ステップメールで、自信のある商品を案内した。読者からも「とても魅力的ですね」と反応がある。それなのに「じっくり検討します」と言われたまま、申し込みには至らない。
こうした経験をすると、「商品に魅力がないのかな」「文章が下手なのかな」と考えてしまいがちです。でも、多くの場合、原因は商品や文章ではありません。
結論から言うと、足りないのは「締め切り」です。どれだけ魅力的な案内でも、いつでも同じ条件で買えるなら、人は決断を後回しにします。締め切りは、迷っている人に「決めるきっかけ」を渡すものです。
この記事では、人が決断を先延ばしにする理由、ステップメールで締め切りを作るときの課題と考え方、私が個別の締め切りを入れたときの変化、そして信頼を失わないための3つのルールを解説します。
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この記事の続きとして、登録してくれた人に届く7通のステップメールを、届ける順番に沿ってAIと下書きする方法をまとめました。
人は「大事だけど急ぎではないこと」を後回しにする
人には、大事なことであっても、急ぎでなければ後回しにしてしまう性質があります。これは意志の弱さではなく、誰にでもある自然な性質です。
あなたの案内がどれだけ魅力的でも、「いつでも同じ条件で買える」としたら、読者はこう考えます。
「良さそうな商品だな。でも、急ぐ必要はないか。もう少し余裕ができたら考えよう」
そうして決断を先に延ばしているうちに、日々の忙しさの中で、商品のことは少しずつ忘れられていきます。読者に悪気はありません。ただ、決めるきっかけがなかっただけなのです。
締め切りは、決めるきっかけ
だからこそ、案内には「いつまでに決めればいいか」をセットにします。締め切りの形は、たとえば次の3つがあります。
| 締め切りの形 | 例 |
|---|---|
| 価格の締め切り | 値上げの前まで、この価格で申し込める |
| 特典の締め切り | 期間内に申し込んだ人だけに特典が付く |
| 販売の締め切り | 期間を決めて募集し、期間が終わったら受付を閉じる |
締め切りは、読者を急かすためのものではありません。迷っている人が、自分で決めるための区切りです。 この考え方を持っておくと、案内の言葉も自然と落ち着いたものになります。
ステップメールで締め切りを作るときの課題
ところが、ステップメールで締め切りを作ろうとすると、一つ大きな壁にぶつかります。
普通の募集なら、「〇月〇日で受付を終了します」と、決まった日付を伝えれば済みます。でもステップメールは、読者が登録した日から順番に配信される仕組みです。Aさんが案内を読むのは月曜日、Bさんは火曜日というように、読者ごとに案内を受け取る日がバラバラです。
決まった日付の締め切りでは合わない
決まった日付で締め切りを設定すると、あとから登録した読者は、案内を読んだ時点ですでに締め切りが過ぎていることになります。これでは、締め切りとしての意味がありません。
ステップメールには、ステップメールに合った締め切りの作り方が必要です。ステップメール全体の流れの中で、どこで案内を出すかは、読者が自分から申し込みたくなる7つの章と書き方の手順で解説しています。
解決策は「読者ごとの締め切り」
この課題を解決するのが、「読者一人ひとりに、個別の締め切りを設定する」という考え方です。英語では「エバーグリーン・デッドライン」と呼ばれることもあります。
たとえば、「このご案内を受け取ってから3日間は、特別な条件でお申し込みいただけます」という形です。締め切りは日付ではなく、案内を受け取った時点から数えます。
仕組みで考えるポイント
以前は、こうした仕組みを作るには専門的な知識が必要でした。今は、読者ごとの締め切りを設定できるツールや、メール配信システムの機能もあります。使える機能は道具によって違うので、自分が使っている配信システムで何ができるかを確かめてください。
どの道具を使う場合でも、押さえるポイントは同じです。
- 案内のメールを受け取った時点から、締め切りまでの期間を決める
- 案内のメールと申し込みページで、締め切りの伝え方をそろえる
- 締め切りが過ぎたら、申し込みページも本当に切り替わるようにする
特に3つ目が大切です。メールでは締め切りを伝えているのに、申し込みページではいつまでも同じ条件で申し込めると、締め切りが嘘になってしまいます。
設定が終わったら、自分で読者として登録し、案内のメールから申し込みページまでを実際にたどってみてください。締め切りの表示がずれていないか、締め切り後にページが切り替わるかを、自分の目で確かめておくと安心です。
私が個別の締め切りを入れたときの話
私自身、以前は「いつでも買える」状態で販売していた教材がありました。成約率は、まあまあといったところでした。
あるとき、この教材の案内に、読者ごとの締め切りを入れてみました。「このメールを受け取ってから3日間限定」という形です。セールスレターの文章は、一言も変えていません。
結果、成約率は以前の約3倍になりました。変えたのは、締め切りを入れたことだけです。
締め切りの前後で、メールの役割を分ける
読者ごとの締め切りを入れるときは、案内の前後のメールの役割も決めておくと効果が安定します。たとえば、締め切りを3日間にする場合は、次のような流れが考えられます。
| タイミング | メールの役割 |
|---|---|
| 1日目 | 商品の案内。何が手に入り、締め切りはいつかを伝える |
| 2日目 | よくある質問に答える。迷っている理由を一つずつ解いていく |
| 3日目 | 締め切りの当日であることを伝え、改めて案内する |
大事なのは、2日目です。「迷っている人は、何に迷っているのか」を想像して答えるメールがあると、締め切りは急かすものではなく、迷いを解いたうえで決めるための区切りになります。
締め切りは、中身の代わりにはならない
ただし、締め切りを入れれば何でも売れる、という話ではありません。締め切りが後押しできるのは、「欲しいけれど、迷っている人」です。そもそも欲しいと思っていない人の背中を、締め切りで押すことはできません。
案内の中身そのものを見直したいときは、読者が抗えない「魅力的なオファー」8つの構成要素を先に確かめてください。
嘘にならないための3つのルール
締め切りは強い効果を持っています。だからこそ、使い方を間違えると、読者の信頼を一気に失います。次の3つのルールは必ず守ってください。
- 締め切りを過ぎたら、同じ条件では売らない:「今だけ」と言ったのに、締め切りのあとも同じ条件で売り続けると、その締め切りは嘘になります。一度でも嘘だと気づかれると、次からの案内はすべて信じてもらえなくなります
- 締め切りには理由を添える:「なぜこの期間なのか」を伝えます。特典の準備に限りがある、募集人数に上限がある、など、本当の理由があると、読者も納得して判断できます
- 不安をあおらない:「今決めないと損です」と迫るのではなく、「迷っているなら、この期間の中で考えてみてください」と伝えます。決めるのは、あくまで読者です
迷っている人への向き合い方は、迷っている人への向き合い方と決済案内でも詳しく書いています。
まとめ
- 人は、大事でも急ぎでないことを後回しにする。締め切りは、迷っている人が決めるための区切り
- ステップメールは読者ごとに案内を受け取る日が違うので、決まった日付の締め切りは合わない
- 案内を受け取った時点から数える「読者ごとの締め切り」で考える。締め切り後は申し込みページも本当に切り替える
- 私は教材の案内に「受け取ってから3日間限定」を入れて、成約率が以前の約3倍になった
- 締め切りを過ぎたら同じ条件で売らない、理由を添える、不安をあおらない、の3つを守る
まずは、今のステップメールの案内に「いつまでに決めればいいか」が書かれているかを確かめてみてください。書かれていなければ、その案内には決めるきっかけが足りていないかもしれません。
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