毎週同じ指示を、長々と書いていませんか? 前回うまくいった指示を探して貼り直し、少し言い方を変えたら、出来上がりが変わってしまう。そんな経験があると思います。
結論から言うと、2回以上書いた指示は、スキルにします。 一度作っておけば、次からは一言で、同じ流れが動きます。
この記事では、プログラムを書けない私が、Claude Codeのスキルをどう作って毎日使っているかを、つまずいた所も含めて書きます。動画でも同じ内容を解説しています。
毎回指示すると、3つのことが起きます
毎週の作業を、その都度指示して進めると、次の3つが起きやすくなります。
| 起きること | 何が困るか |
|---|---|
| 長い指示を貼り直す | 前回の指示を探す手間が毎回かかる |
| 言い方が前回と違う | 出来上がりがぶれる |
| 大事な手順を書き忘れる | 確かめるはずの所が抜ける |
どれも、AIの性能の問題ではありません。同じ作業なのに、毎回ちがう指示を出していることが原因です。
指示の出し方そのものの基本は、AIから期待通りの答えを引き出すプロンプトの基礎に書いています。スキルは、その指示を毎回書かずに済むようにする仕組みです。
スキルは「いつ・何を・どう確かめるか」を書いた手順書
スキルと聞くと難しく感じるかもしれません。でも中身は、次の3つを書いた手順書です。
- いつ使うか
- 何をするか
- どう確かめるか
Claude Codeは、言われた言葉に合う手順書を探します。そして、その通りに進めます。
私は40個以上のスキルを使っています
私はプログラムを書けません。それでも、スキルを40個以上作って、毎日使っています。スライド、ステップメール、セールスレター、電子書籍、動画。YouTubeの動画も、スキルで作っています。
たとえば、ステップメールのスキルです。「ステップメールを作って」と一言送るだけで、まず私に質問をして、材料を集めます。そのあと、メールとLINEの原稿を書き、最後に検品までします。
スライドをClaude Codeで作る流れは、Claude Codeで講座のスライドを作る手順にくわしく書いています。あの手順も、今は一言で動くスキルになっています。
スキルの作り方は3つだけ
ここから作り方です。書くことは、さきほどの3つに対応しています。
作り方1:いつ使うか=引き金の言葉を書く
1つ目は、いつ使うかを書くことです。
「ステップメールを作って」「メルマガの自動配信を作りたい」のように、自分が実際に言いそうな言葉を並べておきます。これが引き金になります。
引き金の言葉が少ないと、せっかく作ったスキルが動きません。思いつく言い方を、多めに書いておくのがコツです。
作り方2:何をするか=手順を番号で書く
2つ目は、何をするかです。手順を、番号つきで順番に書きます。
- 材料を聞く
- 下書きを作る
- 自分に確かめる
- 仕上げる
ここで大事なのは、自分に確かめてほしい所も書いておくことです。たとえば、画像を作る前に、置き場所の案を見せてもらう。こういう所を書いておくと、作ってからのやり直しが減ります。
作り方3:どう確かめるか=機械で確かめる所を決める
3つ目は、どう確かめるかです。
ステップメールなら、締め切りの日付が通ごとに合っているか。根拠のない数字が入っていないか。言い過ぎがないか。ここは毎回、機械に確かめさせます。人の目だと、見落とすからです。
実際のスキルの中身を見てみる
言葉だけだとイメージしにくいので、私のステップメールのスキルの中身を紹介します。1つのフォルダに、次のものが入っています。
| 入っているもの | 役割 |
|---|---|
| 手順書(SKILL.md) | いつ使うか(引き金の言葉)と、何をするかの手順 |
| 書き出しの道具 | 原稿を、配信ツールに貼れる形に1通ずつ書き出す |
| 検品の道具 | 締め切りの日付・根拠のない数字・言い過ぎを確かめる |
| 参考の資料 | メールの型と書き方、配信ツールへの貼り方のメモ |
手順書の最初には、どんなときに使うかを長めに書いています。「ステップメールを作って」「登録後に届くメールのシナリオ」「LINEのステップ配信を作って」のように、私が言いそうな言い方を並べています。反対に、使わないときも書いています。たとえば、登録ページそのものは作らない、という一文です。
道具の部分は、私が書いたものではありません。「締め切りの日付が通ごとに合っているか、機械で確かめたい」と頼んで、Claude Codeに作ってもらいました。私が決めたのは、何を確かめたいかだけです。
スキルにしてもらうときの頼み方
うまくいった会話のあとに、私は次のように頼んでいます。
今の会話で進めた流れを、次から一言で動かせるスキルにしてください。
いつ使うか(私が言いそうな言葉)、手順、確かめ方の3つを書いてください。
画像を作る前など、私に確かめてほしい所は、手順の中に入れてください。
