集客のためには、きれいなホームページが必要かもしれない。SNSも全部やったほうがいい気がする。新しいツールや教材も、そろえておかないと不安になる。
そうやって一つずつ手を広げているのに、なかなか申し込みにつながらない。そんな状態で止まっている方は、とても多いです。真面目な人ほど「足りないものを足そう」と考えるので、やることがどんどん増えていきます。
結論から言うと、売上を作るために本当に必要なものは、思っているよりずっと少ないです。大事なのは、何かにお金や時間を使う前に「それは、集客・信頼づくり・販売のどこに効くのか」を確かめることです。
私自身、コーチ・コンサルタント向けのビジネスは、ブログとメルマガだけで回してきました。この記事では、その仕組みの中身と、手を出す前に確かめている4つの質問、そして「それだけで大丈夫?」と不安になったときの考え方をお伝えします。
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手を広げるほど、成果が出にくくなる理由
やることを増やすと、成果も増えそうな気がしますよね。でも実際には、手を広げるほど成果は出にくくなります。原因は努力の量ではなく、構造にあります。
一つ目は、時間とお金が分散することです。ブログもSNSも動画も同時に始めると、一つひとつにかけられる時間は少なくなります。どれも中途半端なまま、どれも育ちません。
二つ目は、何が効いたのか分からなくなることです。同時にいくつもの方法を試していると、申し込みが来ても、どこから来たのかが見えません。次に何を伸ばせばいいのかが決められず、また新しい方法を探すことになります。
三つ目は、途中までしか作っていないものが増えることです。ホームページは作りかけ、SNSは3日で止まり、教材は半分しか見ていない。こうした「未完成」が増えるほど、気持ちの負担も大きくなります。
足す前に、今あるものを完成させる
売上の仕組みは、集客して、信頼を作って、必要な人に商品を案内する、という一本の流れです。この流れが一度つながれば、売上は生まれます。新しいものを足すより、今ある流れを最後までつなぐほうが先です。
集客の方法をたくさん試す前に考えたいことは、集客六原則で整理する6つの集め方でも解説しています。
私がブログとメルマガだけで回している仕組み
私のコーチ・コンサルタント向けのビジネスは、ブログとメルマガだけで完結しています。役割分担はとてもシンプルです。
| 道具 | 役割 | 読者の状態 |
|---|---|---|
| ブログ | 集客(知ってもらう) | 検索や紹介で記事を読み、私を知る |
| メルマガ | 価値提供(信頼を作る) | 考え方やノウハウを受け取り、共感する |
| 申し込み | 販売 | 本気で取り組むと決めた人が、コンサルに申し込む |
売上を作るために私がしている作業は、基本的にブログとメルマガを書くことです。しかも、どちらも毎日は書いていません。1週間や2週間、更新しないこともあります。
仕組みを整えたあとは、何もしない日のほうが多いくらいです。その分、クライアントさんのサポートにしっかり時間を使えますし、自分の好きなことにも時間を使えます。
少ない道具で回るのは、流れがつながっているから
ブログとメルマガだけで足りるのは、道具が優れているからではありません。「知ってもらう→信頼してもらう→必要な人が申し込む」という流れが、2つの道具の中でつながっているからです。
逆に言えば、道具をいくつ持っていても、この流れのどこかが切れていれば売上にはなりません。ブログとメルマガの役割の違いは、インターネット上の2つの資産「リスト」と「トラフィック」でも詳しく書いています。
よくある「今は必要ないもの」3つ
個人で商品を売り始めたばかりの時期に、お金と時間をかけすぎやすいものがあります。どれも「絶対にいらない」わけではありません。ただ、順番が早すぎることが多いのです。
- 立派なホームページ:今は、専門知識がなくても無料や低い費用で見やすいサイトが作れます。大事なのは見た目より、作ったページをどれだけの人に見てもらえるかという集客の部分です
