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紹介は、待っていても起きません|受講生が次のお客様を連れてきてくれる関係の作り方と4つの頼み方

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講座を受けてくれた人からは、「とても良かったです」と言ってもらえる。アンケートの満足度も高い。それなのに、受講生の紹介で新しいお客様が来ることは、ほとんどない。毎回の募集は、また一から集客するところから始まる。こういう悩みを持つ講師やコーチの方は多いです。

「良い講座を作れば、自然に口コミで広がる」とよく言われます。確かに、満足してもらうことは前提です。でも、満足した人が自分から紹介してくれることは、思っているよりずっと少ないです。

結論から言うと、紹介は待っていても起きません。紹介してもらうには、一回きりで終わらない関係を作り、紹介しやすい形を用意し、こちらからはっきりお願いする必要があります。紹介は、偶然ではなく、設計して生まれるものです。

この記事では、紹介が広告より強い理由、紹介が起きない3つの理由、関係の作り方、熱心なお客様への向き合い方、そして紹介の4つの頼み方を解説します。

紹介は、どんな宣伝より信頼される

まず、紹介の力を確認しておきます。

あなたがどれだけ丁寧に講座の案内を書いても、読む人にとっては「売り手の言葉」です。一方、信頼している友人や仕事仲間から「あの人の講座、良かったよ」と言われると、人はそれを宣伝ではなく、自分のための助言として受け取ります。

紹介で来てくれる人には、もう一つ特徴があります。紹介してくれた人が、あなたの人柄や講座の進め方をすでに伝えてくれているので、初めから信頼を持って来てくれることです。講座と合わない人は、紹介する側が自然に外してくれます。そのため、紹介で来た人は、成果が出やすく、長く付き合える人であることが多いです。

少人数で売る個人にとって、紹介は一番信頼される入口です。 広告にお金をかけなくても、一人の満足が次の一人につながる。これが続けば、毎回ゼロから集客する必要がなくなっていきます。

紹介が起きない3つの理由

では、満足してもらっているのに、なぜ紹介が起きないのか。多くの場合、原因は次の3つのどれかです。

理由 お客様の頭の中 必要なこと
1. 頼まれていない 紹介してほしいと思っているとは知らなかった こちらからはっきりお願いする
2. 関係が終わっている 講座が終わったら、もう連絡を取っていない 講座のあとも関わり続ける
3. 誰に紹介すればいいか分からない 良かったけれど、どんな人に合うのか説明できない 紹介してほしい人を具体的に伝える

1つ目は、意外に思われるかもしれません。でも、お客様の多くは、あなたが紹介を望んでいることを知りません。「紹介してほしいと言うのは、ずうずうしい気がする」と遠慮して、何も伝えていない講師は少なくありません。お客様からすると、頼まれていないことを、わざわざ自分からする理由はありません。

3つ目も大事です。紹介したい気持ちがあっても、「どんな人に、どう説明すればいいのか」が分からないと、人は動けません。紹介する側に、説明の手間をかけさせない工夫が必要です。

一回きりの取引で終わらせない

紹介が起きる土台になるのは、お客様との関係です。

講座を売ることだけを考えていると、お客様は「一度売上をくれる人」に見えてきます。講座が終われば関係も終わり、次の売上のためには、また新しいお客様を探さなければなりません。これでは、いつまでも集客に追われ続けます。

反対に、お客様を長く付き合う相手として見ると、考えることが変わります。「どうやって売るか」ではなく、「この人にもっと成果を出してもらうには、何ができるか」を考えるようになります。この姿勢が伝わったとき、お客様はあなたの応援者になってくれます。

関係を続けるためにできることは、特別なことではありません。

  • 講座のあとにも連絡する:修了して少したったころに、「その後どうですか」と声をかける
  • 発信へのコメントや質問に、ていねいに返す:自分のことを見てくれていると感じてもらえる
  • 成果が出たら、一緒に喜ぶ:報告をくれた人には、必ず返事をする
  • 講座の外でも役に立つ情報を送る:修了した人向けに、続けて学べる情報を届ける

講座が終わったあとのお客様への関わり方は、成約後・未成約後・検討中のフォローでも詳しく書いています。

熱心なお客様に、いちばん時間を使う

関係を大事にするといっても、すべてのお客様に同じだけ時間を使うことはできません。一人で仕事をしている以上、時間には限りがあります。全員に同じように手をかけようとすると、結果として誰への関わりも薄くなってしまいます。

そこで、特に熱心に関わってくれるお客様を見つけて、その人たちにいちばん時間を使います。これは、ほかのお客様をないがしろにするという意味ではありません。あなたの講座を一番大事にしてくれている人に、感謝を形にして返すということです。

熱心なお客様は、次のような人です。

  • 何度も講座やサービスを選んでくれる人
  • メールや発信に、いつも反応してくれる人
  • 講座で学んだことを実践して、成果を報告してくれる人

こうした人たちには、たとえば次のような関わり方ができます。

  1. 新しい講座や企画を、一般の案内より先に知らせる
  2. 修了した人だけが集まる場を用意し、近況を話せるようにする
  3. 本人の許可を得て、成果を事例として紹介する(本人にとっても励みになる)
  4. 新しい講座を作るときに、意見を聞かせてもらう

