「新時代のビジネススキル」が手に入る無料講義はコチラ

AIに「改善案を出して」と頼んでも一般論しか出ません|開催後の振り返りに使う改善プロンプトの作り方

improvement-prompt チャレンジ企画
この記事は約7分で読めます。

この記事はチャレンジ企画 完全ガイドの第9章 振り返りと次の開催「9-3 AIで振り返りを深める」です(全35記事)

チャレンジ企画が終わって、振り返りをAIに手伝ってもらおうと思った。「今回のチャレンジ企画の改善案を出してください」と打ち込んでみる。

返ってきたのは、「募集文を改善しましょう」「リマインドを強化しましょう」「宿題を分かりやすくしましょう」。どれも間違ってはいません。でも、読んだあとに「で、具体的に何をすればいいの?」となってしまう。こんな経験はありませんか。

これは、AIの性能が低いからではありません。AIは、渡された情報の範囲でしか考えられないからです。何の企画を、誰に向けて開いて、どんな数字だったのか。それを知らなければ、どの企画にも当てはまる一般論を返すしかありません。

結論から言うと、AIに具体的な改善案を出してもらうには、開催結果を7つの情報に分けて渡すことです。そして、出てきた案は全部やらず、次回までに直すことを3つに絞ります。

この記事では、AIに渡す7つの情報、改善プロンプトの基本の組み立て、出てきた案の確かめ方、そして次の開催につなげる手順をまとめました。

改善にもAIは使える。ただし渡し方しだい

AIは、募集文や台本の下書きを作るだけのものではありません。開催後の振り返りにも使えます。

  • 数字から、どこで人が離れたかを整理する
  • 感想から、反応が良かったところを拾い出す
  • 質問から、足りなかった説明を見つける
  • 宿題や面談が少なかった理由の仮説を出す
  • 成約しなかった理由から、オファーの直し方を考える
  • 次回までに直す優先順位を出す

ただし、ここでも大事なのは「何を書かせるか」より「何を渡すか」です。AIに雑に頼めば、雑な答えが返ってきます。 逆に、材料がそろっていれば、「あなたの企画の場合は、ここを直すといい」という具体的な案が出てきやすくなります。

AIへの材料の渡し方の基本は、AIに渡すべき10の材料とマザープロンプトの作り方で解説しています。チャレンジ企画の全体像は、チャレンジ企画の完全ガイドをご覧ください。

AIに渡す7つの情報

改善プロンプトで渡す情報は、次の7つです。

情報 中身の例 なぜ必要か
1. 開催概要 企画名、対象者、3日間で得られる小さな成果、最後に提案する商品、Day1〜Day3の内容、募集と開催の方法 何の企画を直すのかが分からないと、的外れになる
2. 数値結果 申し込み、オープンチャット、各日のZoom参加、宿題提出、アンケート、面談申込・実施、成約、売上 どこで人が離れたかを判断する根拠になる
3. 参加者の反応 反応が良かった説明、コメントが増えた場面、共感された言葉、反応が薄かった部分 数字だけでは見えない「なぜ」が分かる
4. 質問内容 参加者から出た質問そのもの 足りなかった説明が分かる
5. つまずき どこで手が止まったか 設計や説明の直す場所が分かる
6. 面談で出た反論 金額、時間、自信、家族への相談、タイミングなど オファーや教育の直す場所が分かる
7. 成約・未成約の理由 決めた理由、見送った理由 面談の台本とオファーの直し方が分かる

数字は必ず入れる

7つの中でも、数字は必ず入れてください。数字があると、AIは「申し込みはあるのにZoomに来ていないから、申し込み後の案内とリマインドが課題かもしれない」というように、詰まりの場所を見立てやすくなります。

完璧でなくて構いません。分かる範囲で入れれば十分です。数字の見方は、申込から成約までの9つの数字の見方で解説しています。

数字と反応は、セットで渡す

数字だけでは分からないこともあります。たとえば、Zoomの参加率は悪くなかったのに、コメントが少なかった。この場合、内容が参加者の「自分ごと」になっていなかった可能性があります。逆に、数字はまだ小さくても、感想が深かったなら、伝えたかったことは届いていた可能性があります。

反応は、できるだけ場面ごとに具体的に書きます。「Day1で、AIに渡す材料が足りないと一般的な文章になる、と話したところでコメントが増えた」「Day2の改善ポイントの説明では反応が薄かった」。このくらい具体的だと、AIも残す部分と直す部分を分けやすくなります。

つまずきも同じです。「対象者が広すぎる人が多かった」「宿題の質問に答えられない人が多かった」「面談の申し込みに迷う人が多かった」。つまずきは参加者が悪いのではなく、設計や説明を直すヒントです。見ていて感じたことをそのまま渡してください。

感想や質問は、参加者の言葉のまま

参加者の感想や質問は、きれいに整えなくて大丈夫です。むしろ、そのままのほうが良い材料になります。

たとえば「AIに聞いても、なんだか自分の商品に合わないんです」という声があったなら、それをそのまま渡します。こうした言葉は、次の募集文やDay1の問題提起にそのまま使えることがあります。

