【セクション1総まとめ】AIツール迷子は終わり。私の最終結論(2025年版)と、AIを使う上で“絶対に破ってはいけない”3つのマインドセット
セクション1を、最後までご確認いただき、誠にありがとうございました。
そして、本当にお疲れ様でした。
ChatGPT-5、Claude 4、Gemini 2.5 Pro、Google AI Studio、…。
2025年現在、AIの世界はまさに「情報洪水」の真っ只中にあります。
毎日のように新しいツールが登場し、「どれが本当に優れているのか」「自分は何を学ぶべきなのか」と、情報に振り回され、疲れ果ててしまっている方も多いのではないでしょうか。
今回は、そんな「AIツール迷子」になってしまったあなたのための、セクション1の「総まとめ」です。
私がこのセクション1全体を通して、あなたに伝えたかった「たった一つの本質」とは何だったのか。
そして、2025年現在、私たち個人事業主が「結局、どのAIを、どのような心構えで使えばいいのか」という私の“最終結論”を、ここで明確に提示します。
これで、あなたの頭の中はクリアになり、もう二度とAIツールの情報に振り回されることなく、あなたのビジネスを前進させる「行動」だけに集中できるようになるはずです。
あなたは「AIツールの情報洪水」に溺れていませんか?
セクション1では、AIを使いこなすための基礎知識として、数多くのツールとその使い方を解説してきました。
しかし、ここで一つの疑問が生まれます。
なぜ、AIの性能が上がっても「プロンプト」が重要であり続けるのか
「Gemini 2.5 Proだ、ChatGPT-5だとAIの性能がどんどん上がっているのに、なぜセクション2以降で“プロンプト(指示文)のテクニック”を学ばせようとするんだ?」
「AIが賢くなれば、簡単な指示でも理解してくれるようになるんじゃないの?」
これは、非常に良い質問です。
しかし、答えは「No」です。AIがどれだけ進化しても、私たち人間の「プロンプト(指示)の技術」は、今後もなくならないと私は断言します。
その理由こそが、AIを使いこなす上で最も重要な、たった一つの「考え方」に集約されます。
【最重要】AIを「優秀だけど、入社1日目」の新人として扱う
私が何度も繰り返している「たとえ話」があります。
それは、「AIは、超優秀(例えば東大を首席で卒業したレベル)だけど、あなたの会社については何も知らない、“入社1日目”の新入社員である」というものです。
彼は、基礎能力(計算、文章作成、論理的思考)は恐ろしく高い。
しかし、彼は「あなたのこと」を何一つ知りません。
- あなたがどんなミッション(使命)を持っているのか
- あなたの商品が、どんなお客様の、どんな悩みを解決するのか
- あなたがどんな「語り口(トーン)」で、お客様に信頼されてきたのか
これらを、彼は一切知らないのです。
あなたが「手本(スワイプファイル)」を見せない限り、AIは“ありきたり”な文章しか書けない
この「入社1日目の新人」に、あなたが「ちょっと、うちの広告コピー書いといて」と“丸投げ”したら、何が起こるでしょうか?
彼は、自分が(インターネット全体で)学習してきた「世間一般の常識」に基づいて、「それっぽい」けれど、誰の心にも刺さらない“ありきたり”な文章を書いてくるはずです。
「私たちと共に、輝かしい未来へ。」
「今こそ、あなたのビジネスを次のステージへ。」
…こんな、大企業が使うような“当たり障りのない”コピーが。
AIは「インターネット全体」を学習しているという落とし穴
なぜ、AIはこんな文章を書いてしまうのか?
