このまま会社に雇われて働くだけで、この先も大丈夫なのだろうか。そう感じながらも、何をすればいいのか分からず、毎日の仕事に追われている。そんな方は多いです。
以前は、大きな会社に入れば安心という考え方が一般的でした。でも今は、副業を認める会社も増え、会社に勤めながら自分のビジネスを持つ人も珍しくなくなりました。会社と従業員という関係だけで働き方が決まる時代ではなくなってきています。
ただ、ここで誤解してほしくないことがあります。「雇われて働くだけの時代が終わる」というのは、「会社員はだめだ」「今すぐ会社を辞めるべきだ」という意味ではありません。
結論から言うと、大切なのは会社を辞めるかどうかではなく、会社の給料以外にも、自分の知識や経験で収入を作れる状態を少しずつ育てておくことです。この記事では、その考え方と、始めるときの順番をお伝えします。
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「雇われて働くだけ」が不安になる本当の理由
雇われて働くことそのものに、問題があるわけではありません。会社で働くからこそ身につく経験や知識はたくさんありますし、安定した収入があるのは大きな強みです。
不安の正体は、収入の入り口が一つしかないことにあります。会社の業績や方針、自分の体調や家族の事情など、自分ではどうにもできないことが起きたとき、収入の入り口が一つだけだと、選べる道が少なくなってしまいます。
もう一つは、時間と収入が結びついていることです。働いた時間の分だけ給料が出る働き方では、収入を増やそうとすると、働く時間を増やすしかありません。時間にも体力にも限りがあるので、どこかで行き詰まります。
私自身、過労と1,000万円の失敗を経験して、この「時間の切り売り」から抜け出す必要性を強く感じました。頑張る量を増やすのではなく、仕組みで売る方法を身につけたことで、ようやく働き方を選べるようになりました。
雇われて働くだけの状態から抜け出すというのは、会社を辞めることではなく、収入の入り口と、時間に縛られない収入の作り方を持つことです。
個人でビジネスをする人が増えている背景
海外でも日本でも、会社に属さずに個人で仕事をする人は増えています。日本でも副業を認める会社が出てきたことで、会社員が自分のビジネスを持つことが、特別なことではなくなってきました。
この流れを後押ししているのが、インターネットです。以前は、自分で商売を始めるには、お店や事務所、在庫、広告費など、まとまったお金が必要でした。今は、インターネットを使えば、自宅にいながら情報を発信し、見込み客と出会い、商品を届けることができます。
「パソコンは苦手」「インターネットはよく分からない」と感じている方もいると思います。ただ、最初から難しいことをする必要はありません。メールを書く、文章を投稿する、オンラインで人と話す。個人ビジネスの多くは、こうした日常の操作の組み合わせでできています。インターネットの使い方の考え方はインターネットを活用しようでもまとめています。
会社を辞めずに始めたほうがいい3つの理由
自分のビジネスを始めたいと思ったとき、いきなり会社を辞めるのはおすすめしません。理由は3つあります。
| 理由 | 中身 |
|---|---|
| 1. 焦らずに試せる | 給料があるので、売上がすぐに出なくても生活が揺らがない |
| 2. 商品の材料が増え続ける | 会社での経験や知識が、そのまま商品の材料になる |
| 3. 小さく始めて直せる | 少ない人数で試し、反応を見ながら直していける |
特に大きいのが1つ目です。収入がゼロの状態でビジネスを始めると、「早く売らなければ」という焦りが出ます。焦りは文章や話し方に出るので、売り込みが強くなり、かえって売れなくなります。
2つ目も見落とされがちです。「自分には売るものがない」と感じている方でも、会社で身につけた段取りの組み方、人への教え方、お客様への対応の仕方などは、困っている誰かにとっては十分に価値があります。自分の経験を商品の材料に変える方法は、経験と知識を商品の材料に変える棚卸し7項目で解説しています。
ただし、会社を辞めずに始める場合も、気持ちの上では「副業だから適当でいい」とは考えないでください。お客様から見れば、副業かどうかは関係ありません。この考え方はビジネスは副業でも本業のつもりで取り組むで書いています。
個人ビジネスを始める4つの順番
では、何から始めればいいのか。いきなりブログやSNSを始める方が多いのですが、発信は順番の後ろのほうです。私がおすすめしている順番は次のとおりです。
- 自分の知識と経験を書き出す:仕事、趣味、乗り越えてきた悩みなどを、思いつくだけ書き出す
- 誰の、どんな悩みに役立つかを決める:書き出したものの中から、困っている人がいて、自分が手伝えるものを選ぶ
- 小さく試す場を作る:少人数向けのオンライン講座や相談会など、実際に人の役に立つ場を一度開いてみる
- 反応を見て、仕組みにしていく:喜ばれたこと、質問が多かったことをもとに内容を直し、繰り返し届けられる形にする
独立したばかりのころの私は、何を発信すればいいのか分からないまま、ブログやSNSを続けていました。無料相談もしましたが、成約にはつながりませんでした。当時いちばん欲しかったのは、「これをこの順番でやればいい」という手順でした。
振り返ると、うまくいかなかった原因は才能や頑張りの量ではなく、順番でした。誰の何の悩みに役立つのかを決める前に発信していたので、読まれても次につながらなかったのです。
3つ目の「小さく試す場」は、大人数を集める必要はありません。少人数でも、参加した人の悩みに向き合う場を作れれば、そこから商品は生まれます。少ない人数から始める考え方は、集客3名でも売上は作れますで詳しくお伝えしています。
4つ目の「仕組みにする」まで進むと、働き方が少しずつ変わっていきます。一人ひとりに毎回同じ説明をしていたものを、講座やメールにまとめておけば、あなたが働いた時間とは別に価値を届けられるようになります。時間の切り売りから抜け出すというのは、この状態を作ることです。
始めるときによくある失敗
最後に、個人ビジネスを始めるときによくある失敗をまとめておきます。
| よくある失敗 | どう直すか |
|---|---|
| 準備が整うまで動けない | 小さな場を一度開いてみて、足りないものはあとから足す |
| いきなり会社を辞めてしまう | 給料があるうちに、小さく売上を作れるか試す |
| 誰に向けた発信か決めずに書き始める | 先に「誰の、どんな悩みに役立つか」を決める |
| ノウハウ集めばかりで、人の役に立つ場を作らない | 学んだことを、実際に一人の悩みに当ててみる |
| 収入を増やそうとして、働く時間を増やす | 繰り返し届けられる形にして、時間と収入を切り離す |
特に多いのが、最初の「準備が整うまで動けない」です。準備は、実際に人の役に立とうとしたときに初めて、何が足りないのかが分かります。 完璧な準備を待つより、小さく試して直すほうが、結果として早く進めます。
まとめ
- 雇われて働くこと自体が悪いのではなく、収入の入り口が一つで、時間と収入が結びついていることが不安の正体
- インターネットを使えば、自宅にいながら自分の知識や経験を届けられる
- 会社を辞めずに始めると、焦らずに試せて、会社での経験も商品の材料になる
- 始める順番は、知識と経験の書き出し → 誰の悩みに役立つか決める → 小さく試す → 仕組みにする
- 完璧な準備を待たず、小さく試して直していく
まずは、ノートを1枚用意して、あなたがこれまでの仕事や生活で身につけてきたことを、思いつくだけ書き出してみてください。その中に、誰かが困っていることを手伝える材料が入っているはずです。
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