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完成してから告知する人ほど、募集の初日は静かなままです|講座を作っている途中から見込み客を巻き込む5つの手順

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新しい講座を作るとき、多くの方は完成するまで黙って準備を進めます。中途半端なものを見せたくない。完成してから、きちんと案内したい。その気持ちはよく分かります。

ところが、何か月もかけて仕上げた講座を案内しても、募集の初日は驚くほど静かなことがあります。読者から見れば、昨日まで何も聞いていなかった講座が、突然「募集開始です」と届いたわけです。興味はあっても、考える時間がありません。

結論から言うと、講座の案内は完成してから始めるのではなく、作っている途中から始めます。売り込むのではありません。「今、こんな講座を作っています」と伝え、見込み客に少しずつ関わってもらうのです。そうすると、募集の日にはもう「待っている人」がいる状態になります。

この記事では、作っている途中を見せる理由、見込み客を巻き込む5つの手順、反応の読み方、やりがちな失敗を解説します。

完成してから知らせると、相手の準備が間に合わない

人がお金を払って何かを学ぶと決めるまでには、時間がかかります。自分に必要か。今の自分でもついていけるか。家族に何と言うか。こうしたことを、頭の中で何度か考えてから決めるものです。

完成してから初めて知らせると、この考える時間がすべて募集期間の中に押し込まれます。募集期間が短ければ、考えがまとまる前に締め切りが来てしまいます。本当は必要としていた人まで、「今回は見送ろう」となるわけです。

もう一つの問題は、しばらく連絡していない読者です。メルマガやLINEの読者は、連絡が途絶えると少しずつ離れていきます。久しぶりの連絡がいきなり「講座を作ったので申し込んでください」では、相手は身構えますよね。

作っている途中から話しておくと、この2つが同時に解決します。読者は講座のことを少しずつ知り、考える時間が取れます。そして、制作の話は売り込みではないので、久しぶりの読者にも気軽に読んでもらえます。

巻き込むのは、名簿の読者だけではない

ここで一つ、範囲を広げて考えておきたいことがあります。作っている途中の話を届ける相手は、メルマガやLINEの読者だけではありません。

相手 届け方の例 期待できること
メルマガ・LINEの読者 制作の近況を配信に一言入れる 講座の存在を自然に知ってもらえる
SNSで見てくれている人 作業の様子や考えていることを投稿する 名簿の外にも話が広がる
過去のお客様 個別に「こんな講座を作っています」と伝える 一番に関心を持ってくれやすい
紹介してくれそうな仲間 早めに構想を共有しておく 募集のときに協力をお願いしやすい

特に見落としやすいのが、紹介してくれそうな仲間です。募集の直前に突然「紹介してください」と頼まれても、相手は困ります。構想の段階から話しておけば、相手も講座の中身を理解したうえで協力を考えられます。

講座のことを知っている人を、募集の前に少しずつ増やしておく。 これが、作っている途中から話す一番の目的です。

制作中から見込み客を巻き込む5つの手順

では、具体的に何をすればいいのか。私は次の5つの手順で考えています。全部やる必要はありません。今の自分にできるものから始めてください。

  1. 「今、作っています」とだけ伝える
  2. 返信で質問を送ってもらう
  3. 講座名や見出しの候補を一緒に選んでもらう
  4. 集まった不安と質問を、案内の前に整理しておく
  5. 話す場があれば、どこでも作っている講座の話をする

手順1:「今、作っています」とだけ伝える

最初にやるのは、講座を作っていることを伝えるだけです。価格も申し込み方法も書きません。「〇〇で悩んでいる方に向けて、新しい講座を作り始めました」と、普段の配信の中で一言添えます。

ポイントは、案内ではなく近況として書くことです。どんな悩みを持つ人のために作っているのか、なぜ作ろうと思ったのか。それを短く書くだけで十分です。

手順2:返信で質問を送ってもらう

次に、読者に質問を送ってもらいます。たとえば、次のような短い連絡です。

今作っている講座について、もし私に直接聞けるとしたら、何を聞きたいですか。1つか2つで構いません。このメッセージに返信する形で教えてください。

アンケートの画面を作る必要はありません。返信するだけなので、読者の手間はほとんどかかりません。集まった質問は、そのまま講座の中身と案内文の材料になります。読者が自分の言葉で書いてくれた悩みは、こちらが想像で書いた言葉よりずっと伝わります。見込み客の言葉の集め方は、見込み客が普段使う言葉に言い換える方法でも解説しています。

手順3:講座名や見出しの候補を一緒に選んでもらう

講座の名前や、案内の見出しに迷ったら、候補を2〜3個出して読者に選んでもらいます。「どれが一番、自分のことだと感じますか」と聞くのです。

これには、意見を集める以上の意味があります。候補を見比べて選ぶ間、読者は講座のことを考えてくれます。講座のことを考えてもらう時間が長いほど、募集の日に「あの講座だ」と思い出してもらえます。 自分が選んだ名前の講座なら、なおさら気になりますよね。