それは、AIが「あなたのビジネス」に特化して学習したわけではなく、「インターネット上にある、莫大な(そしてその多くが“ゴミ”である)情報」をすべて学習しているからです。
だからこそ、私たち「上司」の仕事が必要になります。
「君が学習してきた“世間一般の文章”は、うちでは使わない。うちのお客様には、これ(=過去にうまくいったメルマガやブログ記事)を見本(スワイプファイル)にして、こういうトーンで書いてくれ」
と、明確な指示と手本を与える。
これこそが、「プロンプト」です。
AIの性能が上がれば、この「手本」を読み取る能力(=記憶力や理解力)は上がります。しかし、「手本」そのものを与える作業、すなわちプロンプトを提供するという私たち人間の仕事は、絶対になくならないのです。
AI時代に“絶対に破ってはいけない”3つのマインドセット
AIを「優秀な新人」として使いこなす。
この大前提を理解した上で、私たちが「上司」として絶対に守らなければならない、“3つのマインドセット(心構え)”について、セクション1の復習としてお話しします。
これは、この講座全体を通しての「約束事」でもあります。
マインドセット1:「AIが書いた」ではなく、「私の責任」で公開する
AIが生成した文章を、あなたが世の中に公開する(ブログに投稿する、メルマガで配信する、広告を出す)のであれば、それは100%、あなたの「会社名」あるいは「あなたの個人名」で公開されます。
もし、その内容に間違いがあったり、誰かを不快にさせたり、炎上したりした場合、
「あ、すみません、それはAIが書いたもので、私じゃありません」
という言い訳が通用するでしょうか?
通用するはずがありません。そんなことを言えば、経営者としてのあなたの信用は一瞬で失墜します。
AIが書いた文章であろうと、それを公開すると「GOサイン」を出したあなたの責任です。
この覚悟を持てない人は、AIを使うべきではありません。
マインドセット2:「ハルシネーション(嘘)」はゼロではない。100%のチェックを怠らない
ChatGPT-5になり、「ハルシネーション(AIがもっともらしい嘘をつく現象)が減りました」とOpenAIは言っています。
それは事実でしょう。
しかし、「ゼロ」にはなっていません。
私自身、最新のAIを使っていても、「あれ? この日本語、ちょっとおかしいぞ」「英語と日本語が混じってる」といったエラーに、今でも遭遇します。
AIが書いてくれた文章を、何もチェックせずに「コピペ」でそのまま公開することほど、愚かで危険な行為はありません。
あなたの名前で公開する以上、一語一句、必ずあなた自身の目でチェックする。
これが、AIの上司であるあなたの、最低限の義務です。
マインドセット3:架空の「お客様の声」や「実績」は“詐欺”である
これが、3つの中で最も重要な「倫理的」なルールです。
AIにセールスコピーを書かせると、AIは「良かれと思って」、架空の「お客様の声」や「実績」を捏造してくることが、今でも(!)よくあります。
(AIが勝手に作った例)
「この講座のおかげで、売上が10倍になりました!(東京都在住・山田さん)」
こんな「山田さん」は、どこにも存在しません。
もしあなたが、この「AIが作った嘘の推薦文」を、さも実在するかのようにあなたのセールスページに掲載したとしたら?
それは、法律(景品表示法など)に抵触する可能性があるだけでなく、何よりも「詐欺」です。
私たちのミッションは、お客様を騙すことではありません。誠実なビジネスで、お客様の問題を解決することです。
AIが生成した架空のお客様の声や実績は、1ミリの迷いもなく削除してください。
もし、あなたに「本物」の実績やお客様の声があるのなら、AIに「この“本物”の声を、こういう形で挿入して」と、「追加の指示」を出すのです。
AIは「アシスタント」。私たちは「最後の砦」
セクション1でお伝えしたかった心構えは、これに尽きます。
AIが生成した文章を「土台」として活用する
AIは、私たち人間の仕事を奪うものではありません。
私たちの仕事を「手伝ってくれる」、超優秀な「アシスタント」です。
私たちがゼロから10時間かけて書いていたセールスレターを、AIは「8割」まで、わずか10分で書き上げてくれます。
(※「1:8:1の法則」の「8」の部分です)
私たち人間にしかできない「最終チェック」という仕事
そして、AIが書き上げた「8割」の土台(ドラフト)に対して、私たち人間が、残りの「2割」(最初の1割の指示と、最後の1割の修正)の仕事を加えるのです。
- 誤字脱字はないか?
- 事実関係は間違っていないか?
- 語り口は、ちゃんと「私の“声”」になっているか?
- (最重要)お客様を騙すような、嘘の表現はないか?
