家族との時間を大切にしたい。子どもの成長を近くで見ていたい。そう思って働いているはずなのに、働けば働くほど、家族と過ごす時間が減っていく。そんなもどかしさを感じている方は多いのではないでしょうか。
収入を増やせば、いつか時間もできる。そう考えて、今はとにかく頑張るしかないと思っている方もいると思います。
結論から言うと、家族と楽しく過ごせる時間は、働く量を増やしても手に入りにくいものです。必要なのは、自分が動けないときでも売上が生まれる「仕組み」を持つことです。
この記事では、リハビリで思うように動けなかった時期に仕組みづくりに専念し、その夏、子どもと1か月半の夏休みを過ごした私自身の体験をお話しします。そのうえで、年収だけで豊かさを測らない考え方と、休める働き方を作るための順番をお伝えします。
コンサルを始めて1年、思うように動けなくなった時期のこと
コンサルティングの仕事を始めて1年くらいたった頃のことです。仕事はある程度軌道に乗ってきていたのですが、ちょっとしたトラブルがあり、しばらくリハビリをすることになりました。
コンサルティングそのものは、オンラインの通話でできるので、仕事には大きな問題はありませんでした。困ったのは、出かけられないことです。家族と遊びに行くことも、しばらくはできなくなりました。
出かけられない3か月を、仕組みづくりに使った
そこで私は、3か月くらいは出かけるのをあきらめて、ひたすら仕組みを作ることに専念しました。自分が直接動かなくても、お客様に情報が届き、商品を知ってもらい、申し込みまで進んでもらえる流れを作ることです。
その結果、6月末には自動化の仕組みがほぼでき上がりました。そして7月は、前半だけで売上が90万円近くになりました。
この体験で私が実感したのは、自分が動けない時間でも、仕組みは働いてくれるということです。
1か月半の夏休み、子どもより先に休みに入った話
7月の10日を過ぎた頃には、子どもより早く、私のほうが夏休みに入りました。夏休みの間は、ブログもメルマガも一切書かずに、子どもとの時間にしました。
リハビリ中だったので、旅行や海・山には行けません。そのぶん、近場でできることを思いきり楽しみました。サッカーの試合を見に行ったり、子どものサッカー大会を応援したり、博覧会や映画、花火大会に出かけたり。久しぶりにボールを蹴ったり、カブトムシやクワガタを捕まえて飼ったりもしました。お盆には実家に帰省して、両親や親戚との時間も過ごしました。
気づけば、子どもと同じくらいの、1か月半の夏休みです。その間も、自動の仕組みはしっかり働いてくれていました。
8月の終わりが近づくと、子どものほうが先に夏休みを終えることになりました。お盆明けから、たまった宿題の山に文句を言いながら、なんとか終わらせたようです。結局、一番夏休みを満喫したのは、子どもより私だったかもしれません。
しかも、その間の売上は過去最高を記録しました。普通に働いていたら、こんなに長く休むことはできなかったので、仕組みづくりに取り組んで本当に良かったと思った夏でした。
忙しさを手放していった順番については、「仕事がなくなりました」の記事でも書いています。
豊かさを「年収」だけで測らない
起業してから、いろいろな起業家の方と会うようになりました。その中には、年収の高さで豊かさを測る人もいます。値札を見ずに買い物ができるかどうか、高級なマンションや車を持てるかどうか。そういう基準も、一つの考え方だと思います。
一方で、大きな金額を稼いでいても、毎日朝早くから夜遅くまで働き、スケジュールがぎっしり埋まっている人もいます。社員の給料を払うためにお金の工面に追われている人や、周りに負けたくないという気持ちで働いている人もいます。
そうした働き方にも、達成感や充実感はあるのだと思います。ただ、私が大切にしたいのは、そこではありませんでした。今の私にとっては、家族との時間のほうがずっと大切です。お金のために必死に働き続けたいとは思いません。面白そうなこと、やりたいこと、幸せだと感じることに、自分の時間を使いたいと考えています。
