「起業してみたい。でも、失敗したらどうしよう」。そう考えて、一歩を踏み出せずにいる方は多いです。
いただくメールの中にも、「こんな私でも起業できるのでしょうか」「独立できるようになるか不安です」という声がよくあります。起業したい、独立したいという気持ちと、できるか分からないという不安の間で、揺れ動いている方がとても多いと感じます。
結論から言うと、今は大きな借金を背負わずに、少ない元手で個人のビジネスを始められる時代です。私が「リスクゼロで起業できる」と言うとき、それは「失敗しない」という意味ではなく、「失敗しても人生が壊れない形で始められる」という意味です。
この記事では、なぜ今は少ない元手で起業できるのか、それでも残るリスクは何か、才能よりも大切な2つの力、そして失敗を小さくする4つの順番をお伝えします。
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昔は、借金をしなければ起業できなかった
少し前まで、起業といえば、お店を借りたり、設備をそろえたり、人を雇ったりするのが当たり前でした。そのためには、銀行から大きなお金を借りる必要がありました。もしうまくいかなければ、多額の借金だけが残ります。起業が「人生をかけた大勝負」と言われていたのは、このためです。
今は、状況が大きく変わりました。
インターネットが広がったことで、多くの会社が、さまざまな分野に入りやすくするための道具やサービスを整えてくれています。数十年前なら何千万円と借りなければできなかったようなビジネスでも、今は数万円ほどで始められるものがあります。
私自身も、コーチ・コンサルタントとして、借金を背負うことなく活動を始めました。必要最低限の経費は、月に数千円ほどでした。たとえ今すぐやめたとしても、多額の借金が残ることはありません。本当に恵まれた時代になったと感じます。
不便を補うサービスが、起業をどんどん楽にしている
なぜ、ここまで起業しやすくなったのでしょうか。
それは、「不便を補い、快適にしてくれるサービス」が次々に生まれているからです。
たとえば、メールマガジンを配信している人たちが、「読者が登録した日によって、伝えたい内容を最初から順番に届けられない」という不便を感じていたとします。すると、登録した日から順番にメールを届けてくれる「ステップメール」という仕組みが生まれました。今では、相手の名前を自動で入れたり、読者の行動によって送るメールを変えたりすることもできます。
パソコンやサービスをうまく使えない人が増えると、それを手伝う専門の会社が、いつの間にかできています。自分では難しいことも、今はほかの誰かが代わりにやってくれるのです。
売れる会社の特徴は、人々の不便を補い、快適にしてくれるサービスを届けていることです。これは、いつの時代も変わりません。だからこれからも、快適なサービスは生まれ続け、ビジネスを始めることは楽になり続けていくはずです。
才能よりも大切な2つの力
「でも、自分には才能がないから」と思う方もいるかもしれません。私の考えは変わりません。ビジネスに、特別な才能は必要ありません。
必要なのは、次の2つを使いこなすことです。
| 使いこなすもの | 中身 |
|---|---|
| 1. 人の変わらない部分 | 人がものを買うときの心の動き、人の心を動かす伝え方 |
| 2. 時代とともに変わる便利さ | その時代ごとに生まれる道具やサービス |
人がものを買うときの心の動きは、昔からほとんど変わっていません。人の心を動かす伝え方も、古くから受け継がれてきたものです。一方で、それを届けるための道具は、時代とともにどんどん便利になっていきます。
この変わらないものと変わるもの、2つを組み合わせればいい。自分ができることに集中して、自分ができないことは、できる人や道具に任せる。必要なお金はできるだけ抑えて、借金を背負わない形で始める。それが、今の時代の起業の基本だと私は考えています。
できないことを任せる考え方は、ビジネスを加速させる外注の考え方で詳しく書いています。
それでも残る「お金以外のリスク」
ここまで読んで、「本当にリスクはゼロなの?」と感じた方もいると思います。正直にお伝えすると、お金のリスクは小さくできても、ほかのリスクはゼロにはなりません。
| 残るリスク | どういうことか | 小さくする方法 |
|---|---|---|
| 時間 | 準備に時間をかけたのに、売れないことがある | 作り込む前に、小さく試して反応を見る |
| 気持ち | うまくいかないと、自信をなくしてしまう | 最初の目標を「1人に届ける」くらい小さくする |
| 学ぶお金 | 教材や講座を買い続けて、実践が追いつかない | 1つの学び方に絞って、終わらせてから次へ進む |
中でも大きいのは、時間のリスクです。「完璧な商品ができてから売ろう」と考えると、何か月も準備に時間を使ったあとで、「誰も欲しがらなかった」と分かることがあります。これが、個人の起業で一番もったいない失敗です。
だからこそ、「小さく始めて、反応を見ながら育てる」という順番が大切になります。
動かないことにも、見えにくいリスクがある
もう一つ、見落とされがちなことがあります。それは、何もしないことにもリスクがある、ということです。
時代が先へ進み続ける中で、便利な道具やサービスは次々に生まれています。その恩恵を受けられるのは、実際に使ってみた人です。「もう少し準備ができたら」「もう少し自信がついたら」と待っているうちに、使えたはずの道具や、出会えたはずのお客様との機会が過ぎていくこともあります。
もちろん、無理に会社を辞めたり、大きな決断を急いだりする必要はありません。大切なのは、お金のリスクを小さくしたうえで、小さく動き始めることです。借金を背負わない形で始められる今の時代だからこそ、「試してみる」ことのハードルは、以前よりずっと低くなっています。
失敗を小さくする4つの順番
最後に、失敗を小さくしながら起業するための4つの順番をまとめます。
- お金をかけずに始められる形を選ぶ。 最初から店舗や大きな設備を用意しない。自分の知識や経験を届ける形なら、元手はほとんどかかりません
- 作り込む前に、小さく試す。 商品を完成させる前に、少人数に向けて届けてみて、反応を確かめます
- 反応をもとに直す。 うまくいかなかったところを1つずつ直していきます。いきなり全部を作り直す必要はありません
- うまくいった形を仕組みにする。 反応が取れた形を、くり返し使える仕組みに整えていきます
2つ目について、私自身の例を挙げると、準備1週間・集客3名のチャレンジ企画で、600万円の売上になったことがあります。大人数を集めてから始める必要はない、ということです。少人数から始める考え方は、集客3名でも売上は作れますで詳しく解説しています。
会社を辞めるか続けるかで迷っている方は、雇われて働くだけの時代に、個人ビジネスを始める4つの順番も読んでみてください。いきなり独立しなくても、会社に勤めながら小さく始める道があります。
まとめ
- 「リスクゼロで起業」は、失敗しないという意味ではなく、借金を背負わずに始められるという意味
- 今は不便を補うサービスが次々に生まれ、少ない元手で個人のビジネスを始められる
- 才能は必要ない。人の変わらない部分と、時代とともに変わる便利さの2つを使いこなす
- お金のリスクは小さくできても、時間や気持ちのリスクは残る。だから小さく試して育てる
- 「お金をかけずに始める→小さく試す→直す→仕組みにする」の順番で進める
まずは、あなたが人に届けられそうなことを1つ選び、「身近な1人に、無料でもいいので試してもらう」ところから始めてみてください。それが、借金を背負わずに起業する最初の一歩です。
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