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コンセプトが決まらないのは、センスがないからではありません|「誰が・誰を・どれほど・なぜ・どのようにして」5つの質問で考えるコンセプトの作り方

rev-2548 コンセプトメイキング
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この記事は商品づくり 完全ガイドの第4章 コンセプトを決める「4-1 5つの質問で作るコンセプト」です(全27記事)

ビジネスにはコンセプトが大事だと聞いて、考えてみた。でも、何から考えればいいのか分からない。それらしい言葉を並べてみても、しっくりこない。そんな方は多いです。

コンセプトづくりは、ひらめきやセンスが必要なものだと思われがちです。でも、実際にはそうではありません。

結論から言うと、魅力的なコンセプトは、5つの質問に一つずつ答えていくことで作れます。「誰が、誰を、どれほど、なぜ、どのようにして幸せにするのか」という5つです。

この記事では、コンセプトを作るための5つの質問の意味と、答える順番、答えを一文にまとめる手順、そしてよくある失敗をお伝えします。

コンセプトは「5つの質問」の答えでできている

コンセプトを決めるためには、次の5つを明らかにする必要があります。

質問 明らかにすること
1. 誰が幸せにするのか 価値を届けるのは誰か(あなたはどんな人か)
2. 誰を幸せにするのか 誰に届けたいのか(お客様は誰か)
3. どれほど幸せにするのか お客様がどれくらい良い状態になれるのか
4. なぜ幸せにするのか あなたがこの活動をする理由
5. どのようにして幸せにするのか どんな方法で届けるのか

5つとも、コンセプトの魅力に関わる質問です。一つひとつに具体的に答えていくことが、そのまま魅力的なコンセプトを作ることにつながります。

ここで「幸せにする」という言葉を使っているのは、ビジネスの目的が、お客様を今より良い状態にすることだからです。売上は、お客様を幸せにした結果として生まれます。

5つの質問の意味

それぞれの質問が、なぜコンセプトの魅力につながるのかを見ていきます。

1. 誰が幸せにするのか

価値を届けるのは誰なのかを明らかにします。同じ内容でも、「誰が言っているか」でお客様の受け取り方は変わります。あなたの経験、得意なこと、お客様との共通点などが、ここに入ります。すごい実績がなくても大丈夫です。お客様より少し先を歩いていることも、立派な強みになります。どんな強みがあるかの見つけ方は、コンセプトの「誰が」幸せにするのかで解説しています。

2. 誰を幸せにするのか

あなたのビジネスの対象となる人を考えます。誰に魅力を感じてもらいたいのかを、はっきりさせる質問です。「できるだけ多くの人に」と考えるほど、誰にも届かないコンセプトになってしまいます。年代や仕事、今の状況、抱えている悩みまで具体的に思い浮かべられる相手を決めると、残りの質問にも答えやすくなります。

3. どれほど幸せにするのか

お客様がどれくらい良い状態になれるのかを示します。お客様が感じる幸せの度合いが大きいほど、コンセプトの魅力は増していきます。ただし、約束できないほど大きく書くと、信頼を失います。

4. なぜ幸せにするのか

あなたがこの活動をしている理由です。活動の理由は、コンセプトの魅力に大きく関わります。人は、役に立つ情報だけでなく、その人の思いに共感して選ぶことがあるからです。理由の伝え方は、コンセプトの「なぜ」幸せにするのかでまとめています。

5. どのようにして幸せにするのか

どんなに素晴らしい夢を語っても、実現できそうにない話だと思われては意味がありません。どんな方法で届けるのかを示すことで、「この人なら本当にできそうだ」と思ってもらえます。方法は、細かい手順まで書く必要はありません。「〇〇の習慣づくりで」「〇〇を見える化して」のように、一言で道筋が想像できれば十分です。

5つの質問に答える順番

5つの質問は、表の順番どおりに答えなくてもかまいません。私は、次の順番で考えることをおすすめしています。

  1. 誰を:まず、届けたい相手を決める
  2. どれほど:その人が、どんな状態になれたら嬉しいかを考える
  3. どのようにして:その状態に近づくための方法を考える
  4. 誰が:その方法を届けるのに、自分のどんな経験や強みが生きるかを書き出す
  5. なぜ:なぜ自分がこの人たちを助けたいのかを言葉にする

