「どれほど」幸せにするのか?
先程までは「誰を」幸せにするのかということでターゲットを決めましたが、その人をどれくらい幸せにするのかということです。
最終的にどこに連れて行くのかを明確にする必要があります。
あなたは最終的にお客にどうなってもらいたくてビジネスをしますか?
最終的にどうなってもらいたくて情報発信をするのですか?
あなたがお客を連れて行くゴールはどこかということを明確にしましょう。
人はビジョンを見せてくれる人にしかついていかない
原則として、人はビジョンを見せてくれる人にしかついていかないようです。
リーダーシップやリーダー論とも言われることですが、ビジョンが無い人に人はついていかず、ビジョンを見せてくれる人についていきます。
ビジョンというのは簡単に言うとゴールで、最終地点であり目的地でもあります。
例えば、「ぜひ私を応援して下さい」と言っても、その結果どうなるのか分からないのであれば、誰もそこに労力や時間やお金を使いたくはありません。
何々をして下さいとお願いするのであれば、その結果としてどうなるということを伝えなければ人は絶対に動きません。
だから、あなたが商品を売りたいと思うのであれば、たくさんの人達にファンになってもらう必要があるし、自分の情報を追いかけてもらいたいと思うのであれば、それによる見返りを見せてあげる必要があります。
「私について来たらこんないい未来がありますよ」「こんな事が実現できますよ」とか、「私はこれを保証します」「約束します」と言うことで、人は初めてついていこうと思うようになるのです。
このゴールが魅力的であればあるほど、お客が魅力的だと感じれば感じるほど、ついていきたくなるのです。
具体的に想像させる
具体的に想像させるということも重要です。
あなたについて行ったときの将来の利益を具体的に想像させることはとても大事です
ベネフィットを伝えるだけでは想像できないので、具体的に表現してあげましょう。
例えば、お金を稼ぐ系のビジネスの場合ですが、私についてきたらあなたは将来お金持ちになれますとか、自由になれますと言うだけでは具体性がありません。
「あなたは1億円が手に入ります!」と言っても、今の時点でお金が無い人達にとっては、 1億円なんてリアリティーを感じません。
また、今までの人生で一度も自由な経験をしたことのない人に対して、いきなり「私についてきたら自由になれますよ」と言っても、何となく良さそうだと思うかもしれませんが、よく分からないと思われます。
だからこそ、具体的に想像させる努力が必要になります。
「自由になれる」と言うだけではなく、例えば、帰りの切符を買わなくてもいい旅行をするとか、値札を見ない買い物など具体的なシチュエーションを想像させましょう。
いつもはゴールデンウィークに人混みに紛れて、高いお金を払って予定をキツキツに詰め込んだスケジュールの旅行をしている人にとっては、帰りの切符を買わずに人ごみの無いオフシーズンに好きな場所に行って、好きなだけ滞在して、好きなホテルに泊まって帰るなんて 言ったら、それは想像ができるはずです。
そして、羨ましいなと感じたら、そこに行きたくなるのです。
そのときにあなたがそこに連れて行くことを保証や約束すれば、あなたの情報を追いかけてみようかなとか、あなたについていこうかなと思ってもらえるのです。
あなたはこれからメディアを作り、情報発信していく前にどんなゴールに連れて行くのかということを具体的に決めて下さい。
これはビジネス以外の場合でも同じです。
「私について来たら引き寄せができるようになりますよ」とか「傷ついた心を癒すことができますよ」という内容でも構いません。
その場合は、「私のコーチングを受けて、引き寄せができるようになれば、彼女を引き寄せて、お気に入りのお店で一緒にカフェラテを飲みながら、楽しい時間を過ごせますよ」とか
「私のセラピーを受ければ、あなたの心の中のもやもやの原因が分かって、対処法も分かるのですっきりした気持ちでポジティブな感情に変わりますよ」のような表現をしていきます。
(実際にはさらに具体化して表現すると良いです)
具体的な事例を出して、その光景を想像させながら、読者がどうなれるのかというゴールを見せてください。
オリジナリティはいらない
最終的なゴールを見せるうえで、そこにはオリジナリティはいりません。
・お金持ちになって自由な人生を送る
・欲しいものは値段を気にせずに買えるようになる
・ビジネスで成功して有名になる
・異性にモテるようになる
などなど
このようなゴールは誰でも想像ができるし、多くの人が同じようなことを伝えていますが、あなたがゴールを見せる上でも同じようなことで構いません。
特にオリジナリティは必要ではありません。
逆に、あまりにもオリジナリティがありすぎて、極端に変わった未来を提案すると共感する人が減ってしまいます。
例えば、あなたが恋愛系のコーチングやコンサルティングをしていて、あなたの情報を受け取っていれば、将来女優と付き合えるとか、結婚が出来ますというような未来を提案したとします。
たしかに憧れの女優と結婚することに興味がある人はいると思いますし、出来たらいいなと思う人もいるでしょうが、これは切実な欲求ではありません。
相手が女優でなければ絶対にダメだという人は世の中にほとんどいないからです。
だから、あまりに極端なオリジナリティを出しても、強く共感する人が少ないので、お勧めしません。
あなたがターゲットだと考える多くの人が共感することが大事です。
だから、ターゲットの悩みをまずは理解する必要があります。
「誰を」幸せにするかというところでも、ターゲットの悩み・不安・不満を理解して共感するのが大事だと伝えましたが、共感しないとターゲットが考える理想の未来を具体的に見せてあげることが出来ません。
まずは、ターゲットの悩みを知り、それに共感することが大事です。
しっかりとそのターゲットの悩みや不安、欲求を理解すれば ターゲットが最終的に何を望んでいるのかが分かると思います。
あなたのターゲットは最終的にどうなりたいのでしょうか?
それが分かれば、あとはそれを見せてあげるだけになります。
だから、あなたについて来れば、どれほど幸せになれるかということをしっかりと伝えてあげましょう。
それがターゲットの望むものであり、魅力を感じるものであれば、あなたの情報が知りたいとか、あなたの商品が気になるようになって、あなたの元に見込み客として集まってきます。
「どれほど」というゴールを伝えてあげることが大事だということです、