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AIに丸投げした記事ほど、誰の心にも残りません|AIライティングで「その他大勢」に埋もれないための「1:8:1の法則」と、人が担う2割の中身

rev-4361 AIライティング
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この記事は仕組み化・自動化 完全ガイドの第7章 AIで作業を減らす「7-4 AIに丸投げしない1:8:1の法則」です(全40記事)

AIを使って記事を書いてみた。文章はきれいで、読みやすい。でも、読み返すと、なんだか薄っぺらい。誰が書いても同じような、当たり障りのない内容になっている。「これで本当に読者の役に立つのだろうか」と不安になる。

その感覚は、とても正しいです。

結論から言うと、AIの文章が薄く感じるのは、AIの性能のせいではありません。作業の分け方に原因があります。AIに全部を任せるのではなく、最初と最後を人が担い、真ん中をAIに任せる。この分担が、AIライティングで「その他大勢」に埋もれないための基本です。私はこれを「1:8:1の法則」と呼んでいます。

この記事では、なぜAIに丸投げすると薄くなるのか、1:8:1の法則とは何か、そして人が担う最初と最後の1割で具体的に何をするのかをお伝えします。

AIに丸投げすると、なぜ薄い記事になるのか

AIに「〇〇についてのブログ記事を書いて」と一言だけ指示を出す。これが、いわゆる丸投げです。

この指示だけでは、AIはインターネット上によくある情報をもとに、平均的な文章を作るしかありません。間違ってはいないけれど、あなたでなければ書けない要素が一つもない。だから、薄く感じるのです。

AIを使えば、誰でも短い時間で文章が作れるようになりました。裏を返せば、丸投げで作った文章は、同じテーマで書かれた他の記事とほとんど見分けがつかなくなります。そうした記事が増えるほど、読者は「どこかで読んだ話」に疲れていきます。

私は、AIを使ってそうした文章を増やすお手伝いをしたいとは思っていません。

自分が責任を持てない分野は、AIにも書かせない

特に気をつけたいのが、医療や健康、法律、お金のように、間違いが読者の生活に直接影響する分野です。

AIは、もっともらしい間違いを書くことがあります。自分がよく分かっていない分野をAIに書かせて、そのまま公開してしまうと、読者に害を与えるおそれがあります。

これは健康の話に限りません。自分が責任を持って語れない内容は、AIを使って量産しない。どうしても扱う必要があるときは、その分野の専門家に内容を確かめてもらう。この線を守ることが、発信者としての信頼を守ることにつながります。

「1:8:1の法則」とは、AIと人の作業分担のこと

1:8:1の法則とは、記事づくりの全体を10割としたときの、AIと人の作業の分け方です。

割合 担当 やること
最初の1割 人 自分の経験や考えを材料として渡し、指示を組み立てる
中間の8割 AI 材料と指示をもとに、下書きを作る
最後の1割 人 事実や表現を確かめ、自分にしかない要素を足して仕上げる

多くの人は、AIのスピードに目を奪われて、真ん中の8割だけをAIにやらせて満足してしまいます。でも、本当に大切なのは、その両端にある人の仕事です。

AIは今や、多くの人が手軽に使える道具になりました。だからこそ、AIが担当する8割の部分では、他の人と大きな差は生まれません。あなたの記事が「その他大勢」になるか「あなたにしか書けないもの」になるかは、最初と最後の合計2割で決まります。

最初の1割:AIに「調べさせる」のではなく「教える」

ここが、AIを使った文章づくりで一番大切な作業です。真ん中の8割の質は、この最初の1割でほぼ決まります。

AIは、あなたのこと、あなたのビジネス、あなたの経験を何一つ知りません。だから、この段階で、あなたの考え方をしっかり渡す必要があります。

避けたいのは、AIに「〇〇について調べてまとめて」と頼むことです。それは、自分が知らないことをAIに調べさせて、分かったような記事を書かせることになります。

そうではなく、自分の経験や知識、つまり一次情報をAIに「教える」のです。

  • 自分が過去に経験した失敗
  • お客様の悩みを解決してきた自分なりのやり方
  • この仕事を通して伝えたい考え

これらは、他の誰にも真似できない価値の源です。

書くのが大変なら、話して渡す

「自分の考えを文章にまとめるのが大変だから、AIを使いたいのに」。そう思いますよね。私も、ゼロから文章を書くのは骨が折れます。

そこで、私が実践しているのが、音声で話して渡す方法です。書こうとすると手が止まる人でも、話すことならできます。伝えたいアイデアや経験を、スマートフォンの録音機能に向かって、思いつくまま話してみてください。つっかえながらでも構いません。

