週のメルマガや、手元の資料を読む |
| ファイルを直す | 下書きの文章を、指定どおりに直す |
| 作業まで進める | 新しいファイルを作って、決まった場所に置く |
使える場所は、ターミナル、デスクトップのアプリ、ブラウザなどがあります。使うには、Claudeの契約かアカウントが必要です。
入れ方は、公式のページに任せます。画面や手順は変わっていくので、公式が一番新しいからです。この記事で扱うのは、入れたあとの順番だけです。
Codexなど、ほかのAIとの役割の分け方は、Claude CodeとCodexの使い分けに書いています。最初は気にせず、1つのことから始めれば十分です。
1つ目:普通の言葉で頼む
最初にやるのは、普通に頼むことです。特別な書き方は、いりません。公式の説明にも、頼りになる同僚に話すように頼む、という趣旨の一文があります。やってほしいことを、そのまま言葉にします。
最初に頼む仕事の選び方
何を頼むか迷ったら、次の3つを目安にしてください。
- 毎週やっている作業
- 失敗しても困らない作業
- 自分で確かめられる作業
新しい仕事より、毎週やっている作業のほうが向いています。良し悪しを、自分で判断できるからです。お客様に直接届く作業や、消えると困るファイルを触る作業は、慣れてからで大丈夫です。
頼み方の例
例えば、毎週メルマガを書いている人がいたとします。説明のための例です。その場合は、次のように頼みます。
先週のメルマガを読んで、同じ書き方で今週の下書きを作ってください。
これで十分です。頼み方そのものの基本は、AIから期待通りの答えを引き出すプロンプトの基礎にまとめています。
進めていいかを聞かれたら
作業の途中で、進めていいかを聞かれることがあります。慌てなくて大丈夫です。
- 何をしようとしているかを読む
- よければ「はい」を選ぶ
- 分からなければ、その場で聞き返す
聞かれ方は、設定で変わります。最初のうちは、知らない作業をそのまま通さず、「これは何をする作業ですか?」と聞いてください。聞き返すことも、立派な使い方です。
最初の仕上がりで、やめない
最初の仕上がりは、完璧ではありません。ここでやめずに、どこが違うかを言葉で返します。
私のメルマガも、そうでした。最初は、自分の文章になりませんでした。そこで、決まりと見本を渡しました。
| 渡したもの | 中身 |
|---|---|
| 書き出しの言葉 | 宛名とあいさつの形 |
| 改行の決まり | 1行は13文字前後で改行する |
| 空行の決まり | 詰まって見えないように空ける所 |
| 署名の形 | 締めのあとに必ずつける署名 |
| 見本の原本 | 実際の文章 |
これで、普段の私の書き方になりました。AIの文章が自分の文章にならないときは、言葉で説明を重ねるより、決まりと見本を渡すほうが近道です。
毎回の決まりは、CLAUDE.mdに書く
この決まりは、CLAUDE.mdというファイルに書いています。Claude Codeが、作業の最初に読むファイルです。これで、毎回同じ説明をしなくて済みます。
CLAUDE.mdとスキルの書き分けは、CLAUDE.mdとスキルの記事にくわしく書いています。
2つ目:うまくいった流れをスキルにする
普通に頼んで、うまくいく流れが見えてきたら、次はそれを残します。Claude Codeの「スキル」は、作業の手順を書いたファイルです。
- 頼んだ内容に合えば、Claude Codeが自分で読んで使う
- 名前を指定して呼ぶこともできる
私はプログラムを書けません。それでも、スキルを40個以上使っています。スライド、ステップメール、セールスレター、電子書籍、動画。どれも、手順を文章で書いたものが中心です。
スキルは、いきなり作らない
順番が大事です。
- 1回目は、普通に頼む
- 2回目に同じ指示を書いたら、作りどき
- うまくいった会話から、スキルにしてもらう
入れた直後にスキルを作ろうとすると、まだ分かっていないことまで書くことになります。一度うまくいった流れがあれば、それをそのまま手順にできます。
スキルの頼み方
うまくいった会話のあとに、次のように頼みます。
今の流れを、次から一言で動かせるスキルにしてください。
形は、Claude Codeが整えてくれます。できた手順は一度読んで、自分の言い方と違う所があれば、足してもらいます。スライドを例にした流れは、Claude Codeで講座のスライドを作る手順で見られます。
3つ目:確かめ方を決める
3つ目は、できたものをどう確かめるかを、先に決めることです。ここを飛ばすと、どうなるか? 私の失敗をお話しします。
