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「起業する前に一度は就職して社会を学ぶべき」という嘘

コラム
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自分のビジネスで起業しようと考えている大学生からよく相談されることがあります。

「一度は就職して社会のことを学んだ方がいいですか?」

先日も聞かれました・・・

 

とりあえず就職する?

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私のコンサル生にも大学生は数人いますが、起業することを周りの人に相談すると、必ず言われることがあるようです。

「起業する前に一度は就職して社会を学ぶべき」

ほとんどの人のアドバイスはそんな感じらしいです。

 

でも、それって本当にそうですかね?

私は20年以上サラリーマンをしてきて起業しましたが、自分でビジネスをして生きていくという強い思いがある場合、「とりあえず就職する」なんてただの遠回りだと思います。

これは、将来何をしたいかにもよりますが・・・。

 

例えば、居酒屋を経営したい場合に売れてる居酒屋に就職して経営方法や成功するためのノウハウを学ぶためであればいいでしょう。

他にも映画を作りたい場合に、映像制作に対する最先端の技術を学ぶとか業界の人とのコネクション作りのためであれば、その業界に就職するのはいいでしょう。

 

自分のやりたいビジネスや夢に直結した、自分のスキルアップのための就職であれば、正しい選択だと思います。

しかし、社会人としてのマナーを学ぶために就職するとか、社会の仕組みを知るために就職するなんて、完全に遠回りをしているだけですね。

 

マナーなんて書籍で学べる

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社会人としてのマナーを学びたいのであれば、本屋でも図書館でも行って、関連する書籍を数冊読めば1日程度で学べます。

そのために、わざわざ就職活動に多くの時間を割いて、興味もない仕事をするために会社に入って働いて、その会社でしか通用しないルールを覚える必要はありません。

 

ビジネスをするために必要となるマナーであれば、数日もあれば身に付きます。

会社に就職しないと社会のことを学べないなんてことはありません。

 

逆に起業した人のほうが、広い視野で客観的に物事を見ることができます。

コンサル生にも大学生のうちに起業した人は数人いますが、彼らに対して社会を知らないからというネガティブな印象を感じることはありません。

とても知識が豊富だし、興味や関心の幅が広く好印象な人が多いです。

もちろん彼らは会社に勤める人たちの社内のルールや、飲み会でのしきたりなどのサラリーマンであれば必要となる(?)ルールなんて知りません。

 

しかし、それらは起業してビジネスの世界で生きていく彼らの人生には関係がなく、知る必要もないことです。

日本人がアフリカの部族の生活ルールやしきたりを知らなくても、何の影響もなく生きていけるのと同じです。

 

サラリーマンの常識と起業家の常識は別物

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サラリーマンとして必要となることを頑張って学んでも、起業した瞬間にほとんどのことが不要になります。

 

学生起業家に対して、社会を知らないと揶揄する人たちの言う「社会」なんてごく限られた狭い範囲でしか使えないルールだということのほうが多いです。

成長スピードも圧倒的に差が付きます。

 

会社で担当する範囲のことだけを指示されるままに行うより、ゼロの状態から商品やサービスを自分で作り上げ、安いものでもいいので実際に売ってみたほうが、実践的な知識・経験は確実に身に付きます。

自分で色々なことをどんどん試していけば、それにより日々成長することができます。

 

しかも、サラリーマンとして求められる能力と起業家として求められる能力は全く違うので、
サラリーマンとして求められる能力だけをどんなに磨いても意味はありません。

 

起業するうえで大事なことは、事業を興す能力や経営の能力です。
(個人でビジネスをする場合は大げさな能力は不要です)

 

それらはサラリーマンとして日々の業務を行う中では絶対に身に付きません。

特に大きな会社などで業務が細分化されている場合は、そのビジネスの全体像は全く把握することができません。

 

それに大企業の使うマーケティング手法と、中小企業が使えるマーケティング手法は大きく違うので、大企業で学んだことを必ずそのまま使えるとは限りません。

当然使えるものもありますが、広告費やメディアの運営方法など、できないことのほうが多いくらいです。

 

そして、中小企業の経営者や上司から学ぶよりも、圧倒的な実績を持つ人たちの書籍やセミナーがたくさんあるので、勉強することが目的であれば、それらの一流の人から学んだほうが
正解を知る近道になります。

ちなみに、中小企業のほとんどは未だに一昔前のマーケティングで必死に何とかしようとしているところばかりです。

最先端のインターネットを活用したマーケティング手法を取り入れている会社なんてほぼ皆無なので、レベルの低いマーケティングをしている会社の常識に染まると起業する場合に悲惨な状況になります。
(効率の悪い衰退していくノウハウしか学べない)

 

起業や独立から遠ざかるリスク

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そして、一番の問題点は、起業することに理解や関心がない大多数のサラリーマンの中で多くの時間を過ごすことにより、起業することへの意欲が奪われることです。

ほとんどのサラリーマンは「起業」とか「独立」に対して、そのリスク部分だけを異様に強調して、あなたの行動を阻止しようとします。

そんな環境にい続けることで、いつの間にやら洗脳されたように起業のリスクばかりが目につくようになり、当初の夢も忘れて、そのまま年老いていく可能性が高いです。

 

それから仕事が忙しすぎて、起業どころではなくなる人もいます。

毎日のノルマをこなすだけでくたくたになってしまい、仕事が終わるのは深夜で、帰って寝るだけというような状態では、自分のビジネスを進めることなんてできません。

「忙しい」とか「疲れた」なんてことを言い訳にして何も行動できない人は非常に多いです。

 

やりたくもない仕事にかける時間と労力を、自分のビジネスの成功に向けて、本当に必要となるスキルを磨くためだけに使えば、自分自身がびっくりするくらいの凄いスピードで成功できるはずなんですが・・・

 

そんな状況を色々と見て来て知っているので、自分のビジネスで起業、独立を目指している人がわざわざ無駄な時間や労力を使うために意味のない就職をする必要なんてないと思います。

 

自分がやりたいと考えているビジネスに絶対に必要な知識とスキルを身につけるための一番の近道が、「就職」という選択である場合以外では自分のビジネスに最初から真剣に取り組んだほうが確実に近道になる気がします。
(生活するためのお金に困る場合も除きます)

 

まとめ

「一度は就職して社会人としての経験を積んだほうがいい」
という人が圧倒的に多いようですが、私は20年以上サラリーマンとして働いてきて、会社でのルール、常識、マナー、しきたり、などなど多くのことを学び、身につけましたが起業して成果を出すために必要だったものは何一つありません。

 

パソコンを会社でも使っていたので、起業当初から使えたくらいのレベルで、それすらタイピングできる程度の部分しか役に立っていません。

逆にサラリーマンマインドがなかなか抜けずに成果が出るのが遅かったくらいだと思います。

 

だから、サラリーマンを10年も20年も経験した人より、就職経験の無い学生のほうがすぐに成功することが多いのかもしれません。

 

基本的に就職経験の有無は起業・独立の成功に対して直接的な関係はないので、「一度は就職するべき」というような余計なお世話となる意見は全く気にする必要がないことを知っておいたほうが良いでしょう。