「会社の給料だけでは将来が不安」「何か副業を始めたほうがいいのでは」。そう思って調べ始めると、無料のオンラインスクール、無料セミナー、無料の動画講座が、次から次へと見つかります。
どれも役に立ちそうで、とりあえず登録してみる。いくつかのスクールを行ったり来たりしているうちに、情報はたくさん集まったのに、自分のビジネスはまだ何も始まっていない。そんな状態になっている方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、学び場は「数」ではなく「選び方」と「使い方」で成果が変わります。無料か有料かよりも、全体像と順番が示されているか、実際に手を動かす場があるか、といった基準で選び、一つに絞って使い切ることが大切です。
この記事では、学び始める人が抱えやすい悩み、学び場を渡り歩くほど始められない理由、オンラインのビジネススクールを選ぶ4つの基準、無料で学ぶときの使い方、申し込む前に確かめたいことをお伝えします。
学び始める人が抱えやすい3つの悩み
ビジネスを学ぼうと思うきっかけは、人によってさまざまです。ただ、多くの方が次のどれかを抱えています。
- 将来のお金の不安
給料はなかなか増えないのに、出ていくお金は増えていく。老後の資金は足りるのだろうか。何か手を打たなければ、という漠然とした不安です。 - 人間関係のストレス
上司や同僚との関係がうまくいかない。理不尽な要求をするお客様の相手に疲れている。朝、会社に行く前から気が重い。 - やりたいことがあるのに、方法が分からない
本当はもっと自分の好きなことや得意なことを生かしたい。でも、ビジネスを始めたくても、何から手をつければいいか分からない。
どの悩みも、根っこは同じです。「今の働き方のままでいいのだろうか」という問いです。そして、この問いに答えを出すために、学び場を探し始めます。ここまでは、とても自然な流れです。
学び場を渡り歩くほど、始められない理由
問題は、学び場が多すぎることです。今は、ビジネスの基本を無料で学べる場所がたくさんあります。それ自体はありがたいことですが、次のようなことも起きます。
- スクールごとに言っていることが少しずつ違い、どれを信じればいいか分からなくなる
- 新しい学び場を見つけるたびに、前の学びを途中でやめてしまう
- 無料の範囲だけを見て回るので、全体の一部しか学べていない
こうして、学んでいる時間は長いのに、手を動かす時間がほとんどない状態になります。始められないのは、意欲が足りないからではありません。学び場を選ぶ基準がないまま、数を増やしているからです。
無料の情報を集めるほど遠回りになる理由は、無料の情報を集めるほど遠回りになることがあるでも、私自身の失敗とあわせて書いています。
オンラインのビジネススクールを選ぶ4つの基準
では、どんな学び場を選べばいいのでしょうか。無料でも有料でも、次の4つの基準で確かめてみてください。
| 基準 | 確かめること |
|---|---|
| 1. 全体像と順番が示されているか | 何を、どの順番で学べば成果につながるのかが、最初に説明されているか |
| 2. 教える人が自分で実践しているか | 教えている内容を、教える人自身が今も実践しているか |
| 3. 質問やフィードバックができるか | 分からないことを聞ける場、取り組みを見てもらえる場があるか |
| 4. 手を動かす課題があるか | 聞くだけで終わらず、自分のビジネスに当てはめる課題が用意されているか |
1つ目の全体像と順番は、特に大切です。個人ビジネスは、商品、集客、販売と、やることが多くあります。どこから手をつけるかを間違えると、努力が成果につながりにくくなります。
私が独立したばかりのころに欲しかったもの
私自身、独立した初めのころは、何を発信すればいいのか分からず、ブログやSNSを続けていました。無料相談をしても、成約にはつながりませんでした。セミナーやZoomでのライブにも苦手意識がありました。
そのころの私が一番欲しかったのは、新しい情報ではなく、「これを、この順番でやればいい」という手順でした。情報はすでに十分に持っていたのに、どれから手をつけるかが決まっていなかったのです。
だからこそ、学び場を選ぶときは、知識の量より先に、「順番を示してくれるかどうか」を見てほしいと思っています。順番が分かれば、今日やることが一つに決まり、迷う時間が減ります。
3つ目の質問やフィードバックも見落とせません。成果が出る人と出ない人の差は、講師とのやり取りの量に表れやすいものです。その理由は、成果が出る人の「共通点」で解説しています。
無料で学ぶときの使い方
無料の学び場にも、良いものはたくさんあります。大切なのは、使い方です。次の4つを意識すると、無料の学びでも前に進みやすくなります。
- 期間を決めて、一つに絞る
「この1か月は、このスクールだけで学ぶ」と決めます。期間中は、ほかの学び場に登録しません。 - 学んだら、1つ試す
動画を1本見たら、そこで学んだことを1つ、自分のビジネスで試します。試してから次に進みます。 - 分からないことを書き留める
学んでいて分からなかったこと、試してうまくいかなかったことをメモしておきます。質問できる場があれば、そこで聞きます。 - 期間が終わったら振り返る
何を試し、何が変わったかを振り返り、このまま続けるか、次の段階に進むかを決めます。
この使い方のポイントは、「学ぶ量」ではなく「試した数」で進み具合を測ることです。動画を何本見たか、何時間学んだかは、成果とはあまり関係がありません。学んだことを自分のビジネスで何回試したかが、次の一歩を決めます。1か月で試したことが一つでもあれば、それは確かな前進です。
無料の学び場の中には、途中で有料の講座やサポートの案内があるものも多いです。案内があること自体は、悪いことではありません。上の4つの基準に照らして、今の自分に必要かどうかで判断すればいいのです。
申し込む前に確かめたいこと
有料の講座やスクールに進むときは、申し込む前に次のことを確かめてください。
- 「誰でも」「すぐに」「必ず」稼げる、といった約束をしていないか
- 「今日だけ」「残り数名」と、考える時間を与えずに急がせていないか
- 何をどこまでサポートしてもらえるのか、内容と期間がはっきりしているか
- 途中でやめたいときや、合わなかったときの条件が書かれているか
どんなに良い学び場でも、成果は取り組む内容と時間によって一人ひとり違います。金額の約束を前面に出すところほど、慎重に確かめたほうが安心です。高額な講座を選ぶときの見極め方は、申し込む前と参加した後に確かめたい4つの見極め方で詳しくまとめています。
まとめ
- 学び始める人の多くは、将来のお金の不安、人間関係のストレス、やりたいことの方法が分からない、のどれかを抱えている
- 学び場を渡り歩くほど始められないのは、意欲ではなく、選ぶ基準がないまま数を増やしているから
- 選ぶ基準は「全体像と順番」「教える人の実践」「質問やフィードバック」「手を動かす課題」の4つ
- 無料で学ぶときは、期間を決めて一つに絞り、学んだら1つ試し、分からないことを書き留め、最後に振り返る
- 有料に進む前に、金額の約束や急かす案内がないか、サポートの内容と条件を確かめる
まずは、今登録している学び場を書き出し、4つの基準で見比べて、この1か月で使い切る一つを選んでみてください。学び場を一つに絞った日から、あなたのビジネスが動き始めます。



