コピーライティングのテンプレートを手に入れた。チェックシートも印刷した。それなのに、いざ商品の案内文を書こうとすると、1行目から手が止まってしまう。そんな悩みを持っている方は多いです。
こういうとき、多くの方は「自分には文章の才能がない」と考えます。でも、原因は才能ではないことがほとんどです。
結論から言うと、テンプレートを使っても書けないのは、テンプレートを「書いた後」に使っているからです。世の中に出ているテンプレートやチェックシートの多くは、書き上げた文章を見直すためのものです。でも、困っている方の多くは、そもそも文章が書けないところで止まっています。
私は九州の田舎の、裕福とは言えない家庭の出身です。文章が特別うまかったわけではありません。それでも、売るための文章を書けるようになってから、コンテンツの販売やコンサルティングの案内で、数百万円という金額を文章で売ってきました。そのときに頼りにしていたのが、書く前に使う「質問形式」のテンプレートです。
この記事では、その考え方と、自分用のテンプレートを作って使う手順をお伝えします。
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この記事の続きとして、販売ページを書く前に答えておく顧客理解の問いから、構成・本文・最後の迷いを消す材料まで、AIと作る手順をまとめました。
チェックシートがあっても、売れる文章が書けない理由
チェックシートは「書いた文章に、必要なことが入っているか」を確かめる道具です。見直しには役立ちますが、白紙の状態から文章を生み出してはくれません。
書けない方が困っているのは、見直しの段階ではなく、その手前です。
- 何から書き始めればいいのか分からない
- 商品の良さを言葉にしようとすると、ありきたりな表現しか出てこない
- 書いているうちに、話があちこちに飛んでしまう
これらは、文章力の問題というより、書く前に考えておくべきことが整理されていないことから起きています。材料がそろっていない状態で書き始めるので、手が止まるのは自然なことです。
「書くための補助」になるテンプレートとは
そこで私が使っているのが、文章を書く前に、質問に1つずつ答えていくテンプレートです。
イメージとしては、誰かに質問されているような対話形式です。
- 「この商品は、どんな人のためのものですか?」
- 「その人は、今どんなことに困っていますか?」
- 「なぜ、その人は今まで解決できなかったのですか?」
こうした質問に、話し言葉で答えを書いていきます。うまく書こうとする必要はありません。答えを並べていくと、それがそのまま売るための文章の材料になり、順番に並べれば下書きになります。
白紙に向かって「売れる文章を書こう」とすると、何を書けばいいか分からなくなります。でも、質問に答えるだけなら、多くの方が書けます。テンプレートは、その「答えやすい質問」を、答える順番どおりに並べたものです。
質問形式テンプレートで押さえる5つの問い
テンプレートに入れる質問は、商品や売り方によって変わります。ここでは、どんな商品でも使える骨組みとして、5つの問いを紹介します。
| 問い | 答えることで決まるもの |
|---|---|
| 1. 誰に向けて書くのか | 読んでほしい人の姿(年齢・状況・悩み) |
| 2. その人は、どうなりたいのか | 読者が本当に手に入れたい未来 |
| 3. なぜ、今までうまくいかなかったのか | 読者がまだ気づいていない原因 |
| 4. あなたの商品は、それをどう解決するのか | 商品の中身と、選ばれる理由 |
| 5. 申し込む前に、どんな不安があるか | 迷いを消すために伝えること |
1と2:誰に、どこへ連れて行くのか
最初に答えるのは「誰に向けて書くのか」です。ここがあいまいだと、誰にも響かない文章になります。そのうえで、その人が本当に手に入れたい未来を言葉にします。「稼げる」「痩せる」のような手段ではなく、その先にある暮らしまで書き出すのがポイントです。
3と4:なぜうまくいかず、どう解決するのか
次に、読者が今までうまくいかなかった原因を書きます。原因が分かると、読者は「だから自分はうまくいかなかったのか」と納得し、その解決方法に興味を持ってくれます。そこで、あなたの商品がどう解決するのかを答えます。
5:申し込む前の不安
最後に、読者が申し込む前に感じそうな不安を書き出します。「自分にもできるのか」「時間が取れるか」「お金をかけて大丈夫か」。これらに正直に答えておくと、読者は安心して判断できます。
販売ページ全体に必要な要素は、売れるセールスレターの8大要素で詳しく解説しています。5つの問いに答えたあと、8大要素に当てはめて抜けを確かめると、材料がそろいやすくなります。
テンプレートを使って文章を書く4つの手順
質問形式のテンプレートは、次の順番で使います。
- 質問に、話し言葉で答えを書く(きれいに書こうとしない)
- 答えの中から、読者の言葉に近い表現に印をつける
- 答えを、テンプレートの順番どおりに並べて下書きにする
- 最後にチェックシートで、抜けている要素がないかを確かめる
大事なのは、1の段階で文章を整えようとしないことです。整えようとした瞬間に手が止まります。まずは思いつくまま答えを出し切ってから、並べ替えと見直しをします。
チェックシートは、4の段階で使います。書いた後に確かめる道具として使えば、チェックシートもきちんと役に立ちます。
見出しや1行目の言葉に悩んだときは、反応率の高いキャッチコピーを最も簡単に書く方法も参考にしてください。
テンプレートを使うときによくある失敗
質問形式のテンプレートを使っても、うまくいかないことがあります。よくある失敗は次の4つです。
| よくある失敗 | どう直すか |
|---|---|
| 質問に一言だけで答えて終わる | 「たとえば?」「なぜ?」を自分に問い直して具体的にする |
| 読者ではなく自分が言いたいことを書く | 読者が普段使う言葉で答える |
| 1の「誰に」を飛ばして書き始める | 読者の姿が浮かぶまで、1に時間をかける |
| 基礎を知らないまま、テンプレートだけ使う | 売れる仕組みの全体を先に理解する |
最後の失敗は見落とされがちです。テンプレートは、売るための考え方を知っている人が使って初めて力を発揮します。野球のルールを知らないまま、いきなり試合に出ても活躍できないのと同じです。
文章の前に、順番と基礎がある
コピーライティングには、よく知られた型がたくさんあります。ただ、どの型を使うにしても、先に押さえておきたい順番があります。
まず、誰にどんな価値を届けるのかという商品の土台を決めます。次に、読者との信頼関係を作ります。そのうえで、売るための文章を書きます。
文章は、この順番の最後にくるものです。土台と信頼がないまま文章だけを磨いても、売上にはつながりにくいです。逆に、土台と信頼があれば、文章が多少つたなくても伝わります。
読者の気持ちを段階的に育てる考え方は、ステップメールで行う6つの教育で解説しています。テンプレートの質問と組み合わせると、何をどの順番で伝えればいいのかがさらに分かりやすくなります。
まとめ
- テンプレートを使っても書けないのは、「書いた後」に使う道具で「書く前」を補おうとしているから
- 書く前に使うのは、質問に答えていく質問形式のテンプレート
- 骨組みは「誰に」「どうなりたいか」「なぜうまくいかなかったか」「どう解決するか」「どんな不安があるか」の5つ
- 答えは話し言葉で出し切り、並べ替えてから、最後にチェックシートで確かめる
- 文章の前に、商品の土台と信頼関係という順番がある
まずは、あなたの商品について、5つの問いのうち1つ目の「誰に向けて書くのか」だけを、話し言葉で書き出してみてください。そこが決まると、残りの問いにも答えやすくなります。
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