SNSで毎日のように発信している。反応もそれなりにある。それなのに、仕事の相談や申し込みにはなかなかつながらない。そんな悩みを持っている方は多いです。
SNSは、知ってもらうための力がとても強い場所です。一方で、投稿は時間とともに流れていき、あとから来た人があなたのことをまとめて知る場所にはなりにくい。ここに、つながらない原因が隠れていることがあります。
結論から言うと、個人ビジネスでは、自分のホームページかブログを「メインメディア」、つまり本店として持っておくのがおすすめです。SNSは入り口、本店はあなたのことをじっくり知ってもらう場所。この役割分担ができると、発信が信頼として積み上がっていきます。
この記事では、ホームページ・ブログをメインメディアにする3つの理由、SNSとの役割分担、本店に置いておきたいもの、そしてスマホで読まれる前提で確かめる5つの点をお伝えします。
ホームページ・ブログは「インターネット上の本店」
自分のホームページやブログは、お店でいえば本店のようなものです。会社そのものであり、あなたの情報発信の中心になる場所です。
自分のホームページやブログを持つことは、インターネット上に家を建てることに似ています。
| 家にたとえると | インターネットでは |
|---|---|
| 家を建てるための土地を借りる | レンタルサーバーを借りる |
| 自分の住所を決める | 独自ドメインを取る |
| 家を建てる | WordPressなどでホームページ・ブログを作る |
土地を借りて、住所を決めて、家を建てる。これで、誰でも訪ねてこられるあなたの本店ができあがります。準備の具体的な進め方は、ブログ構築の準備とWordPressを本拠地にする理由で詳しく解説しています。
メインメディアにする3つの理由
では、なぜSNSだけでなく、自分の本店を持っておくほうがよいのでしょうか。理由は3つあります。
理由1:あなたの情報を1か所に集められる
本店があれば、プロフィール、考え方、提供しているサービス、お客様の声、これまでの記事を1か所にまとめられます。SNSで興味を持ってくれた人が「この人はどんな人だろう」と思ったとき、まとめて確かめられる場所があるかどうかで、相談へのハードルは大きく変わります。
理由2:他のサービスのルールに左右されにくい
SNSや無料のサービスは、運営会社が決めたルールの上で使うものです。表示のされ方や使える機能が変わることもあります。自分で借りたサーバーに建てた本店は、デザインも中身も自分で決められます。
理由3:発信が「資産」として積み上がる
SNSの投稿は流れていきますが、本店に置いた記事は、検索やリンクから長く読まれ続けます。去年書いた記事が、今日初めて来た人の信頼につながる。これが、本店を持つ一番の強みです。
SNSや無料ブログは「支店」「入り口」として使う
本店を持つことは、SNSをやめることではありません。役割を分けて、組み合わせて使います。
- SNS:まだあなたを知らない人に見つけてもらう入り口。短い発信で興味を持ってもらう
- アメブロなどのブログサービス:サービスの中の読者とつながれる、SNSに近い場所。読者との交流から関係を作る
- ホームページ・ブログ(本店):興味を持った人が、あなたのことをまとめて知る場所
- メルマガ・LINE:関係を深めて、必要な人に案内を届ける場所
入り口がいくつあっても、行き先の本店が1つに決まっていれば、発信の力が分散しません。SNSから本店へ来てもらう書き方は、SNSをブログの入り口にする方法で解説しています。
本店に置いておきたいもの
本店を作っても、中身が少ないと、訪ねてきた人はすぐに帰ってしまいます。最低限、次のものをそろえておくと、本店としての役割を果たしやすくなります。
- プロフィール:何をしている人で、なぜこの仕事をしているのか
- 提供しているもの:誰の、どんな悩みを、どう解決するのか
- 考え方が伝わる記事:読者の悩みに答える記事を、少しずつ増やしていく
- お客様の声:実際に関わった人の言葉(本人の許可を取ったもの)
