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2日目はノウハウを増やす日ではありません|「直すところを1つ選ぶ」Day2の10ステップ

day2-structure チャレンジ企画
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この記事はチャレンジ企画 完全ガイドの第4章 3日間の中身を作る「4-2 Day2は「直すところを1つ選ぶ」日」です(全35記事)

3日間のチャレンジ企画も2日目。Day1で全体像を伝えたので、ここからは本格的にノウハウを伝えよう。もっと詳しいやり方も、いろいろなパターンも見せたい。そう考える方は多いと思います。

ところが、2日目に情報を一気に増やすと、参加者のワークの手が止まり、宿題も集まりにくくなります。そして、最終日のDay3には来ない人が出てきます。

結論から言うと、Day2はノウハウを増やす日ではありません。参加者が「自分の場合は、ここを直せばいいんだ」と気づき、今すぐ取り組む改善ポイントを1つ選んで、小さな実践案を作る日です。

この記事では、Day2で情報を増やすと参加者が動けなくなる理由、Day2で目指す3つの状態、そしてDay2を組み立てる10のステップを解説します。最後に、構成案を確かめる5つの基準とよくある失敗も紹介します。

3日間の全体像は、チャレンジ企画の完全ガイドにまとめています。

Day2で情報を増やすと、なぜ参加者が動けなくなるのか

2日目になると、講師側にはこんな気持ちが生まれます。

  • もっと詳しい方法を教えたい
  • いろいろなパターンを伝えたい
  • 参加者にたくさん価値を届けたい
  • 専門的な内容も見せたい

どれも、参加者のためを思う気持ちですよね。私もよく分かります。ただ、Day2で情報を増やしすぎると、参加者はかえって動けなくなります。

理由はシンプルです。選択肢が増えるほど、「自分はどれをやればいいのか」が分からなくなるからです。やり方をたくさん並べられても、全部を試すことはできません。どれから手をつけるかを決められないまま、Day2が終わってしまいます。

Day1は「現在地を知る日」、Day2は「直すところを見つける日」

Day1で参加者は、自分の現状、悩み、理想の未来、今までうまくいかなかった理由を整理しました。Day1の組み立て方は、Day1「全体像と可能性」の9ステップで解説しています。

ただ、Day1が終わった段階では、まだ次のことがはっきりしていない人が多いです。

  • 何を直せばいいのか
  • どこが一番の課題なのか
  • 次に何をすればいいのか
  • 自分の場合は、何を優先すればいいのか

Day1が「現在地を知る日」だとしたら、Day2は「直すところを見つける日」です。必要なのは新しい知識を足すことではなく、Day1で整理した現在地を、もう一段深く見てもらうことです。

Day2で目指す3つの状態

Day2が終わったとき、参加者に次の3つの状態になってもらうことを目指します。

  1. 「自分の場合は、ここが課題だったんだ」と分かっている
  2. 「まず、ここから直せばいいんだ」と決まっている
  3. 「明日までに、この小さな行動をやればいいんだ」と見えている

ここで大事なのは、Day2で全部を解決しようとしないことです。参加者が「次に何をすればいいか」を具体的にできれば、Day2としては十分です。ゴールを欲張ると、また情報が増え、参加者の手が止まってしまいます。

Day2を組み立てる10のステップ

Day2は、次の10のステップで組み立てます。この流れで作ると、Day1からDay2、そしてDay3まで自然につながります。

  1. 冒頭の挨拶
  2. Day1の振り返り
  3. 宿題から見える共通点
  4. Day2のゴール
  5. 改善ポイントの解説
  6. 具体例
  7. 実践ワーク
  8. Day2の宿題
  9. Day3へのつなぎ
  10. まとめ

前半の1〜4で「昨日とつなげて、安心してもらう」。後半の5〜10で「絞って、例を見せて、1つ選んでもらう」。この2つに分けて見ていきます。

前半(1〜4):昨日とつなげて、安心してもらう

1. 挨拶で、宿題に取り組んだ人を認める

Day2の冒頭では、参加してくれたことへの感謝に加えて、Day1の宿題に取り組んでくれた人がいれば、その行動を認めます。

たとえば、「昨日の宿題に取り組んでくださった方、本当にありがとうございます」と一言伝えるだけで、宿題を出した人は「やってよかった」と感じます。まだ出していない人も、「今からでも出してみよう」と思いやすくなります。昨日の行動が今日につながっている、と感じてもらうことが大切です。

2. Day1の振り返りは、短く絞る

次に、Day1で扱った内容を簡単に振り返ります。3日間の全体像、自分の現在地、うまくいかなかった理由、理想の未来、Day1の宿題などです。

ここでのポイントは、長く説明しすぎないことです。復習に時間を使うと、Day2の本題に入る前に集中が切れてしまいます。Day2につながるところだけに絞って振り返ります。

3. 宿題から見える「共通点」を扱う

Day2で特に大事なのが、このステップです。Day1の宿題を読んでいると、参加者がどこでつまずいているのか、共通点が見えてきます。たとえば、チャレンジ企画を教える講座なら、次のような共通点が出てくるかもしれません。

  • ターゲットが広すぎる
  • 見込み客の悩みが浅い
  • 理想の未来が抽象的
  • 説明が自分目線になっている
  • AIに渡す材料が少ない
  • 3日間の成果が大きすぎる
  • 面談までの導線が見えていない

こうした共通点を取り上げると、参加者は安心します。「自分だけができていないわけではない」「ここを直せば前に進めるんだ」と思えるからです。宿題を出した人にとっては、自分の書いたものが講義に反映されている実感にもなります。

