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悩む時間が長い人ほど、変えられないことを考えています|「関心の輪」と「影響の輪」の法則と、影響の輪を広げる3ステップ

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「お金さえあれば、もっと自由にできるのに」「時間さえあれば、いろいろ挑戦できるのに」「才能があれば、もっとうまくいくのに」。そんなふうに感じたことはありませんか。

毎日やらなければいけないことに追われて、本当にやりたいことは後回し。周りの人と比べては、「自分には何もない」と落ち込んでしまう。考えている時間は長いのに、状況は少しも変わらない。そんな方は多いです。

結論から言うと、それはあなたの力が足りないからではありません。考えている「場所」が、自分では変えられないことに向いているだけです。力を注ぐ場所を「自分で変えられること」に移すと、同じ時間でも、状況が少しずつ動き始めます。

この記事では、「関心の輪」と「影響の輪」という考え方と、影響の輪を広げる3つのステップ、そして行動を続けるためのイメージの使い方をお伝えします。

「関心の輪」とは:気になるけれど、変えられないこと

「関心の輪」とは、簡単に言うと「気になっているけれど、自分では直接変えられないこと」です。

たとえば、次のようなものです。

  • 明日の天気
  • 株価の上がり下がり
  • 景気の良し悪し
  • 周りの人が自分をどう評価するか

これらは、確かにあなたの生活に影響します。でも、どれだけ悩んでも、あなたが直接動かすことはできません。

関心の輪は、私たちの周りを大きく取り囲んでいる円のようなものです。そして多くの人は、気づかないうちに、この円の中で考え続けています。

関心の輪で考え続けると、なぜ状況が変わらないのか

「宝くじが当たったらいいな」と思ったことはありませんか。宝くじが当たるかどうかは、あなたの行動ではどうにもなりません。願っているあいだ、実際には何も動いていない状態です。

関心の輪で考え続けているときも、これと同じことが起きています。

  • 現状を変えたいと思いながら、「どうせ自分には無理だ」と止まってしまう
  • 動くことより、状況を嘆いたり、環境や他人のせいにしたりすることに時間を使ってしまう

関心の輪で考えることが悪いわけではありません。気になるのは自然なことです。ただ、そこで考える時間が長くなるほど、時間と気力が使われ、動くための力が残らなくなります。状況が変わらないのは、努力が足りないからではなく、力を注ぐ場所がずれているからです。

「影響の輪」とは:自分で変えられること

そこで目を向けたいのが、「影響の輪」です。影響の輪とは、「自分で変えられること」です。

たとえば、次のようなものです。

  • 毎日の習慣
  • 学ぶ時間
  • 仕事への取り組み方
  • 周りの人への接し方

関心の輪と違って、影響の輪は、あなたの行動によって少しずつ大きくしていくことができます。そして影響の輪が広がると、それまで関心の輪にあると思っていたことにも、手が届くようになることがあります。

たとえば、「収入を増やしたい」と思っているとします。

関心の輪で考えるとき 影響の輪で考えるとき
「景気が悪いから、給料は上がらない」 「必要なスキルを身につけるために、毎日1時間学ぼう」
「特別なスキルがないから、副業なんて無理だ」 「副業に役立つスキルを1つ選んで学び始めよう」
「どうせ情報も人脈もない」 「収入を増やす方法について、情報を集めることから始めよう」

右側のように、「今、自分にできること」を考えて動くと、スキルや知識が少しずつ身につき、収入を増やす道が見えてくる可能性が高まります。

影響の輪を広げる3つのステップ

では、具体的に何をすればいいのでしょうか。次の3つのステップで進めます。

ステップ1:書き出して、目標を決める

まず、ノートとペンを用意して、次の2つを書き出します。

  • 関心の輪:気になっているけれど、自分では変えられないこと
  • 影響の輪:自分で変えられること

書き出したものを落ち着いて見直し、「本当に変えられないこと」と「実は自分で動けること」を分けていきます。頭の中だけで考えていると、全部が変えられないことのように感じますが、書き出すと、動ける部分が意外にあることに気づきます。

