「新時代のビジネススキル」が手に入る無料講義はコチラ

3日間で全部教えるから売れません|「小さな成果」と「大きな成果」を分けるWHAT設計

what-design チャレンジ企画
この記事は約8分で読めます。

この記事はチャレンジ企画 完全ガイドの第2章 企画を作る(誰に・何を・どうやって)「2-5 何を届けるかを決める(WHAT設計)」です(全35記事)


せっかく3日間のチャレンジ企画を開くなら、参加者にしっかり価値を届けたい。自分が知っていることは、できるだけ全部伝えたい。そう考える方はとても多いです。

実際に、スライドをたくさん用意して、ノウハウを惜しみなく出した。参加者の感想も「勉強になりました」と好評だった。それなのに、個別面談の申し込みはほとんど来なかった。こんな経験はないでしょうか。

これは、あなたの教え方が悪いわけでも、内容が薄いわけでもありません。むしろ、内容が濃すぎたことが原因になっている場合があります。

結論から言うと、チャレンジ企画では「3日間で届ける成果」と「商品で届ける成果」を分けて決める必要があります。3日間で届けるのは「小さな成果」。その先の商品で届けるのが「大きな成果」です。

この記事では、この2つの成果の分け方、小さな成果を決めるときのコツ、候補を選ぶ5つの基準、そして最後に1文にまとめる方法までを解説します。チャレンジ企画の全体像は、チャレンジ企画の完全ガイドにまとめています。

3日間で全部教えると、なぜ面談につながらないのか

講師側の気持ちとしては、こう考えるのが自然です。

  • 知っていることを全部話したい
  • ノウハウを出し惜しみしたくない
  • 参加者に満足してほしい
  • 価値提供をしっかりしたい

どれも誠実な気持ちですよね。私もよく分かります。ただ、ここに落とし穴があります。

3日間に情報を詰め込むと、参加者は消化しきれません。情報が多すぎると、何から手をつければいいか分からず、行動できなくなります。行動できないと、自分の変化を感じられません。変化を感じられないと、「この先も相談してみたい」という気持ちも生まれにくくなります。

つまり、教える量を増やすほど、参加者は動けなくなり、面談から遠ざかるという流れが起きてしまうのです。

これは参加者のやる気の問題ではありません。3日間で受け取れる量には限りがある、という構造の問題です。だからこそ、3日間で何を届けるのかを、最初に設計しておく必要があります。

「人生を変える」では申し込む理由にならない

もう一つよくあるのが、成果を大きく、抽象的に書いてしまうパターンです。たとえば、募集文でこう書いたとします。

  • 「自分らしく働けるようになります」
  • 「理想の未来に近づけます」
  • 「人生を変える3日間です」
  • 「本来の自分を取り戻せます」

方向性としては悪くありません。ただ、見込み客が「参加するかどうか」を判断するには、少し情報が足りないのです。

見込み客が知りたいのは、参加すると何ができるようになるのか、3日間で何を作れるのか、どんな悩みが整理されるのか、ということです。ここがはっきりしているほど、申し込みやすくなります。

WHATは「小さな成果」と「大きな成果」に分けて決める

WHATとは、WHO(誰に届けるか)で決めた相手に、「何を届けるのか」を決めることです。WHOがまだ決まっていない方は、先にWHO設計の11項目と選び方の5基準を読んでみてください。

WHAT設計では、成果を次の2つに分けて考えます。

小さな成果 大きな成果
届ける場所 3日間のチャレンジ企画 その後のバックエンド商品
目的 課題に気づき、小さく前進する 本当に欲しい状態まで到達する
位置づけ 入口 本格的なサポート

ここで大事なのは、3日間のチャレンジ企画を「最終ゴール」にしないことです。3日間で目指すのは、参加者が次の3つの状態になることです。

  1. 自分の課題に気づく
  2. 小さな前進を感じる
  3. 次のステップの必要性が分かる

この3つがそろうと、参加者は「自分にもできそう」「少し前に進めた」「でも、ここから先はもう少し整理が必要だ」という気持ちになります。この状態で個別面談を案内するので、売り込みにならないのです。

小さな成果は「3日間で届く」「行動や状態で分かる」ものにする

まず、3日間で届ける小さな成果から決めます。ポイントは、3日間で実際に到達できる成果にすることです。

たとえば、次のようなものが小さな成果になります。

  • 自分の現状が整理できる
  • 止まっている原因が分かる
  • 最初にやる行動がはっきりする
  • 商品の方向性が見える
  • 募集文のたたき台ができる
  • 3日間の構成案ができる
  • 面談につなげる必要性が分かる

どれも地味に見えるかもしれません。でも、それで大丈夫です。3日間では、大きくて曖昧な成果よりも、小さくても具体的な成果のほうが参加者に届きます。

大きな成果を、3日間サイズに縮める

「でも、見込み客が本当に欲しいのは大きな成果では?」と思われるかもしれません。その通りです。だからこそ、大きな成果を捨てるのではなく、3日間で届くサイズに縮めて言い換えます。

3日間では約束できない成果 3日間で届けられる成果
月100万円を達成する 月100万円を目指すために、自分の商品と導線の課題を整理する
SNSから安定して集客できる 誰に何を発信するかを整理し、募集文のたたき台を作る
高額商品が売れるようになる 個別面談で何を聞き、どう提案につなげるかの流れが分かる