その音声を文字起こしして、AIに渡せば、話した内容を整理した文章にしてくれます。音声で材料を渡す具体的なやり方は、プロンプトの基礎と実践テクニックで解説しています。

中間の8割:AIに下書きを任せ、効率化と割り切る

最初の1割で材料を渡したら、ここからはAIの出番です。

  • 一次情報をもとにしたブログ記事のたたき台
  • 記事の構成案
  • セールスレターの下書き
  • SNS投稿の文章

こうした作業は、AIが最も得意とする分野です。人がやれば何時間、何日もかかることを、AIは短い時間で形にしてくれます。

ここで作られるのは、あくまで下書きです。この8割は、作業時間を短くするための効率化の部分だと割り切ってください。下書きの質は、最初の1割でどれだけ濃い材料と、はっきりした指示を渡せたかで変わります。

最後の1割:確かめて、自分にしかない要素を足す

AIが下書きを作ってくれました。ここで「できた」と公開ボタンを押したくなりますが、ここからが最後の1割です。

事実と表現を、自分の目で確かめる

AIは、間違った情報や偏った情報を書くことがあります。下書きをそのまま貼りつけて公開すると、自分の信用を損なうおそれがあります。

公開前に、少なくとも次の3つは自分の目で確かめます。

  1. 事実関係:AIが「それっぽく」書いた情報に、間違いはないか
  2. 表現:自分が伝えたい意図と、ずれていないか
  3. 語り口:機械的な文章ではなく、自分の言葉になっているか

気になるところは、AIに「この部分を書き直して」と指示し直すか、自分で手を入れて整えます。AIを使うときの注意点は、生成AI利用の注意点にまとめています。

AIには作れない「本物の材料」を足す

最後の1割には、もう一つ大切な作業があります。AIには作れない、自分だけの要素を足すことです。

  • 自分のやり方を実践した結果が分かる、実際の画面の写し
  • 自分の顔や仕事の様子が分かる、自分で撮った写真
  • 講座などで使っている、手書きの図

これらは、AIには作れません。AIが整えた文章に、こうした本物の材料が加わることで、記事の説得力と信頼がぐっと増します。

AIの手綱を握るのは、いつも人

AIに丸投げするということは、AIに手綱を預けているのと同じです。それでは、自分が望んでいない方向へ連れていかれてしまいます。

手綱を握るのは、いつも人です。AIを優秀なアシスタントとして使い、最初の方向づけと最後の確認は自分が担う。1:8:1の法則は、この役割分担をはっきりさせるための考え方です。

AIが8割の作業を代わりにやってくれるからこそ、浮いた時間を、最初と最後の2割に集中して使えます。これは、募集文やセミナーの台本など、他の文章づくりでも同じです。AIに渡す材料の考え方は、AIに渡すべき10の材料でも解説しています。

まとめ

  • AIの文章が薄くなるのは、性能ではなく「丸投げ」という作業の分け方が原因
  • 1:8:1の法則は「最初の1割は人、中間の8割はAI、最後の1割は人」の分担
  • 最初の1割では、AIに調べさせず、自分の一次情報を教える。話して渡すと楽になる
  • 最後の1割では、事実と表現を確かめ、実際の画面や写真など自分にしかない材料を足す
  • 自分が責任を持てない分野は、AIにも書かせない

まずは、次に書きたい記事のテーマについて、自分の経験を5分だけスマートフォンに向かって話してみてください。それが、最初の1割の材料になります。