反論は、次の説明を考える材料

面談で出た反論も、大事な材料です。「時間が取れるか不安」が多いなら、提案のときに必要な作業時間や進め方をもっと具体的に伝える。「自分にできるか不安」が多いなら、ステップやサポートの内容を分かりやすくする。「家族に相談したい」が多いなら、家族に説明しやすい資料や支払い方法の案内を用意しておく。反論の数だけ、次の工夫が見えてきます。

改善プロンプトの基本の組み立て

改善プロンプトは、次の10の項目で組み立てます。

  1. 役割の指定:たとえば「チャレンジ企画や高額商品の販売導線に詳しいマーケティングコンサルタント」として考えてもらう
  2. 企画の概要
  3. 数値の結果:分からない項目は空欄でも構わない
  4. 参加者の反応
  5. 質問の内容:そのまま書き出す
  6. つまずき:自分が見ていて感じたことでもよい
  7. 面談で出た反論:面談をしていなければ空欄でよい
  8. 成約・未成約の理由:分かる範囲で
  9. 改善してほしい対象:募集文、SNS投稿、LINE配信、各日の台本、宿題、アンケート、面談の台本、オファーなど
  10. 出力の形式

一番効くのは「出力の形式」

見落としやすいのが、最後の出力の形式です。ここを指定しないと、答えが長くなりすぎたり、実行しにくい内容になったりします。

たとえば、「全体の診断」「数字から見える詰まり」「次回も残すべき部分」「優先して直すポイント上位3つ」「それぞれの具体的な直し方」「次回までにやること」のように、欲しい答えの形を決めておきます。

加えて、「改善案を出しすぎない」「次回までに実行できる内容に絞る」「数字と参加者の反応を根拠にする」「売り込みを強めるのではなく、信頼づくりと自然な面談の流れを良くする」といった条件を添えると、使える答えが返ってきやすくなります。

講座では、この構成に沿って空欄を埋めるだけで使える改善用のテンプレートを用意しています。

出てきた改善案を確かめる5つの基準

AIの改善案は、そのまま実行する前に、次の5つで確かめます。

  1. 数字に基づいているか:「リマインドを強化しましょう」だけなら一般論です。たとえば「申し込み20人に対してDay1参加が8人なので、申し込み後からDay1までの期待づくりが弱い可能性がある」のように、数字と案がつながっているかを見ます
  2. 参加者の反応が入っているか:よく出た質問への対策が案に含まれているかを見ます
  3. 優先順位があるか:案が並んでいるだけでは動けません。上位3つがはっきりしているかを見ます
  4. 何をどう変えるかまで具体的か:「募集文を魅力的に」ではなく、「冒頭に、こういう悩みを持つ人への一文を足す」まで出ているかを見ます
  5. 自分が実行できる量か:次の開催まで時間が少ないなら、直すのは最小限で構いません

最後に決めるのは自分

AIはたくさんの案を出してくれますが、最後に決めるのはあなたです。自分の商品や見込み客に合っているか。自分の価値観に合っているか。煽りすぎていないか。自分が実際に口に出せる言葉か。

AIはあくまで補助役です。改善の方向を決めるのは、企画をいちばんよく知っている自分自身です。

改善案から、次の開催までの6つの手順

改善プロンプトは、案を出して終わりではありません。次の手順で、次回の開催までつなげます。

  1. 開催結果を集める:数字、感想、質問、つまずき、面談での反論、成約と未成約の理由
  2. 改善プロンプトに入れる:空欄を埋めるだけでよい。全部そろわなくても構わない
  3. AIに改善案を出してもらう:出力の形式を必ず指定する
  4. 改善案を3つに絞る:ここで欲張らない。全部やろうとすると、また準備で止まる
  5. 各コンテンツを直す:選んだ3つに合わせて、募集文、台本、宿題、アンケート、面談の流れなどを直す
  6. 次回の開催計画に反映する:開催日、募集期間、直した内容、目標の数字、振り返りの日まで決める

改善案から、そのまま修正文へ

5つ目の手順では、AIにそのまま修正版を頼むこともできます。たとえばAIが「Day3の面談案内が急に感じられている可能性がある」と見立てたなら、続けて「Day3の面談案内を、3日間の振り返り、残りの課題の整理、面談の目的、向いている人、申込方法の順で書き直して」と頼めば、直した文面のたたき台まで作れます。

改善を3つに絞って次の開催を組み立てる流れは、改善を3つに絞る2回目・3回目の開き方で詳しく書いています。

まとめ

  • 「改善案を出して」だけでは、AIは一般論しか返せない。原因はAIではなく、渡す情報の少なさ
  • 渡すのは7つ:開催概要、数値結果、参加者の反応、質問、つまずき、面談での反論、成約・未成約の理由
  • プロンプトは役割から出力の形式までの10項目で組み立て、特に出力の形式と条件を指定する
  • 出てきた案は、数字・反応・優先順位・具体性・実行できる量の5つで確かめ、最後は自分で決める
  • 案は全部やらず3つに絞り、各コンテンツの修正と次回の開催計画までつなげる

次の一歩として、前回の開催について、参加者から出た質問と面談での反論を、思い出せるだけそのままの言葉で書き出してみてください。それが、AIに渡す一番良い材料になります。