コンセプトを考えるときの「どれほど」と「どのようにして」。「どれほど」はゴールや目的地、「どのようにして」はそこへ向かうルートや道筋だとお伝えしました。この記事は、その補足です。
実際に書いてみると、「どれほど」に目標の金額を書いただけで止まってしまったり、「どのようにして」が抽象的なままになってしまったりすることがよくあります。
結論から言うと、「どれほど」は数字の先にある暮らしまで見せ、「どのようにして」は読者が「自分にもできそう」と思えるところまで具体的に伝えることが大切です。この記事では、2つを伝えるときのポイントを、旅行のツアーにたとえながら補足します。
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この記事の続きとして、「誰の・どんな悩みを・どう変えるか」を、これまでの経験からAIと1文のコンセプトにまとめる方法を書きました。
「どれほど」は数字の先の暮らしまで見せる
たとえば、テーマが「お金を稼ぐ」ことだとします。この場合、「月収100万円」のような目標の金額を示すことも、「どれほど」にあたります。お金がテーマなら、目標の金額を出してもかまいません。
ただ、金額だけでは、本当の魅力は伝わりません。数字は分かりやすい一方で、その数字になったときに自分の毎日がどう変わるのかまでは、読者が想像しにくいからです。
そこで、その金額に届いたときの暮らしを、読者が思い浮かべられるように具体的に伝えます。
- 夕食を買うときに、値段ばかり気にしなくてよくなる
- 仕事の服を、安さではなく気に入ったもので選べるようになる
- 家族と過ごす時間や、住む場所を自分で選べるようになる
こうした場面を、一つずつ掘り下げて描いていきます。読者が「そうなりたい」と感じるのは、数字そのものではなく、数字の先にある自分の姿を思い浮かべたときです。
「どれほど」の考え方は、「どれほど」幸せにするのか?で詳しく解説しています。
「どのようにして」は、自分にもできそうと思える具体さで
「どのようにして」では、「どれほど」にたどり着くための具体的な方法を伝えます。
たとえば、目標の金額にたどり着く方法が「物を仕入れて売る」ことだとします。その場合は、どこで仕入れて、どこで売るのか、どんな品物を扱うのかといった、方法の中身を伝えます。
さらに一歩進めて、次のようなところまで伝えると、読者の受け取り方が変わります。
- 1つ売ると、どれくらいの差額が出るのか
- 目標にたどり着くには、いくつ売ればいいのか
- 人の手を借りることで、自分が忙しくなりすぎずに進められるのか
方法の名前だけでは、読者は「自分にもできるのだろうか」と不安なままです。数字や手順まで見えると、読者は自分が進む姿を具体的に想像できるようになります。
方法の伝え方は、「どのようにして」幸せにするのか?でもまとめています。
旅行のツアーで考えると分かりやすい
2つの関係は、旅行会社のツアーにたとえると分かりやすくなります。
「どれほど」は、旅行の行き先です。行き先がハワイなら、ハワイの魅力をしっかり伝えます。一年中あたたかい島、どこまでも続くきれいな海、過ごしやすいホテル、楽しい観光の場所。行き先の魅力が伝わって、はじめて「行ってみたい」と思ってもらえます。
「どのようにして」は、ツアーの中身です。たとえば、航空券だけを渡されて「あとは自分で行ってください」と言われたらどうでしょうか。パスポートを持っていない、国際線に乗ったこともない、英語も分からない、どのホテルや観光の場所がいいかも分からない。これでは不安ばかりで、旅行に申し込もうとは思えません。
一方で、パスポートの申請を手伝ってもらえて、飛行機の搭乗も一緒で、現地では通訳がついて、人気の場所を無理なく回れる予定が組まれていたらどうでしょう。そのツアーなら申し込んでみたい、と感じるはずです。
見込み客にとっても同じです。
| 旅行のツアー | あなたのコンセプト | |
|---|---|---|
| どれほど | 行き先の魅力(ハワイに行きたい) | 読者が「そうなりたい」と思える未来 |
