【2025年最新版】ChatGPT-5の使い方完全ガイド。あなたが絶対に設定すべき「カスタマイズ」機能と「日本語画像生成」の活用術
2025年現在、AIの世界はまた一段と進化しました。OpenAIから待望の「ChatGPT-5」がリリースされ、メインのモデルとして使えるようになっています。
あなたも早速使ってみているかもしれませんが、
「以前のGPT-4oと何が違うの?」
「画面のオプションが多すぎて、どれを使えばいいか分からない」
「AIの回答が、いまいち自分のビジネスにフィットしない…」
と感じてはいないでしょうか?
ChatGPTは非常に強力なツールですが、その性能を本当に引き出すには、いくつかの「コツ」と「初期設定」が不可欠です。
今回は、初心者の方でもゼロから分かるように、2025年最新版のChatGPT-5の使い方と、私が実際に使っている「AIの回答の質を劇的に変える設定」まで、徹底的に解説していきます。
ChatGPT-5へようこそ。その「使い方」で損していませんか?
まず、ChatGPT(chat.openai.com)にアクセスすると、ログイン(アカウント作成)を促されます。
「ログインしなくても使えるんじゃない?」と思うかもしれませんが、それは非常にもったいないです。
なぜ「無料でアカウント作成」すべきなのか?
無料でアカウントを作成する(GoogleやAppleのアカウントですぐに作れます)ことには、明確なメリットがあります。
- 過去の会話履歴が残る: 以前の指示を再利用したり、会話の続きから始めたりできます。
- AIがあなたを「記憶」する: これが最も重要です。AIは過去のやり取りから「この人はどんな目的でAIを使い、どんな回答を好むのか」を学習します。
のちほど解説する「パーソナライズ設定」を行うためにも、あなた専用のアカウントを持つことは必須です。お金を払う必要は(まだ)ありませんので、必ずサインアップしておきましょう。
※私自身は、より高性能な機能を使うために月額20ドルの「Plusプラン」に課金していますが、基本的な使い方は無料プランと大きく変わりません。
【2025年最新】ChatGPT-5の基本画面と新機能
ログインすると、チャット画面が表示されます。
2025年現在、以前のバージョン(GPT-4oなど)からインターフェースが少し変更されています。
混乱しないで!「モデル選択」から「思考モード」への変更点
以前は「GPT-4o」「GPT-4.1」など、使うモデルを自分で選ぶ必要があり、非常にややこしかったですよね。
そのフィードバックを受け、ChatGPT-5ではモデル選択が(表向きは)なくなり、代わりにAIが「どれだけ深く考えるか」を私たちが選べるようになりました。
チャット入力欄の上部(あるいは左上)に、「Auto」「Thinking Mini」「Thinking」といった選択肢があるはずです。(※プランによって表示が異なる場合があります)
- Auto(デフォルト): AIが質問に応じて思考の深さを自動で調整します。ほとんどの場合、回答速度を優先し、素早く答えてくれます。
- Thinking Mini: Autoよりは深く、後述するThinkingよりは速い、バランス型のモードです。
- Thinking: 最も深く、複雑な要求に応えようとします。ただし、回答までに数分待たされることもあります。
「マーケティングやセールスの文章作成」において、「Auto」は速いけれど文章が浅くなりがちです。
私個人の使い方としては、「Thinking Mini」をよく使っています。十分な思考の深さと、ストレスのない回答速度を両立してくれる、最もバランスが良いモードだと感じているからです。
(ちなみに、月額200ドル(約3万円)もする「Proモデル」もありますが、費用対効果を考えると、私たち個人事業主には全くおすすめしません。「Plusプラン」で十分です。)
音声入力とファイルアップロード(Google Drive連携)
チャット入力欄の周辺も見てみましょう。
- 音声入力(マイクアイコン):
以前はスマホアプリ限定でしたが、今はブラウザ(PC)でも音声入力ができるようになりました。プロンプトをキーボードで打つのが面倒な時、AIと会話するように話しかけるだけで文字起こししてくれるので、非常に便利です。精度もかなり高いですよ。
- ファイル追加(クリップアイコン):
あなたのPCから写真やPDFファイルをアップロードできます。
-
- 画像の文字を認識(OCR)させて、「この写真に書いてある文章を書き出して」と頼む。
- 画像を分析させて、「この画像に似た雰囲気の画像を新しく作って」と指示する。
- Google Driveとも連携できるので、Drive上のドキュメントを読み込ませることも可能です。
ChatGPT-5の「本当に使える機能」と「まだ早い機能」
ChatGPT-5には、文章作成以外にも多くの「オプション機能」が搭載されています。
ここでは、私が「本当に使える」と感じる機能と、「まだ様子見でいい」機能に分けて、本音でレビューします。
【最強の武器】「日本語文字入り」の画像生成機能
チャット入力時に「画像を生成する」というオプションを選ぶか、「〇〇の画像を生成して」と指示するだけで、AIが画像を生成してくれます。
