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発信のたびにネタを探す人ほど、発信が続きません|1つの「元ネタ」を記事・動画・メール・小さな講座に広げる4つの手順

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ブログを書いて、SNSにも投稿して、メルマガも出して、できれば動画もやりたい。そう思って始めたものの、媒体ごとに毎回「今日は何を書こう」とネタを探すうちに、どれかが止まり、やがて全部が止まってしまう。こういう方は少なくありません。

私も独立したばかりのころは、何を発信すればいいか分からないまま、ブログやSNSを続けていました。毎回その場でネタを考えるので、時間がかかるうえに、言っていることも日によってばらばらでした。

結論から言うと、発信が続かない原因は、やる気でも文章力でもありません。媒体ごとに一から作っていることです。先に1つの「元ネタ」をしっかり作り、それを形を変えて何か所にも出す。この順番に変えるだけで、手間は減り、届く相手は広がります。

この記事では、1つの元ネタを何度も使う考え方、元ネタの大きさの決め方、記事・動画・メール・小さな講座へ広げる4つの手順、そしてやりがちな失敗を解説します。

媒体ごとに一から作るから、発信は続かない

まず、なぜ「全部の媒体でがんばる」が続かないのかを整理します。

媒体を1つ増やすと、作業も1つ増えます。ブログ用に1本、SNS用に1本、メルマガ用に1本と、それぞれ別のネタで作っていたら、発信の量はそのまま手間の量になります。使える時間が限られている個人にとって、これは長く続けられる形ではありません。

さらに、媒体ごとにネタを探していると、主張がばらつきます。ブログではAの話、SNSではBの話、メルマガではCの話。受け取る側から見ると、「この人は結局、何の専門家なのか」がつかみにくくなります。

うまくいかない原因は、努力の量ではなく、作り方の順番です。手間が増える一方の作り方から、1回の手間で何度も使える作り方に変える。ここが出発点です。

1つの元ネタを、形を変えて何度も使う

この考え方は、一般に「ワンソース・マルチユース」と呼ばれています。1つの元ネタ(ワンソース)を、複数の場所で、複数の形で使う(マルチユース)という意味です。

元ネタを1つ作って広げると、良いことが3つあります。

  1. 手間が減る:一番時間のかかる「何を話すか」を考える作業が、1回で済む
  2. 届く相手が広がる:文章で読みたい人、動画で見たい人、メールで受け取りたい人のそれぞれに届けられる
  3. 主張がそろう:どの媒体でも同じ話をしているので、「この人は〇〇の人」と覚えてもらいやすい

2つ目は見落とされがちです。同じ内容でも、文章で読むのが好きな人と、話を聞くほうが頭に入る人がいます。1つの媒体だけで発信していると、もう片方の人には最初から届いていません。形を変えて出すのは、手抜きではなく、受け取り方の違う人への配慮です。

元ネタは「小さく、具体的に」切る

元ネタを作るときに、一番つまずきやすいのが大きさです。

「集客のすべて」「講座ビジネスの基本」のような大きなテーマで元ネタを作ろうとすると、いつまでも完成しません。完成しないので、広げることもできません。反対に、テーマを小さく具体的に切ると、短い時間で仕上がり、そのまま記事にも動画にも使えます。

大きすぎるテーマ 小さく具体的に切ったテーマ
集客のすべて 投稿を見た人にプロフィールまで来てもらう書き方
講座の作り方 講座の1回目で話す内容を決める手順
話し方の基本 人前で話すときの最初の一言の決め方
時間管理のコツ 朝の家事を半分の手間で終わらせる順番

コツは、「〇〇を使って、△△を解決する方法」「〇〇のときに、△△する手順」のように、誰のどんな困りごとを解決するかが1行で言える大きさにすることです。

目安としては、「記事1本で書き切れて、1回の話で話し切れる大きさ」です。書き切れない、話し切れないと感じたら、そのテーマはまだ大きすぎます。2つか3つに分けてください。分けた分だけ、元ネタのストックが増えます。

元ネタの候補が思いつかないときは、お客様や見込み客から実際に届いた質問を見返してください。「〇〇のときはどうすればいいですか」という質問は、そのまま小さく具体的なテーマになっています。しかも、同じことで困っている人が他にもいる可能性が高いので、読まれやすい元ネタになります。質問を受けるたびにメモしておくと、ネタを探す時間そのものがなくなります。

もう一つ気をつけたいのは、元ネタは無料で広く出すことが前提だという点です。有料の講座でじっくり教える内容まで、全部を元ネタにする必要はありません。無料で出すのに向いた大きさに切っておくと、有料の講座との役割分担もはっきりします。

元ネタを広げる4つの手順

では、実際にどう広げればいいのか。私は次の4つの順番で考えています。

  1. 元ネタを1つ、最後まで完成させる
  2. 柱になる文章(記事)に書き起こす
  3. 媒体ごとに役割を決めて、形を変える
  4. どの媒体にも「次の一歩」を1つ置く