確かめ方のうち、機械で確かめられるものは、確かめる道具も作ってください。
できあがった手順書は、一度読んで確かめます。自分の言い方と違う引き金の言葉があれば、足しておきます。この確認を一度しておくと、次からは一言で同じ流れが動くようになります。
スキルは、いきなり作らない
では、何から作ればいいのでしょうか。私は、スキルをいきなり作りません。
- 1回目は、普通に指示して進める
- 2回目に同じ指示を書いたら、そこが作りどき
- うまくいった会話を見せて、Claude Codeにスキルにしてもらう
1回目から手順書を作ろうとすると、まだ分かっていないことまで書くことになります。一度うまくいった流れがあれば、それをそのまま手順書にできます。
2回目に同じ指示を書いた、というのは「この作業はまた来る」という合図です。3回目、4回目と同じ指示を書き続けるより、2回目の時点でスキルにしておく方が、毎週の手間は確実に減ります。完璧な手順書を目指さず、まずは今の流れをそのまま残すことから始めてください。
スキルにする作業の目安
どんな作業をスキルにするかの目安は、3つです。
- 毎週やる作業
- 手順が決まっている作業
- 確かめ方がある作業
逆に、スキルにしないこともあります。誰に届けるか。どの案を選ぶか。ここは毎回、自分で決めます。スキルが案を出し、選ぶのは自分です。
私がつまずいた2つのこと
引き金の言葉が重なると、別のスキルが動く
「スライドを作って」と言ったら、別のスライドのスキルが動いてしまったことがあります。私はスライドのスキルを、いくつも持っています。引き金の言葉が、重なっていたんです。
直し方は、例外の言葉を書いておくことです。「HTMLで」「台本付きで」と言われたら、こちらのスキルを使う。こう書いておくと、言い方ひとつで使い分けられます。
| 書き方 | 起きること |
|---|---|
| 「スライド」だけを引き金にする | 別のスキルと重なる |
| 例外の言葉も書いておく | 「HTMLで」「台本付き」で使い分けられる |
同じ直しを、スキルごとにしていた
もう1つは、直し方です。動画の読み間違いを直すとき、同じ直しを、スキルごとにしていました。これだと、どこかで直し漏れが出ます。
そこで、読み方の辞書を1つにまとめて、18個のスキルで共有するようにしました。1か所直せば、全部に効きます。
スキルは、使うたびに育てる
スキルは、作って終わりではありません。使うたびに、失敗が見つかります。見つかったら、その場でスキルに書き足します。こうして、同じ失敗を二度としなくなります。
AIや自動化を、仕事全体の中でどう位置づけるかは、AI・自動化の完全ガイドにまとめています。
よくある質問
プログラムが書けなくても作れますか?
作れます。スキルの中身は、文章で書いた手順書です。私もプログラムは書けません。うまくいった会話をClaude Codeに見せて、「これをスキルにして」と頼めば、形にしてくれます。
最初の1つは何がいいですか?
今週、2回書いた指示です。毎週のブログ記事、メールの下書き、資料の形を整える作業など、くり返している作業から始めると、すぐに効き目が分かります。
スキルが動かないときは、どうすればいいですか?
まず、自分がいつも使う言い方が、引き金の言葉に入っているかを確かめます。入っていなければ足します。それでも迷うときは、スキルの名前を指定して呼び出せば、確実にそのスキルが動きます。
動いたのに出来上がりが違うときは、手順の書き方を見直します。「何となくこうしてほしい」と思っていたことが、手順書に書かれていないことがほとんどです。気づいたことを1行足すだけで、次から同じことは起きません。
作ったスキルは、人に渡せますか?
渡せます。スキルは1つのフォルダなので、フォルダごと渡せば、相手のClaude Codeでも同じ流れが動きます。私も、講座の受講生向けに、スキルを配布用の形にして渡しています。
渡すときは、自分だけの情報(名前、連絡先、商品の数字など)を抜いて、空の型にしておきます。中身は相手が自分の商品で埋めればいいので、作り方だけが受け継がれます。
スキルを作ると、AIに任せきりになりませんか?
なりません。任せるのは、下書き、組み立て、確かめる作業です。誰に届けるか、どれを選ぶかは、自分で決めます。手順書の中に「自分に確かめる」所を書いておけば、大事な判断は自分の手元に残ります。
まとめ
- 毎回指示すると、指示の貼り直し・出来上がりのぶれ・手順の書き忘れが起きる
- 2回以上書いた指示は、スキルにする
- スキルに書くのは、いつ使うか・何をするか・どう確かめるか
- 引き金の言葉が重なるときは、例外の言葉を書いておく
- 直しは1か所にまとめて、使うたびにスキルを育てる
まずは、今週2回書いた指示を、1つ書き出すところから始めてみてください。それが、あなたの最初のスキルになります。



