チャレンジ企画をやってみたい。でも、募集文もまだ納得いくものが書けていないし、台本も途中。スライドもきれいにしたい。
「全部そろったら募集しよう」と思っているうちに、気づけば何週間も経っていた。そんな状態で止まっている方は、とても多いです。
これは意志が弱いからではありません。準備には終わりがない、という構造の問題です。より良くしようと思えば、募集文も台本もスライドも、いくらでも直すところが見つかります。
結論から言うと、チャレンジ企画は準備ができてから日程を決めるのではなく、先に日程を決めてから準備するものです。私自身、準備1週間・集客3名のチャレンジ企画で600万円の売上を作ったことがあります。一方で、準備3週間・集客59名で売上200万円だったこともあります。準備にかけた時間の長さと売上は、比例するわけではないのです。
この記事では、先に決めるべき日程、募集期間と面談日の目安、作るものの優先順位、そして予定が遅れたときの考え方をお伝えします。
「準備ができたら募集」がうまくいかない理由
チャレンジ企画を作ろうとすると、次のような気持ちが出てきます。
- もっと良い募集文にしたい
- もっと台本を整えたい
- もっとスライドをきれいにしたい
- もっと商品内容を詰めたい
- もっと面談の台本を作り込みたい
どれも、良いものを届けたいという誠実な気持ちから出てくるものです。ただ、ここにこだわりすぎると準備がいつまでも続き、最後には「まだ準備ができていないので、今回は見送ろう」となってしまいます。
締め切りがないと、作業の順番が決まらない
もう一つの問題は、日程が決まっていないと「いつまでに、何を作ればいいか」が分からないことです。
開催日が決まっていれば、「募集開始までに募集文」「Day1までにDay1の台本」と、逆算で作業が並びます。開催日がないと、全部が同じくらい大事に見えて、手をつける順番が決まりません。結果として、スライドの色を選ぶような、後でもいい作業に時間を使ってしまいます。
先に日程を決めるのは、自分を追い込むためではありません。作業に順番をつけるためです。
最初に決める7つの日程
チャレンジ企画では、準備を始める前に、次の日程を決めてしまいます。
- 開催日
- 募集開始日
- 募集締切日
- Day1の日程
- Day2の日程
- Day3の日程
- 個別面談の日程
この枠が先にあるから、作業が進みます。チャレンジ企画は、完璧に整ってから開くものではありません。開催日を決めて、そこに向けて必要なものを作り、実際に出して、反応を見ながら直していくものです。
Day1〜Day3は短い間隔で
中心になるのは、Day1・Day2・Day3の日程です。たとえば次のような形があります。
| パターン | Day1 | Day2 | Day3 |
|---|---|---|---|
| 連続で開く | 火曜日 | 水曜日 | 木曜日 |
| 1日おきに開く | 月曜日 | 水曜日 | 金曜日 |
連続3日間でも、1日おきでも構いません。ただし、間隔を空けすぎると参加者の熱量が下がります。最初はできるだけ短い期間で開くのがおすすめです。
個別面談はDay3の直後に
次に、個別面談の日程を決めます。ここはとても大事です。参加者の気持ちが一番高まっているのは、Day3が終わった直後だからです。
Day3が終わったとき、参加者は「自分の課題が見えた」「小さく前に進めた」「もっと進めたい」「この先はサポートがあったほうがよさそう」という状態になっています。ここから面談まで1週間、2週間と空いてしまうと、その熱量は下がってしまいます。
面談の枠は、たとえば次のようにDay3の後の近い日程で、いくつか用意しておきます。
- Day3の翌日
- Day3の翌々日
- その週末
- 平日夜の時間帯
募集期間は開催の1週間前からが目安
募集期間は、開催の1週間前から前日までを目安にします。最初は「開催の1週間前に募集を始めて、前日か当日の朝に締め切る」くらいが分かりやすいです。
すでに見込み客のリストがある方や、SNSで反応が取れている方は、もう少し短くても大丈夫です。反対に、初めて募集する方は、2週間前から案内するなど少し余裕を持ってもいいでしょう。ただ、募集期間が長すぎると、申し込んだ人の熱量が開催日までに下がってしまうこともあります。
作るものは「募集→開催→提案」の順で
日程が決まったら、次は作るものの順番です。チャレンジ企画で作るものはたくさんあります。企画のコンセプト、募集文、SNS投稿、LINE配信、オープンチャットの案内、Day1〜Day3の台本、ワークシート、宿題、アンケート、面談の台本、オファー一覧表、決済の案内。
これを一度に全部完璧に作ろうとすると、それだけで重くなります。だから、優先順位を3段階に分けます。
優先1:募集に必要なもの
最初に作るのは、募集に必要なものです。募集できなければ、参加者は集まらないからです。
- 企画のコンセプトとタイトル
- 誰に向けた企画なのか
- 3日間で得られる成果
- 開催日時
- 募集文と申し込みの導線
- オープンチャットへの案内文
まずは、見込み客に案内できる状態を作ります。ここができた時点で、募集を始められます。
優先2:開催に必要なもの
募集を始めたら、次は開催に必要なものです。Day1〜Day3の台本・ワーク・宿題、各日の終わりに流すオープンチャットの投稿、Day3の後のアンケート案内などです。
