ビジネスを始めたばかりの頃は、できるだけお金をかけずに進めたいですよね。インターネットで探せば、無料の情報はいくらでも見つかります。ブログ、動画、SNS。無料で学べるなら、それに越したことはないと考えるのは自然なことです。
私も、まさにそう考えていました。そして、その考え方のせいで、うまくいかない期間がとても長くなりました。
結論から言うと、無料の情報だけで何とかしようとすると、遠回りになることがあります。無料の情報が悪いわけではありません。ただ、断片的な情報をつなぎ合わせて、自分で手順を組み立てるのは、初心者にはとても難しいのです。
この記事では、学びにお金をかけずに遠回りした私の体験と、学びにお金をかけてから変わったこと、断片的な情報と手順がそろった教材の違い、そして教材を選ぶときに確かめたい3つのことをお伝えします。
無料の情報のいいとこ取りで、1,000万円を失った
私がビジネスを始めた当初は、学びにお金をかけていませんでした。
インターネットで無料公開されている情報を探して回り、断片的な情報を集めて、いいとこ取りをしようとしていました。あの人のブログからはこの方法、この人の動画からはあのテクニック。そうやって集めた情報を、自分なりに組み合わせて進めていたのです。
その結果が、1,000万円の損失でした。
今振り返ると、本当にもったいないことをしたと思います。お金を節約しているつもりで、実際には、それよりはるかに大きなお金と時間を失っていたのです。
同じように、無料の情報を集めながら「なかなか前に進まない」と感じている方もいるかもしれません。それは、あなたの能力の問題ではありません。情報の集め方と組み立て方の問題です。
学びにお金をかけてから、変わったこと
変わったのは、学びにお金をかけ始めてからです。
私が80万円で手に入れたのは、無料セミナーを開いて、セミナーの中で高額商品を成約するまでの方法を、すべて解説した教材でした。
その教材には、次のようなものがそろっていました。
- セミナーの募集方法(告知の例文、どこに案内を出すか)
- セミナー会場の選び方、席の配置、室温、BGMなどの運営方法
- セミナーの内容、参加者に見せるスライド
- 話す順番と、何を話すかのシナリオ
私がやったことは、教えられたことを、そのままやっただけです。募集は教材の通りに進めて、300人規模の集客ができました。セミナーでは、台本の通りに話しました。
それでも、30万円の商品が次々に成約しました。結果として、投資した80万円は、その後1,000万円ほどに変わりました。
それ以来、私は学びにお金をかけることを惜しまなくなりました。 これは私の場合の話で、同じ金額を払えば誰でも同じ結果になる、ということではありません。ただ、私にとっては、学び方を変えたことがビジネスの大きな転機になりました。
断片的な情報と「手順がそろった教材」の違い
無料の情報と有料の教材。何が違ったのかを振り返ると、情報の量や質だけではありませんでした。一番の違いは、「手順がそろっているかどうか」です。
| 断片的な情報 | 手順がそろった教材 | |
|---|---|---|
| 情報の形 | バラバラの部品 | 最初から最後までつながった流れ |
| 順番 | 自分で組み立てる | すでに決まっている |
| 抜け | どこが抜けているか自分では分からない | 必要なものがそろっている |
| うまくいかないとき | どこが原因か分からない | 手順のどこでつまずいたか分かる |
断片的な情報は、それぞれは正しくても、つなぎ合わせたときに順番が違っていたり、大事な部品が抜けていたりします。初心者は、どこが抜けているのかに自分で気づけません。
たとえるなら、断片的な情報は、料理のレシピをいろいろな本から1行ずつ切り取って集めたようなものです。材料の書き方も、火加減の考え方も、本ごとに違います。1行ずつは正しくても、並べただけでは1皿の料理になりません。
一方、手順がそろった教材なら、「これをこの順番でやればいい」がはっきりしています。私自身、独立した当初に一番欲しかったのも、まさにこの「手順」でした。うまくいかないときも、手順のどこでつまずいたかが分かるので、直す場所がすぐに見つかります。
学んだことを自己流に変えずに、そのまま実践する大切さは、成功者が守る「学習プロセスの原理原則」で詳しく解説しています。
学びにお金をかけるのが怖いのは、当たり前
とはいえ、学びにお金をかけることに抵抗があるのは、当たり前のことです。
私も、初めて有料の教材を買ったときは、12,800円の教材を買うかどうか、何日も迷いました。教材の評判を調べて、悩みに悩んで、ようやく買いました。
「だまされるんじゃないか」「つまらない内容だったらどうしよう」。そんなことばかり考えていました。
この不安は、とても大切な感覚です。世の中には、良い教材もたくさんあります。でも、内容に見合わない高額な講座や、サポートがほとんどない教材があるのも事実です。だから、怖さを無理に消す必要はありません。怖いからこそ、選ぶ前に確かめることが大切なのです。
教材を選ぶときに確かめる3つのこと
学びにお金をかけるときは、次の3つを確かめてから決めてください。
1. 最初から最後まで、手順がそろっているか
部分的なテクニックだけでなく、「何を、どの順番でやるか」が最後まで示されているかを確かめます。販売ページや説明を読んで、全体の流れがイメージできるかどうかが目安です。
2. 教えている人が、自分でその方法を実践しているか
教えている方法を、教えている人自身が実践して、結果を出しているかを確かめます。本人の実績や、実際に学んだ人の声を見て判断します。
3. 今の自分の段階に合っているか
どれほど良い教材でも、今の自分の段階に合っていなければ使いこなせません。初心者なのに上級者向けの教材を選んだり、すでにできていることを学び直したりしないよう、自分が今どこでつまずいているかをはっきりさせてから選びます。
評判を調べることも大切です。ただ、インターネットの評判は、良いものも悪いものも偏っていることがあります。評判だけで決めず、上の3つを自分の目で確かめてください。申し込む前と参加した後の見極め方は、高額塾に参加した後の悲惨な結果でも解説しています。
よくある失敗
学びにお金をかけるようになってから、起こりやすい失敗もあります。
教材を買っただけで満足する
買った時点で、何かが前に進んだような気持ちになります。でも、教材は実践して初めて意味を持ちます。買ったら、すぐに最初の手順に取りかかります。
教材を次々に買い集める
1つの教材をやり切る前に、次の教材に手を出すと、また断片的な情報の集め方に戻ってしまいます。まずは1つを最後までやり切ります。
自己流にアレンジしてしまう
せっかく手順がそろった教材を手に入れても、途中で自己流に変えてしまうと、断片的な情報を集めていたときと同じになります。まずは教わった通りにやってみてください。
まとめ
- 無料の情報のいいとこ取りは、断片的な情報のつなぎ合わせになり、遠回りになることがある
- 私は学びにお金をかけずに1,000万円を失い、80万円の教材を学んでそのまま実践したことで状況が変わった
- 無料の情報と教材の一番の違いは「手順がそろっているかどうか」
- 学びにお金をかけるのが怖いのは当たり前。怖いからこそ、選ぶ前に確かめる
- 教材は「手順がそろっているか」「教える人が実践しているか」「自分の段階に合っているか」の3つで選び、買ったら1つをやり切る
まずは、今あなたがつまずいていることを1つ書き出してみてください。それを解決する手順が、無料の情報の中にそろっているかどうか。そこが、学びにお金をかけるかどうかを考える出発点です。


