メールアドレスや名前を登録するとき、「この情報、どう使われるんだろう」と少し不安になった経験はありませんか。インターネットに慣れていない人ほど、個人情報を入力することに抵抗を感じます。
あなたの登録フォームを訪れる読者も、同じ気持ちでいるかもしれません。どれだけ良い内容を届けようとしていても、最後の入力の場面で不安が勝てば、登録はされません。
結論から言うと、登録フォームの近くで個人情報の保護を宣言することは、読者の不安をやわらげるのに役立ちます。ただし、宣言は一文を書いて終わりではなく、その約束を守れる体制とセットで意味を持ちます。
この記事では、宣言を置く場所と例文、宣言の前に整える3つのこと、そして宣言したあとも約束を守り続けるための運用を解説します。
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読者が登録をためらう理由
読者が登録の手前で止まるのは、あなたのことを疑っているからとは限りません。多くの場合、次のような漠然とした不安があるだけです。
- 迷惑メールがたくさん届くようになるのではないか
- 登録した情報が、知らない会社に渡るのではないか
- 一度登録したら、やめられないのではないか
こうした不安は、読者が言葉にして伝えてくれることはほとんどありません。何も言わずにページを閉じるだけです。だからこそ、こちらから先に「その心配はありません」と伝えておく必要があります。
宣言は「登録フォームのすぐ近く」に置く
個人情報の保護の宣言は、登録フォームのすぐ近く、入力欄や登録ボタンの上下に置くのが基本です。読者が不安を感じるのは、まさに入力しようとするその瞬間だからです。
宣言の文は、たとえば次のようなものです。
- 「ご登録いただいた情報は、プライバシーポリシーに基づき厳重に管理します」
- 「個人情報を外部に貸し出したり、共有したり、売却したりすることはありません」
- 「ご登録のアドレスに、迷惑メールが届くことはありません」
長く書く必要はありません。短く、はっきり伝えることが大切です。一文の書き方や置き方の工夫は、個人情報保護を約束する一文で詳しく解説しています。
そして当然ですが、宣言した以上、それに反する行為は絶対にしないでください。 宣言は読者との約束です。
宣言の前に整える3つのこと
宣言の文を書く前に、その約束を守れる状態になっているかを確かめておきましょう。守れない約束を書くと、それ自体が信頼を失う原因になります。
1. 集める項目を必要な分だけに絞る
個人情報の不安を減らす一番の方法は、そもそも多くを聞かないことです。
最初の登録で必要なのは、多くの場合、メールアドレスと名前(または呼び名)くらいです。住所や電話番号、年齢などは、本当に必要になった段階で聞けば十分です。聞く項目が少ないほど、読者の不安は小さくなり、あなたが管理する責任も軽くなります。
登録フォームの項目の決め方は、登録フォームについてで解説しています。
2. プライバシーポリシーのページを用意する
宣言の文に「プライバシーポリシーに基づき」と書くなら、そのページを実際に用意しておく必要があります。
プライバシーポリシーには、主に次のようなことを書きます。
| 項目 | 書く内容の例 |
|---|---|
| 集める情報 | 名前、メールアドレスなど |
| 使う目的 | 情報やお知らせのメールを送るため、など |
| 第三者への提供 | 原則として提供しないこと |
| 問い合わせ先 | 個人情報について連絡できる窓口 |
| 登録の解除・削除 | どうすればやめられるか |
書き方に迷ったら、同じように個人でビジネスをしている人のページを参考にしつつ、必ず自分のやり方に合わせて書き直してください。書いてある内容と実際の運用がずれていると、意味がありません。
3. 情報を「誰が・どこで」扱うかを決める
登録された情報を、どこに保管し、誰が見られるのかも決めておきます。
- 読者の情報は、メール配信システムなど決まった場所だけで管理する
- 手元のパソコンに名簿をファイルで保存したままにしない
- 作業を手伝ってもらう人がいる場合は、見られる範囲を決めておく
個人ビジネスでは「自分しか見ないから大丈夫」と思いがちです。でも、パソコンの紛失やアカウントの乗っ取りなど、意図しない形で情報が漏れることもあります。保管場所を一つに決めておくだけでも、リスクは小さくなります。
宣言したあとも、約束を守り続けるための運用
宣言は、登録の瞬間だけのものではありません。読者が登録してから、ずっと続く約束です。次のような場面で、約束を守れているかを確かめてください。
登録を解除できる道をいつも示す
配信するメールには、毎回、登録を解除する方法を分かりやすく載せておきます。「いつでもやめられる」と分かっていることが、読者の安心につながります。
登録のときと違う目的に使わない
たとえば、情報を届けるためと伝えて登録してもらったアドレスに、関係のない別の事業の宣伝を送り始める。こうした使い方は、読者から見ると約束違反です。使う目的を広げたいときは、あらためて案内し、読者に選んでもらいましょう。
名簿を他人に渡さない
ビジネスを続けていると、協力者と一緒に企画をしたり、商品を紹介し合ったりする機会が出てきます。そんなときでも、あなたの読者の名簿を相手に渡すことはしません。 協力者の案内をしたいなら、あなた自身から読者に紹介し、興味を持った人に相手のページで登録してもらう形にします。
メール配信のルールも確認しておく
メールを送るときには、法律で決められたルールがあります。広告や宣伝を含むメールを送る場合の基本は、特定電子メール法を理解しようにまとめています。
なお、個人情報や広告メールに関するルールは、改正されることがあります。細かい要件は、国や関係機関が出している最新の情報で確かめてください。判断に迷うときは、弁護士などの専門家に相談することをおすすめします。
うっかりの事故を防ぐ3つの習慣
個人情報の問題は、悪意がなくても起こります。むしろ、個人ビジネスで多いのは「うっかり」です。次の3つを習慣にしておきましょう。
1. 複数の人に、普通のメールで一斉に送らない
複数の読者に同じ連絡をしたいとき、普通のメールソフトで宛先に全員のアドレスを並べて送ってしまうと、受け取った人全員に、ほかの人のアドレスが見えてしまいます。これは、個人ビジネスで実際によく起こる事故の一つです。
複数の人に送る連絡は、メール配信システムから送る。普通のメールを使う場合も、宛先の入れ方を必ず確かめる。この2つを決めておくだけで、多くの事故は防げます。
2. 本番の前に、自分宛てにテスト送信する
名前を差し込む機能を使うメールでは、設定を間違えると、別の人の名前が入ったり、差し込み用の記号がそのまま表示されたりすることがあります。本番の配信の前に、自分宛てにテストで送り、表示を確かめてから送りましょう。
3. 解除や削除の依頼には、すぐ対応する
「登録を解除したい」「情報を消してほしい」という連絡が届いたら、後回しにせず、できるだけ早く対応します。解除したのにメールが届き続けると、読者はそれまでの信頼をすべて疑うようになります。対応したら、そのことを一言伝えておくと、相手も安心できます。
まとめ
- 読者は、登録の瞬間に「迷惑メール」「情報の流出」「やめられない」ことを不安に感じている
- 個人情報の保護の宣言は、登録フォームのすぐ近くに短くはっきり置く
- 宣言の前に、集める項目を絞り、プライバシーポリシーを用意し、情報の保管場所と扱う人を決める
- 宣言したあとも、解除の道を示し、目的外に使わず、名簿を他人に渡さない
- 法律の細かい要件は、最新の公的な情報や専門家で確かめる
まずは、今の登録フォームで聞いている項目を見直してみてください。「今すぐ必要ではない項目」が1つでもあれば、それを外すところから始めましょう。
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