左側は、3日間で約束すると過剰な期待を持たせてしまいます。右側なら、3日間でも現実的に届けられます。しかも、左側の大きな成果とちゃんとつながっています。

このように、小さな成果は「何ができるようになるか」「どんな状態になるか」という行動や状態で分かる形にします。

大きな成果は、小さな成果の「続き」に置く

次に、バックエンド商品で届ける大きな成果を決めます。ここでは、3日間では届かない成果を扱います。たとえば、チャレンジ企画を教える講座なら、次のようなものです。

  • 自分の商品・サービスを完成させる
  • チャレンジ企画を実際に開催する
  • 募集から個別面談までの導線を整える
  • 個別面談から成約を目指す
  • 2回目、3回目の開催に向けて改善する
  • 売上の導線を安定させる

小さな成果と大きな成果がズレると、売り込みに見える

ここで一番気をつけてほしいのが、小さな成果と大きな成果をつなげることです。

たとえば、3日間ずっと集客の話をしていたのに、最後の案内でまったく別のテーマの商品が出てきたらどうでしょう。参加者は「急に売り込みが始まった」と感じてしまいますよね。

反対に、3日間で「自分の企画コンセプトを作る」という小さな成果を体験してもらい、その先の商品で「コンセプトをもとに、募集文・台本・面談導線まで作り、実際に開催して改善できる状態」を目指すなら、流れはとても自然です。

3日間で一部を体験してもらい、商品で本格的に完成させる。この「続き」の関係になっているかどうかで、最後の提案が売り込みになるか、自然な案内になるかが決まります。バックエンド商品の考え方は、バックエンド商品の本当の役割と3段階のラインナップで詳しく解説しています。

WHATを選ぶ5つの基準と、1文へのまとめ方

ここからは、実際にWHATを決める手順です。

  1. 小さな成果の候補を、最低5個出す
  2. 大きな成果の候補を、最低5個出す
  3. 下の5つの基準で見比べて、それぞれ1つずつ選ぶ
  4. 選んだ成果を、それぞれ1文にまとめる

候補出しにはAIを使うと速いです。WHO設計で整理した相手の情報をAIに渡せば、成果の候補をいくつも出してくれます。講座では、そのためのAIへの依頼文も用意しています。ただし、AIが出した候補はそのまま使わず、次の基準で確かめてください。

選ぶときの5つの基準

基準 確かめること
1. 3日間で本当に達成できるか 大きすぎて、過剰な期待を持たせていないか
2. 見込み客が欲しい成果か 自分が届けたい成果になっていないか
3. 行動や状態で分かるか 「理想に近づく」のような曖昧な言葉で止まっていないか
4. バックエンド商品につながるか 3日間だけで完結して、その先が見えなくなっていないか
5. 募集文に書いたとき魅力があるか 読んだ人が「参加したい」と思えるか

特に見落としやすいのが5つ目です。どんなに大事なテーマでも、募集文で見たときに魅力を感じなければ、申し込みにはつながりません。WHATは、募集文に書くことを前提に考えてください。

1文にまとめると、ブレなくなる

選んだら、それぞれを1文にまとめます。たとえば、チャレンジ企画を教える講座なら、こんな形です。

  • 小さな成果:AIを使って、自分の経験や商品情報をもとに、チャレンジ企画のコンセプトと募集文のたたき台を作れる状態
  • 大きな成果:コンセプト、募集文、Day1〜Day3の台本、宿題、面談導線、商品提案までを完成させ、実際に開催して改善できる状態

何を使うのか、何を作るのか、どこまでできるのか。これが1文で分かると、募集文も台本もブレにくくなります。

WHAT設計でよくある3つの失敗

最後に、WHAT設計でつまずきやすいポイントを整理しておきます。

  1. 成果を抽象的な言葉で書いてしまう:「自由に働けるようになる」「売上が上がる」「AIを使えるようになる」は方向性は分かりますが、何が手に入るのかが見えません。何を作れるのか、どんな状態になるのかまで書きます。
  2. 3日間で全部を解決しようとする:伝える量が増えるほど、参加者は動けなくなります。3日間は入口と割り切り、小さな成果に絞ります。
  3. 3日間の内容と商品がつながっていない:最後の提案が唐突に感じられ、それまでに作った信頼が崩れてしまいます。小さな成果の「続き」に大きな成果を置きます。

どれも、講師の能力の問題ではありません。成果を分けて決める、という順番を踏んでいなかっただけです。順番さえ整えれば、同じ内容でも参加者の受け取り方は大きく変わります。

WHATが決まったら、次は「その成果にどうやって近づけるか」を決めるHOW設計です。3日間のワークや宿題の作り方は、ワークと宿題で人を動かすHOW設計で解説しています。

まとめ

  • WHAT設計は、3日間で届ける「小さな成果」と、商品で届ける「大きな成果」に分けて決める
  • 3日間で全部教えると、参加者は消化できず、行動できず、面談につながりにくくなる
  • 小さな成果は、3日間で届き、行動や状態で分かるものにする
  • 大きな成果は、小さな成果の「続き」に置く。ズレると売り込みに見える
  • 候補を5個ずつ出し、5つの基準で1つずつ選び、1文にまとめる

まずは、あなたの見込み客が3日間で「ここまでできたら嬉しい」と思える小さな成果を、5個書き出すところから始めてみてください。