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記事を書きっぱなしにする人ほど、発信が積み上がりません|公開した記事を読者の反応で育てる4つの手順

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ブログやnoteの記事を書いて公開したら、すぐに次の記事に取りかかる。発信を続けている方ほど、このくり返しになっていると思います。書いた記事を読み返すのは、誤字に気づいたときくらい。私も以前はそうでした。

それなのに、記事の数が増えても、問い合わせや申し込みはなかなか増えない。「もっと書かなければ」と焦って、また新しい記事を書く。そんな状態が続くと、発信はだんだん苦しくなっていきます。

結論から言うと、発信が積み上がらない原因は、記事の数ではありません。公開した記事を育てていないことです。記事は公開したときが完成ではなく、そこからが始まりです。読者の反応を見て題名や中身を手直しすると、同じ記事がもう一度働き始めます。

この記事では、記事を消さずに残す理由、読者がどこからやって来るのか、公開した記事を育てる4つの手順、そして手直しでやりがちな失敗を解説します。

記事は、公開したときが「始まり」

新しい記事を書くことと、公開した記事を手直しすることは、どちらも発信の仕事です。ところが、多くの方は前者だけに時間を使っています。

理由は分かりやすいですよね。新しい記事を書く方が、進んでいる感じがするからです。一方で、公開した記事を読み返すのは、少し気が重い。粗が見えてしまいますし、直しても目に見えて何かが増えるわけではありません。

でも、考えてみてください。公開した記事には、書いたときには分からなかった情報が集まっています。どのくらいの人が目にしたのか、開かれたのか、最後まで読まれたのか、そこから次の行動に進んだ人がいたのか。書く前には想像するしかなかったことが、公開したあとには見えるようになるんです。

この情報を使わずに次の記事を書くのは、とてももったいないことです。新しい記事を1本書く時間で、すでに読まれている記事を1本直す。その方が、少ない労力で大きく変わることがよくあります。

書いた記事は、消さずに残す

手直しの話の前に、一つだけお伝えしておきたいことがあります。それは、一度公開した記事は、できるだけ消さずに残しておく、ということです。

昔の記事を読み返すと、文章が拙かったり、考えが今と違っていたりして、消したくなることがあります。でも、その記事は公開されている限り、どこかの誰かとあなたをつなぐ入口になっています。消してしまえば、その入口は閉じてしまいます。

消したくなったときは、消すのではなく直します。古い情報を今の考えに書き換える。今の考えと違う部分には、「今はこう考えています」と一言足す。それだけで、入口を残したまま、記事の中身を今のあなたに合わせられます。

書く気が起きない時期があっても大丈夫です。書いた記事が残っていれば、あなたが休んでいる間も、記事はあなたの代わりに読者と出会い続けてくれます。これが、発信が「資産」になるということです。

読者は、書き手が思ってもいない入口からやって来る

記事を公開してしばらくすると、面白いことに気づきます。狙って書いた記事より、何気なく書いた記事の方がよく読まれていることがあるんです。

読者がどんな言葉で調べ、どの記事から入ってくるかは、書き手がどれだけ考えても完全には予想できません。人の悩みや調べ方は、それだけ一人ひとり違うからです。記事の本文の中にたまたま入っていた一言がきっかけで、読者がやって来ることもあります。

だからこそ、公開したあとの反応を見る意味があります。予想して当てにいくより、出てきた反応を見て、よく読まれている記事を育てる方が確実です。読まれ方が分かってから直すので、手直しが外れにくいんです。

公開した記事を育てる4つの手順

では、具体的にどう育てるのか。私は次の4つの手順で考えています。見るのは、ブログやnoteに付いているアクセス解析の画面で十分です。

  1. 直す記事を選ぶ:よく目にされているのに開かれていない記事、開かれているのに次の行動につながっていない記事を探す
  2. 開かれていないなら、題名を直す:中身の約束は変えずに、読者の悩みの言葉を題名に入れる
  3. 読まれていても物足りないなら、答えを書き足す:届いた質問や、記事を読んだ人が次に知りたくなることを1〜2段落足す
  4. 次の行動につながる記事を優先する:申し込みや登録につながっている記事から順に手を入れ、関連する記事を増やす

手順1で見るべき状態と、直し方の対応をまとめると、次のようになります。

記事の状態 考えられる原因 手直し
目にされているのに、開かれない 題名で「自分のことだ」と思ってもらえていない 題名に読者の悩みの言葉を入れる
開かれるのに、すぐ閉じられる 冒頭や見出しで期待に応えていない 冒頭で結論を先に出し、見出しを見直す
最後まで読まれるのに、次に進まない 記事の最後に次の一歩がない 関連する記事や案内への道を置く
よく読まれ、次にも進んでいる うまくいっている この記事の周辺の記事を増やす

