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スライドをデザインから作るから終わりません|1スライド1メッセージで見出しから作る手順

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この記事はチャレンジ企画 完全ガイドの第4章 3日間の中身を作る「4-5 スライドは見出しから作る」です(全35記事)

セミナーの準備を始めて、まずCanvaやPowerPointを開く。テンプレートを選んで、色を決めて、フォントを変えて。気づけば何時間もたっているのに、スライドはまだ3枚しかできていない。

開催日は近づいているのに、スライドが終わらない。このせいで、開催そのものを先延ばしにしてしまう方は少なくありません。

結論から言うと、スライドが終わらないのは、デザインから作り始めているからです。最初にやるべきことは、見た目を整えることではなく「話の流れを決めること」です。台本をもとにスライドの見出しだけを先に並べる。これだけで、スライドづくりは驚くほど速く、迷わなくなります。

この記事では、スライドの本当の役割、1スライド1メッセージの考え方、Day1〜3の見出し例、見出しを見直す6つのチェック、そして実際の作り方の手順までをまとめました。

スライドが終わらないのは、デザインから始めるから

スライドを作ると聞くと、多くの人はすぐに色やデザインを考えます。もちろん、見やすいデザインは大切です。ただ、それは最初にやることではありません。

デザインから始めると、1枚ごとに「何を書こうか」と考えながら、同時に「どう見せようか」も考えることになります。2つのことを同時に進めるので、手が止まりやすいのです。しかも、流れが決まっていないまま作るので、あとから順番を入れ替えたり、同じ話を2回書いていたことに気づいたりします。

最初に決めるのは、次のようなことです。

  • 全部で何枚にするか
  • それぞれのスライドで何を伝えるか
  • 台本のどの部分に対応するか
  • どこでワークを入れ、どこで宿題を案内するか
  • どこで個別面談につなげるか

これを整理したものが、スライド見出しです。スライド見出しは、デザインに入る前の設計図だと考えてください。

見出しを先に作ると、何が変わるのか

スライド見出しを作る目的は、きれいな資料を作ることではありません。台本の流れを目に見える形にすることです。見出しを並べると、次のようなことが一度に分かります。

  • 話の順番が整理されているか
  • どこで何を伝えるのか
  • ワークや宿題がどこに入るのか
  • 同じ説明が2回出てきていないか
  • 参加者が理解しやすい流れになっているか

デザインを始めてから「この話、前にもしていた」と気づくと、何枚ものスライドを作り直すことになります。見出しの段階なら、1行を消すだけで済みます。直すのが一番安い段階で、流れを固めておくということです。

チャレンジ企画全体で何を作るのかは、チャレンジ企画の完全ガイドで全体の地図としてまとめています。

スライドは台本の代わりではない

もう一つ、スライドづくりが重くなる原因があります。それは、スライドに話す内容を全部書こうとすることです。

スライドは台本の代わりではありません。参加者が「今どの話を聞いているのか」を分かりやすくするための補助です。役割は、次の5つに絞ります。

  1. 今のテーマを示す
  2. 話の流れを見せる
  3. 大事なポイントを整理する
  4. ワークの内容を分かりやすくする
  5. 宿題や次の行動をはっきりさせる

スライドに文章を詰め込むと、参加者は読むことに集中してしまいます。その間、講師の話は耳に入りにくくなります。せっかく台本を作り込んでも、スライドの文字に負けてしまうのです。

役割分担は、「スライドは要点、台本は詳しい説明」です。スライドには見出しと要点だけを置き、詳しいことは話して伝えます。こう割り切ると、1枚あたりに書くことが減り、作るのも楽になります。台本の作り方はセミナー台本の11要素と直し方で解説しています。

基本は「1スライド1メッセージ」

スライドを作るときの基本は、1スライド1メッセージです。1枚のスライドには、伝えることを1つだけ置きます。

たとえば、1枚に「参加者の悩み」「うまくいかなかった理由」「解決策」「ワークの指示」「宿題の案内」を全部入れると、情報が多すぎます。参加者はどこを見ればいいか分からなくなります。

これを、次のように分けます。

枚目 伝えること
1 今日のゴール
2 よくある悩み
3 うまくいかない理由
4 解決の全体像
5 ワーク
6 宿題

1枚に1つの役割を持たせるだけで、参加者は話の流れを追いやすくなります。枚数は増えますが、1枚ごとに書くことは少なくなるので、作る側の負担はむしろ軽くなります。

見出しだけで中身が分かるようにする

1スライド1メッセージを守るうえで大事なのが、見出しの付け方です。「ポイント」「まとめ」「解説」のような見出しでは、何の話か分かりません。

たとえば「ポイント」ではなく「募集文が刺さらない理由」のように、見出しを読むだけで中身が分かる言葉にします。見出しを並べたときに、台本を読まなくても話の流れが分かる。これが理想の状態です。

