これからコンセプトの作り方について解説しますが、その前にビジネスの目的は何か分かりますか?
ここでいう目的とは「儲けたい」というような個人的な目的ではなくて、ビジネス活動において一般論としての目的のことを表します。
ビジネス活動における一般論の目的は、色々な答え方がありますが、究極的に最も単純化すると、「人を幸せにすること」がビジネスの目的です。
綺麗事だと思うかもしれませんが、事実です。
世の中の成功しているビジネスや、あなたの周りにあるビジネスを思い浮かべて見ると分かりますが、「人を幸せにすること」とかけ離れているビジネスはありません。
人を全く幸せにしていないビジネスというものは無いです。
例えば、飲食店はおいしい料理を安く提供して人を幸せにしています。
洋服店はお洒落な服、暖かい服、涼しい服などを提供して人を幸せにしています。
住宅メーカーはそこで住む人々の暮らしを快適にして幸せにしています。
家電業界は製品を進化させることでより便利にして人を幸せにしています。
弁護士や税理士などは専門知識のない一般の人を助けることで幸せにしています。
医者や看護師は病気や怪我に苦しむ人を助けることで幸せにしています。
このようにビジネスとは人を幸せにする行為です。
なぜならビジネスというものは人を幸せにしないと儲からないシステムだからです。
ビジネスとはお金と価値の交換です。
価値を提供しない限り、お金はもらえませんし、無価値な物や人を不幸にするものにお金を払いたいと思う人はいません。
もちろん、人を不幸にしてお金を儲ける人もいますが、それは詐欺師などの犯罪行為をする人です。
そのような人は捕まったら罰せられるように法律でも規制されています。
価値を提供しないと誰もお金を払ってくれないので、無価値なものしか提供できない人はお金が手に入らないように必ずなっています。
だから、みんな頑張って誰かを幸せにしようとしているのです。
もっとおいしい物を作ろう、もっといいものを作ろう、もっと便利にしよう、もっと豊かにしよう、悩みを解決しようと頑張っているのです。
資本主義のいいところは、人を幸せにすることでお金が儲かる仕組みになっていることです。
お金を儲けたいという個人的な欲求でビジネスを始めたとしても、結果として人を幸せにしないとお金を払ってもらえないので、必然的に価値の提供や社会貢献しなければいけません。 個人的欲求を満たすための行動が、社会の発展につながり、人々の幸せにつながっていくというシステムになっています。
ビジネスはお金と価値の交換なので、お金を儲けようと思ったら価値を提供しなければいけません。
そして、人を幸せにすることを考えていかなければいけないということです。