ここも、一気に全部を作ろうとしないでください。まずDay1を開ける状態にする。次にDay2、その後にDay3と面談の導線を整える。今すぐ必要なものから作ると、手が止まりにくくなります。
優先3:面談と提案に必要なもの
最後が、面談と提案に必要なものです。アンケートのフォーム、面談の案内文と日程調整の方法、面談の台本、オファー一覧表、決済の案内、成約後と未成約後のフォロー文などです。
これらは、Day3の後の流れを止めないために必要です。Day3が始まる前には、面談につなげる導線を用意しておきましょう。
逆算すると、こう並ぶ
3つの優先順位を日程に当てはめると、たとえば次のような並びになります。開催の1週間前に募集を始める場合の一例です。
| 時期 | その時点でそろっていればいいもの |
|---|---|
| 募集開始日まで | コンセプト・タイトル・募集文・申し込み導線・オープンチャットの案内 |
| 募集期間の前半 | Day1の台本・ワーク・宿題 |
| 募集期間の後半 | Day2の台本・ワーク・宿題、各日の終わりの投稿 |
| Day1〜Day2の間 | Day3の台本、アンケート、面談の案内と日程枠 |
| Day3まで | 面談の台本、オファー一覧表、決済の案内 |
| 面談の後 | 成約後の案内、未成約後のフォロー文 |
ここで大事なのは、Day1を開く時点でDay3の細かい言い回しまで仕上がっている必要はない、ということです。最低限の準備は必要ですが、全部を作り終えてから募集する必要はありません。募集できる状態、Day1を開ける状態、と順番に作っていけば十分に間に合います。
この表は、自分の生活に合わせて前後させて構いません。平日に時間が取りにくい方は、週末に台本づくりをまとめるなど、無理のない形に組み直してください。開催までに最低限そろえるものは、チャレンジ企画を開くために最低限そろえる7つの準備でも整理しています。
予定が遅れたときの考え方
スケジュールを組んでも、予定どおりに進まないことはあります。仕事、家族、体調、作りながらの迷い。こうしたことは普通に起きます。
そのときに大事なのは、「遅れたから全部無理」と考えないことです。遅れたときは、売上の導線に直結するものから優先してください。
| 遅れても優先するもの | 後回しでいいもの |
|---|---|
| 企画のコンセプト | 細かいデザイン |
| 募集文と申し込みの導線 | スライドの装飾 |
| Day1〜Day3の大枠の台本 | 言い回しの微調整 |
| 宿題とアンケート | 完璧な資料づくり |
| 面談の案内と提案の流れ | 細かい演出やレイアウト |
参加者に価値を届け、行動してもらい、課題を言葉にしてもらい、面談と提案につなげる。一番大事なのはこの流れです。遅れたときは、見た目より導線を優先してください。
AIに作業を分解してもらう
スケジュールを組むときは、AIも役に立ちます。AIは文章を書くだけでなく、作業を分解するのも得意です。
たとえば、「2週間後に3日間の企画を開く前提で、必要な作業を日ごとに分けてほしい」「募集開始までにやることを優先順に並べてほしい」「今日やるべき作業を3つに絞ってほしい」と頼むことができます。
ただし、最終的に判断するのは自分です。AIが出した予定が、自分の生活に合っているか、開催日までに本当に実行できるかは、自分で確かめてください。
1回目を開ける人に共通する4つの姿勢
同じように日程を決めても、実際に開催まで進める人と、途中で止まってしまう人がいます。その差は、才能や文章力、フォロワーの数ではありません。進め方の違いです。
開催まで進める人には、次の4つの共通点があります。
- 粗くても、まず出す
- 指摘を受けたら、一度そのとおりに直してみる
- AIに自分の材料を渡し、出てきた文章に自分の言葉を足す
- 完璧な企画を作るより、まず開いて直すことを優先する
「もう少し整えてから出そう」という気持ちは、よく分かります。ただ、最初から完成度の高いものは誰にも作れません。出して、直して、完成に近づけていく。この順番を前提にすると、手が止まりにくくなります。
1回目は70点で開いていい
特に4つ目が大事です。1回目は70点で構いません。開いてみて初めて、どの募集文に反応があるのか、どんな人が参加してくれるのか、どのワークで手が止まるのか、どの案内で面談につながるのかが分かります。
開催後には、申し込み数や宿題の提出数、成約数を確認します。数字が手に入れば、直す場所がはっきりします。振り返りの方法は申込から成約までの9つの数字の見方で、2回目以降の進め方は改善を3つに絞る2回目・3回目の開き方で解説しています。全体の流れを確認したい方は、チャレンジ企画の完全ガイドもあわせて読んでみてください。
まとめ
- 準備には終わりがない。だから、準備ができてから日程を決めるのではなく、先に日程を決める
- Day1〜Day3は短い間隔で、個別面談はDay3の直後に枠を用意する
- 募集期間は開催の1週間前からが目安
- 作るものは「募集→開催→提案」の順。遅れたときは見た目より導線を優先する
- 1回目は70点で開き、数字と反応を見て直していく
次の一歩として、今日のうちにDay1の日付だけ決めてしまってください。日付が一つ決まると、そこから逆算して、今週やるべきことが見えてきます。