手順1:元ネタを1つ、最後まで完成させる

元ネタは、話した動画でも、書いた記事でも、セミナーの録画でもかまいません。大事なのは、広げる前に1つを最後まで完成させることです。

完成させる前に、記事と動画とSNSを同時に作り始めると、途中で直しが入るたびに全部を直すことになります。元ネタが仕上がってから、次の形に取りかかる。この順番を守るだけで、やり直しがぐっと減ります。

手順2:柱になる文章に書き起こす

次に、元ネタを文章にまとめます。話した動画が元ネタなら、それを見ながら記事に書き起こします。

文章にしておくと、考えが整理されます。話しているときは流れで伝わっていたことも、文章にすると「ここは説明が足りない」「この順番のほうが分かりやすい」と気づけます。そして、文章は他の形に変えるときの土台になります。SNSの投稿も、メールも、この文章から切り出せばいいからです。

手順3:媒体ごとに役割を決める

同じ元ネタでも、媒体によって向いている役割が違います。

媒体 向いている役割 元ネタからの変え方
記事 検索で見つけてもらう、じっくり読んでもらう 全体をそのまま、見出しを付けて整える
動画 人柄や話し方を知ってもらう 要点を話し言葉で、画面で見せる
SNS 入口として知ってもらう 一番伝えたい要点を1つだけ抜き出す
メール 関係を深める 書いた理由や自分の体験を添えて送る
小さな無料講座・資料 深く学びたい人に届ける 手順を順番に並べ、手を動かせる形にする

全部の媒体を最初から使う必要はありません。まずは3つくらいから始めて、慣れてきたら増やせば十分です。

手順4:どの媒体にも「次の一歩」を置く

最後に、どの媒体にも、読み終えた人・見終えた人が次に進む場所を1つ置きます。記事なら関連する記事や登録の案内、動画なら記事へのリンク、SNSならプロフィールの案内です。

置く案内は1つに絞ります。あれもこれも並べると、人は迷って、どこにも進みません。

また、案内の先は「今読んだ内容の続き」にしておくと、自然に進んでもらえます。話し方の記事を読んだ人に、まったく別のテーマの案内を出しても、クリックする理由がありません。元ネタが同じなら、どの媒体の案内も同じ行き先にそろえられるので、管理も楽になります。

たとえば、話し方の講師がいたとします

イメージしやすいように、例を出してみます。人前で話すのが苦手な会社員向けに、話し方を教えている講師がいたとします。

この講師は、「会議で最初に発言するときの一言の決め方」を元ネタにしました。まず、そのテーマで話した動画を撮り、最後まで仕上げます。次に、その動画を見ながら記事に書き起こし、見出しを付けて整えます。

SNSには、記事の中で一番伝えたい「最初の一言は、結論ではなく相手の話への一言から始める」という要点だけを投稿します。メールでは、自分が昔、会議で固まってしまった体験を添えて、同じ話を送ります。深く学びたい人向けには、話す前に書き出す項目を1枚にまとめた資料を用意します。

やったことは、元ネタを1つ作っただけです。それでも、読む人、見る人、メールで受け取る人のそれぞれに、同じ主張が届きます。そして次の週は、「会議で質問されて答えに詰まったときの返し方」と、また1つ元ネタを作ればいいわけです。

広げるときにやりがちな3つの失敗

最後に、元ネタを広げるときによくある失敗を挙げておきます。

  • 同じ文章をそのまま全部に貼る:媒体ごとに読まれ方が違うので、長い記事をそのままSNSに貼っても読まれません。要点を切り出して、形を変えます。媒体ごとの役割の違いは、SNS・メルマガ・LINEの役割の違いでも解説しています
  • 題名が媒体ごとにばらばら:同じ元ネタなのに、記事と動画の題名がまったく違うと、同じ話だと気づかれません。題名はできるだけそろえます
  • 大きなテーマで元ネタを作ろうとする:完成しないまま止まります。書き切れないと感じたら、分けてください

元ネタを1つ作って広げる考え方は、私が開いているチャレンジ企画でも同じです。3日間で話した内容は、そのまま記事やメールの元ネタになり、次の募集の文章の材料にもなります。1回の準備が、何度も使える形で手元に残るわけです。チャレンジ企画の全体像は、チャレンジ企画の完全ガイドで紹介しています。

労働収入から抜け出すには、一度作ったものが次からも使える形で残ることが欠かせません。発信も同じです。その場限りの投稿を毎日がんばるより、何度も使える元ネタを1つずつ積み上げるほうが、手元に残るものが増えていきます。

まとめ

  • 発信が続かないのは、やる気の問題ではなく、媒体ごとに一から作っているから
  • 1つの元ネタを形を変えて使うと、手間が減り、届く相手が広がり、主張がそろう
  • 元ネタは「記事1本で書き切れて、1回で話し切れる」大きさに、小さく具体的に切る
  • 元ネタを完成させる→文章にする→媒体ごとに役割を決める→次の一歩を置く、の順で広げる
  • 同じ文章をそのまま貼らない。題名はそろえる

まずは、来週発信したいテーマを1つ選び、「誰のどんな困りごとを解決するか」が1行で言える大きさになっているかを確かめてみてください。言えたら、それがあなたの最初の元ネタです。