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自信がついてから始める人ほど、いつまでも始められません|だらだらと時間をかけて成功できない人の間違った考え方と、順番の直し方

rev-600 コラム
この記事は約6分で読めます。

もう少し実力がついてから始めよう。自信が持てるようになったら、高い価格で売ろう。商品がもっと完成したら、人に見せよう。そう考えているうちに、気づけば何か月も、何年もたっている。そんな方は少なくありません。

真面目な人ほど、準備が整うまで待とうとします。中途半端なものを出して、相手をがっかりさせたくないからです。その気持ちは、とても誠実なものです。

ただ、結論から言うと、実力や自信は、始める前に身につくものではありません。始めたあとの経験の中で身につくものです。「できるようになったらやる」ではなく、「やるからできるようになる」。この順番を入れ替えるだけで、止まっていたものが動き出します。

この記事では、この順番の考え方と、それでも不安な方が無理なく始めるための手順をお伝えします。

「100万円に見合う実力がない」と言ったコーチの話

以前、知り合いのコーチから、商品のラインナップと価格の相談を受けました。

彼のサービスは、1回1時間ほどのコーチングのセッションだけでした。価格は1回1万5千円、商品はその1つだけです。

私は主に個人事業主の方のコンサルティングをしていて、100万円以上の金額で契約していただくこともあります。そうした契約の中身や、価格の組み立て方について話していたとき、彼はこう言いました。

「自分には、まだ誰かをコンサルするような自信はない」
「100万円を払ってもらっても、満足させられるか不安だ」

この言葉を聞いて、彼と私の間には、考え方の大きな違いがあることに気づきました。簡単に言うと、順番が逆になっているということです。

できるからやるのではなく、やるからできるようになる

誰かをコンサルできる実力がついてからコンサルするのではありません。誰かをコンサルするから、コンサルできる実力がついていきます。

同じように、100万円をいただける実力が身についてから100万円をいただくのではありません。100万円をいただき、その金額に見合う成果を出そうと向き合う中で、100万円に見合う実力がついていきます。

多くの人は「自信や実力がついてから始めよう」と考えます。でも、自信や実力は、経験がなければ育ちません。経験は、始めなければ手に入りません。だから、待っているだけでは、いつまでたっても自信も実力もつかないのです。

同じ考え方の間違いとして、次のようなものもあります。

間違った順番 実際の順番
経営ができるようになってから起業する 起業して、経営を経験しながら身につける
商品が完成してから人に見せる 人に使ってもらいながら、商品を完成させる
自信がついてから高い価格をつける 価格に見合う成果を出そうとする中で、力がつく

起業や経営のスキルを身につける一番の近道は、実際に起業や経営を経験することです。本をどれだけ読んでも、実際に商品を作り、売り、お客様の声を聞くという経験の代わりにはなりません。

商品は、人に使ってもらうことで完成に近づく

「まだ商品の完成度が低いから、人に見せられない」という悩みもよく聞きます。

でも、誰にも見せずに一人で細かい部分を直し続けても、完成度はあまり上がりません。何を直せばいいのかは、使った人の反応を見なければ分からないからです。

未完成の段階でも、実際に使ってもらい、意見や感想をもらいながら直していくほうが、完成度は早く上がります。自分では大事だと思っていた部分が、お客様にとってはそれほど重要ではなかった。逆に、気にしていなかった部分に、お客様が一番困っていた。こうしたことは、人に使ってもらって初めて分かります。

不安なときは、約束の範囲を先に決める

とはいえ、未完成のものを出すのは不安です。そんなときは、最初に伝え方と約束の範囲を決めておきます。

  • 「初めての募集なので、一緒に作っていく形です」と正直に伝える
  • 最初の人数を少なくして、一人ひとりに丁寧に向き合える範囲にする
  • 感想をもらう代わりに、価格を抑えるなど条件を分かりやすくする