| どのようにして | ツアーの中身(この人と行けば安心) | 「この人についていけばたどり着ける」と思える道のり |
行き先に行きたいと思ってもらうこと。そして、あなたと一緒なら行けると思ってもらうこと。この2つがそろって、読者はあなたと一緒に進むことを選んでくれます。
「どれほど」は、完璧な状態でなくていい
「どれほど」を考えるときに、「自分はまだ理想の状態にたどり着いていないから、書けない」と悩む方がいます。でも、「どれほど」は完璧な状態でなくてもかまいません。
今のあなたが、昔のあなたより良い状態にいるなら、昔のあなたと同じところで悩んでいる人にとって、今のあなたの状態は十分にうらやましく、目指したいものに見えるかもしれません。
あなたが本当に目指す姿にまだなっていなくても、その途中にいてかまいません。まずは、あなたが助けたい人たちに「今の私のような状態には、なれます」と伝えるところから始めてみてください。
無料と有料の両方で考える
もう一つの補足は、「どれほど」と「どのようにして」は、無料で届けるものと有料の商品の両方で考えると良い、ということです。
最終的には有料の商品に申し込んでもらうことを目指しますが、最初から有料の案内ばかりでは、読者は動いてくれません。そこで、まずはメルマガなどの無料の窓口に登録してもらいます。
無料で届けるものでも、ある程度の悩みを解決してもらい、小さな目標にたどり着いてもらう。そうすることで、あなたへの信頼や親しみを持ってもらい、その先で有料の商品を選んでもらえるようになります。
| 無料で届けるもの | 有料の商品 | |
|---|---|---|
| どれほど | 無料でもたどり着ける小さなゴール | 商品で目指す大きなゴール |
| どのようにして | 無料で渡せる手順や考え方 | 一緒に進むサポートの中身 |
だからこそ、無料でもたどり着けるゴールと道のりを示して、無料の窓口に登録してもらう流れを作ってください。プロフィールのページにコンセプトを書く場合は、先に有料で提供しているサービスを説明し、そのあとに無料で届けている内容を説明して、無料の窓口への登録につなげる順番がおすすめです。
書くときによくあるつまずき
最後に、「どれほど」と「どのようにして」を書くときに、つまずきやすいところを整理しておきます。
| よくあるつまずき | どう直すか |
|---|---|
| 「どれほど」が金額や数字だけで終わっている | その数字になったときの暮らしを、場面で描く |
| 「どのようにして」が方法の名前だけになっている | 数字や手順まで書き、自分にもできそうと思える形にする |
| 行き先の魅力ばかりで、道のりが見えない | 不安になりそうなところを先に挙げ、どう支えるかを書く |
| 自分がまだ途中にいるからと、何も書けない | 今の自分の状態を「どれほど」として示す |
特に3つ目は見落とされがちです。行き先がどれだけ魅力的でも、道のりが見えなければ、読者は「自分には無理かもしれない」と感じて立ち止まります。ツアーの例のように、読者がつまずきそうな場面を先回りして挙げ、そこをどう支えるのかを伝えてください。
コンセプト全体を5つの要素で決めて、ぶれない形にまとめる手順は、コンセプトを決定するで解説しています。
まとめ
- 「どれほど」は行き先、「どのようにして」はそこへの道のり
- 「どれほど」は、目標の数字だけでなく、その先の暮らしまで具体的に見せる
- 「どのようにして」は、数字や手順まで伝えて「自分にもできそう」と思ってもらう
- 「どれほど」は完璧な状態でなくてよい。今のあなたの状態も、誰かにとっての目標になる
- 無料で届けるものと有料の商品の両方で、行き先と道のりを考える
まずは、あなたの「どれほど」に書いた言葉を読み返して、その状態になった人の1日を3つの場面で書き出してみてください。場面が浮かべば、読者にも同じ景色が伝わるようになります。
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