この「最後の砦」としての「チェック」と「修正」こそが、AI時代に私たち人間に残された、最も重要で、最も価値のある仕事なのです。
【2025年版】「AIツール・ポートフォリオ」最終結論
さて、この「最強のアシスタント」として、どのAIを選ぶべきか。
セクション1で比較検証した結果、私の「最終結論」を、用途別にまとめます。
私たちが本当に使うべきツールは、この「4つ」だけ
もう、世の中の新しいAIツールを追いかける必要はありません。
2025年現在、私たち個人事業主の「ライティング業務」は、以下の「4つのツール」さえあれば、すべて完結します。
結論1:【文章&サイト作成】最強のメインエンジンは「Gemini 2.5 Pro」
もし「たった1つだけ選べ」と言われたら、私は「Gemini 2.5 Pro」を選びます。
理由は、前回の記事で述べたとおりです。
- “売れる”日本語(柔らかく、分かりやすい)が、ChatGPTやClaudeより圧倒的に上手い。
- 「カスタム指示」への忠実さが最も高く、「私の分身」として機能しやすい。
- 文章だけでなく、「Webサイト(HTML)」まで、センス良く生成できる。
私たちの中核業務である「セールスコピー」「ブログ」「メルマガ」「電子書籍」「Webサイト作成」のすべてにおいて、現時点で最高のパフォーマンスを発揮します。
結論2:【論理的な長文】堅実なサブ機は「Claude」
もしあなたが、Geminiの「柔らかさ」よりも、「ロジカル(論理的)で、堅実、かつ長文」の文章をAIに書かせたい場合(例えば、技術的な解説ブログや、硬派な電子書籍など)、「Claude 4(Sonnet)」は最高の選択肢です。
また、プログラマーや開発者であれば、コーディング能力の高さからClaudeをメインに据えるのもアリです。
結論3:【日本語画像】ニッチな役割で「ChatGPT」
かつての王者「ChatGPT-5」は、残念ながら文章作成のメインからは外れました。
しかし、彼には「日本語の文字入り画像生成」という、他のAIには(まだ)真似できない“最強の武器”があります。
ブログのアイキャッチ画像や広告バナーをAIに作らせたい、というニッチな役割において、ChatGPTは依然として「必要」なツールです。
結論4:【無料ハック】最強の「文字起こし」は「Google AI Studio」
これは「節約術」であり、私の「コンテンツ作成の核」です。
有料の文字起こしツールは、もう不要です。
「Google AI Studio」を使えば、「Gemini 2.5 Pro」のエンジンを使って、「無料」で「高精度」な文字起こしが(今のところ)無制限にできます。
あなたの「声(動画・音声)」を「テキスト資産」に変える、最強のツールです。
結局、どのAIチャットボットを使えばいいのか?
結論をまとめます。
もし、たった1つだけ選ぶなら
「Gemini 2.5 Pro」です。
(ただし、Google AI Studioの「英語の画面」と「毎回プロンプトをコピペする手間」を許容できるなら、無料でOKです)
まとめ:セクション1のゴールは「道具」と「心構え」を手に入れること
セクション1、本当にお疲れ様でした。
ここまでで、あなたは「AIの情報洪水」から抜け出し、羅針盤を手に入れたはずです。
- 手に入れた道具(ツール):
- メインエンジンとしての「Gemini」
- 無料ハックとしての「Google AI Studio」
- 手に入れた心構え(マインドセット):
-
- AIは「優秀な新人」であり、「手本(プロンプト)」が命である。
- AIの「上司」はあなたであり、100%の「チェック責任」を持つ。
- AIの「嘘(架空の実績)」は絶対に使わず、「誠実」なビジネスを行う。
おめでとうございます。
これで、あなたはAIライティングを実践するための「土台」を完璧に手に入れました。
次のステップ:セクション2へようこそ。「本物のプロンプト」を学び始めましょう
「道具」と「心構え」は揃いました。
残るは、AIという「優秀な新人」に、あなたの「魂」を吹き込むための「具体的な指示書(プロンプト)の書き方」だけです。
セクション2からは、いよいよ実践編です。
「プロンプトの一覧」を学び、AIに「あなたの分身」として、売れる文章を実際に書かせていきましょう。
もし、何かご質問があれば、いつでもお気軽にご質問ください。私が、すべてに回答することをお約束します。
それでは、セクション2に進んでいきましょう。