もともと私がビジネスを始めたのも、会社や仕事に自分の幸せを邪魔されたくない、という思いからでした。会社員時代は長時間労働に苦しみ、悩んだ時期もありました。あのとき、周りと同じように流されてそのまま働き続けていたら、1か月以上も子どもと一緒にのんびり過ごし、成長を間近で感じる幸せは味わえなかったと思います。
お金と時間のどちらも犠牲にしない働き方については、気軽にサッカーができる人生とできない人生でも書いています。
休める働き方を作る4つの順番
最後に、「休める働き方」を作るための順番を、一般的な考え方として整理しておきます。いきなり全部を自動にしようとせず、次の順番で一つずつ進めるのがおすすめです。
- 自分が動かないと止まる作業を書き出す:集客、説明、申し込みの受付、商品の提供など、今の仕事を順番に並べる
- くり返し同じことを伝えている部分を見つける:毎回同じ説明をしている部分は、文章や動画、自動のメールに置きかえやすい
- まず1本の流れを最後まで完成させる:途中まで作った仕組みがたくさんあるより、最後までつながった仕組みが1本あるほうが働いてくれる
- 休む期間を先にカレンダーに入れる:休みを「空いたら取る」にすると、仕事がいつまでも埋めてしまう。先に決めてから、それまでに仕組みを整える
たとえば、個別相談を仕事にしている人の場合
イメージしやすいように、例を出してみます。オンラインで個別相談を受けているコーチがいたとします。この人は、SNSで知り合った人に一人ずつメッセージを送り、相談の前に毎回同じ説明をして、申し込みの受付と入金の確認も自分でしていました。
仕事を書き出してみると、「サービスの説明」「よくある質問への回答」「申し込みの受付」は、毎回ほとんど同じことをくり返していると分かりました。そこで、サービスの説明と質問への回答を1本の案内ページにまとめ、申し込みはフォームで受け付けるようにします。さらに、申し込んだ人には、相談の前に読んでほしい内容が自動のメールで届くようにします。
相談そのものは、これまでどおり本人が行います。それでも、相談の前後にかかっていた時間が減るぶん、休みを先に決めても仕事が回るようになります。全部を自動にしなくても、くり返しの部分から仕組みに置きかえるだけで、働き方は少しずつ変えられます。
仕組みの全体像と作り方は、フルオートマーケティング構築の5ステップで詳しく解説しています。
仕組みは、一度作れば終わりではありません。作ったあとも、数字を見ながら少しずつ直していく必要があります。それでも、「自分が動いた分だけ収入になる」働き方から、一歩ずつ抜け出していくことはできます。
休める働き方づくりでよくある失敗
仕組みづくりに取り組むときに、つまずきやすい点も押さえておきます。
- 全部を一度に自動にしようとする:作るものが多すぎて、どれも完成しないまま時間が過ぎます。まずは1本の流れを最後まで作ります
- 休む時期を決めずに作り始める:期限がないと、仕組みづくりはいつまでも後回しになります。休みたい時期から逆算して進めます
- 仕組みができたら、何も見なくなる:申し込みの数や読まれ方は、時期によって変わります。休みの前後で数字を確かめる日を決めておきます
- 家族に何も伝えずに仕事を減らす:「なぜ今は仕組みづくりに集中するのか」を家族と話しておくと、協力してもらいやすくなります
まとめ
- 家族と過ごす時間は、働く量を増やしても手に入りにくい。自分が動けないときでも売上が生まれる仕組みが必要
- 私はリハビリで出かけられなかった3か月を仕組みづくりに使い、その夏、子どもと1か月半の夏休みを過ごした
- 豊かさを年収だけで測らず、自分が本当に時間を使いたいことから働き方を考える
- 休める働き方は「止まる作業を書き出す→くり返しを見つける→1本を完成させる→休みを先に決める」の順で作る
まずは、今の仕事の中で「自分が動かないと止まる作業」を書き出してみてください。その中で毎回同じことを伝えている部分が、最初に仕組みにできる場所です。