これはGeminiや他のAIにもある機能ですが、2025年現在、ChatGPTが他を圧倒している「キラー機能」があります。
それは、「画像内に、自然な日本語の文字を入れる」機能です。
以前はAIが日本語の文字を生成すると、中国語のようになったり、フォントが崩壊したりするのが当たり前でした。
しかし、ChatGPT-5では、まだ完璧ではないものの、かなり正確な日本語の文字入りバナーやアイキャッチを生成できるようになっています。
これは、ブログ記事の画像や、広告用のバナーを素早く作りたい私たちにとって、とてつもない武器になります。
この機能のためだけにChatGPTの有料プランを使う価値があると、私は断言します。
【実用レベル】「ディープリサーチ」機能の活用法
「ディープリサーチ」は、あなたの質問に対して、AIがネット上の何十、何百というサイトを徹底的に検索し、長文の詳細なレポートを作成してくれる機能です。(※有料プラン限定のことが多いです)
例えば、「2025年現在の、海外BtoC向けのSNSマーケティングのトレンドを調べて」とお願いすると、AIが「もっと詳しく教えてください(例:業界、地域など)」と追加で質問してくれます。
それに答えてリサーチを開始すると、数分かけて詳細なレポートを生成してくれます。
このレポートはPDFやWordでダウンロードも可能です。
難点を挙げるとすれば、詳細すぎるレポートが出てくるので、「読むのが面倒くさい」ことです。
この点、ライバルのGoogle Geminiは、リサーチ結果を「男女二人の会話形式の音声」で要約してくれたり、クイズ形式で理解度を深めさせてくれたりする機能があり、一歩進んでいると感じます。
とはいえ、リサーチの「質」自体は非常に高いので、頼りになる機能です。
【まだ早い?】「エージェントモード」は様子見でOK
「エージェントモード」は、AIがチャットで答えるだけでなく、あなたの代わりに実際の作業(例:Amazonでの商品購入、お店の予約)を実行しようとする未来的な機能です。
現状では、まだAIの性能が追いついておらず、実用には耐えない印象です。
「この機能があるから課金する」という段階には、まだ達していません。面白い試みですが、今は「こんなこともできるんだ」程度に留めておくのが良いでしょう。
「コネクター」機能(Gmail, Canva連携)とは?
「コネクター」は、ChatGPTを外部のアプリと連携させる機能です。
例えば、
- あなたの「Gmail」と連携させて、メールの要約や返信作成をさせる。
- あなたの「Canva」と連携させて、デザイン作成の指示を出す。
これらを日常的に使っている方にとっては、作業効率が上がる便利な機能です。
【最重要】AIの回答を劇的に変える「パーソナライズ設定」
さて、ここからが今回で最も重要なパートです。
基本的な使い方を学んでも、AIの回答が「なんだかしっくりこない…」という経験は、誰にでもあるはずです。
なぜAIの回答が「しっくりこない」のか?
理由は単純です。
AIは「あなたのこと」を何も知らないからです。
あなたがどんな仕事をしていて、どんなお客さんを相手に、どんなトーン(語り口)で情報を発信しているのか。それを知らないAIは、当たり障りのない「一般論」しか回答できません。
そこで、AIに「あなた専用のアシスタント」になってもらうための設定、「パーソナライズ(カスタマイズ)」を行います。
ステップ1:「ChatGPTのカスタマイズ」を開く
画面左下にある、あなたの名前(アカウント名)をクリックし、「設定(Settings)」に進みます。
そこに「パーソナライズ(Personalization)」または「ChatGPTのカスタマイズ(Customize ChatGPT)」といった項目があるはずです。
ステップ2:AIの「性格」と「特徴」を定義する
設定画面を開くと、AIに対して「あなたについて」や「AIにどう振る舞ってほしいか」を指示する欄があります。
ここで、AIに「役割」を与えます。
以下は、実際に入力している設定の一部です。ぜひ参考にしてください。
【AIにどう振る舞ってほしいか?(特徴)】
- あなたはプロのダイレクトレスポンスマーケティングのコピーライターとして文章を書いてください。
- 文章は「です・ます」形式で書いてください。
- 専門用語を多用せず、小学生でもわかるような言葉を使ってください。
- 「みなさん」「皆様」という言葉を使わずに、「あなた」という言葉を使って文章を作成してください。
- 「ビジネスを次のレベルに導きます」「ビジネスを成功に導きましょう」のような、よく使われる表面的なフレーズは使わないでください。
このように「ルール」を明確に定義することで、AIはあなたの好みを理解し、アウトプットが劇的に改善します。
ステップ3:あなたの「背景情報(マザープロンプト)」をAIに記憶させる
同じ設定画面に、「その他、ChatGPTがあなたについて知っておくべきことは?」といった欄があります。
ここに、このあとで作成する「あなたの背景情報(マザープロンプト)」を丸ごと貼り付けます。
(例)
私は株式会社〇〇の代表、〇〇です。
私のミッションは、かつての私のように1人で自宅からビジネスを始める起業家が、少ないコストで商品をネット上で販売し、自由なライフスタイルを送れるようになってもらうことです…。
