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アクセスを追うブログほど、講座は売れません|少人数で売る個人のブログを「広げる記事」と「決める記事」で組み立てる方法

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この記事は集客導線 完全ガイドの第3章 ブログで見込み客と出会う「3-1 「広げる記事」と「決める記事」」です(全33記事)

ブログを始めて、毎週記事を書いている。読まれる数も少しずつ増えてきた。それなのに、講座や個別相談の申し込みはほとんど来ない。こういう悩みを持つ講師やコーチの方は多いです。

多くの方は、ここで「もっと記事を増やそう」「もっと読まれる題材を探そう」と考えます。でも、記事を倍に増やしても、申し込みが倍になるとは限りません。むしろ、読まれる記事を追いかけるほど、自分の講座から遠い話題が増えていくこともあります。

結論から言うと、少人数で売る個人のブログは、たくさんの人を集める形ではなく、「来てくれた人に次の一歩を踏んでもらう形」で組み立てる必要があります。そのうえで、記事に「広げる記事」と「決める記事」という2つの役割を持たせます。

この記事では、ブログの2つの型の違い、記事の役割の分け方、読者がそこで探すのをやめる記事の条件、そしてブログ全体の組み立て手順を解説します。検索の細かい仕様の話ではなく、何年たっても変わらない考え方と手順の話です。

ブログには「集める型」と「動いてもらう型」がある

ブログには、大きく分けて2つの型があります。

1つ目は、とにかく多くの人に読んでもらうことを目的にした「集める型」です。読まれる数そのものが成果になるので、広告を載せたり、企業から記事の依頼を受けたりして収入を得ます。たくさんの人が関心を持つ話題を、次々に記事にしていく形です。

2つ目は、読んだ人に何か1つ行動してもらうことを目的にした「動いてもらう型」です。行動とは、メルマガやLINEへの登録、個別相談の申し込み、講座の購入などです。読まれる数よりも、読んだ人のうち何人が次の一歩を踏んでくれたかを大事にします。

集める型 動いてもらう型
目的 できるだけ多くの人に読んでもらう 読んだ人に次の行動をしてもらう
大事な数字 読まれた数 登録・申し込みの数
向いている人 広告や記事の依頼で収入を作りたい人 自分の講座やサービスを売りたい人
書く題材 多くの人が関心を持つ話題 自分のお客様が抱える具体的な悩み

2つの型は、きれいに分かれるものではありません。ただ、どちらを主にするのかを最初に決めておかないと、記事ごとに方向がぶれていきます。

自分の講座やサービスを持っている、またはこれから持ちたい人は、「動いてもらう型」を主にしてください。 読まれる数が少なくても、講座に近い悩みを持つ人が来てくれれば、ブログは十分に役目を果たします。

少人数で売るなら、数より「誰が来るか」

「動いてもらう型」で大事なのは、読まれる数ではなく、誰が読みに来ているかです。

たとえば、「話し方」という広い題材の記事には、多くの人が来ます。学生も、会社員も、ただ気になっただけの人もいます。一方で、「オンライン講座で説明が長くなってしまう講師向けの話し方」という記事に来る人は、ずっと少ないはずです。でも、その少ない人たちは、話し方の講座を必要としている可能性がとても高い人たちです。

言葉が具体的になるほど、読む人は減ります。その代わり、悩みがはっきりしている人だけが残ります。少人数で売る個人にとっては、こちらの方がずっと大事です。

私自身、メルマガの読者が約100人の時に月収100万円になったことがあります。読者の数が多かったわけではありません。読んでくれる人が、私の話を必要としている人だったからです。ブログも同じです。講座を必要としている人が数人でも毎週来てくれるなら、そのブログは仕組みとして動いています。少人数から売上を作る考え方は、集客3名でも売上は作れる理由でも詳しく書いています。

記事に「広げる記事」と「決める記事」の役割を持たせる

「動いてもらう型」を主にすると決めても、すべての記事で申し込みを取ろうとするとうまくいきません。記事には、次の2つの役割を持たせます。

  • 広げる記事:まだあなたを知らない人に見つけてもらうための記事。講座よりひとつ手前の、広めの悩みや考え方を扱う
  • 決める記事:悩みがはっきりしている人に、次の一歩を踏んでもらうための記事。講座で解決できる具体的な悩みを扱う

たとえば、個人で起業した人向けに、商品づくりを教えているコーチがいたとします。「起業して最初の1年で気をつけること」は広げる記事です。読む人の幅は広く、共感してもらいやすい題材です。一方で、「自分の経験を講座にしたいのに、何から手をつければいいか分からない人へ」は決める記事です。読む人は限られますが、その人はまさに講座のお客様になりうる人です。

広げる記事 決める記事
読む人 まだ悩みがぼんやりしている人 悩みがはっきりしている人
題材 講座のひとつ手前の悩み・考え方 講座で解決できる具体的な悩み
記事の終わり 決める記事へ案内する 登録や申し込みを1つだけ案内する
役目 見つけてもらう、共感してもらう 次の一歩を踏んでもらう

大事なのは、広げる記事だけで申し込みを取ろうとしないことです。広げる記事の読者は、まだ講座の話を聞く準備ができていません。そこで無理に売ると、売り込みに感じられて離れていきます。広げる記事の役目は、決める記事まで連れてくることです。