手順4:集まった不安と質問を、案内の前に整理しておく

手順2と3を続けていると、質問や感想の中に不安の声が混ざってきます。「動画ですか、文章ですか」「仕事をしながらでも続けられますか」「価格はどれくらいですか」。

これらは、募集が始まってから届くはずだった質問です。先に集まったなら、答えを案内文に書いておけます。読者から見れば、聞きたかったことが最初から書いてある案内になります。迷う時間が短くなり、問い合わせに一つずつ答える手間も減ります。

集めた声は、次のように分けて整理しておくと使いやすくなります。

  • 形式の質問:動画か文章か、期間はどのくらいか、個別の相談はあるか
  • 自分にできるかの不安:初心者でも大丈夫か、忙しくても続けられるか
  • お金の質問:価格、支払い方法、分割できるか
  • 期待:何ができるようになりたいか、何に困っているか

手順5:話す場があれば、どこでも作っている講座の話をする

最後の手順は、一番簡単で、一番続けてほしいことです。話す場があれば、作っている講座の話をします。配信の中でも、SNSでも、人と会ったときでも構いません。

「今こういう講座を作っていて、ここで悩んでいるんです」と話すと、相手から意見や質問が返ってきます。それがまた講座を良くする材料になります。制作の途中そのものを、発信のネタにしてしまうわけです。

たとえば、話し方を教える人がいたとします

イメージしやすいように例を出します。人前で話すのが苦手な会社員向けに、話し方の講座を作ろうとしている人がいたとします。

この人は、講座を作り始めた週に、配信で「会議で意見を言えない人のための講座を作り始めました」と伝えます。翌週、「私に聞けるとしたら何を聞きたいですか」と返信を募ると、「声が震えるのは直せますか」「オンライン会議でも使えますか」という質問が届きます。

そこで、オンライン会議での話し方を1回分の中身として加え、講座の名前の候補を3つ出して選んでもらいます。募集を始めるころには、読者の多くが講座の中身を知っていて、質問への答えも案内文に書いてある。こうなると、募集の初日から申し込みが入りやすくなります。

「どこで申し込めますか」は、準備が整ったサイン

作っている途中の話を続けていると、反応に変化が出てきます。その変化を読むと、講座の準備がどこまで進んでいるかが分かります。

一番分かりやすいのは、「どこで申し込めますか」「いつから始まりますか」という問い合わせです。まだ案内を出していないのに、向こうから申し込み方法を聞かれる。これは、講座を待っている人がいるというはっきりしたサインです。

反対に、何度話しても返信がない、質問も来ないという場合は、立ち止まって考えるタイミングです。講座のテーマが読者の悩みとずれているのかもしれません。完成してから気づくより、作っている途中で気づける方がずっと楽です。作り直す範囲が小さいうちに、テーマや対象を見直せます。

久しぶりの読者から返信が来ることもあります。しばらく連絡が途絶えていた人との関係を温め直せるのも、制作中の発信の良いところです。

制作中の発信でやりがちな4つの失敗

ここまでの流れを実践するときに、気をつけたい失敗もまとめておきます。

  • 途中から売り込みに変わる:制作の近況のはずが、毎回「もうすぐ募集します、お見逃しなく」で終わる。これでは読者は身構えます。募集の話は、募集のときにだけします
  • 聞いたのに返事をしない:質問や意見をくれた人には、短くてもお礼を返します。講座に反映したら「いただいた質問をもとに、この部分を加えました」と伝えます
  • 予告を引っ張りすぎる:いつまでも「作っています」が続くと、読者の関心は薄れます。募集の日を先に決めておき、そこから逆算して話します
  • できないことを約束する:「全員に個別で答えます」「どんな人でも成果が出ます」など、期待を上げすぎる言葉は使いません。正直に書いた方が、合う人が集まります

特に大切なのは、2つ目の返事です。意見をくれた人は、講座を一緒に作ってくれた人でもあります。その人たちへの一言が、講座への信頼につながります。

チャレンジ企画も、作りながら開く

私がチャレンジ企画を開くときも、考え方は同じです。講座や教材を完璧に作り込んでから募集するのではなく、先に日程を決めて、準備しながら参加者と関わっていきます。

私自身、準備1週間・集客3名のチャレンジ企画で、売上600万円になったことがあります。何か月もかけて作り込んだわけではありません。

準備が整うのを待っていると、募集の日はいつまでも来ません。先に日程を決めて動き出す考え方は、先に日程を決めるチャレンジ企画の実践スケジュールで詳しく書いています。

まとめ

  • 完成してから初めて知らせると、読者が考える時間が募集期間に押し込まれ、初日が静かになりやすい
  • 作っている途中の話は、名簿の読者だけでなく、SNSの読者、過去のお客様、紹介してくれそうな仲間にも届ける
  • 「今、作っています」と伝え、返信で質問をもらい、名前の候補を選んでもらう。集まった不安と質問は、案内文に先回りして書いておく
  • 「どこで申し込めますか」は準備が整ったサイン。反応がなければ、作り直しが小さいうちにテーマを見直す

まずは、今作っている(または作ろうとしている)講座について、次の配信で「今、こんな講座を作っています」と一言だけ書いてみてください。それが、募集の日に待ってくれる人を作る最初の一歩になります。