- 次の一歩の入口:問い合わせ、メルマガやLINEの登録など、興味を持った人が次に進める場所
全部を一度にそろえる必要はありません。 プロフィールと提供しているものの2つがあれば、本店として動き始められます。記事やお客様の声は、あとから育てていけば大丈夫です。
たとえば、SNSで発信しているカウンセラーの場合
イメージしやすいように、例を出してみます。SNSで毎日、心が軽くなる言葉を発信しているカウンセラーがいたとします。投稿には共感のコメントが集まるのに、個別の相談にはなかなかつながりません。
このとき、SNSのプロフィール欄から案内している先が、投稿の一覧だけだったとします。興味を持った人がもっと知りたいと思っても、「どんな人が、どんな相談を、どんな形で受けているのか」が分かる場所がありません。
そこで、本店としてブログを1つ用意し、プロフィール、相談の内容と流れ、よくある質問をまとめたページを作ります。そして、SNSのプロフィール欄のリンクを、そのページに変えます。これだけで、SNSで興味を持った人が、相談するかどうかを落ち着いて判断できるようになります。発信の量を増やさなくても、受け皿を整えるだけで変わることは多いのです。
スマホで読まれる前提で作る
本店を作るときに、もう一つ大事なのがスマホへの対応です。今は、ホームページやブログをスマホで読む人が多くなっています。スマホでの見やすさを先に考える作り方を「モバイルファースト」と呼びます。
パソコン、タブレット、スマホなど、見る人の機器に合わせて自動でレイアウトが変わる作り方は「レスポンシブデザイン」と呼ばれます。今はこの作り方が当たり前になってきていますが、制作を人に頼む場合は、レスポンシブデザインで作ってもらえるかを最初に確かめておきましょう。
スマホで確かめる5つの点
すでにホームページやブログを持っている方は、自分のスマホで開いて、次の5つを確かめてみてください。できれば、家族のスマホなど、機種の違うものでも見てみると安心です。
| 確かめること | 見るポイント |
|---|---|
| 1. 文字の大きさ | 拡大しなくても読めるか |
| 2. 画面からのはみ出し | 横にスクロールしないと見えない部分がないか |
| 3. ボタンの押しやすさ | 指で押しにくい小さなリンクが並んでいないか |
| 4. 最初の画面 | 開いてすぐ、何のページか分かるか |
| 5. 次の一歩 | 問い合わせや登録の入口が、スマホでも見つけやすいか |
スマホで見て読みにくいところが多い場合は、部分的な直しで済むか、全体を作り直すかを考えるタイミングです。
よくある失敗
本店づくりで、つまずきやすい点も押さえておきます。
- デザインに時間をかけすぎて、中身が増えない:見た目は後から整えられます。先にプロフィールと提供しているものを書きます
- SNSからのリンク先がバラバラ:投稿ごとに違うページへ案内すると、読者が迷います。まずは本店の決まったページへ集めます
- 本店を作って、そのまま放置する:情報が古いままだと、訪ねてきた人が不安になります。季節に一度など、見直す日を決めておきます
- パソコンの画面だけで確認している:読者の多くはスマホで見ています。更新したら、スマホでも一度開いて確かめます
ブログとメルマガを組み合わせる理由は、なぜブログとメルマガなのかで詳しく書いています。
まとめ
- 個人ビジネスでは、自分のホームページかブログを「本店=メインメディア」として持っておく
- 本店にする理由は、情報を1か所に集められる・他のルールに左右されにくい・発信が資産として積み上がる、の3つ
- SNSやアメブロは入り口、本店はじっくり知ってもらう場所として役割を分ける
- 本店には、まずプロフィールと提供しているものを置く
- スマホで読まれる前提で、文字・はみ出し・ボタン・最初の画面・次の一歩の5つを確かめる
まずは、今あるホームページやブログを自分のスマホで開いて、5つの点を確かめてみてください。本店をまだ持っていない方は、プロフィールに何を書くかをメモするところから始めてみましょう。