大事なのは、一度に全部を直そうとしないことです。直すのは、選んだ記事の、選んだ1か所だけ。直したら、しばらく反応を見て、変わったかどうかを確かめます。

たとえば、犬のしつけを教える人がいたとします

例で考えてみます。子犬を迎えたばかりの飼い主向けに、しつけの記事を書いている人がいたとします。アクセス解析を見ると、「トイレトレーニングの基本」という記事がよく目にされているのに、あまり開かれていないと分かりました。

そこで、中身は変えずに、題名を「トイレを覚えない子犬に、叱る前に見直したい3つのこと」に直してみます。読者が実際に困っている言葉を入れた形です。しばらくすると、開かれる回数が増えてきました。

さらに、その記事に届いたコメントに「夜だけ失敗するのはなぜですか」という質問が何件かあったので、夜の失敗についての段落を足します。新しい記事を1本書くより、ずっと短い時間で、記事の価値が上がりました。

最後に、この記事を読んだ人の多くが次に「無駄吠え」の記事へ進んでいると分かれば、その2本をつなぐ一文を記事の最後に置きます。読者が自分から探さなくても、次に知りたいことにたどり着けるようにするためです。題名、書き足し、次の一歩。この3つを、反応を見ながら一つずつ足していくのが、記事を育てるということです。

手直しでやりがちな3つの失敗

最後に、公開した記事を手直しするときにやりがちな失敗を挙げておきます。

  • 題名だけを大げさにする:開かれる回数を増やそうとして、中身にない約束を題名に書くと、読者はすぐに閉じ、二度と戻ってきません。題名は中身の約束を、読者の言葉で言い直すだけにします
  • 毎日数字を見て一喜一憂する:反応は日によって上下します。直したら、少なくとも数週間は様子を見てから判断します
  • 全部の記事を直そうとする:記事が増えるほど、全部に手を入れるのは無理が出てきます。直すのは、読まれている記事と、次の行動につながっている記事からです

特に2つ目は、気持ちの面でも大切です。数字に振り回されると、発信そのものが苦しくなります。見るのは、決めた日に、決めた記事だけ。 そう決めておくと、手直しは落ち着いてできる作業になります。振り返りの数字の見方は、申込までの数字で振り返る方法でも解説しています。

手直しの時間を、発信の予定に組み込む

手直しが大事だと分かっても、新しい記事を書くことに追われていると、後回しになりがちです。気づけば半年以上、一度も昔の記事を開いていなかった、ということもよくあります。

そうならないために、手直しの時間を最初から発信の予定に入れておきます。やり方はシンプルです。

  • 手直しの日を決める:たとえば毎月最初の週の1日を「読み返しの日」にして、その日は新しい記事を書かない
  • 直す本数を決めておく:1回の読み返しの日に直すのは、多くても3本まで。少なく決めておく方が続きます
  • 直したことを記録する:いつ、どの記事の、どこを直したかをメモしておく。次の読み返しの日に、変化があったかを確かめられます

記録を続けていると、自分の記事の「直すと効く場所」が見えてきます。題名を直すと反応が変わりやすい人もいれば、冒頭を直すと変わりやすい人もいます。その傾向が分かれば、新しい記事を書くときにも最初からそこに気をつけられるようになります。

手直しは、過去の記事のためだけの作業ではありません。公開した記事から学んだことが、次に書く記事を良くしてくれる。 そう考えると、読み返しの日は、発信の腕を上げるための時間にもなります。

数より、読んでくれる人を見る

手直しの話をすると、アクセスの数を増やす話だと思われることがあります。でも、少人数で売る個人にとって大事なのは、数そのものではありません。

私は、メルマガの読者が約100人の時に月収100万円になりました。読者が多かったからではありません。読んでくれる人との関係を大切にしていたからです。ブログの記事も同じで、大勢に読まれることより、必要な人にきちんと届いて、その人が次の一歩に進めることの方がずっと大切です。

だから、手直しで目指すのは「たくさん読まれる記事」ではなく、「読んだ人が迷わず次に進める記事」です。そう考えると、直すべき場所も自然に絞られていきます。改善を一度にいくつも抱えず、直すところを3つに絞る考え方も、記事の手直しにそのまま使えます。

まとめ

  • 記事は公開したときが始まり。公開したあとに集まる反応が、一番の手がかりになる
  • 書いた記事は消さずに残す。消したくなったら、今の考えに直す
  • 読者の入口は予想しきれない。予想より、出てきた反応を見て育てる
  • 直す記事を選び、題名・書き足し・次の一歩の順に、1か所ずつ手を入れる
  • 目指すのは数ではなく、読んだ人が迷わず次に進める記事

まずは、あなたのブログのアクセス解析を開いて、よく目にされているのに開かれていない記事を1本だけ探してみてください。その記事の題名を、読者の悩みの言葉で言い直すところから始められます。