こうした関わりを続けていると、熱心なお客様は、自分から周りの人にあなたのことを話してくれるようになります。紹介の多くは、この人たちから生まれます。

紹介をお願いする4つの頼み方

関係ができていれば、あとはお願いの仕方です。私は次の4つを意識しています。

1. 頼む場所を決めておく

紹介のお願いは、思いついたときにするのではなく、決まった場所に組み込んでおきます。

  • 講座の最終回や、修了のあいさつのメール
  • 成果の報告をもらったときの返信
  • メールやお知らせの最後の一言

たとえば、メールの最後に「この内容が、身近な誰かの役に立ちそうなら、ぜひ教えてあげてください」と一言添える。これだけでも、紹介は起こりやすくなります。

2. 頼むタイミングは、成果が出た直後

お客様が一番紹介したくなるのは、講座のおかげで何かが変わった直後です。「初めて申し込みが来ました」「講座を開けました」という報告をもらったら、一緒に喜んだうえで、「同じように悩んでいる方が周りにいたら、ぜひつないでください」と伝えます。

気持ちが動いているときにお願いすると、お客様も自然に受け止めてくれます。時間がたつと、その熱は少しずつ冷めていきます。

3. 紹介してほしい人を具体的に伝える

「どなたかいたら紹介してください」では、お客様は誰を思い浮かべればいいか分かりません。紹介してほしい人を、具体的に伝えます。

「会社員をしながら、自分の経験を講座にしたいと考えている方」「講座を作ったけれど、募集のしかたで止まっている方」。このように、状況と悩みで伝えると、お客様の頭に特定の誰かの顔が浮かびます。講座で伝えていることと、あなたの発信の主張が一貫していると、お客様も説明しやすくなります。

4. 紹介しやすい道具を渡す

紹介する側の手間を、できるだけ減らします。

  • そのまま転送できる、講座の短い紹介文
  • 紹介された人が申し込める、案内のページ
  • 紹介された人がまず受け取れる、無料の資料や説明会

さらに、紹介してくれた人へのお礼を決めておくのもいい方法です。お礼の形は、次の講座の割引でも、個別の相談の時間でも構いません。紹介の成果に応じて報酬を支払う仕組みを作ることもできます。大事なのは、紹介してくれた人が「紹介してよかった」と感じられることです。

紹介をお願いするときの3つの失敗

最後に、紹介のお願いでやりがちな失敗も挙げておきます。

  • お礼だけを前に出す:報酬を強く打ち出すと、紹介が「お金のため」に見え、紹介された人も身構えてしまう。お礼は、感謝を形にしたものとして控えめに伝える
  • 成果が出ていない人にも同じように頼む:まだ手応えを感じていない人は、紹介できる気持ちになっていない。先に、その人の成果のために力を尽くす
  • 紹介された人を、ほかの人と同じように扱う:紹介してくれた人の顔を立てる意味でも、紹介で来た人には最初にていねいな声かけをし、紹介者にもお礼を伝える

特に3つ目は大切です。紹介された人への対応は、紹介してくれた人への対応でもあります。紹介された人が満足すれば、紹介してくれた人は「紹介してよかった」と感じ、次の紹介にもつながっていきます。

最初の紹介は、身近な人から始まる

まだ受講生が少ない方は、「紹介してくれるお客様がいない」と感じるかもしれません。その場合は、身近な人から始めてください。

あなたの仕事を応援してくれる家族や友人、以前の仕事仲間。こうした人たちに、「今こういう講座をしていて、こういう悩みを持つ人の力になりたい」と伝えてみる。直接お客様にならなくても、周りの誰かにつないでくれることがあります。最初の紹介は、たいていこうした身近な応援者から生まれます。

私がチャレンジ企画で、準備1週間・集客3名で売上600万円という結果になったことがあるのも、たくさんの人を集めたからではありません。来てくれた少数の人と深く関わったからです。少数の人との深い関係は、売上だけでなく、次のお客様を連れてきてくれる力にもなります。個別の面談でどう関わるかについては、カウンセリングセールスの10ステップで解説しています。

まとめ

  • 紹介は、どんな宣伝より信頼される入口。紹介で来る人は、成果が出やすく長く付き合える人が多い
  • 紹介が起きない理由は「頼んでいない」「関係が終わっている」「誰に紹介すればいいか分からない」の3つ
  • 講座を一回きりの取引で終わらせず、修了後も関わり続ける
  • すべての人に同じだけではなく、熱心なお客様にいちばん時間を使う
  • 頼む場所を決め、成果が出た直後に、紹介してほしい人を具体的に伝え、紹介しやすい道具を渡す

まずは、最近成果を報告してくれたお客様を一人思い浮かべてください。その人への返信に、「同じように悩んでいる方がいたら、ぜひつないでください」という一言を添えるところから始めましょう。