(※ここでは詳細は割愛します)
これを一度設定しておけば、ChatGPTはあなたがどんな人間で、どんなビジネスをしているのかを常に理解した状態で回答を生成してくれるようになります。
毎回プロンプトで自己紹介する必要がなくなり、回答の精度が飛躍的に向上します。
「メモリ」機能の賢い使い方
パーソナライズ設定と似た機能に「メモリ(Memory)」があります。
AIに「過去の会話」を記憶させるメリット
これはデフォルトでオンになっているはずです。
ChatGPTは、あなたとの過去のチャットのやり取りを「記憶」し、それを学習データとして使います。
あなたが「その表現は好きじゃない、こう直して」と指示したことを、AIは記憶し、次からあなたの好みに合わせて回答を調整してくれるようになります。
基本的にはオンのままで問題ありません。
注意点:クライアントワークで情報をリセットする方法
ただし、注意点が一つ。
もしあなたが、あなた自身のビジネスではなく、「クライアントAさん」のビジネスに関する文章をAIに書かせたい場合。
AIがあなたの「メモリ(=あなたの情報)」を参照してしまうと、回答がおかしくなってしまいます。
その場合は、設定の「メモリを管理」から「全て削除」を選んで一時的にAIの記憶をリセットするか、画面右上の「一時チャット(履歴に残らないモード)」を使って、まっさらな状態でAIに指示を出すようにしましょう。
私がChatGPT-5で「メルマガ」と「広告文」を書かせてみた結果
では、これらの設定を行った上で、ChatGPT-5の実力はどれほどのものなのでしょうか。
私が実際に使っているプロンプトを投げてみました。
テスト1:メルマガ執筆(かなり優秀)
メルマガ執筆用のプロンプトを与えたところ、「Thinking Mini」モードでも、かなりスピーディに、そして質の高い文章を生成してくれました。
メルマガのような、そこまで長文ではないコンテンツ作成においては、ChatGPT-5は非常に優秀だと感じます。
テスト2:広告コピー(悪くはない。しかし…)
次に、Meta広告(Facebook広告)用の広告コピーを書かせてみました。
見出しやメインテキストなど、悪くないアウトプットが出てきました。
しかし、正直に言うと…
私がメインで使っているClaudeやGeminiが生成した広告文と比べると、少し物足りない(文章が短い・浅い)と感じてしまいました。
悪くはないのですが、より長く、読者の感情に訴えかけるようなコピーライティングにおいては、他のAIに軍配が上がるかな、というのが私の印象です。
私の最終評価:ChatGPTが「7億人のユーザー」を抱えることへの懸念
なぜ、ChatGPT-5はメルマガは得意なのに、広告コピーは(私にとっては)物足りないのでしょうか?
これは私の推測ですが、ChatGPTの「ユーザー数の多さ」が関係しているかもしれません。
ChatGPTは、無料ユーザーも含めると世界中で7億人もの人が使っていると言われています。AIの回答には膨大な計算コスト(=電気代)がかかりますから、OpenAIは(おそらく)とんでもない赤字のはずです。
そのため、ユーザー一人ひとりの回答に対して、性能(思考の深さ)を意図的に少し「出し惜しみ」しているのではないか?と私は疑っています。
その点、まだユーザー数が少なく、あるいはGoogleのような巨大なバックボーンを持つClaudeやGeminiは、AIの性能をフルに出しやすい。
この「財政的な事情」が、AIの回答の「深さ」や「長さ」に影響しているのではないか…というのが、私の(現時点での)見立てです。
まとめ:ChatGPTは「目的」で使い分けよう
今回は、2025年最新版のChatGPT-5の使い方について、設定から実践まで詳しく解説しました。
ChatGPT-5は、確実に進化しています。
特に「日本語の文字入り画像生成」機能は、他を圧倒するキラー機能であり、これだけでも使う価値があります。
しかし、「文章作成」においては、ライバル(Claude, Gemini)の猛追を受け、「万能最強」の座からは少し降りたかもしれません。
あなたのビジネスで「何を最優先するか」で、使うAIを決めるべきです。
- 日本語のアイキャッチ画像やバナーが欲しい → ChatGPT
- リサーチや要約、メール作成をさせたい → ChatGPT
- 高品質でロジカルな長文(ブログ、電子書籍)が欲しい → Claude
- 読者の感情に訴えるセールスコピーや広告文が欲しい → Gemini
このように、AIの「得意分野」を理解し、使い分けることが重要です。
次のステップ:ChatGPTとClaude、Geminiの「AIコピーライティング」徹底比較
「ChatGPTの使い方は分かった」
「でも、『ClaudeやGeminiの方がコピーが上手い』って、どういうこと?」
そう思われたかもしれません。
この後、今回の比較対象として挙げた「Claude」と「Gemini」の具体的な使い方についても、一つずつ徹底的に解説していきます。
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それぞれのAIの「クセ」と「強み」を理解して、あなたのビジネスに最適な「AIアシスタント」を見つけていきましょう。