そのうえで、影響の輪を広げるための目標を決めます。目標を決めるときの基準は、次の4つです。

  1. 具体的であること(「稼ぎたい」ではなく、何で、いつまでに、どのくらいかを決める)
  2. 測れること(「毎日頑張る」ではなく、「毎日〇時間学ぶ」のように数えられる形にする)
  3. 手の届くものであること(今の自分から見て、現実的に届く大きさにする)
  4. 期限があること(「いつかやる」ではなく、「〇年〇月までに」と決める)

目標の立て方は、理想のライフスタイルを実現する目標設定術でも詳しく解説しています。

ステップ2:今日できる行動に落とし込む

目標が決まったら、行動の計画を立てます。次の3つを考えてください。

  • 目標に近づくために、必要な知識やスキルは何か
  • どんな行動をすれば、目標に近づけるか
  • 1日の中で、いつ、どのくらい時間を使えるか

ここで大切なのは、行動を「今日すぐにできる大きさ」まで細かくすることです。「スキルを身につける」では大きすぎて、何から始めればいいか分かりません。「今日は本を10ページ読む」「今日は講座の動画を1本見る」くらいまで小さくすると、迷わず動けます。

ステップ3:振り返って、直す

動いたら、その結果を定期的に振り返ります。「何がうまくいったか」「何がうまくいかなかったか」を書き出し、次の計画を直します。

ただやみくもに動き続けるより、振り返って直すほうが、影響の輪は早く広がります。うまくいかなかったことは、失敗ではなく、次に直す場所を教えてくれる材料です。

行動を続けるために、未来を具体的にイメージする

目標と計画を決めても、「今日はどうしても気が乗らない」という日はあります。そんなときに役立つのが、目標を達成した未来を具体的にイメージすることです。

多くの人は、目標を達成した未来を、ぼんやりと思い浮かべるだけです。それでは、「本当に自分が行きたい場所」として感じにくく、動く気持ちにつながりません。そこで、五感を使って、映画の一場面を見ているように具体的に思い浮かべます。

  • 見えるもの:どんな場所にいるか。周りに誰がいて、どんな表情をしているか
  • 聞こえるもの:周りの人の話し声、流れている音楽
  • 触れるもの:日差しの暖かさ、風の心地よさ、握手の感触
  • 香り:料理の香り、海の香り、好きな花の香り
  • 味:そのとき食べたり飲んだりしているものの味

さらに、周りの人があなたにどんな言葉をかけてくれるか、あなた自身が何と言っているかまで思い浮かべると、イメージはより鮮やかになります。そのときの喜びや達成感も、一緒に感じてみてください。

ここで大切なのは、イメージは行動の代わりにはならない、ということです。イメージは、「なぜこれをやるのか」を思い出し、今日の小さな行動に向かう気持ちを支えるものです。毎日数分でいいので、ステップ2で決めた行動の前に思い浮かべると、動き出しやすくなります。未来を具体的に描いて行動につなげる方法は、夢を叶える「未来の記憶」の作り方でも紹介しています。

よくあるつまずき

影響の輪を広げようとするときに、つまずきやすい点をまとめておきます。

よくあるつまずき どう考えればいいか
書き出すと、全部が関心の輪に見える 「その中で、自分が少しでも動かせる部分はどこか」と問い直す
目標を大きくしすぎて、何から始めればいいか分からない 今日できる大きさまで行動を小さくする
動けなかった日に、自分を責めてしまう 責めるより、次の日の行動をさらに小さくする
イメージするだけで満足してしまう イメージは行動の前に使い、行動とセットにする

うまくいかないことが重なって、気持ちが落ち込んでいるときは、逆境をチャンスに変える焦点の向け方もあわせて読んでみてください。

まとめ

  • 「関心の輪」は気になるけれど変えられないこと、「影響の輪」は自分で変えられること
  • 状況が変わらないのは、力が足りないからではなく、力を注ぐ場所がずれているから
  • 「書き出して目標を決める→今日の行動に落とす→振り返って直す」の3ステップで影響の輪を広げる
  • 五感を使ったイメージは、行動を続ける気持ちを支えるものとして、行動とセットで使う

まずは今日、ノートに「関心の輪」と「影響の輪」を書き出し、影響の輪の中から、今日できる小さな行動を1つだけ選んでみてください。