ビジネスネーム、肩書き、キャッチコピー、屋号。自分のブランドの骨組みが決まったら、次に用意したいのがプロフィール写真です。
「自分の写真を載せるのは恥ずかしい」と感じる方は多いです。そのお気持ちはよく分かります。けれども、個人でビジネスをするうえで、プロフィール写真はとても大切な役割を持っています。
よくあるのが、スーツ姿で真正面を向いた写真を1枚だけ用意するパターンです。きちんとして見える反面、堅苦しく、場合によっては近寄りがたい印象を与えてしまいます。
結論から言うと、プロフィール写真は、フォーマルな写真とカジュアルな写真の2種類を用意し、できれば表情も真面目な顔と笑顔の2つずつ、合計4パターンをそろえておくのがおすすめです。
この記事では、プロフィール写真が大切な理由、4パターンを用意する考え方、撮影場所と撮る人の選び方、撮るときの姿勢や加工のコツ、そして使い分け方を解説します。
個人ビジネスでは、写真が「最初の顔」になる
個人でビジネスをしていると、お客様は商品だけでなく、「この人から買って大丈夫か」を見ています。そのとき、最初に目に入るのがプロフィール写真です。
文章をじっくり読む前に、写真の印象で「なんとなく話しかけやすそう」「ちょっと怖そう」と感じてしまうことは、誰にでもあります。写真は、あなたの人柄を一瞬で伝える「最初の顔」なのです。
特に、コーチ、カウンセラー、講師、コンサルタントのように、人と向き合う仕事では、写真の印象が問い合わせのしやすさに直結します。どんなに良いサービスでも、写真を見た段階で「怒られそう」と感じられてしまえば、問い合わせまでたどり着いてもらえません。
逆に言えば、写真を整えるだけで、あなたのことを知らない人にも「一度話を聞いてみたい」と思ってもらいやすくなります。自分のブランド全体の組み立て方は、自分のブランドを構築する4ステップで解説しています。
フォーマルとカジュアル、表情2つで4パターンをそろえる
どんな人にも、仕事の顔とプライベートの顔があります。プロフィール写真でも、その両方を見せるのがおすすめです。
| 真面目な顔 | 笑顔 | |
|---|---|---|
| フォーマル(スーツなどきちんとした服装) | 信頼感・専門性を伝えたいとき | 親しみのある専門家として見せたいとき |
| カジュアル(普段の服装に近いもの) | 落ち着いた人柄を伝えたいとき | 気軽に相談してほしいとき |
仕事の場面では、きちんとした服装のほうが印象は良くなります。けれども、スーツで真正面を向いた写真だけでは、どうしても堅い印象になり、気軽に問い合わせしにくいと感じる人がいます。しかも、その1枚だけでは、あなたがどんな人なのかがよく分かりません。
たとえばカウンセラーの場合、黒のフォーマルなスーツ姿など、きちんとしすぎた写真だと、「怒られそう」「怖そう」という印象を持たれてしまうこともあります。人の悩みに寄り添う仕事なら、できるだけ柔らかい雰囲気の、にっこり笑った写真が合います。
どちらが好まれるかは、見る人の好みや、写真を使う場所、業種によっても変わります。だからこそ、4パターンを用意しておき、場面に合わせて使い分けられるようにしておくと安心です。1枚だけで全部の役割を担わせようとしないことが、写真選びのコツです。
撮影場所と、撮ってもらう人の選び方
場所は、フォーマルはスタジオ、カジュアルは屋外で
フォーマルな写真は、写真スタジオで撮るのがおすすめです。背景や光が整っているので、きちんとした印象の写真に仕上がります。
カジュアルな写真は、緑の多い公園など、屋外で撮るのがおすすめです。自然の光と緑の背景は、柔らかく親しみやすい雰囲気を出してくれます。
できればプロに、親しい人に頼むのも一つの方法