最初に「誰を」を決めるのは、残りの4つの答えが、相手によって変わるからです。 同じ知識を持っていても、届ける相手が会社員か、子育て中の方か、すでに起業している方かで、目指す状態も、方法も、伝え方も変わります。

「なぜ」を最後にしているのは、ほかの4つが見えてくると、自分がこの活動をする理由も言葉にしやすくなるからです。もちろん、最初から強い思いがある方は、そこから始めてもかまいません。

5つの答えを一文にまとめる

5つの質問に答えたら、それをつなげて一文にしてみます。

たとえば、家計の管理が得意な人がいたとします。5つの答えを書き出すと、次のようになるかもしれません。

  • 誰が:自分自身も家計の赤字に悩み、立て直した経験がある人が
  • 誰を:毎月の貯金ができずに不安を感じている共働きの家庭を
  • どれほど:お金の心配をせずに、家族の予定を立てられる状態に
  • なぜ:自分と同じように、お金のことで家族の時間を曇らせてほしくないから
  • どのようにして:家計の見える化と、毎月の見直しの習慣づくりで

これをつなげると、「家計の赤字を立て直した経験のある私が、貯金ができずに不安な共働き家庭を、家計の見える化と見直しの習慣づくりで、お金の心配をせずに家族の予定を立てられる状態へ導く」という一文になります。

最初は長くてかまいません。一文にしてみると、どこがあいまいか、どこが弱いかが見えてきます。そこを少しずつ削って、短く、伝わる言葉にしていきます。

コンセプトが決まると、やることが決まる

「誰が、誰を、どれほど、なぜ、どのようにして幸せにするのか」。ビジネスに本気で取り組むなら、まずはこれをしっかり突き詰めて考えてみてください。

コンセプトがはっきりすると、次のようなことが決まってきます。

  • どんな情報を発信すればいいか
  • どんな商品を扱えばいいか
  • 誰に向けて、どんな言葉で案内すればいいか

反対に、コンセプトがはっきりしていないと、やっていることがばらばらになったり、何をすればいいのか分からなくなったりします。発信のテーマが毎回変わり、商品も思いつきで増えていく。そうなると、お客様からも「何の人なのか」が分からなくなります。

コンセプトは、ビジネスの仕組みを作るときの設計図です。 設計図があるから、集客、教育、販売の流れを一つにつなげて作ることができます。決めたコンセプトをキャッチコピーにして、ぶらさずに使っていく手順は、コンセプトを決定するで解説しています。

コンセプトづくりでよくある失敗

5つの質問に答えるときに、よくある失敗をまとめておきます。

よくある失敗 どう直すか
「誰を」が広すぎる 年代・状況・悩みまで具体的にする
「どれほど」が約束できないほど大きい 実際に届けられる変化の範囲で書く
「どのようにして」が抜けていて、夢物語に聞こえる 方法を一言で添える
「誰が」で、すごい実績がないと書けないと思い込む 経験や、お客様との共通点も強みになる
5つを完璧にしようとして、いつまでも決まらない まずは仮の一文を作り、発信しながら直す

特に最後の失敗は多いものです。コンセプトは、考えるだけでは完成しません。仮の一文を作って発信し、お客様の反応を見ながら直していくことで、少しずつ磨かれていきます。

まとめ

  • 魅力的なコンセプトは、「誰が・誰を・どれほど・なぜ・どのようにして幸せにするのか」の5つの質問で作れる
  • 答える順番は、誰を→どれほど→どのようにして→誰が→なぜ、がおすすめ
  • 5つの答えをつなげて一文にし、あいまいなところを削って伝わる言葉にする
  • コンセプトが決まると、発信・商品・案内の言葉が決まり、ビジネスの仕組みを一つにつなげられる

まずは、5つの質問のうち「誰を幸せにするのか」だけを、年代・状況・悩みまで入れて一文で書き出してみてください。