AIが、私の実績を勝手に作った
AIに記事を書かせていたときのことです。私の実績を勝手に作って、記事に入れていました。AIの文章は整っています。読み流すと、気づきません。
直し方は2つです。
| 直し方 | 中身 |
|---|---|
| 強く書いて伝える | 本人の実績は書かない、と決まりに書く |
| 機械に確かめさせる | 根拠のない数字を、道具で見つける |
例えば、ステップメールの道具は、架空の数字が入るとエラーで止まります。人の目だけに頼らないようにしました。
書くだけでは足りない理由
なぜ、書くだけでは足りないのでしょうか。公式の説明でも、CLAUDE.mdの内容は、必ず守られる保証はないとされています。
だから、書いた決まりと、確かめる仕組み。この2つで守ります。決まりを書いたから安心、とは考えません。
合否が返る確かめ方を渡す
公式がすすめているのは、合格か不合格かが返ってくる確かめ方を渡すことです。そうすると、Claude Codeは次のように動けます。
- 直す
- 確かめる
- だめなら、また直す
人がずっと見ている必要がなくなります。プログラムを書けなくても、「締め切りの日付が合っているか、機械で確かめたい」のように、何を確かめたいかを言葉で伝えれば、道具そのものも頼めます。
報告ではなく、結果を見る
もう1つ大事なのは、「できました」という報告だけを信じないことです。公式も、実行した確かめ方と、その結果を見せてもらうことをすすめています。
| 受け取り方 | 分かること |
|---|---|
| 「できました」だけ | 中身が分からない |
| 確かめた結果も見る | 何を確かめて、どうだったかが分かる |
頼むときに「最後に、何をどう確かめたかと、その結果を見せてください」と一言足すだけで、受け取れる情報が変わります。
順番を逆にすると、つまずきます
3つの順番には、理由があります。入れたばかりの人が先走りやすい所を、並べてみます。
| 先にやりがちなこと | 起きやすいこと | 代わりにやること |
|---|---|---|
| 操作の説明を全部見る | 分かった気になって、使わないまま終わる | 毎週の作業を1つ頼む |
| いきなりスキルを作る | まだ分かっていないことまで書く | 2回目に同じ指示を書いてから作る |
| 確かめ方を決めずに任せる | 読み流して、間違いに気づかない | 何を確かめるかを先に決める |
共通しているのは、頑張る量の問題ではなく、順番の問題だということです。普通に頼むから、うまくいった流れが見つかります。流れがあるから、スキルにできます。スキルで同じ作業が回るようになるから、確かめる仕組みが効いてきます。
慣れてきたら、失敗も残す
スキルと確かめ方ができてきたら、失敗や決めたことも残していきます。私は、失敗、決めたこと、つまずいた所を1件ずつファイルにして、Claude Codeに残させています。今では100件以上たまりました。同じ説明を何度もしなくて済みますし、同じ失敗を繰り返しにくくなります。
ただ、これは3つが回り始めてからで大丈夫です。最初から全部をそろえようとすると、また操作を覚えるだけで終わってしまいます。まずは1つの作業を、最後まで任せてみてください。
よくある質問
プログラムが書けなくても使えますか?
使えます。頼むのは普通の言葉です。私もプログラムは書けません。分からない言葉が出てきたら、その場で意味を聞いています。
操作やコマンドは、先に覚えるべきですか?
全部を先に覚える必要はありません。今日の作業を進めるのに必要なものから、1つずつで十分です。操作に迷ったときも、Claude Codeに聞けます。
最初の1つは、何がいいですか?
毎週やっている作業です。メールの下書き、資料の整理、文章の手直しなど、良し悪しを自分で判断できるものから始めると、効き目がすぐに分かります。
全部AIに任せてもいいですか?
任せるのは、下書き、組み立て、確かめる作業です。誰に届けるか、どの案を選ぶかは、自分で決めます。仕事全体の中でAIをどう位置づけるかは、AI・自動化の完全ガイドにまとめています。
まとめ
- 操作を全部覚える前に、毎週の作業を1つ、普通の言葉で頼む
- 仕上がりが違うときは、決まりと見本を渡す
- 毎回の決まりは、CLAUDE.mdに書く
- 2回目に同じ指示を書いたら、スキルにする
- 確かめ方を決めて、報告ではなく結果を見る
まずは、毎週やっている作業を1つ選んで、普通の言葉で頼んでみてください。できたものを自分の目で確かめる。そこから、最初のスキルが生まれます。



