時間をかけて動画を作り、公開した。でも、再生回数がほとんど増えない。検索結果には表示されているはずなのに、クリックしてもらえない。そんな悩みを持つ方は多いです。
こういうとき、動画の中身を作り直そうとする方がいます。でも、中身を見てもらう前の段階でつまずいているなら、直すべきは中身ではなく、タイトルかもしれません。
結論から言うと、クリックされるタイトルは、「検索される言葉」と「見たくなる一言」の組み合わせでできています。どちらか一方だけでは足りません。検索される言葉がなければ見つけてもらえず、見たくなる一言がなければ選んでもらえないからです。
この記事では、クリックしたくなるタイトルを作る7つのポイントと、検索される言葉の置き方、そしてタイトルを作るときに気をつけたいことをお伝えします。
タイトルには2つの役割がある
動画のタイトルには、2つの役割があります。
| 役割 | 何のためか | 足りないとどうなるか |
|---|---|---|
| 見つけてもらう | 検索した人の画面に表示される | そもそも表示されない |
| 選んでもらう | 並んだ動画の中から、この動画を選んでもらう | 表示されても、クリックされない |
「見つけてもらう」ために必要なのが、見る人が実際に検索する言葉です。「選んでもらう」ために必要なのが、見る人が「見てみよう」と思える一言です。
たとえば「〇〇の使い方」というタイトルは、検索される言葉は入っていますが、同じようなタイトルの動画がたくさん並んでいると、その中から選んでもらうのは難しくなります。
そこで、検索される言葉に、見たくなる一言を組み合わせます。
検索される言葉は、タイトルの先頭に置く
まず、1つ目の役割「見つけてもらう」から見ていきます。
タイトルには、見る人が実際に検索する言葉を入れます。そして、その言葉はタイトルの先頭に置くのが基本です。
先頭に置く理由は2つあります。1つは、検索した人が、自分の探している言葉がタイトルにあるとすぐに気づけるからです。もう1つは、タイトルが長いと途中で省略されて表示されることがあり、後ろに置いた言葉は見えなくなることがあるからです。
どんな言葉が検索されているかを調べる方法は、キーワードを動画検索で見つける方法で解説しています。
クリックしたくなる一言を作る7つのポイント
次に、2つ目の役割「選んでもらう」です。見たくなる一言を作るポイントは、次の7つです。
- 便利さを感じさせる:「これを知ると、何が楽になるのか」が伝わる
- 手軽さを感じさせる:「自分にもできそう」と思える
- 気持ちを動かす:「えっ」「なるほど」と思わせる意外さがある
- 具体的な数字を入れる:「3つの手順」「5分で分かる」のように中身の量が分かる
- 初心者でもできると伝える:まだ詳しくない人が「自分向けだ」と感じる
- 見る時間が短いと伝える:忙しい人でも気軽に見られる
- 今話題の名前を入れる:見る人が今関心を持っている言葉とつながる
すべてを1つのタイトルに入れる必要はありません。動画の中身に合うものを1つか2つ選んでください。
動画の種類ごとに、合うポイントは違う
どのポイントを選ぶかは、動画の中身によって変わります。目安は次のとおりです。
| 動画の種類 | 合いやすいポイント |
|---|---|
| 道具やソフトの使い方 | 便利さ・手軽さ・初心者でもできる |
| 失敗しやすいことの注意 | 気持ちを動かす(意外さ)・具体的な数字 |
| 考え方や手順の解説 | 具体的な数字・見る時間が短い |
| 新しい商品やサービスの紹介 | 今話題の名前・便利さ |
迷ったときは、「この動画を見る人は、見終わったあとに何ができるようになっているか」を考えてみてください。その答えに一番近いポイントが、タイトルに入れるべき一言です。
例:工具の使い方の動画
たとえば、太いケーブルを切る工具の使い方を紹介する動画があったとします。