Day1〜Day3の見出しの例

チャレンジ企画では、日ごとに役割が違うので、見出しの並びも変わります。講座で紹介している見出しの例を、流れが分かる形で整理すると次のようになります。

Day1:全体像と可能性

Day1は、参加者に安心してもらい、3日間で何をするのかを理解してもらう日です。見出しは、この3日間で目指すこと、参加者がよく抱えている悩み、なぜ今まで前に進めなかったのか、チャレンジ企画の全体像、AIを使うことで何が変わるのか、3日間の流れ、と進みます。

そのあとに、今日のワーク、Day1の宿題、Day2で扱うこと、まとめ、と続きます。悩みと原因を先に扱い、全体像はそのあとに置くのがポイントです。

Day2:改善ポイントと小さな実践案

Day2は、Day1で整理した現状をもとに、自分の課題に気づいてもらう日です。Day1の振り返り、宿題から見える共通点、今日のゴール、と入ります。

続いて、よくある改善ポイント、改善ポイントの具体例、良い例と悪い例、実践ワーク、Day2の宿題、Day3で扱うこと、まとめ、と並びます。「宿題から見える共通点」を早めに置くことで、参加者は「自分だけではない」と安心できます。

Day3:振り返りと個別面談導線

Day3は、3日間の振り返りから、必要な人を面談に案内する日です。3日間の振り返り、ここまでで得た小さな成果、これから続けるべき行動、一人で進めると起きやすい壁、と進みます。

そのあとに、個別サポートで解決できること、個別面談で整理する内容、面談に向いている人、向いていない人、申込方法、アンケートの案内、3日間のまとめ、と続きます。商品の話は後半に置き、前半は振り返りに使います。Day3の組み立て方はDay3を「整理する日」にする11ステップで詳しく書いています。

見出しを見直す6つのチェックと注意点

AIを使うと、スライド見出しのたたき台はすぐに作れます。台本、その日の目的とゴール、ワーク、宿題、面談への導線、気づいてほしいことを渡し、「スライド番号・見出し・補足説明・話す内容のメモ」の形で出してもらうと、そのあとの制作に進みやすくなります。

ただし、AIが出した見出しはたたき台です。次の6つで見直してください。

  1. 台本の流れと一致しているか(順番がずれていないか)
  2. 1スライド1メッセージになっているか(テーマが2つあるなら分ける)
  3. 見出しだけで内容が分かるか
  4. ワークと宿題のスライドがあるか(口頭だけだと聞き逃される)
  5. Day1・Day2・Day3で同じ説明を繰り返しすぎていないか
  6. 自分が話したい順ではなく、参加者が理解しやすい順になっているか

ワークのスライドは具体的に書く

注意点の中で特に大事なのが、ワークのスライドです。ここだけは、要点だけでなく具体的に書いてください。

何をするのか。何分でやるのか。どこに書くのか。何を提出するのか。そして、完璧でなくていいこと。口で説明しただけだと、参加者は聞き逃します。スライドに書いておけば、迷わず手を動かせます。ワークシートそのものの作り方は、書きやすいワークシートと提出率を上げる7つの工夫でまとめています。

作り込みすぎて止まらない

もう一つの注意点は、デザインにこだわりすぎないことです。話の流れが分かりやすく、ワークと宿題がはっきりしていれば、スライドの役割は十分に果たせています。

デザインに時間をかけすぎて開催が遅れるのは、本末転倒です。1回目は70点で構いません。見た目は、開催を重ねながら少しずつ整えていけば大丈夫です。

スライド見出しを作る5つの手順

最後に、実際の進め方を5つの手順にまとめます。

  1. 台本を用意する:Day1〜Day3の台本を先に用意します。台本がないままスライドを作ると、話の流れがぶれます
  2. 台本を大きなブロックに分ける:冒頭、ゴール、悩み、問題提起、全体像、ワーク、宿題などに区切ります
  3. ブロックごとに見出しを付ける:1スライド1メッセージを意識します
  4. ワーク・宿題・次回の案内が入っているか確かめる:行動してもらうためのスライドは必ず入れます
  5. AIに整えてもらう:台本と目的を渡し、見出しの言葉や順番を整えてもらいます

この中で意外と飛ばされやすいのが、2番目のブロック分けです。台本からいきなり見出しを作ろうとすると、細かい話にまで1枚ずつスライドを割り当ててしまい、枚数ばかり増えていきます。

先に大きなブロックに分けておくと、「このブロックは2枚でいい」「ここは1枚で足りる」と、話の重さに合わせて枚数を決められます。AIに整えてもらうのは、この骨組みができてからです。

見出しがそろったら、ここで初めてデザインに進みます。見出しが決まっていれば、1枚ごとに悩むことはほとんどありません。

まとめ

  • スライドが終わらない原因は、デザインから作り始めていること
  • スライドは台本の代わりではなく補助。「スライドは要点、台本は詳しい説明」
  • 1スライド1メッセージ。見出しだけで中身が分かる言葉にする
  • AIの見出しは6つのチェックで見直し、ワークのスライドは具体的に書く
  • 台本→ブロック分け→見出し→ワーク・宿題の確認→AIで整える、の順で作る

まずは、Day1の台本を大きなブロックに分けて、見出しだけを紙に書き出してみてください。デザインを考えるのは、その並びが決まってからで十分です。