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見出しを最後に付ける人ほど、記事は拾い読みで閉じられます|見出しだけで話が伝わる記事を「見出しから先に」組み立てる4つの手順

article-headings-first ブログ戦略
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ブログやメルマガの記事を書くとき、多くの方は1行目から順番に書いていきます。書きながら次に言うことを考え、思いついた話を足し、最後に見出しを付けて完成。私も以前はそうしていました。

ところが、そうやって書いた記事ほど、見出しを拾い読みされただけで閉じられてしまいます。時間をかけて丁寧に書いたのに、反応がない。読んでくれた人からも、どこが良かったのかという感想が返ってこない。そんな経験はありませんか。

結論から言うと、原因は文章のうまさではありません。読者は記事を頭から読んでいない、という前提で組み立てていないことです。読者はまず見出しだけを拾い読みして、読むかどうかを決めています。だから、記事は本文からではなく、見出しから先に作る。これだけで、同じ内容でも読まれ方が変わります。

この記事では、読者がどう記事を読んでいるのか、書く前に決めておく「1記事1メッセージ」、見出しから先に作る手順、そして拾い読みでも止まってもらえる見出しの材料を解説します。

読者は、記事を頭から読んでいない

まず、あなた自身がスマホで記事を読むときのことを思い出してみてください。

題名を見て開き、画面をさっと下までスクロールして、太い文字や見出しだけを目で追う。気になる見出しがあればそこで止まって読み、なければ閉じる。多くの方が、こんな読み方をしていると思います。

読者の読み方を順番にすると、次のようになります。

  1. 題名を見て、開くかどうかを決める
  2. 開いたら、見出しだけを上から拾い読みする
  3. 気になる見出しがあれば、その周りだけを読む
  4. 読んで役に立ったと感じたら、最初に戻って全体を読む

つまり、本文を読んでもらえるかどうかは、見出しで決まっています。本文がどれだけ良くても、見出しで「自分に関係がある」と思ってもらえなければ、その本文は読まれないまま終わります。

読者は忙しいんですよね。記事を読む時間は、友人とのやり取りや動画を見る時間と取り合いになっています。読むかどうかを数秒で決められる人に向けて書いている、という前提を持っておくと、記事の作り方が変わります。

本文から書くと、見出しが「目次」になってしまう

本文を先に書いて、あとから見出しを付けると、見出しはどうしても「その段落に何が書いてあるか」の説明になります。「はじめに」「方法について」「注意点」「まとめ」。見出しとしては間違っていませんが、これでは目次です。

目次のような見出しは、拾い読みする読者の手を止めません。「方法について」と書かれていても、それが自分の悩みに効く方法なのかが分からないからです。

もう一つの問題は、本文から書くと話があちこちに広がりやすいことです。書きながら思いついたことを足していくので、言いたいことが2つ、3つと増えていきます。読み終えた読者に「結局、何の記事だったか」が残らなくなります。

本文から書いた記事 見出しから作った記事
見出しが「目次」になる 見出しだけで話の流れが分かる
言いたいことが途中で増える 言いたいことが最初に決まっている
拾い読みでは中身が分からない 拾い読みでも要点が伝わる
書き終わるまで全体が見えない 書く前に全体が見えている

書く前に決める「1記事1メッセージ」

見出しを作る前に、一つだけ決めておくことがあります。それは、この記事で読者に持ち帰ってほしいことを一文で言うと何か、です。

たとえばこの記事なら、「記事は本文からではなく、見出しから先に作る」です。これが決まっていれば、見出しはすべて、この一文を支えるためのものになります。関係のない話を思いついても、「それは別の記事にしよう」と判断できます。

1つの記事で伝えることは1つに絞る。 伝えたいことが多い人ほど、ここで迷います。でも、1つに絞った記事の方が、読者の記憶に残ります。残った1つが役に立てば、読者は次の記事も読んでくれます。言いたいことを全部入れた記事より、1つに絞った記事を3本書く方が、結果として多くのことが伝わります。

この考え方は、スライドを作るときも同じです。1スライド1メッセージで作るセミナースライドでも、同じ原則で解説しています。

見出しから先に作る4つの手順

では、実際にどう組み立てるのか。私は次の4つの手順で作っています。

  1. 持ち帰ってほしいことを一文で書く:記事の結論を、読者の言葉で一文にする
  2. 読者が抱えていそうな疑問を並べる:結論を聞いた読者が「なぜ?」「どうやって?」「本当に?」と思いそうなことを書き出す
  3. 疑問を並べ替えて、見出しにする:原因→考え方→手順→例→失敗→まとめ、の順に並べ、1つずつ見出しの言葉に直す
  4. 見出しだけを上から読んで確かめる:本文を書く前に、見出しだけで話が通じるかを確かめる

大事なのは4つ目です。見出しだけを上から読んで、結論までの流れが分かるか。途中で話が飛んでいないか。ここで直しておけば、本文を書き始めてから迷うことがほとんどなくなります。

