チャレンジ企画をやってみたい。でも、何を準備すればいいのか分からない。
きれいなLPを作らないといけないのでは。会員サイトも必要なのでは。決済システムや自動配信の仕組みも整えないと。そう考えているうちに、準備だけがどんどん重くなっていく。そんな方は多いです。
私も独立したばかりの頃は、「ちゃんとした仕組みがないと始められない」と思い込んでいました。当時一番欲しかったのは、立派な道具ではなく、「これをこの順番でやればいい」という手順でした。
結論から言うと、チャレンジ企画を開くのに、LPも会員サイトもいりません。最初に必要なのは完璧な仕組みではなく、開催できる状態です。そのために最低限そろえるものは、7つだけです。
この記事では、その7つの準備と、それぞれで確認しておきたいポイントをまとめました。読み終わるころには、「これならすぐにそろえられる」と感じていただけると思います。
準備が重くなるのは「将来の理想形」から考えるから
チャレンジ企画の準備を考え始めると、次のようなものが頭に浮かびやすいです。
- きれいなLP
- 本格的な会員サイト
- 細かい自動化の仕組み
- 高機能な決済システム
- 完璧な資料
どれも、あって困るものではありません。将来的に整えていくのは良いことです。ただ、最初からこれをそろえようとすると、準備だけで何週間もかかり、開催そのものが遠のいてしまいます。
準備が重くなるのは、やる気の問題ではありません。「将来の理想形」から逆算して準備を考えているからです。最初の一回に必要なのは、理想形ではなく、次の流れが止まらずに回ることだけです。
- 参加者を集める
- 参加者を案内する
- チャレンジ企画を開く
- 宿題を出す
- アンケートを取る
- 個別面談につなげる
- 商品を提案する
この流れが実行できれば、チャレンジ企画は開けます。チャレンジ企画の全体の流れは、チャレンジ企画の完全ガイドで解説しています。
最低限そろえる7つの準備
上の流れを回すために必要なのは、次の7つです。
| 準備するもの | 主な役割 | |
|---|---|---|
| 1 | LINEオープンチャット | 参加者を集め、案内し、熱量を保つ場所 |
| 2 | Zoom | 3日間の講義とワークを行う場所 |
| 3 | Googleフォーム | アンケートと面談希望の確認 |
| 4 | 決済手段 | 申し込みたい人がすぐ支払える状態 |
| 5 | 参加者が迷わない案内文 | 次の行動へ進んでもらう導線 |
| 6 | 開催日程と募集期間 | いつまでに何を作るかの基準 |
| 7 | 個別面談の枠 | Day3直後の熱量を逃さない受け皿 |
ここから、一つずつ見ていきます。
1. LINEオープンチャット
オープンチャットは、申し込んだ人を一つの場所に集めるために使います。歓迎のメッセージ、Zoomリンクの案内、開催前のリマインド、宿題の案内、自己紹介やコメントのお願い。3日間の熱量を保つための場所です。
LINEオープンチャットをおすすめするのは、参加者にとって見やすく、入りやすく、やり取りしやすいからです。ほかのツールでも構いませんが、最初はできるだけシンプルなものを選んでください。大事なのはツールの高度さではなく、参加者が迷わず入れること、講師が案内しやすいこと、3日間の熱量を保てることの3つです。
オープンチャットでの投稿の流れは、参加率と宿題提出率を上げる17の投稿で詳しく解説しています。
2. Zoom
Zoomは、Day1・Day2・Day3の講義やワークを行う場所です。事前にリンクを作り、次のことを確認しておきます。
- Day1〜Day3の開催日時
- Zoomリンクが正しいか
- 録画の設定
- 画面共有ができるか
- 資料が問題なく表示できるか
特に録画は忘れないでください。当日参加できなかった人にアーカイブを届けるためです。当日になってリンクが分からない、画面共有ができない、録画できていない、となるとかなり焦ります。Zoomまわりは前日までに一度、自分で試しておくと安心です。
3. Googleフォーム
Googleフォームは、Day3の後のアンケートと、個別面談の希望を確認するために使います。感想、今の課題、理想の未来、面談を希望するかどうか、相談したい内容、一番役に立ったこと、もっと知りたいこと。こうしたことを答えてもらいます。
アンケートはとても大事です。ここから面談につながる人が出てくるからです。また、参加者がどこに価値を感じ、どこでつまずいたのかが分かるので、次回の募集文や台本を直す材料にもなります。
アンケートの項目の考え方は、セミナー後アンケートの10項目にまとめています。
4. 決済手段
面談で「お願いします」と言ってもらえたときに、すぐ支払いの案内ができる状態を作っておきます。決済は複雑にする必要はありません。銀行振込、クレジットカード決済、決済リンク、請求書払いなど、できる方法で大丈夫です。
最低限、次のことだけは決めておいてください。
- どの方法で支払ってもらうのか
- いつまでに支払ってもらうのか
- 支払いの後に何を案内するのか
- 分割払いに対応するのか
- 領収書や請求書が必要な場合はどうするのか
面談で申し込みが決まったのに、支払い方法も期限も決まっていないと、せっかくの流れが止まってしまいます。
