個人でビジネスを始めたら、何かしら発信はしている。ブログも書いているし、SNSにも投稿している。でも、発信がお客様につながっている感じがしない。そんな方は多いです。
投稿を見返してみると、その日に食べたもの、家族と出かけた話、ペットの写真。どれも自分にとっては大切な日常ですが、読む人から見ると「この人に何を相談できるのか」が伝わってきません。
結論から言うと、インターネットを個人ビジネスに活かすには、自分が発信する場所「自分メディア」を持ち、そこで読む人の役に立つ事実と、自分の素直な感情をセットで届けることが大切です。
この記事では、自分メディアの種類と役割の分け方、日記のような発信だけではブランドが育たない理由、そして「事実+感情」で書く3つのコツを解説します。
個人ビジネスに「自分メディア」が必要な理由
自分メディアとは、あなたが自分の言葉で情報を届けられる場所のことです。インターネットで商品を売る場合はもちろん、対面のサービスを提供している場合でも、自分メディアは持っておいた方がいいと私は考えています。
理由は、個人ビジネスでは「何を売っているか」と同じくらい「誰から買うか」が選ばれる基準になるからです。お店の看板や会社の名前がない分、お客様はあなたの発信を見て、「この人なら信頼できそうだ」と判断します。
自分メディアがないと、あなたのことを知ってもらう機会は、人づての紹介や偶然の出会いに限られてしまいます。自分メディアがあれば、会ったことのない人にも、あなたの考え方や人柄を知ってもらえます。
つまり、自分メディアはパーソナルブランディングの土台です。長く安定して個人ビジネスを続けるための、最初の準備と言ってもいいものです。
自分メディアの種類と、役割の分け方
自分メディアには、いくつもの種類があります。
- ホームページ
- ブログ
- メールマガジン
- YouTubeなどの動画
- SNS
- LINE公式アカウント
全部を一度に始める必要はありません。大事なのは、それぞれの役割を分けて考えることです。私は次の3つに分けています。
| 役割 | 主なメディア | 向いていること |
|---|---|---|
| 積み上がる場所 | ホームページ、ブログ、動画 | 考え方やノウハウを残し、あとから検索で見つけてもらう |
| 届ける場所 | メールマガジン、LINE公式アカウント | 興味を持ってくれた人に、こちらから直接届ける |
| 出会う場所 | SNS | まだあなたを知らない人と出会うきっかけを作る |
SNSは出会いには強い一方で、投稿がすぐに流れていきます。ブログやホームページは、書いたものが残り続けます。メールマガジンやLINE公式アカウントは、相手の手元に届けられます。
どれか一つが優れているのではなく、役割が違うのです。最初は「積み上がる場所」を1つ決めて、そこを本拠地にすると迷いにくくなります。本拠地の考え方は、ホームページ・ブログを個人ビジネスのメインメディアにする理由で詳しく解説しています。
日記のような発信だけでは、ブランドが育たない理由
自分メディアを持ったら、次は何を発信するかです。ここでつまずく人が多いのが、日常の報告だけで終わってしまうパターンです。
- 「今日はこれを食べました」
- 「子どもとこんなことをして遊びました」
- 「うちのペットがかわいいです」
こうした発信が悪いわけではありません。日常を少し見せることで、親近感を持ってもらえることもあります。
ただ、日常の報告だけが続くと、読む人には「この人が何の専門家なのか」「自分にどう役立つのか」が伝わりません。仲の良い知人は読んでくれても、まだあなたを知らない人が読み続ける理由がないのです。
基準は「こんなことまで教えてくれるの?」
自分メディアで目指したいのは、読んだ人が「こんな情報を無料で教えてもらっていいの?」と感じるくらい、役に立つ発信です。
出し惜しみをすると、読む人にはそれが伝わります。逆に、自分が知っていることを惜しまず届けていると、「この人の話をもっと聞きたい」と思ってもらえるようになります。
ブランドは、肩書きやロゴではなく、発信の積み重ねで作られていきます。 発信の中身と人柄のつながりについては、あなたの生き方がブランドになるでも書いています。
「事実+感情」で書く3つのコツ
では、何を書けばいいのか。迷ったときは「役に立つ事実」と「自分の素直な感情」を組み合わせてください。
役に立つ情報だけだと、教科書のような文章になり、誰が書いても同じに見えます。感情だけだと、日記になります。事実と感情をセットにすると、単なる情報が「あなたにしか書けない生きた情報」に変わります。
コツ1:まず「読んだ人が得をする事実」を1つ決める
最初に、読んだ人が「参考になった」と思える事実を1つだけ決めます。やり方、選び方、気をつける点、よくある勘違いなど、小さなことで十分です。
1つに絞ると、短い文章でも伝わりやすくなります。あれもこれも詰め込むと、読む人は何を持ち帰ればいいのか分からなくなります。
コツ2:その事実に、自分の気持ちを1〜2文添える
次に、その事実について自分がどう感じたかを添えます。
- 「私も最初はこれを知らずに、ずいぶん遠回りしました」
- 「この方法を知ったとき、正直ほっとしました」
- 「これは今でも、自分でもつい忘れそうになります」
うまい表現は必要ありません。素直な一言があるだけで、読む人は「この人も同じところでつまずいたんだ」と、書き手を身近に感じてくれます。
コツ3:日常の出来事は「気づき」とセットで使う
日常の話を書きたいときは、そこから得た気づきとつなげます。
たとえば、「子どもと釣りに行きました」で終わらせず、「予定を先に入れておくと、仕事の段取りが自然に決まると気づきました」のように、読む人が持ち帰れる考え方を添えるのです。
こうすると、日常の話が親近感と学びの両方を運んでくれます。日常の話を禁止する必要はありません。使い方を変えればいいのです。
発信を積み重ねると、それ自体が商品の材料になる
役に立つ情報と感情を発信し続けると、もう一つ良いことがあります。それは、発信の積み重ねが、そのまま商品の材料になることです。
たとえば、同じテーマで書いた記事が20本たまったとします。それを順番に並べ替え、足りない部分を補うと、一つの講座や教材の骨組みができあがります。
- 記事の見出しを並べると、講座の目次になる
- よく読まれた記事は、見込み客が知りたがっているテーマだと分かる
- 読者からの質問は、商品で扱うべき悩みを教えてくれる
発信をただの「集客のための作業」と考えると、続けるのがつらくなります。でも、「将来の商品の下書きを書いている」と考えると、1本1本の意味が変わってきます。
出会う場所と本拠地をつなぐ
発信を始めたら、SNSで出会った人を本拠地のブログやメールマガジンに案内する流れも作っておきましょう。SNSの投稿だけで終わらせず、「続きはこちら」と本拠地に来てもらうことで、あなたの発信がまとまって読まれるようになります。
SNSからブログへの案内の仕方は、SNSをブログの入り口にする方法で解説しています。
まとめ
- 個人ビジネスでは「誰から買うか」が選ばれる基準になるため、自分メディアを持っておく
- メディアは「積み上がる場所・届ける場所・出会う場所」の役割で分け、まず本拠地を1つ決める
- 日常の報告だけでは、何の専門家かが伝わらない。「こんなことまで教えてくれるの?」を基準にする
- 役に立つ事実を1つ決め、自分の気持ちを1〜2文添える。日常の話は気づきとセットで使う
- 発信の積み重ねは、あとで講座や教材の材料になる
まずは、最近あなたが人から聞かれたことを1つ思い出してください。その答えを「事実」、答えたときの自分の気持ちを「感情」として、短い記事を1本書いてみましょう。


