高額な起業塾やコンサルティングに申し込んだ。話を聞いているときは「これならいける」と思えた。でも、終わってみると、何をすればいいのかが分からないまま。結果も出ていない。そんな経験をした方や、これから申し込むかどうか迷っている方は少なくありません。
こういうとき、多くの方が「自分の能力が足りなかった」「もっと頑張れば違ったはず」と、自分を責めてしまいます。でも、結果が出ない原因は、あなたの能力ではないことが多いです。
結論から言うと、高額な塾やコンサルで結果が分かれるのは、教わる中身が具体的で再現できるものか、そして契約した後に一緒に進んでくれる支援があるかという構造の違いです。
この記事では、結果が出にくい学び方の特徴と、申し込む前・参加した後に自分で見極めるための4つの視点、そしてすでに参加して結果が出ていない場合の立て直し方をお伝えします。特定の塾や講師の良し悪しを決める記事ではありません。あなたが自分で判断するための考え方です。
「強みを見つけて、頑張りましょう」で終わっていないか
起業のやり方を教えている人は、とても多いです。ただ、中には、話を聞いたときは分かった気になるのに、あとで振り返ると何をすればいいのかが残っていない、という教え方もあります。
たとえば、次のような流れです。
- 「まずは、あなたの強みを見つけましょう」
- 「あなたの強みは、これです」
- 「さあ、頑張りましょう」
ここで話が終わってしまうと、受け取った側は「それで、明日から何をすればいいの?」と止まってしまいます。強みが分かることは大切です。でも、強みを誰に、どんな商品にして、どうやって届けて、どう売るのか。その肝心な部分がなければ、行動には移せません。
もう一つよくあるのが、「誰にでもできます」と言いながら、実際にはかなり高い技術や経験が必要な方法を教えているケースです。教えている本人にとっては簡単でも、初めての人には何段階も手前でつまずくことがあります。
私自身も、独立したばかりのころは、何を発信すればいいか分からないまま、ブログやSNSを続けていました。無料の相談をしても、成約にはつながりませんでした。そのとき一番欲しかったのは、励ましの言葉ではなく、「これを、この順番でやればいい」という手順でした。
結果が出にくい学び方には、共通する構造がある
結果が出ない理由を、参加した人のやる気や能力で説明するのは簡単です。でも、それでは同じことが繰り返されます。構造で見ると、結果が出にくい学び方には次のような共通点があります。
| 結果が出にくい構造 | 何が起きるか |
|---|---|
| 考え方や気持ちの話が中心で、手順が少ない | 分かった気になるが、次の行動が決まらない |
| 教える人の成功体験をそのまま話している | 前提の違う人には、同じやり方が当てはまらない |
| 大人数に同じ内容を届けて終わる | 一人ひとりのつまずきに手が届かない |
| 申し込みが終わると、関わりが少なくなる | 実践の途中で止まっても、立て直す相手がいない |
どれも、参加した人の努力では補いにくいものです。だからこそ、申し込む前に構造を確かめること、そして参加した後に足りない部分を自分で補うことが大切になります。
申し込む前に確かめたい4つの視点
高額な塾やコンサルを選ぶときに、私が大切だと考えている視点が4つあります。
視点1:「何を、どの順番で」やるのかが示されているか
説明を聞いたあとに、「最初の1か月で何をするのか」を自分の言葉で説明できるかを確かめてください。説明できなければ、中身がまだ見えていないということです。手順が具体的であるほど、途中で迷わずに進めます。
視点2:再現した人がいるか、どんな条件の人か
教える人自身の実績だけでなく、教わった人がどうなったかを確かめます。そのとき、成果を出した人が、あなたと近い条件(経験、使える時間、分野)かどうかも見てください。条件が大きく違う人の成果は、参考になりにくいことがあります。
視点3:契約した後に、どんな支援があるか
私は、コーチやコンサルタントの仕事は、契約してからがスタートだと考えています。本来の仕事は、お客様に結果を出してもらうことだからです。
売って代金が入ったところで仕事が終わった気持ちになってしまうと、お客様は一人で実践することになります。質問できる期間、つまずいたときの相談の方法、進み具合を確かめる機会など、契約した後の支援の中身を、申し込む前に聞いておきましょう。
視点4:分からないことを質問したときに、どう答えてくれるか
申し込む前に、気になっていることを直接質問してみてください。あなたの状況に合わせて答えてくれるか、合わない場合は「合わない」と言ってくれるか。その答え方に、契約後の関わり方が表れます。
コーチやコンサルタントを選ぶときの確認項目は、申し込む前に確かめたい5つの確認項目でも詳しくまとめています。
すでに参加して結果が出ていないときの立て直し方
すでに高額な塾に参加して、結果が出ていない方もいると思います。支払ったお金のことを考えると、つらい気持ちになりますよね。でも、そこで学んだことが全部無駄になるわけではありません。次の順番で整理してみてください。
- 教わったことを、「考え方」と「手順」に分けて書き出す
- 手順のうち、自分がどこまで進めたのかに印をつける
- 止まっている場所を1つだけ選ぶ(商品が決まっていない、案内する相手がいない、案内しても申し込まれない、など)
- その1か所だけを、次の1か月で動かす
- 自分だけで判断がつかないときは、その1か所について具体的に相談できる相手を探す
大切なのは、全部をやり直そうとしないことです。結果が出ないときほど、別の塾や別の方法を探したくなります。でも、止まっている場所が分からないまま次の学びに移っても、また同じところで止まってしまいます。
学びにお金を使うこと自体は、悪いことではありません。何にお金を使えば、何を避けられるのか。その考え方は、コンサル費100万円は高いか?安いか?で解説しています。
見極めるときによくある失敗
最後に、つまずきやすいところを整理しておきます。
| よくある失敗 | どう直すか |
|---|---|
| 話を聞いた直後の気持ちの高まりで決める | 一晩おいて、最初の1か月で何をするかを説明できるか確かめる |
| 教える人の実績だけを見る | 教わった人の成果と、その人の条件を確かめる |
| 契約後の支援を確かめない | 質問の方法、期間、相談の機会を申し込む前に聞く |
| 結果が出ないのを自分の能力のせいにする | 止まっている場所を1つ特定する |
| 結果が出ないと、すぐ別の学びに移る | 学んだ手順のどこで止まっているかを先に整理する |
特に気をつけたいのが最初の失敗です。高額な申し込みほど、その場の気持ちで決めると、あとで「思っていたのと違った」と感じやすくなります。落ち着いて、中身と支援を確かめる時間をとってください。
見極めるときの物差しとして、何を、どの順番でやれば売上につながるのかという全体の流れは、チャレンジ企画の完全ガイドで、手順として公開しています。
まとめ
- 高額な塾で結果が出ない原因は、あなたの能力ではなく、教わる中身と支援の構造にあることが多い
- 「強みを見つけて、頑張りましょう」で終わる教え方では、次の行動が決まらない
- 申し込む前に、手順の具体さ・再現した人の条件・契約後の支援・質問への答え方の4つを確かめる
- コーチやコンサルタントの仕事は、契約してからがスタート
- すでに参加して結果が出ていないときは、止まっている場所を1つだけ選んで動かす
まずは、今あなたが学んでいること、または申し込もうとしていることについて、「最初の1か月で何をするか」を3行で書き出してみてください。書けなければ、そこが最初に確かめる場所です。