反対に、決める記事では、遠慮せずに次の行動をはっきり書きます。 「気になった方は登録してください」のようにあいまいにせず、何をすればいいのかを1つだけ、具体的に伝えます。悩みがはっきりしている人にとっては、それが親切です。

決める記事は、読者がそこで探すのをやめる記事にする

決める記事には、もう一つ条件があります。それは、読んだ人が「もう他のページを探さなくていい」と感じることです。

人は悩みがあるとき、いくつものページを開いて答えを探します。その途中であなたの記事を読み、「知りたかったことは全部ここにあった」と感じてくれれば、探すのをやめて、あなたの話の続きを聞こうとしてくれます。逆に、読み終わってもまだ別のページを探す必要があれば、その人は次の記事へ移っていき、あなたのことは忘れてしまいます。

そこで探すのをやめてもらえる記事には、3つの型があります。

  1. 比べて整理する記事:いくつかの方法や選択肢を並べ、違いと選び方の基準を示す。読者が自分で比べる手間を代わりに引き受ける
  2. 一つの悩みに深く答える記事:「こういう場合はどうすればいいか」という具体的な悩み1つに、手順まで答える
  3. あなたにしか書けない記事:自分の経験や、お客様と向き合ってきた中で分かったことを元に書く

3つ目は、難しく感じるかもしれません。でも、特別な資格が必要なわけではありません。講座やセッションで、お客様から同じ質問を何度も受けていませんか。その質問への答えは、あなたが現場で積み重ねてきた答えです。どこかに書いてある一般論ではなく、あなたの答えを書くことが、そのまま「あなたにしか書けない記事」になります。

読者は、トップページからは来ない

ブログを作るとき、多くの方がトップページの見た目に時間をかけます。でも、初めて来る読者のほとんどは、トップページを通りません。検索やSNSのリンクから、いきなり個別の記事にたどり着きます。

つまり、すべての記事が、読者との最初の出会いの場所です。1本の記事を読んで「この人の他の記事も読みたい」と思ってもらえたときに、はじめてブログの中を歩き回ってもらえます。

そのために、ブログ全体を次のように整えておきます。

  • カテゴリーは本棚と考える:講座で扱うテーマごとに分ける。1つの本棚の中に、広げる記事と決める記事の両方を置く
  • 記事の途中と最後に、関連する記事を案内する:広げる記事から決める記事へ、自然につながるようにする
  • よく読まれている記事には、次に読んでほしい記事を必ず1本つなぐ
  • 1本の記事の出口は1つにする:登録も、相談も、別の記事も、と並べると、読者は迷ってどれも選ばない

理想は、1本の記事を読んだだけで「この人から学びたい」と思ってもらえることです。そのためには、記事の中で読者の悩みを正確に言葉にすることが欠かせません。講師が使う言葉ではなく、読者が普段使う言葉で書くことについては、見込み客が普段使う言葉に言い換える方法で解説しています。

少人数で売るブログを組み立てる5つの手順

ここまでの話を、手順にまとめます。

  1. ブログの型を決める:自分の講座やサービスを売るなら「動いてもらう型」を主にする
  2. 講座で解決できる悩みを書き出す:お客様からよく受ける質問や相談を、そのままの言葉で集める
  3. 決める記事から先に書く:書き出した悩みのうち、講座に一番近いものから記事にする
  4. 広げる記事を書き足す:決める記事のひとつ手前にある、広めの悩みを題材にする。記事の最後は決める記事へつなぐ
  5. カテゴリーと記事のつながりを整える:本棚ごとに広げる記事と決める記事がそろっているか、行き止まりの記事がないかを確かめる

多くの方は、順番が逆になっています。読まれそうな広い題材から書き始めて、決める記事がないまま記事数だけが増えていく。これでは、せっかく来てくれた人の行き先がありません。先に決める記事を用意し、あとから入口を広げる。この順番が大事です。

よくある3つの失敗

  • すべての記事の最後に、同じ申し込みの案内を貼る:広げる記事の読者には早すぎて、売り込みに感じられる
  • 読まれた数だけを見て、書く題材を決める:講座から遠い話題が増え、来てほしい人が来なくなる
  • 記事同士がつながっていない:1本読んだ人が、次に何を読めばいいか分からずに帰ってしまう

まとめ

  • ブログには「集める型」と「動いてもらう型」がある。講座を売るなら、動いてもらう型を主にする
  • 少人数で売るなら、読まれる数より、誰が読みに来ているかを見る
  • 記事に「広げる記事」と「決める記事」の役割を持たせ、決める記事では次の行動を1つだけはっきり書く
  • 決める記事は、読者がそこで探すのをやめる記事にする。比べて整理する、一つの悩みに深く答える、自分にしか書けない答えを書く
  • 読者はトップページから来ない。すべての記事を入口と考え、記事同士をつなぐ

まずは、今あるブログ記事を「広げる記事」と「決める記事」に分けてみてください。決める記事が1本もなければ、お客様からよく受ける質問を1つ選び、その答えを最初の決める記事にするところから始めましょう。