ステップメールで商品を案内し始めると、ある悩みが出てきます。すでに商品を買ってくれたお客様にも、「この商品はいかがですか」というメールが届き続けてしまうことです。
買ったばかりの人に、同じ商品の案内が何度も届いたらどう感じるでしょうか。「もう買ったのに」「ちゃんと見てくれていないのかな」と感じて、メールを読まなくなってしまうかもしれません。せっかく買ってくれたお客様との信頼が、ここで下がってしまいます。
結論から言うと、商品を案内し始めたら、読者を「買った人」と「まだ買っていない人」に分けて、それぞれに違うメールを届けます。これをリストセグメントと言います。そして、分ける作業は手作業ではなく、買った瞬間に自動で切り替わるように設定しておきます。
この記事では、読者を2つに分ける理由と、2つのシナリオの役割、配信を自動で切り替える2つの設定、設定したあとに確かめることをお伝えします。
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同じメールを送り続けると、両方に届かなくなる
最初の商品(フロントエンド商品)を案内し始めると、読者は大きく2つのグループに分かれます。
- 商品を買ってくれた「購入者」
- まだ買っていない「未購入者」
この2つのグループは、求めている情報がまったく違います。
| グループ | 今の状態 | 届けたいメール |
|---|---|---|
| 購入者 | 商品を手に入れ、これから使い始める | 使い方の手助け、買ってよかったと感じられる内容、次の段階の案内 |
| 未購入者 | まだ迷っている、または必要性を感じていない | 商品の価値や、自分に必要な理由が分かる内容 |
同じメールを送り続けると、購入者には「もう知っている話」が届き、未購入者には購入者向けの話が届くことになります。どちらのグループにとっても、自分に向けたメールではなくなってしまうのです。
購入者と未購入者を分けて考える理由は、“ただの読者”と“購入客”を分けて考えるべき理由でも解説しています。
2つのシナリオの役割
読者を分けるために、ステップメールのシナリオ(決まった順番で届くメールのまとまり)を2つ用意します。
シナリオA:メインのステップメール
登録ページから登録してくれた、すべての読者に最初に届くシナリオです。主な目的は、最初の商品を知ってもらい、買ってもらうことです。
シナリオB:購入者向けのステップメール
最初の商品を買ってくれたお客様だけに届くシナリオです。主な目的は、買ってよかったと感じてもらい、満足してもらうこと。そして、次の段階の商品(バックエンド商品)を必要な人に案内することです。
シナリオは、最初は2つで十分
「読者の興味ごとに、もっと細かく分けたほうがいいのでは」と考える方もいると思います。でも、最初から細かく分けすぎると、書くメールの数が増え、設定も複雑になって、どこかで手が回らなくなります。
最初は「買った人」と「まだ買っていない人」の2つだけで十分です。この2つがきちんと動くようになってから、商品が増えたときに少しずつ分け方を足していきましょう。
目指すのは、読者が最初の商品を買った瞬間に、シナリオAの配信が止まり、シナリオBの配信が始まるという流れです。購入者向けメールで何を書くかは、ファン化と次の商品の案内を両立する購入者メールの書き方で解説しています。
設定1:購入者を、購入者向けのシナリオに登録する
まず、商品が買われた時点で、そのお客様をシナリオBに登録する設定をします。やり方は、自分の商品を売っているか、他の人の商品を紹介しているかで変わります。
自分の商品を売っている場合
多くのメール配信システムには、決済のサービスと連携して、支払いが終わったお客様を指定のシナリオに自動で登録する機能があります。この機能を使えば、お客様が購入した時点で、シナリオBへの登録まで自動で済ませられます。
他の人の商品を紹介している場合
アフィリエイトで他の人の商品を紹介している場合は、誰が買ったかが自分の配信システムには伝わりません。そのため、購入者を自動で登録することはできません。
そこで、お客様自身に登録してもらいます。たとえば、「購入してくださった方への特典は、こちらの購入者専用のメールに登録していただいた方にお渡しします」と案内し、特典を受け取るために登録してもらう形にします。無理に登録を迫るのではなく、登録するとお客様にとって良いことがある形で、丁寧に案内しましょう。特典の受け取り方は、購入の直後に目にするメールやページに、分かりやすく書いておくと迷われません。
設定2:メインのシナリオの配信を、自動で止める
次に、シナリオBに登録されたお客様に、シナリオAのメールが届かないようにします。
配信システムの多くには、「あるシナリオに登録されたら、別のシナリオの配信を止める」という機能があります。私が使っているMyASP(マイスピー)にも、この機能があります。流れは次のとおりです。
- シナリオBの1通目(登録直後に届くメール)を用意する。中身は、お礼や特典の受け取り方で構いません
- その1通目が届いたときに、シナリオAの配信を止めるように設定する
これで、購入者がシナリオBに登録されると、もう必要のないシナリオAのメールは自動で止まります。画面の項目の名前や設定の場所は、配信システムや時期によって変わるので、使っている配信システムの説明書で確かめてください。
配信システムの選び方については、私がMYASPを使い続けている理由でお伝えしています。
設定したあとに確かめること
設定が終わったら、本番の前に、必ず自分で試してください。次のことを確かめておくと安心です。
- 自分のメールアドレスでシナリオAに登録し、1通目が届くか
- テスト用に購入の手続きをして(または購入者用のページから登録して)、シナリオBの1通目が届くか
- そのあと、シナリオAのメールが止まっているか
- シナリオBの2通目以降が、予定どおりの日に届くか
特に3番目は、設定の間違いに気づきにくいところです。購入者に案内メールが届き続けていないかは、実際に自分で受け取って確かめるのが一番確実です。
リストセグメントでよくある失敗
| よくある失敗 | どう直すか |
|---|---|
| 購入者を手作業で移していて、移し忘れる | 決済と連携させるか、購入者に自分で登録してもらう形にする |
| シナリオBに登録しても、シナリオAが止まらない | Bの1通目で、Aの配信を止める設定をする |
| 購入者向けのシナリオが、お礼の1通だけで終わっている | 使い方の手助けや、次の段階の案内まで用意する |
| テストをせずに本番を始める | 自分のアドレスで、登録から切り替えまで一通り試す |
| 未購入者へのメールを、案内が終わったら止めてしまう | 買わなかった人にも、役に立つ情報を届け続ける |
最後の失敗も見落としがちです。まだ買っていない人は、今は必要を感じていないだけかもしれません。案内が終わったあとも関係を続けていれば、必要になったときに思い出してもらえます。
まとめ
- 商品を案内し始めたら、読者を「購入者」と「未購入者」に分けて、違うメールを届ける
- メインのシナリオは最初の商品の案内、購入者向けのシナリオは満足と次の段階の案内が役割
- 自分の商品なら決済と連携して自動で登録し、紹介している商品なら特典を通じて購入者に登録してもらう
- 購入者向けのシナリオの1通目で、メインのシナリオの配信を止める
- 設定したら、自分で登録から切り替えまで試して確かめる
まずは、今のステップメールで、購入者にも案内メールが届き続けていないかを確かめてみてください。届いているなら、そこが最初に直す場所です。
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