4. Day2のゴールを、はっきり伝える

前半の最後に、今日のゴールを伝えます。「今日は、昨日整理した内容をもとに、自分がどこで止まっているのかをはっきりさせます。そして、今すぐ取り組む改善ポイントを1つ選び、小さな実践案を作るところまで進めます」といった形です。

ゴールが1つにはっきりしていると、参加者は迷わずに講義を聞けます。

後半(5〜10):絞って、例を見せて、1つ選んでもらう

5. 改善ポイントは、3つ程度に絞る

ここで、参加者がつまずきやすいポイントを整理して伝えます。たとえば、WHOが広すぎる、WHATが抽象的すぎる、HOWが行動に落ちていない、3日間の成果が大きすぎる、商品とのつながりが弱い、といったものです。

ただし、改善ポイントを出しすぎないことに注意してください。多すぎると参加者は混乱します。宿題から見えた共通点を参考に、3つ程度に絞るのがおすすめです。

6. 良い例と悪い例を並べる

改善ポイントを説明したら、具体例を入れます。具体例がないと、参加者は自分の状況に置き換えにくいからです。たとえば、企画の対象者なら、次のように並べます。

企画の対象者
悪い例 売上を上げたい起業家向けのチャレンジ企画
良い例 AIを使って、自分の経験や知識をチャレンジ企画にまとめ、募集文・台本・面談の導線まで作りたい、起業初期の個人事業主向けのチャレンジ企画

悪い例は、誰に向けて何を解決するのかが分かりにくい状態です。良い例と並べて見せると、参加者は「自分のものは、どちらに近いか」を自分で確かめられます。

7. 実践ワークは、5つの問いで「1つ」に絞っていく

次に、その場で取り組む実践ワークです。問いは、段階的に絞り込んでいく形にします。

  1. Day1の宿題を見て、一番大きな課題だと思ったことは何ですか
  2. その課題が起きている原因は何だと思いますか
  3. 改善できそうなポイントを3つ書いてください
  4. その中で、今すぐ取り組むものを1つ選んでください
  5. 明日までにできる小さな行動を1つ決めてください

課題を広げてから、最後は1つの行動に絞る流れです。完璧な答えを出す必要はありません。改善ポイントを1つ選び、小さな行動に落とし込めれば十分です。

8. 宿題は、小さく実践して「気づき」を書いてもらう

Day2の宿題は、ワークで選んだ改善ポイントを、実際に小さく試してもらうものがおすすめです。課題を1つ選び、原因を書き、改善ポイントを1つ決め、明日までの小さな行動を1つ書く。そして、実際にやってみて、結果や気づきを簡単に書いてもらいます。

宿題の目的は、完璧な成果物を作ることではありません。小さく実践してもらい、Day3で振り返る材料を作ることです。重くしすぎないようにしましょう。

9〜10. Day3へのつなぎと、まとめ

Day2の最後には、Day3へのつなぎを入れます。これがないと、Day2で終わってしまう参加者が出てきます。「明日は、今日作った実践案をもとに、3日間で何が整理できたのか、そしてここから先にどんな課題が残っているのかを一緒に振り返ります」と伝えて、Day3を「学びを整理して、次に進む日」として期待してもらいます。

そのうえで、Day1で現状を整理したこと、Day2で改善ポイントを1つ選んだこと、明日は振り返りと課題の整理をすることを、短くまとめて終わります。Day3の組み立て方は、Day3を「整理する日」にする11ステップで解説しています。

Day2の構成を確かめる5つの基準

Day2の構成も、AIでたたき台を作れます。WHO、WHAT、HOW、Day1の内容と宿題、参加者の悩みや不安などを渡すと、Day1からDay3までつながる構成案を出してくれます。講座では、そのためのAIへの依頼文も用意しています。

AIの案は、実際の参加者の状況や宿題の内容に合わせて直してください。確かめるのは次の5つです。

  1. Day1の内容とつながっているか:現状や宿題から自然に入れているか
  2. 参加者が自分の課題に気づけるか:「自分の場合はここだ」と分かる内容か
  3. 改善ポイントが多すぎないか:今すぐ取り組める量に絞られているか
  4. ワークが具体的か:問いが明確で、手が止まらないか
  5. Day3へのつながりがあるか:振り返りや面談の案内に接続しているか

Day2でよくある失敗

最後に、Day2でつまずきやすいポイントを挙げておきます。

  • 詳しい方法やパターンを増やしすぎて、参加者が動けなくなる
  • ゴールを欲張って、1日で全部を解決しようとする
  • 宿題を重くしすぎて、提出されなくなる
  • Day3へのつなぎがなく、Day2で離脱されてしまう

どれも、講師の熱意が裏目に出てしまうパターンです。熱意はそのままに、「足す」から「絞る」に切り替えるだけで、Day2は大きく変わります。

まとめ

  • Day2はノウハウを増やす日ではなく、「自分の場合はここを直せばいい」と気づいてもらう日
  • Day1は現在地を知る日、Day2は直すところを見つける日
  • 前半で昨日とつなげて安心してもらい、後半で改善ポイントを絞って1つ選んでもらう
  • 宿題から見える共通点を扱うと、参加者は「自分だけではない」と安心できる
  • 宿題は小さな実践と気づきにとどめ、Day3へのつなぎを入れて終える

まずは、あなたのDay2で伝えようとしている改善ポイントを全部書き出し、その中から3つに絞ってみてください。