撮影は、できればプロのカメラマンにお願いしましょう。しっかりした写真を撮ってもらえば、長い期間使えるので、それほど高い出費には感じないと思います。
一方で、家族や親しい人に撮ってもらうのも良い方法です。緊張しにくく、自然で柔らかい表情の写真が撮れることがあります。カジュアルな写真は親しい人に、フォーマルな写真はプロに、と分けて頼むのもおすすめです。
撮影の前に決めておくこと
撮影当日に慌てないように、次のことを前もって決めておくと、写真の仕上がりが変わります。
- その写真を、どこで、誰に見せるのか(ホームページ、ブログ、SNS、案内資料など)
- 見た人に、どんな印象を持ってほしいのか(信頼できる、話しやすい、元気がある など)
- その印象に合う服の色や形は何か
特に「どんな印象を持ってほしいか」を先に決めておくと、カメラマンや撮ってくれる人にも伝えやすくなります。頼む側がイメージを持っていないと、撮る側も何を目指せばいいか分かりません。参考にしたい雰囲気の写真があれば、見せながら伝えるのも良い方法です。
撮るときの姿勢と、加工のコツ
撮影のときは、次の点を意識してみてください。
- 真正面に立たない:カメラに対して真正面に立つのではなく、体の左側をややカメラに向けるように立つと、硬さが和らぎます
- 座った姿勢も試す:人によっては、立っているより座っているほうが、良い表情になることがあります
- 表情は何枚も撮る:真面目な顔と笑顔を、それぞれ何枚も撮っておき、あとで選ぶ
- 服装は2種類持っていく:フォーマルとカジュアルの服を用意し、同じ日に撮れるようにする
加工は「明るさを整える」程度に
撮った写真は、加工して整えるとよいです。全体が暗く感じるときは、明るく華やかになるように明るさを調整してみましょう。
ただし、顔の形を変えたり、実物と違って見えるほど修正したりするのは避けてください。オンラインで話したときや、実際に会ったときに「写真と違う」と感じられると、せっかくの信頼が揺らいでしまいます。明るさや色合いを整えて、「その人の良いところが伝わる」程度にとどめるのがちょうど良いです。
写真を使うか、イラストやアバターにするかで迷っている方は、プロフィール画像の選び方と設定前の5つのチェックも参考にしてください。
写真は、使う場所に合わせて使い分ける
4パターンがそろったら、使う場所に合わせて使い分けます。
- ホームページや販売ページ:フォーマルな笑顔の写真で、信頼感と親しみやすさの両方を伝える
- ブログのプロフィール欄:カジュアルな笑顔の写真で、話しかけやすさを伝える
- SNSのアイコン:小さく表示されるので、顔がはっきり分かる明るい写真を選ぶ
- 講座やセミナーの案内:内容に合わせて、真面目な顔の写真を使うこともある
同じ人の写真でも、場面によって伝わる印象は変わります。写真はホームページ、ブログ、SNSなど、いろいろな場所で使っていきましょう。どこでも同じ人だと分かるよう、使う写真の雰囲気はそろえておくと、覚えてもらいやすくなります。
写真と合わせて、プロフィールの文章も整えておくと効果が上がります。書き方は、プロフィール記事をしっかり書くための5つの手順で解説しています。
まとめ
- 個人ビジネスでは、プロフィール写真が「最初の顔」。印象が問い合わせのしやすさを左右する
- スーツで真正面の1枚だけだと、堅い・怖いと感じられることがある
- フォーマルとカジュアル、真面目な顔と笑顔で、合計4パターンをそろえる
- フォーマルはスタジオ、カジュアルは緑の多い屋外で。撮影はプロか、緊張しにくい親しい人に
- 加工は明るさを整える程度にとどめ、使う場所に合わせて使い分ける
まずは、今使っているプロフィール写真を見直して、4パターンのうちどれに当たるかを確かめてみてください。足りないパターンが、次に撮る1枚です。