- 説明だけのタイトル:「ラチェット式ケーブルカッターの使い方」
- 見たくなる一言を足したタイトル:「ラチェット式ケーブルカッターの使い方|この太い電線もこんなに簡単に切れる!」
後者は、先頭に検索される言葉を置いたまま、「こんなに太いものが簡単に切れるのか」という意外さと手軽さを伝えています。同じ中身の動画でも、見てみたくなるのは後者ではないでしょうか。
タイトルと中身をずらさない
7つのポイントを使うときに、1つだけ守ってほしいことがあります。それは、タイトルで約束したことを、動画の中で必ず見せることです。
見たくなる一言を考えていると、つい大げさな言葉を使いたくなります。でも、タイトルで期待させたのに、中身がそれに応えていなければ、見る人はすぐに動画を閉じてしまいます。
そうなると、見る人をがっかりさせるだけでなく、あなたへの信頼も下がります。次にあなたの動画を見かけても、クリックしてもらえなくなるかもしれません。
「簡単に」と書くなら、本当に簡単にできる手順を見せる。「5分で分かる」と書くなら、5分で分かる長さにまとめる。タイトルは、中身を正直に、魅力的に伝えるためのものです。
タイトルを決めたら、動画の冒頭で、タイトルで約束したことに触れるようにしてください。見る人は、始まってすぐの部分で「この動画は、タイトルどおりの内容か」を確かめています。そこで約束が見えると、安心して続きを見てくれます。
クリックしたくなるタイトルを作る手順
ここまでの内容を、実際の手順にすると次のようになります。
- 動画の中身を一言で書く(「〇〇の使い方」「〇〇の直し方」など)
- 見る人が実際に検索しそうな言葉を選び、タイトルの先頭に置く
- 7つのポイントから、中身に合うものを1つか2つ選ぶ
- 選んだポイントで、見たくなる一言を3つほど考える
- 3つを並べて、自分が見る人だったらどれをクリックするかで選ぶ
- 選んだタイトルで約束したことが、動画の中で見せられているかを確かめる
手順4で、一から言葉をひねり出す必要はありません。反応が良かった広告やタイトルの見本を集めておき、その型を借りて考えると早く作れます。見本の集め方と使い方は、反応率の高いキャッチコピーを最も簡単に書く方法で紹介しています。
タイトル作りでよくある失敗
最後に、タイトルを作るときにつまずきやすいところを整理します。
| よくある失敗 | どう直すか |
|---|---|
| 「〇〇の使い方」など、説明だけのタイトルにしている | 7つのポイントから、見たくなる一言を足す |
| 見たくなる一言ばかりで、検索される言葉が入っていない | 見る人が検索する言葉を先頭に置く |
| 大げさな言葉で期待させ、中身が応えていない | タイトルで約束したことを、動画の中で必ず見せる |
| 7つのポイントを全部詰め込んで、長く読みにくい | 中身に合うものを1つか2つに絞る |
| 自分が使う専門用語でタイトルを付けている | 見る人が実際に使う言葉に言い換える |
特に3つ目の失敗には気をつけてください。一度だけならクリックしてもらえても、見る人の信頼を失うと、次の動画を選んでもらえなくなります。
タイトル以外に、検索結果で見つけてもらうために整えておきたいことは、検索結果で上位表示させるポイントでまとめています。
まとめ
- クリックされるタイトルは、「検索される言葉」と「見たくなる一言」の組み合わせ
- 検索される言葉は、タイトルの先頭に置く
- 見たくなる一言は、便利さ・手軽さ・意外さ・数字・初心者向け・短さ・話題の名前の7つから選ぶ
- タイトルで約束したことは、動画の中で必ず見せる
- 一言は見本の型を借りて3つ考え、見る人の目線で選ぶ
まずは、すでに公開している動画を1本選び、タイトルの先頭に検索される言葉があるか、見たくなる一言が入っているかを確かめてみてください。足りないほうを足すだけで、タイトルは変わります。