5. 参加者が迷わない案内文
意外と見落とされやすいのが、案内文です。申し込み後の案内、オープンチャットへの参加案内、Zoomリンク、開催日時、宿題、アンケート、面談、リマインド。チャレンジ企画では、たくさんの案内を送ります。
これが分かりにくいと、参加者は迷います。迷うと、参加率も、宿題の提出率も、アンケートの回答率も、面談の申し込み率も下がっていきます。
案内文は「ただの連絡」ではなく、参加者を次の行動へ進める導線です。「何を」「いつまでに」「どこで」するのかが一目で分かるように書いておきましょう。
6. 開催日程と募集期間
いつ募集を始めて、いつ締め切るのか。Day1〜Day3はいつなのか。面談はいつ行うのか。これを先に決めます。
日程が決まっていないと、いつまでに何を作ればいいか分からず、ずっと準備中のままになってしまいます。日程の組み方は、先に日程を決める実践スケジュールで詳しく解説しています。
7. 個別面談の枠
最後が、個別面談の枠です。Day3が終わった直後が、参加者の熱量が一番高いタイミングです。自分の課題が見えて、小さく前に進めて、もっと進めたいと思っている。この状態のうちに面談に進んでもらうのが自然です。
ここで1週間、2週間と空くと、熱量は下がってしまいます。Day3の後、できるだけ近い日程で、面談の枠をいくつか開けておきましょう。
「なくても始められる」ものの置き換え方
7つの準備を見ると、「LPや会員サイトがなくて、本当に大丈夫?」と感じる方もいるかもしれません。最初の一回は、次のように置き換えれば十分です。
| あったほうがいいもの | 最初の一回はこれで足りる |
|---|---|
| きれいなLP | 募集文と申し込みの導線 |
| 本格的な会員サイト | Zoomとオープンチャット |
| 高機能な決済システム | 銀行振込や決済リンク |
| 完璧な資料 | 台本とワーク |
大事なのは、参加者が迷わず参加できることと、講師が落ち着いて開けることです。見た目が立派かどうかは、参加者の満足にはそれほど関係しません。参加者が「来てよかった」と感じるのは、3日間で自分が前に進めたと実感できたときです。
よくある準備の失敗
準備の段階でつまずきやすいのは、次のようなところです。
- ツール選びに時間をかけすぎて、案内文や台本に手が回らない
- 録画の設定を忘れて、当日来られなかった人に届けられない
- アンケートを作っていなかったため、Day3の後に面談の案内が遅れる
- 面談の枠を決めていなかったため、日程調整のやり取りだけで数日かかる
- 決済方法が決まっておらず、申し込みの意思をもらってから慌てる
どれも、準備を「あとで」にしてしまったことで起きます。7つを一度に完璧にする必要はありませんが、開催前に一通りそろっているかは確認しておきましょう。
開催前に「参加者として」一度通してみる
準備がそろったら、開催前に一度、自分が参加者になったつもりで流れを通してみてください。
- 募集文を読んで、申し込みのリンクを押してみる
- 申し込み後の案内を読んで、オープンチャットに入ってみる
- オープンチャットの案内からZoomのリンクを開いてみる
- 宿題の案内を読んで、何をいつまでに出すのか分かるか確かめる
- アンケートのフォームを開いて、最後まで答えてみる
- 面談の申し込み方法と、空いている枠が分かるか確かめる
講師の側から見ると分かりきっていることでも、初めて来た人には分かりにくいことがよくあります。リンクが古い、案内の順番が前後している、提出先が書かれていない。こうした小さな引っかかりは、自分で通してみるとすぐに見つかります。
この確認は、一度やっておくだけで当日の安心感がまったく違います。当日は台本より参加者を見ることに集中したいので、道具まわりの不安は前日までに片づけておきましょう。
AIを使うと、準備はもっと軽くなる
7つの準備のうち、文章が必要なものはAIにたたき台を作ってもらえます。たとえば次のようなものです。
- オープンチャットの歓迎メッセージ
- Zoomの案内文
- アンケートのフォーム項目
- 決済の案内文
- 開催前のリマインド文
- 宿題の提出をお願いする文
ゼロから一人で書くより、たたき台があるほうがずっと早く進みます。講座ではAIへの依頼文も用意していますが、どんな依頼の仕方でも共通して大事なのは、AIが作った文章をそのまま使わないことです。
最終的に「参加者にとって分かりやすいか」を判断するのは自分です。自分の企画に合わせて言葉を直し、「これを読んだ参加者は、次に何をすればいいか迷わないか」を確かめてから使ってください。
まとめ
- チャレンジ企画に必要なのは、完璧な仕組みではなく「開催できる状態」
- 最低限そろえるのは、オープンチャット・Zoom・フォーム・決済手段・案内文・日程・面談枠の7つ
- LPや会員サイトがなくても、募集文とZoomとオープンチャットがあれば開ける
- 案内文は「ただの連絡」ではなく、次の行動へ進んでもらう導線
- 文章の準備はAIにたたき台を作ってもらい、自分の言葉で仕上げる
次の一歩として、7つのうち「まだ手をつけていないもの」に印をつけてみてください。印がついたものの中から、今日できるものを1つだけ片づけてしまいましょう。