- 見た目だけのヘッダーやデザイン:「きれいなデザイン=売れるデザイン」ではありません。私もコンサル生のヘッダーを1時間ほどで作ることがありますが、読者に何を伝えるかが決まっていれば、それで十分に反応は取れます
- 次々に買う教材やセミナー:学ぶこと自体は大切です。ただ、今の段階で使わない知識を集めても、手元の仕組みは一歩も進みません
こうしたものにお金をかける前に、ブログやメルマガの中身、つまり「誰に、何を伝えるか」を整えるほうが、売上にはずっと早くつながります。デザインより先に整えることは、アメブロのデザインにお金をかける前に整える3つのことでも解説しています。
お金と時間を使う前に確かめる4つの質問
「これをやれば集客できる」「これがないと売れない」と言われると、つい手を出したくなります。そんなときは、申し込む前に次の4つを自分に質問してみてください。
| 質問 | 確かめること |
|---|---|
| 1. 集客・信頼づくり・販売のどこに効くのか | 自分の流れの中で、どの部分を強くするものか |
| 2. どれくらいの人に見てもらえて、何人が次に進みそうか | 見込める人数と、申し込みにつながる割合 |
| 3. その見込みに根拠はあるか | 過去のデータや、似た人の実例があるか |
| 4. 今あるものでは足りない理由は何か | ブログやメルマガではできないことか |
たとえば、ホームページを作るかどうか迷ったとします。1つ目の質問で「集客に効くはず」と考えても、2つ目で「毎月どれくらいの人が見に来るのか」を答えられないなら、まだ判断の材料が足りません。4つ目で「ブログではなくホームページでなければいけない理由」が出てこなければ、今は必要ないと判断してよいでしょう。
答えられないものは、いったん保留にする
4つの質問に答えられないものは、悪いものとは限りません。ただ、今の自分にとって必要かどうかが、まだ分からない状態です。
そういうものは、買わずに「保留リスト」に書いておきます。仕組みが一通り回ってから見直すと、半分以上は必要なかったと気づくことも少なくありません。
「それだけでは不安」と感じたときの考え方
ブログとメルマガだけで回している、とお話しすると、「本当にそれだけでいいんですか?」「今の時代にそれだけだと不安です」と相談されることがあります。
その気持ちはよく分かります。そんなとき、私はこう聞き返します。「何があれば、その不安は解消されますか?」「そう思う根拠は何ですか?」。すると多くの場合、「なんとなくそう感じている」という答えが返ってきます。
個人は、シンプルなほうが強い
大きな会社は、たくさんの部署と人がいるから、複雑な仕組みを回せます。個人が同じように、たくさんの媒体や道具を一人で回そうとしても、手が足りなくなるのは当然です。
個人の強みは、決めたらすぐに動けることと、一人ひとりのお客様に向き合えることです。この強みを活かすには、仕組みはシンプルなほうが向いています。
- 不安は「足りないもの」ではなく「見えていないもの」から生まれることが多い
- 今の流れで、どこが一番弱いのかを先に確かめる
- 足すのは、その一番弱いところを強くするものだけにする
情報をたくさん集めて、それでも結果が出ずに苦しんでいるなら、一度それらを手放してみてください。本当に必要なことは、とても少ないです。
まとめ
- 手を広げるほど、時間とお金が分散し、何が効いたのか分からなくなる
- 売上の仕組みは「知ってもらう→信頼してもらう→必要な人が申し込む」の一本の流れ。私はブログとメルマガだけで回している
- 立派なホームページ、見た目だけのデザイン、次々に買う教材は、順番が早すぎることが多い
- お金と時間を使う前に、4つの質問(どこに効くか・見込み・根拠・今あるものでは足りない理由)で確かめる
- 不安で手を広げたくなったら、何があれば解消されるのかを言葉にする
まずは、今やっていることと、やろうとしていることを全部書き出してみてください。その中で4つの質問に答えられないものに印をつけるだけで、やめてよいことが見えてきます。
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