こうしておけば、相手も納得したうえで参加してくれます。うまくいかない部分があっても、誠実に向き合い、必要なら返金などで対応する。その経験も、次の商品を良くする材料になります。完璧を目指すより、出して直すという考え方は完璧主義より改善主義を目指そうでも書いています。

日常生活でも、順番は同じ

この順番は、ビジネスだけの話ではありません。日常生活でも同じです。

  • 英会話ができるようになってから海外に行く人より、話せなくても海外に行ってしまう人のほうが、英語は早く上達する
  • 自転車に乗れるようになってから自転車を買う人より、乗れなくても自転車を買い、転びながら練習した人のほうが早く乗れるようになる
  • おいしい料理が作れるまで誰にも食べてもらわない人より、下手でも誰かに食べてもらいながら作る人のほうが、上達は早い

どれも、「やりながら上手になる」という順番です。少し背伸びした環境に身を置き、失敗しながら直していくと、成長の速さは大きく変わります。

学びにお金をかけると、実践する理由が生まれる

もう一つ、始められない人に多いのが、無料の情報だけで学び続けているケースです。

無料の情報にも役に立つものはたくさんあります。ただ、無料で手に入るものは、途中でやめても何も失いません。そのため、「そのうちやろう」と先延ばしにしやすくなります。

お金を払って学ぶと、「払った分は取り戻したい」という気持ちが生まれ、実践に移しやすくなります。また、何をどの順番で学べばいいかが整理されているので、調べ物に使う時間も減ります。

一人で勉強だけを続ける人と、誰かに教わりながら、実際に商品を作り、売り、お客様の声を聞いて学ぶ人とでは、後者のほうが成果に近づくのが早くなります。

それでも不安な人が、無理なく始める4つの手順

「順番が大事なのは分かったけれど、それでも不安」という方のために、無理なく始める手順をまとめます。

  1. 小さく出す:いきなり大きな商品ではなく、少人数・短期間で試せる形にする
  2. 先に日程を決める:準備が整うのを待たずに、案内する日を先に決める
  3. 正直に伝える:初めての募集であること、一緒に作っていくことを伝える
  4. 終わったら直す:参加した人の声をもとに、次の募集で1つか2つだけ直す

2つ目の「先に日程を決める」は特に大切です。準備ができたら募集しようと考えていると、準備はいつまでも終わりません。日程を先に決める進め方は、先に日程を決めるチャレンジ企画の実践スケジュールで解説しています。

また、「実績もSNSのフォロワーもないのに始めていいのか」と迷う方もいると思います。私自身、チャレンジ企画で集客3名から売上600万円を作ったことがあります。人数が少なくても始められる理由は、集客3名でも売上は作れる理由で書いています。

順番を入れ替えるときによくある失敗

よくある失敗 どう直すか
「まだ実力が足りない」と準備だけを続ける 小さく出して、経験の中で力をつける
商品を一人で直し続ける 少人数に使ってもらい、反応を見て直す
未完成であることを隠して出す 初めての募集であることを正直に伝える
一度に全部を直そうとする 次の募集で直すところを1つか2つに絞る
無料の情報だけで学び続ける 必要なところは、お金を払って順番どおりに学ぶ

あのコーチは、話をしたあと、単発のセッションだけだった商品のラインナップを見直し、長く伴走するコースを作りました。一歩を踏み出すと、それまで見えなかった「次に直すところ」が見えるようになります。

まとめ

  • 実力や自信は、始める前ではなく、始めたあとの経験の中で身につく
  • 「できるからやる」ではなく「やるからできるようになる」という順番で考える
  • 商品は、人に使ってもらい、反応を見て直すことで完成に近づく
  • 不安なときは、少人数・正直な伝え方・約束の範囲を先に決めてから始める
  • 準備が整うのを待たずに、案内する日を先に決める

まずは、今「実力がついたらやろう」と先延ばしにしていることを1つ書き出してみてください。そのうえで、それを少人数・短期間で試すならどんな形になるかを考え、案内する日をカレンダーに入れてみましょう。

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