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自分の行動以外の何かに期待するのはやめよう

コラム
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世の中には現状に満足していないサラリーマンはとても多くいます。

昔は私もそのうちの一人でした。

 

そんな人はよくこんなことを口にします。

「いつになったら景気が良くなるのか?」

「いつになったら給料はもっと上がるのか?」

「いつになったら待遇がもっと良くなるのか?」

「いつになったら・・・」

本人もたぶん何となく分かっていると思いますが、こんな思考でいる限りは、これから先も不満を感じながらの人生が過ぎていき、何も変わらないまま終わってしまうでしょう。

理由は明確で、「願望には現実を変える力がない」からです。

 

願うだけでは何も変わらない

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「思考は現実化する」という有名な書籍がありますが、思考は意志に近く、ここで言う願望とは違います。

それに実践するから現実化するのであって、ただ願うだけでは何も変わりません。

 

なお、同じ状況にいても、国によって違う認識を抱く傾向があるそうです。

 

例えば、日本人とアメリカ人の場合、「現状」に対しても考え方が違います。

・アメリカ人:「現状=個人がした選択の積み重ねの結果」
・日本人  :「現状=与えられた義務」

あくまで傾向ですが、アメリカ人の多くは、自分の未来は自分の意志で変えられると考えます。

そして、今の状況も自分の意思で選択したものだと考えます。

 

一方で日本人の多くは、自分の意思ではどうすることもできない大きな力によって自分の人生が決まっていると考えがちです。

今の状況は自分の選択ではなく、大きな力によって作られたものだと考えます。

「仕方がない」

日本人がよく使うこの言葉はそれを象徴していますね。

自分には責任がない、他のものの影響により、自分の力や意思ではどうすることもできないことを正当化する際によく使います。

 

または、何か巨大な力が働いている場合ですかね。

国家、社会、政治、経済、法律、時代、運などなど・・・

そして、日本人は会社もそこに含めたがります。

例えば、会社でどんなに苦しい状況になったとしても、その状況は自分が選択した結果だとは考えません。

「そうなったのは仕方がないので、我慢しよう。」

「ジタバタしても仕方がないので、状況が良くなるのを待とう。」

こんなことをよく言います。
(サラリーマン時代は私もこの思考で我慢して徹夜してました)

 

日本の教育の弊害

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日本人は子供のころから我慢することの大切さを教育されます。

そして、周りのために自分を犠牲にすることの大切さも教育されます。

それにより、自分を犠牲にして、我慢することは当たり前だと考えるようになります。

そして、周りにも自分を犠牲にして我慢している人ばかりいるので、それが正しい生き方だと判断してしまいます。

 

日本人の多くが持っているこの価値観による良いことは当然あるし、欧米などの人が持つ価値観にも悪い部分はあると思うので、絶対にその思考がダメとは言いません。

しかし、何も行動せずに何かが起こるのを待っている人には、基本的に何も起こりません。

自由にも豊かにもなれずに、日々同じことを繰り返しながら年老いて死んでいきます。

自由や豊かさは天から降ってくるものではありません。

 

行動しなければ何も変わらない

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現状を変えたいという思いがあるなら、「待つ」とか「我慢する」というのは賢い選択肢ではないです。

当然ですが、国や社会が時代の変化で好転することはあります。

しかし、変化のスピードはとてもゆっくりしたものなので、1~2年程度で個人の生活が劇的に変わるなんてことはまずありません。

あなたが何もせずに、いつの間にかいい時代になったときには、自分はもう年老いているか、もうこの世にいないかもしれませんね。

 

逆に、自分にとって悪い方向に変わることもあるでしょう。

時代の変化で状況がどんどん悪くなっていく可能性があります。

例えば、技術の進歩やグローバル化により、専門的なスキルがいらない誰でもできる仕事に関しては、機械化や外国人労働者の割合がどんどん高くなってきています。

それにより、失業してしまう人も増えていくでしょう。

 