見出しが決まれば、本文は「その見出しの問いに答える」だけになります。書く手が止まりにくくなるのも、この作り方の良いところです。記事全体の型については、ブログの記事構成でも触れています。

拾い読みでも止まってもらえる見出しの3つの材料

見出しの流れができたら、次は一つひとつの見出しの言葉を磨きます。拾い読みする読者の手を止める見出しには、次の3つの材料のどれかが入っています。

  • 読者が実際に口にした質問:面談や問い合わせ、コメントで聞かれた言葉をそのまま使う
  • 読んだあとに変わること:その段落を読むと、何ができるようになるか、何が楽になるかを書く
  • 読者が心の中で言いそうな反論:「でも、時間がないんです」「それって私にもできますか」を先回りして見出しにする

1つ目が一番強い材料です。作り手が考えた言葉より、読者が実際に使った言葉の方が、同じ悩みを持つ人の目に留まります。普段から、聞かれた質問を書き留めておくと、見出しの材料に困らなくなります。

3つ目は、読者の信頼につながります。読者が「でも」と思った瞬間に、その「でも」が見出しになって出てくる。すると読者は、「この人は自分の気持ちを分かっている」と感じて、続きを読んでくれます。

たとえば、転職の相談に乗る人がいたとします

例で考えてみます。30代の会社員に向けて、転職の相談に乗っている人がいたとします。目次のような見出しと、3つの材料を入れた見出しを比べてみます。

目次のような見出し 材料を入れた見出し
転職の考え方について 「今の会社にいていいのか」と迷うのは、比べる物差しがないからです
自己分析の方法 職務経歴書を書く前に、手帳を1冊見返すだけで強みが見えてきます
注意点 「辞めたいと言い出せない」ときの、上司への切り出し方

右の列は、見出しだけを読んでも話の流れが分かります。読者の口ぐせ、読んだあとに変わること、心の中の反論が入っているので、拾い読みしている人の手が止まります。

ただし、見出しと本文の中身は必ず一致させてください。見出しで期待させて、本文で違う話をすると、読者は二度と戻ってきません。

見出しを作るときにやりがちな3つの失敗

見出しから作る書き方に慣れないうちは、次のような失敗が起きやすいです。

  • 見出しを気の利いた言葉にしすぎる:しゃれた言い回しや、ぼかした言い方は、拾い読みでは意味が伝わりません。見出しは「読めば何が分かるか」がすぐ分かる言葉にします
  • 見出しの数を増やしすぎる:見出しが10個も並ぶと、読者はどこを読めばいいか迷います。1つの記事の見出しは、多くても7つほどに収めると流れが見えやすくなります
  • 見出しの順番が、書き手の考えた順になっている:書き手が思いついた順ではなく、読者が「なぜ?」「どうやって?」と疑問を持つ順に並べます

特に3つ目は見落としがちです。書き手は結論を知っているので、つい方法から話したくなります。でも読者は、まず「なぜそうなるのか」が腑に落ちないと、方法を読む気になりません。見出しを並べ終えたら、読者になったつもりで「この順番で知りたいか」を確かめてみてください。

本文を書く前に、見出しを確かめる3つの問い

見出しが並んだら、本文に進む前に次の3つを自分に聞いてみてください。ここで直すのが一番手間がかかりません。

  1. 見出しだけを上から読んで、結論まで話がつながるか
  2. どの見出しも、読者が「自分のことだ」と感じる言葉になっているか
  3. 1記事1メッセージから外れた見出しが混ざっていないか

1つ目は、見出しを読み上げてみると分かります。途中で「なぜ急にこの話?」と感じるところがあれば、見出しが1つ足りないか、順番が入れ替わっています。

2つ目で引っかかるのは、たいてい書き手の専門用語が残っている見出しです。読者が普段使う言葉に置き換えます。

3つ目で外れた見出しが見つかったら、思い切って外してください。消す必要はありません。「次の記事の見出し」として取っておけば、それが次に書く記事の種になります。見出しから作る書き方を続けると、書きたいことが自然に1記事ずつに分かれていき、ネタに困りにくくなるのも良いところです。

できれば、見出しだけを誰かに見せて「何の記事だと思うか」を聞いてみるのもおすすめです。あなたが持ち帰ってほしい一文と、相手の答えが近ければ、その記事の骨組みはできています。

まとめ

  • 読者は記事を頭から読まず、題名と見出しを拾い読みして、読むかどうかを決めている
  • 本文から書くと、見出しが目次になり、言いたいことも増えていく
  • 書く前に「持ち帰ってほしいこと」を一文で決め、1記事1メッセージに絞る
  • 見出しから先に作り、見出しだけで話が通じるかを確かめてから本文を書く
  • 見出しには、読者の実際の質問・読んだあとに変わること・心の中の反論を入れる
  • 本文の前に、見出しだけで話がつながるか・読者の言葉か・1メッセージから外れていないかを確かめる

まずは、次に書く記事の結論を一文で書き、その下に見出しだけを5つ並べてみてください。本文を書くのは、見出しだけで話が通じると確かめてからで十分です。