LTVを高めるには、商品を1つだけでなく複数持ったほうがいい。そう分かって商品を増やしてみたものの、「どの商品を、どの順番で、どんな人に案内すればいいのか」で頭が混乱してしまう。そんな悩みを持っている方は多いです。
商品がいくつあっても、案内する順番が決まっていなければ、お客様は迷ってしまいます。いきなり高額な商品を案内して断られたり、安い商品だけが売れて終わったりするのは、この順番が整っていないことが原因です。
結論から言うと、商品は「無料の特典→フロントエンド→バックエンド」という価値の階段の順番で、一段ずつ上ってもらうように並べるのが基本です。この並べ方の全体を「マーケティングファネル」と呼びます。
この記事では、価値の階段の各段の役割と、よくある失敗、そして最初に作るべきシンプルな形をお伝えします。
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マーケティングファネルは「お客様が進む順番」の設計図
ファネルとは「漏斗(じょうご)」のことです。最初は広く多くの方に知ってもらい、少しずつ信頼関係を深めながら、最終的にあなたの考え方に深く共感してくれた方が、本命の商品を選んでくれる。この流れを図にしたものがマーケティングファネルです。
| 段 | 商品 | 役割 |
|---|---|---|
| 入口 | 無料の特典とメールでの教育 | 知ってもらい、考え方を伝える |
| 中間 | フロントエンド商品 | 最初の購入体験をしてもらう |
| 出口 | バックエンド商品 | 本命の商品で深く支える |
大切なのは、お客様に無理をさせないことです。知り合ったばかりの方に、いきなり高額な商品を案内しても、選ぶための材料がありません。一段ずつ上ってもらうことで、お客様は納得して次に進めますし、あなたの売上も安定していきます。
第1段:入口は「無料の特典」と教育
ファネルの一番広い入口です。ここでの目的は、利益を出すことではありません。一人でも多くの見込み客に、あなたのことを知ってもらい、つながりを持ってもらうことです。
そのために、メールアドレスやLINEの登録だけで受け取れる無料の特典を用意します。登録のハードルをできるだけ下げて、「ちょっと見てみよう」と思ってもらえる形にします。
ただ、この段階の読者は、あなたへの関心もまだ浅く、悩みもさまざまです。登録してくれたあとに、メールなどで丁寧に考え方を伝えていく「教育」が欠かせません。あなたの価値観に共感してくれた方が、次の段に進んでくれます。
無料の特典は、中身が薄いと逆効果になります。特典に必要な条件は、読者をファンに変える無料の特典の4つの条件で解説しています。
第2段:フロントエンドで「最初の購入体験」をしてもらう
教育を受けた読者に、最初の有料の商品を案内します。これがフロントエンド商品です。
メールで考え方を伝えただけで、いきなり数十万円の商品を選んでもらうのは難しいものです。そこでフロントエンドには、数千円から2万円程度の、手に取りやすい商品を用意します。
フロントエンドの目的は、大きく2つあります。
目的1:お金を払う体験をしてもらう
人は、一度小さなお願いを受け入れると、次の大きなお願いも受け入れやすくなると言われます。これを「フット・イン・ザ・ドア」と呼びます。少額でも一度あなたの商品を買ってもらうと、次の商品を検討するときの心理的な壁が低くなります。
目的2:あなたの価値を深く体験してもらう
お金を払って手に入れたものは、無料のものより真剣に向き合ってもらえます。フロントエンドを通して、あなたの教え方や考え方を実際に体験してもらい、「この人の話なら信頼できる」と感じてもらうことが目的です。
フロントエンドで気をつけること
- 価格以上の価値がある商品にする。試食がおいしくなければ、メインの料理は頼まれません
- それだけで全部が解決する商品にはしない。試食で満腹になると、メインの料理は頼まれません
「もっと深く学びたい」と自然に感じてもらえる内容が理想です。
第3段:バックエンドは本命の商品
フロントエンドを購入し、あなたの価値を体験してくれたお客様に案内するのが、本命のバックエンド商品です。たとえば、次のような商品です。
- 価格が高く、利益の大きい商品
- 継続して支える月額のサービス
- より専門的で深い内容のサポート
バックエンドは、あなたのビジネスの利益の多くを生む場所です。すでにあなたを信頼してくれている方に案内するので、高額でも納得して選んでいただきやすくなります。
バックエンドを考えるときは、フロントエンドを使い終えたお客様が「次に何に悩むか」「次に何が欲しくなるか」を想像してみてください。その次の悩みを解決するものが、あなたの用意すべきバックエンドです。たとえば、ホームページを作る道具をフロントエンドにしたなら、そのホームページに人を集める方法を教える講座がバックエンドになります。
高額な商品を案内することにためらいがある方は、バックエンド商品の本当の役割と3段階のラインナップも読んでみてください。
階段づくりでよくある失敗
価値の階段を作るときに、つまずきやすい点を3つ挙げておきます。
- フロントエンドだけで終わっている:安い商品は売れているのに、その先の商品がない。これでは、たくさん売っても利益が残りにくくなります
- 段と段のつながりがない:フロントエンドとバックエンドのテーマがばらばらで、次に進む理由が生まれていない
- 教育を飛ばして案内している:登録してくれた直後に有料の商品を次々に案内し、読者が離れてしまう
どれも、商品の中身の問題ではなく、並べ方の問題です。商品そのものを作り直す前に、まずは順番とつながりを見直してみてください。
特に2つ目は気づきにくい失敗です。フロントエンドでは「文章の書き方」を教え、バックエンドでは「動画の作り方」を教えるといったように、テーマが途中で変わると、お客様は次に進む理由を見つけられません。「この商品を使い終えた人は、次に何を必要とするか」を一段ずつつなげると、自然な流れになります。
最初は「フロントエンド→バックエンド」の2段で十分
いきなり複雑なファネルを作る必要はありません。まずは「フロントエンド→バックエンド」という2段の形をしっかり作ることに集中してください。この基本の形だけで、安定して売上を作っているビジネスはたくさんあります。
私が今すすめているチャレンジ企画も、この考え方で組み立てています。3日間の企画で考え方と小さな成果を体験してもらい、その先の個別相談で、より深く支えるサポートを案内する。入口から本命の商品までが一本の流れになっているので、少人数の集客でも売上が作れます。私の場合、準備1週間・集客3名の企画で売上600万円になったこともあります。全体像は、チャレンジ企画の完全ガイドで解説しています。
ただ商品を並べるのではなく、お客様がどの順番で進むのかという「道のり」を設計する。この視点を持つだけで、売上の作り方は大きく安定していきます。
まとめ
- マーケティングファネルは、お客様を「無料→手に取りやすい価格→本命の商品」の順に案内する設計図
- 入口の無料の特典は、知ってもらい、教育で考え方を伝えるためにある
- フロントエンドの目的は利益ではなく、最初の購入体験と信頼づくり
- バックエンドは、フロントエンドを使い終えた人の「次の悩み」を解決する本命の商品
- 最初は「フロントエンド→バックエンド」の2段から作れば十分
まずは、あなたが今持っている商品を紙に書き出して、「入口」「中間」「出口」のどこに当たるかを分けてみてください。空いている段が見つかれば、そこが次に作る商品です。
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