しかも、これは止めようのない時代の流れでもあります。

 

会社に期待するのはやめよう

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需要が減っていき、衰退してしまう業界もたくさんあります。

そんな状況にいるにもかかわらず、何もせずにただ何かを待っているだけでは、確実に良くなる見込みはありません。

 

そんな中で会社が状況を改善してくれることもありません。

期待するだけ無駄でしょう。

会社は理念やビジョンで素晴らしいことを言いますが、実際にはそこで働く労働者のために存在しているのではありません。

どんなに不満を抱えていても、どんなに愚痴を言ったとしても我慢して働いている状態であれば、会社にとっては問題なしです。

 

事故や事件が起きたり、労働組合に処遇の改善を求められない限りは、「改善する必要なし」と判断されます。

酷いところだと今よりもっと無理をさせても我慢するだろうとさらに劣悪な状況を強いる経営者もいるかもしれません。

 

たまにニュースに出るブラック企業は後を絶ちませんからね。

そういうところは我慢できない人がいたとしても、少数であればリストラして、もっと我慢強い人を雇えば問題なしだと考えるでしょう

しかも、日本人は我慢強く生きるように教育されて育つので、例え法律違反の過酷な労働条件だったとしてもその状況を疑わずに我慢を続けてくれる人はたくさんいます。

残念ながら、それにより過労死や自殺も後を絶ちません。

 

また、景気が良くなったり、会社の業績が良くなれば自分の待遇も改善されるだろうと信じて込んで、必死に過酷な状況に耐えている人もいます。

しかし、残念ながら従業員の待遇改善に対しては後ろ向きな経営者が多いのも事実です。

利益の大半は設備投資のための資金になったり、宣伝広告のための投資になるなど、会社拡大の為か、または自分の私腹を肥やしたりする経営者はたくさんいます。

今の時点で従業員を大切にしてくれていない会社であれば、多少利益が増えたとしても、突然従業員の待遇が劇的に良くなることなんてほとんどありません。
(多少ボーナスが増えて終わりです)

 

そんな所でいつまでも我慢を続けていても、報われる日が来る可能性はとても低いと思います。

 

自分の人生を変えられるのは自分だけ

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自分の人生を変えられるのは自分だけです。

この考えをしっかりと持って、自分自身で現状を変えていくのが一番堅実だし、リスクも低いと思います。

 

それに、本当に仕方のない状況なんて滅多にないです。

今の会社の待遇に不満があれば、我慢することだけが選択肢ではありません。

他にも会社はいくらでもあるし、起業という選択肢もあります。

 

必要とされる高度なスキルを身につけて、会社が高待遇でも「ぜひ来てください!」というくらいの人材になることもできます。

そういった選択肢を見ようともせずに何か不思議な力が働いて、いつの間にか自分を助けてくれることに期待して我慢するのは、奇跡を待っているのと同じだと思います。

 

映画や漫画の主人公であれば、ある日突然不思議な力を身につけて世界を変えることもできるでしょう。

しかし、残念ながら現実世界では都合良く、そんな不思議なことは起こりません。

それに、映画や漫画の主人公は数々の困難を乗り越えます。

不思議な力を身につけて、何の困難もなくハッピーエンドになる主人公などいません。

 

また、我慢をしていても、事件、事故、災害に巻き込まれたり、病気になったり、リストラ、倒産など悪いことが起こるかもしれません。

そうなれば、一度きりの人生を無駄にするリスクも大きいです。

 

今まで通りの我慢の日々を送るべきかどうかは、その我慢が報われる可能性がどれくらいあるのかということと、その我慢によってどれくらいの代償を支払う必要かあるのかを一度真剣に考えたうえで、判断してみてください。

そして、その判断には不満ばかり抱えて一度きりの人生の貴重な時間が無駄に過ぎ去ってしまうリスクも含めて考えてみてください。

その結果で、何かが起こるのをそのまま待ち続けるのか、自分で状況を変えるために動き出すのかを選択するといいと思います。